破滅した悪役令嬢がいたので殺人マシーンにしてみた件   作:らくべえ09

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その119、いつかどこかは語らず-3 モンスターの発生

 

 

 まあ、当面……。

 数年分の食糧はどうにかなったわけですが――

 

 はあ。

 とはいえ、継続させるのはどうでしょうね。

 そもそも……。

 あまり深く付き合い過ぎるのは、どうかと。

 向こうも困るでしょうしね。

 

 ヤオアムトも、彼らの存在を知ると警戒しますよ。

 ええ、それはもうものすごく。

 さらには……。

 

 いや、あなたがたの問題で。

 なまじ深入りされると、引っ掻き回されてメチャメチャになりますよ。

 ただでさえ、あちこちに『自警団』が出てきているんでしょう。

 まあ、自然な流れとも言えますが。

 

 気候の変動。

 そりゃそうでしょう。

 直接は存じ上げませんが、この国が元いた世界ではない。

 自然環境から何からまるで違う。

 四季が同じというのが不思議でさえありますね。

 

 今は、そう*でしたか。

 現状――

 即効性は薄いですが、水田を増やすしかないでしょうね。

 玄米。

 なるほど、有効だ。

 コメは極めて優秀な農作物ですから。

 

 ヤオアムト?

 いや、輸出なんかしてくれるわけがないでしょう。

 やったとしても、かなりふっかけるのは必至だ。

 

 そうですねえ。

 コメと……後はモンスターの食肉化しかありません。

 幸い、この国の銃火器は優秀ですからね。

 

 ……人手が足りない。

 ああ、銃器の許可。

 しかし、モンスターの出現はどうにもなりませんよ?

 すでに勝手に狩猟して食べたり売ったりしてる連中がいるじゃないですか。

 

 最悪スライムも工夫すれば、食用になるものがありますよ。

 ……味はまあ、お察しですが。

 いずれにしてにも、全てのダンジョンを全てどうにかできるわけじゃあないでしょ。

 現実的じゃないから。

 

 放置すれば、生態系ムチャクチャになりますよ。

 手遅れかもしれないですけど――

 

 

 ・  ・  ・

 

 

 こっちの監視・情報収集はどうも今ひとつ、ですね。

 インターネット、ですか?

 あっちのほうではかなりのものが収穫できましたが……。

 それでも玉石混淆ですよ。

 

 いわゆる、肝心かなめの中枢部分は巧妙に隠され、遮断されている。

 相当の魔法技術がないと不可能なことですよ。

 

 ええ、はい。

 かの国――ニッポンでは不可能です。

 基本、魔法が使えませんからね。

 他の技術では相当なものですが、そこに関してはもう完全にアレです。

 

 はあ、まあ、はい。

 そうですねえ、現実に、はい。

 

 これは私の予測ですが――

 それでも。

 他種族の強力なバックアップ、そうでなくっても有能な協力者がいるのは確実でしょう。

 でなければ、説明がつかない。

 こちらの情報もそれなりに得ていたようですから、はい。

 

 どうやら、魔導研究も早急に進めているようです。

 当然ではありますけど。

 

 しかし。

 向こうの考えからすれば、人体実験ですから。

 え?

 いや、テキトーな移民とか難民でテストすることもしてない、できないのかな?

 そこは色々あるのでしょう。

 治安も不安定なようです。

 

 あと、かなり旧式……原始的ではありますが、ゴーレム技術も向こうは入手しているようです。

 一部魔導技術を用いたモノが確認されました。

 

 作業用、にもいきませんが、急ピッチで開発が行われています。

 ヒト型でありませんね。

 向こうは非生物型の機械に関しては、かなりのノウハウがあるようです。

 ゴーレムを使って、大規模な農業の拡大が見られました。

 

 魔石――

 あぁ。

 それですね。

 あちらのアドバンテージとして、膨大な魔石の増産があげられます。

 

 原子力発電所。

 放射性物質。

 あれで魔石を大量に増やせるようです。

 

 危険。

 そうですね。

 今のうちに仮想敵国としてもよろしいかと。

 

 『協力者』がいれば、魔導と向こうのカガク、でしたか。

 科学技術と融合させたものがどんどん出てくるでしょう。

 

 ただ。

 足元が疎かになる可能性も大きいです。

 自滅……。

 そうです、そうです。

 

 これが重要なのですが――

 魔導銃のひな型もすでに完成されているようです。

 やはり、基本的なところを『協力者』が教えたものかと

 

 魔石が大量にあれば、威力や精度を無視すれば魔導銃は大量生産可能です。

 扱いも火薬武器と比較すれば、はるかに容易です。

 はいはいはい。

 メンテナンスも簡単だし、頑丈ですよね。

 

 しかし。

 当面はまだまだ脅威にはほど遠い。

 いきなり転移してきたわけですからねえ。

 

 モンスターが近寄ってきますよ。

 餌か脅威か確かめようと。

 

 

 ・  ・  ・

 

 

 現状において――

 早急な法整備、あるいは超法規的措置が考慮されます。

 

 全国で確認されているダンジョン。

 そこから発生するモンスター。

 これらに対して、自衛隊も警察も圧倒的に手が足りません。

 

 全国で活動可能なハンターに呼びかけて、総動員をかけています。

 しかし、高齢者も多く……。

 モンスターでも種類や個体によっては、逆効果になりかねません。

 

 ――。

 

 オウルベア。

 レッサードラゴン。

 もっとも、頻繁に確認される危険なモンスターです。

 

 オウルベアは鳥類のフクロウに似た頭部を持った、大型のクマのような形状です。

 体長は最少で4メートル。最大で6メートルに達します。

 東京の奥多摩に出現した個体は、自衛隊により比較的速やかに駆除されましたが、極めて頑強であり、かなり強力な銃火器を使用しました。

 また、名古屋に出現した個体は、戦闘ヘリからの掃射で駆除しています。

 いずれにしても、一度のそれなり規模の作戦行動を行なっています。

 

 レッサードラゴンは、古代の恐竜……ディノニクスに似たモンスターです。

 数体の群れで活動し、極めて狡猾なハンターであります。

 発見が遅れることも多く、現状でもっとも多く犠牲者を出しています。

 

 他にも多数の種が確認されていますが……。

 現状で最大サイズである、氷竜。

 これは希少とも言える個体ですが、駆除されたのはあくまで成長途中であり、成体になればより巨大なものになると予測されます。

 ですが、そこまで成長するのにも時間を要するために、成体の出現は可能性が極めて低いものと考えられます。

 

 モンスターの発生場所である、『特殊地下領域』――

 これは放置し続ければ、発生したモンスターが外へ出てくると確認されております。

 早急に内部のコアを破壊しなければ、やがてモンスターを抱えた状態で自壊し、その際に大量のモンスターが一挙に外へあふれ出ると――

 

 このダンジョンは――

 特に、**原発跡地……現在魔素鉱石汚染地域に多数確認されています。

 魔素鉱石自体も、極めて優秀なエネルギー資源ですが……。

 

 ――。

 ――。

 

 (以下もたどたどしい説明が続く。)

 

 

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