破滅した悪役令嬢がいたので殺人マシーンにしてみた件 作:らくべえ09
どんなのを書けばええんやろ?
最近そんなことをよく思います
数が多すぎてどれが参考になるのやら……
見ているもの。
少女の
若く張りのある肌。引き締まった手足。
同時にバランスの取れた、理想的な脂肪量。
水着が汗と共に光って美しい。
いや。
欲望を燃え上がらせる。
次に見るもの。
別の少女。その肉体。
小柄な体躯。
若干やせ気味だが、そこも魅力がある。
未成熟な胸もヒップは扇情的。
また見るもの。
少女たちの中では、一番年上らしい。
二十歳になるか、ならないかという頃か。
スラリとした、女性としては高い身長。
過剰に大きくもなく、小さくもない理想的な肉体。
明らかな貴族令嬢の風格。
水着も、それにふさわしいもの。
全体的に、プライドの高さが見える。
少女たちの中で、少年がひとりオタオタしていた。
好意を寄せてくる少女たちへ、どうしていいかわからない。
未熟さが嫌でもわかる。
男として、
実に、嗜虐心をそそるものだと――
観察者は思った。
少しだけ前の時間で。
――また、妙な……。
カーシャは、
「
と。
お付きがこっそりと渡してきた手紙。
というよりは、メモ。
それを一読してから、少しだけ目を閉じた。
――依頼者はどういう腹なのだか……。
――変なひとがいるな?
監視所の中。
バッキーは妙な男を見た。
中年の、でっぷりとしたダラシナイ肥満体。
剃っているようなツルツル頭。
バカみたいなビキニパンツ。
その股間には、
――うわぁ……。
こんもりとした盛り上がり。
【戦闘態勢】になっているわけではなく、元からのサイズが大きいようだ。
ずいぶんな個性を持った人物。
それなのに?
――なんという、こう。顔の印象に残りにくいような……。目元を隠してる、わけじゃないんだけど? こう目元が見えない、みたいな……。
個性があるはずなのに、ない。
あるいは――
ないように感じる。
――あー、これアレだわ。R18の薄い本に出てくる【竿役】? みたいな。
AVに出たら売れっ子男優になるかも。
いや。
私、3次元方面はぜんぜん詳しくないけど……。
珍しいモノを見てしまった。
バッキーはそんな思いで、男を監視していた。
いや、どちらといえば?
観察かもしれない。
「なんだありゃ」
横のマコネも、男を見て変顔をする。
「てめえの【大砲】でも自慢してーのかな?」
「さあ……」
「ンことしたけりゃ、サキュバス街でも行きゃあいいのによ」
「はあ……」
「……」
マコネは急に黙り込み、
「ちょっと行ってくらぁ」
立ち上がって、音もなく動き出した。
「あの?」
「いや? あの変なオッサン、なんか胡散臭いやね」
カーシャは、ボッツの近く……。
と、いうよりもすぐ隣りにいた。
やはり。
チェアデッキでリラックス、したような態度。
「あの」
ボッツはカーシャに話しかけようとする。
遠慮、というレベルでなく――
隠してはいるが、
「余計なことは、言わない」
カーシャは小さな、だが、ハッキリと耳へ響く声で一蹴した
「せいぜい、楽しそうにしてなさい」
その言葉に、ボッツは一瞬げんなりとした顔。
――無理があるよ、その注文……。
途方に暮れる少年の心境。
それを理解することもなく、カーシャはマイペース。
――しかし、元気なことで。
すぐそばでは、ミーシャとソテツがお互い牽制しあっている。
カーシャがいなければ?
怒鳴り合い、
かなりの、高確率で。
――それも、見物人として良い見世物よね。
皮肉なことを考えながら……。
カーシャは、先ほど読んだメモ、その内容を思い返す。
――できれば、これと仲の良いふり、良い感じに見えるようにふるまってくれ、か。
実に、おかしな注文。
――くだらないけど、少しは面白くもあるわ。
カーシャにとっては――
ある意味。
カードやチェス、あやとりと同じようなものだった。
――少しだけ
カーシャは身を起こしながらボッツへ、
「そこの荷物から、クリームを取って。水遊び用の」
「え?」
ボッツは怪訝な顔で、上を見る。
特殊ガラスの天井。
確かに入ってくる日差しは強い。
そのように設計されているからだ。
「聞こえなかったの?」
「あ、はい!」
カーシャの命令に、ボッツはあわてて行動を起こす。
「それ、塗ってくれる?」
「え。あの、誰に?」
「私に決まっているでしょう」
「ええええ……」
ほんの一瞬だが?
心から嫌そうな顔をしたボッツに、カーシャは笑いそうになる。
ボッツ側の心境としては、
――いくらきれいで、美人でも……。
ひとつ間違えば、ミンチにされかねない。
そんな相手に、変なスキンシップなど絶対にごめんである。
いやいや。
一瞬でミンチ。
これはまだ良い部類だろう。
苦しみも恐怖も一瞬、感じる暇はない。
だが。
カーシャの機嫌。
それ次第で、どんな惨たらしい目にあわされるか。
――わかったもんじゃない……。
しかし?
断るという選択肢はない。
ボッツは死を覚悟しながら――
カーシャの手足、そして背中にクリームを塗る羽目になった。
――寿命がどんどん減っていく気がする……。
直接肉体に触れる。
これによって。
カーシャの身体能力・戦闘能力・異常性がより明確に感じ取れた。
さて。
ボッツ少年が死を思いながら奉仕をしている中。
――あら?
遠くから、目立たないようにしているようだが?
髪の毛がない、太った中年男。
そいつが、こっちを見ていることに気づく。
――トーザ侯爵じゃない、か……。
カーシャも、別に見間違えたわけではない。
見事? な肥満であるため、少しイメージが被っただけのこと。
そもそも。
――同じ肥満でも、ちがいすぎるわ。
男も大柄といえば、その部類に入る。
だが。
2メートルを超えた巨漢である侯爵に比べれば、小さく見えるだろう。
――第一……。
身長以前に、〝圧力〟がまるで異なる。
侯爵の体躯。
それは、現代日本で言うのなら、
「十両以上の力士」
と比較しても
分厚い脂肪の下。
そこには密度の高い筋肉が見て取れるのだ。
――なんなのかしらね、あの太っちょは。
少しばかり。
カーシャは、その中年男へ興味を持った。
今まで出したキャラで
スピンオフみたいのを書きたいのもちょっといたりします
番外編で書いみようかなと思ったり……