破滅した悪役令嬢がいたので殺人マシーンにしてみた件 作:らくべえ09
考えつつ手探り?でやっております
「冒険者ですか。まあ、よそでは夢とロマンみたいなことを言われますが……。まあ、うちでは実質流民や貧乏人への職業斡旋所、ですかね」
「ははあ」
「そちらでいうホームレスや『難民』ですか? 後はヤクザ者、あぶれ者。そういうのを全部管理統括するのが冒険者ギルドのお仕事です。そりゃ、モンスターを討伐して英雄と呼ばれたり、羽振りのいいヤツもいますよ? けど、ほとんどは日雇い、辻売り、大道芸なんかで食ってます。それも冒険者登録したものにしかやらせません」
「その登録しない場合は?」
「当然ヒト扱いはしません。何かあれば、その場でバッサリやっても不思議ではない」
「バッサリというと……」
「はあ。まあ、剣を使うことは意外に少ないですが、要するには始末するわけですな」
「始末というと」
「はあ。殺しますね」
「それは……」
「あなたがたの国では、非人道的と言われるのでしょうが……。いや、こっちだって善行とはなりませんよ。我々だって無惨に殺される者は哀れに思うし、時には同情もする。しかしねえ、線引きはハッキリしとるんですわ」
「は、はあ……」
「いいですか? 半数は素直に登録して、真面目に働くんです。そうすれば、少なくとも食えるし。たまに酒を飲める。サキュバスとも遊べる」
「それはこちらも存じています」
「あなた、『冒険者の基本的心得』のほうはご存じで?」
「はい。事前に確認を――」
「ああいう基本さえ守れんのは、下手に生かしておくと厄介ですからね。国民にも害を及ぼす。なので、すぐに処分します。生きてたって、どうせロクなことはしないんだから」
・ ・ ・
「何か悲鳴聞こえたぜ……?」
「ケンカかな? 俺、ちょっと行ってくるわ」
「最近流れてきた新入りだぜ。何やったんだ?」
「まさか、ひったくりかスリでもやったか?」
「わかった! 〇〇とこの娘さんにからんでったんだ。さっきポリスナイトにたたっ斬られた!」
「ああ……」
「バカだねえ」
「からんだって、殴ったりしたの?」
「さあ……。肩でもつかんで脅したか、胸ぐらつかんだか……」
「え!? それくらいで殺されるの?」
「ダメダメ!
「それともいいとこのお嬢さんだろ?」
「冒険者同士でも、悪くすると労役もんだからな」
「そういうんじゃさ。いたろ? こないだ、辻売りのガキ脅して売り上げ巻き上げたヤツ」
「ああ! いたいた」
「すーぐ、ギルドナイトの歩兵にとっつかまってさ? ボコボコにされて3か月の労役喰らったんだべ。かっこ悪いよなあ。あれキツいよ、街道整備とかでコキ使われるから」
「まあギルドナイトはまだ優しいからね……殴られるくらいですむけど。労役なら飯も出るし……」
「ポリスナイトはヤバいからな。底辺冒険者なんか犬コロ以下だもん。試し切りするチャンスうかがってる
「けど、そいつギルドに目ェつけらたんじゃない?」
「そりゃされてるでしょ、確実に」
「『おらおら、何見てんだ』って、街中でオラついてた日には、すーぐしょっぴかれちゃうからな」
「はー。俺も正式な国民になりてーよ」
「無理でしょ、一代じゃな」
「オッチャンとこの、お孫さんはなれるんだよね?」
「軍に入らなきゃダメだけどね。まあ、それでも正式は正式だよ」
「いやあ、だから余計に気をつけないと。俺がなんかしたら孫も連座になりかねないから……」
「オッチャンは、周りの掃除もきれいにやってるよねえ。ギルドナイトにもほめられてたし」
「いや、そもそも俺たちの借りてるとこ全部ギルド所有だよ」
「壊したり汚したら、即懲罰だね。**さん、あのヒトんとこの悪ガキもそれで労役喰らったから」
「え!? あれまだ、10にもならないんじゃない?」
「そうだよ。だから、ギルド本部周りの掃除とか、色々やらされた。一か月」
「ああ、そんなもんか」
「昼飯は出たけど、朝夕はなかったな。ま、親がいるから当然だけど」
「ああ、親がね……。俺もガキの頃やった。ただ、親いなかったからな……。飯と寝るところは世話してくれた」
「悪くないね」
「でも、金は出ないからな。トーゼンだけど」
「そりゃ懲罰だからね」
・ ・ ・
ドラゴンっていっても、色々でさ――
レッサードラゴンみたいな。
一応因子はあるけど、ものすごーく薄いヤツね。
アレならRクラスでもイケるのよ。
本物?
ん~。
まあ、レッサーがつかないのはたいてー本物。
つっても幼体狩ったところで、称号なんかもらえないよ。
金にはなるけど。
いや。
幼体っていっても、並のモンスターよりヤバいんだよ?
聞いた話じゃ5、6年もたつともー立派なバケモンだから。
半端な火薬武器なんか、ぜんぜん効かないから。
ホントだよ。
ん? ああ。ニッポンの……。
あそこの火薬武器って、すっごいよなあ。
ビックリしたから。
あんなの持ってたら、村とか街の守りも安心だね。
え?
ダメ?
なんで?
持てない?
あああ、はいはいはい。
制限……。
あるよね、そりゃ。
こっちでもあるもん。
それにアレだよね。
威力高いから街の近くとか中じゃポンポン使えないでしょ?
ダンジョンでも狭いところだと跳弾して危ないんだよね。
浅い階層だと小さいし、狭いから。
ダンジョンの壁とか床って、すげえ頑丈だから。
あれ、どういうもんだろうね。
何十回も潜ったけど、ぜんぜんわかんないわ。
やっぱさあ。
あんたらの魔法使えるようにしたほうが良くない?
いや、大丈夫だって。
知ってるでしょ?
女はね、誰でも魔法使えるようになるわけよ。
すごいよな。
女ってさ。
基本?
ああ、そりゃねえ。
魔力に覚醒したって、それはそれだけだもん。
きっちり勉強とか修業しないとまともに使えないよ。
法律?
ややこしいんだねえ、色々……。
あー、けど。
魔法使えん連中の中で、いきなり使えるのが出てきたら。
あー、うん。
揉めるか。
大変だな、どこも。