破滅した悪役令嬢がいたので殺人マシーンにしてみた件 作:らくべえ09
先に投稿予定だったものから1部を代理として投稿します
杖を手にして、立っている。
目を閉じて魔力の動きを感じながら、周辺に使い魔を飛ばす。
通常では掃除できない、せまく小さな箇所。
また、天井や棚などの、これまた掃除しにくい場所。
穂田ナナはそうした部分を、操った使い魔で掃除していく。
――便利やなあ……。こんなん向こうでも使えてたら、部屋だいぶきれいになってるで。
聞いた話では、部屋の埃などを自動的に集めてゴミ箱に入れる方法もあるという。
地味。
戦闘にはまず役に立たない。
さらには、こっちではありふれた方法や技術。
「とはいえだ? 余計な負担や消費をせずに魔法を学ぶには良い手だぜ。名の知れた大魔導士もこの基本練習を極めてたって逸話もある」
魔法のコーチをつとめるエルフ……・。
ゴトクはそう語っていた。
この世界に放り出されてから、
――他の連中は、えらいカリカリしてるの多いけど……。あとモヤモヤ?
が。
モンスターが普通にいて、普通に襲ってくる。
そんな場所で、日本と同じようにいくわけがない。
ナナはそういう一派とは縁がないし、近づく気もなかった。
もとから、
――別に男子にモテたことなんか、なかったしなあ……。
男と別れた、あいつがムカつくと意味のない愚痴を言い合う。
こんなのに付き合うのは、時間の無駄でしかない。
――こんな状況や。今のうちに、なんか手に職つけとかんとなあ……。
これは。
ある場所で、ある国々の代表と、ある種族が交渉する場面。
「おやおや? 妙なことを言われるのう?」
「悪魔――の姿かたちが
「ふむふむ。よし、言いたいことはだいたいわかった。つまり、同胞が害されたのでそれについて詫びよ、賠償せよいうのじゃろう?」
「ならば、望みのものを出そうではないか? 金か? 金銀、宝石、いくらでも言うがよかろう。土地か? ヤオアムトの領土は渡せぬが、代わりにもっと広い土地を世話するぞ? どれほどを望む?」
「他には、そうよなあ。お前たちが、
「いやいや。これは、
「なに、ふむふむ……。よろしい、しからば」
「女はどうじゃ?」
「お前たちの国では、嫁に困る男が多いのであろう? ならば、それを世話しようではないか。そちらに送るもよし、新しい土地で妻とするもよし――じゃ」