破滅した悪役令嬢がいたので殺人マシーンにしてみた件   作:らくべえ09

352 / 367
今エピソードは書けそうなものを
考えつつ手探り?でやっております



その119、いつかどこかは語らず-2  冒険者について

 

 

「冒険者ですか。まあ、よそでは夢とロマンみたいなことを言われますが……。まあ、うちでは実質流民や貧乏人への職業斡旋所、ですかね」

 

「ははあ」

 

「そちらでいうホームレスや『難民』ですか? 後はヤクザ者、あぶれ者。そういうのを全部管理統括するのが冒険者ギルドのお仕事です。そりゃ、モンスターを討伐して英雄と呼ばれたり、羽振りのいいヤツもいますよ? けど、ほとんどは日雇い、辻売り、大道芸なんかで食ってます。それも冒険者登録したものにしかやらせません」

 

「その登録しない場合は?」

 

「当然ヒト扱いはしません。何かあれば、その場でバッサリやっても不思議ではない」

 

「バッサリというと……」

 

「はあ。まあ、剣を使うことは意外に少ないですが、要するには始末するわけですな」

 

「始末というと」

 

「はあ。殺しますね」

 

「それは……」

 

「あなたがたの国では、非人道的と言われるのでしょうが……。いや、こっちだって善行とはなりませんよ。我々だって無惨に殺される者は哀れに思うし、時には同情もする。しかしねえ、線引きはハッキリしとるんですわ」

 

「は、はあ……」

 

「いいですか? 半数は素直に登録して、真面目に働くんです。そうすれば、少なくとも食えるし。たまに酒を飲める。サキュバスとも遊べる」

 

「それはこちらも存じています」

 

「あなた、『冒険者の基本的心得』のほうはご存じで?」

 

「はい。事前に確認を――」

 

「ああいう基本さえ守れんのは、下手に生かしておくと厄介ですからね。国民にも害を及ぼす。なので、すぐに処分します。生きてたって、どうせロクなことはしないんだから」

 

 

 ・  ・  ・

 

 

「何か悲鳴聞こえたぜ……?」

 

「ケンカかな? 俺、ちょっと行ってくるわ」

 

「最近流れてきた新入りだぜ。何やったんだ?」

 

「まさか、ひったくりかスリでもやったか?」

 

「わかった! 〇〇とこの娘さんにからんでったんだ。さっきポリスナイトにたたっ斬られた!」

 

「ああ……」

 

「バカだねえ」

 

「からんだって、殴ったりしたの?」

 

「さあ……。肩でもつかんで脅したか、胸ぐらつかんだか……」

 

「え!? それくらいで殺されるの?」

 

「ダメダメ! 一般人(カタギ)にからんだりしたら」

 

「それともいいとこのお嬢さんだろ?」

 

「冒険者同士でも、悪くすると労役もんだからな」

 

「そういうんじゃさ。いたろ? こないだ、辻売りのガキ脅して売り上げ巻き上げたヤツ」

 

「ああ! いたいた」

 

「すーぐ、ギルドナイトの歩兵にとっつかまってさ? ボコボコにされて3か月の労役喰らったんだべ。かっこ悪いよなあ。あれキツいよ、街道整備とかでコキ使われるから」

 

「まあギルドナイトはまだ優しいからね……殴られるくらいですむけど。労役なら飯も出るし……」

 

「ポリスナイトはヤバいからな。底辺冒険者なんか犬コロ以下だもん。試し切りするチャンスうかがってる性質(たち)の悪いヤツもいるって噂だからな」

 

「けど、そいつギルドに目ェつけらたんじゃない?」

 

「そりゃされてるでしょ、確実に」

 

「『おらおら、何見てんだ』って、街中でオラついてた日には、すーぐしょっぴかれちゃうからな」

 

「はー。俺も正式な国民になりてーよ」

 

「無理でしょ、一代じゃな」

 

「オッチャンとこの、お孫さんはなれるんだよね?」

 

「軍に入らなきゃダメだけどね。まあ、それでも正式は正式だよ」

 

「いやあ、だから余計に気をつけないと。俺がなんかしたら孫も連座になりかねないから……」

 

「オッチャンは、周りの掃除もきれいにやってるよねえ。ギルドナイトにもほめられてたし」

 

「いや、そもそも俺たちの借りてるとこ全部ギルド所有だよ」

 

「壊したり汚したら、即懲罰だね。**さん、あのヒトんとこの悪ガキもそれで労役喰らったから」

 

「え!? あれまだ、10にもならないんじゃない?」

 

「そうだよ。だから、ギルド本部周りの掃除とか、色々やらされた。一か月」

 

「ああ、そんなもんか」

 

「昼飯は出たけど、朝夕はなかったな。ま、親がいるから当然だけど」

 

「ああ、親がね……。俺もガキの頃やった。ただ、親いなかったからな……。飯と寝るところは世話してくれた」

 

「悪くないね」

 

「でも、金は出ないからな。トーゼンだけど」

 

「そりゃ懲罰だからね」

 

 

 ・  ・  ・

 

 

 ドラゴンっていっても、色々でさ――

 レッサードラゴンみたいな。

 一応因子はあるけど、ものすごーく薄いヤツね。

 アレならRクラスでもイケるのよ。

 

 本物?

 ん~。

 まあ、レッサーがつかないのはたいてー本物。

 

 つっても幼体狩ったところで、称号なんかもらえないよ。

 金にはなるけど。

 いや。

 幼体っていっても、並のモンスターよりヤバいんだよ?

 

 聞いた話じゃ5、6年もたつともー立派なバケモンだから。

 半端な火薬武器なんか、ぜんぜん効かないから。

 ホントだよ。

 

 ん? ああ。ニッポンの……。

 あそこの火薬武器って、すっごいよなあ。

 ビックリしたから。

 

 あんなの持ってたら、村とか街の守りも安心だね。

 え?

 ダメ?

 なんで?

 持てない?

 

 あああ、はいはいはい。

 制限……。

 あるよね、そりゃ。

 こっちでもあるもん。

 

 それにアレだよね。

 威力高いから街の近くとか中じゃポンポン使えないでしょ?

 ダンジョンでも狭いところだと跳弾して危ないんだよね。

 浅い階層だと小さいし、狭いから。

 ダンジョンの壁とか床って、すげえ頑丈だから。

 

 あれ、どういうもんだろうね。

 何十回も潜ったけど、ぜんぜんわかんないわ。

 

 やっぱさあ。

 あんたらの魔法使えるようにしたほうが良くない?

 いや、大丈夫だって。

 知ってるでしょ?

 女はね、誰でも魔法使えるようになるわけよ。

 すごいよな。

 女ってさ。

 

 基本?

 ああ、そりゃねえ。

 魔力に覚醒したって、それはそれだけだもん。

 きっちり勉強とか修業しないとまともに使えないよ。

 

 法律?

 ややこしいんだねえ、色々……。

 

 あー、けど。

 魔法使えん連中の中で、いきなり使えるのが出てきたら。

 あー、うん。

 揉めるか。

 

 大変だな、どこも。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。