超高校級の幸運とプラスαがボーダーに入隊する話   作:九店直下

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アンケート入れてくれた方、ありがとうございます。

ハーレムやっぱり強いですねぇ。現在一位独走中です。
あと残姉ちゃん意外と強えなって思いました、まる。

まだ集計は取り続けますので、宜しければ是非に。


霧切響子①

「これが、トリオン兵、ですか」

「まぁそうだな。これは一般的によく三門市内に出没するバムスターってトリオン兵だ」

 

 忍田さん達に連れられて、演習室に到着して目に飛び込んできたのが、バムスターというトリオン兵だった。

 一言で言うと、でかい。こんなのが日々市内に出没してると考えるとちょっとびっくりする。

 

「で、どうだ? 初めて間近で近界民を見た感想はさ」

「いや、ただただでかいとしか。今まではTVとかネットの中でしか見た事がなかったので……」

「はは、そっか。でもそんな緊張しなくてもいいぞ。こいつはあくまで捕獲用、いわば人を捕まえる為だけのトリオン兵だからな。ボーダー隊員にとっては正直なところ脅威じゃない。普通にトリガーを使ってれば難なく勝てる相手だよ」

 

 迅さんはそう言うとボクの気持ちを落ち着かせるように、肩をポンポンと叩く。

 なるほど、ボーダー隊員にとっては、全く強くない近界民か。確かにそれならトリガーを使う上でのチュートリアルにはうってつけだろう。

 

「あはは……。ありがとうございます、迅さん。そしたらこれからボク達は–––––––」

「そうだな。これからこのバムスターと、トリガーを使って軽く戦ってもらう。因みにこの模擬戦の結果を加味して、今後振り分けるトリガーのポイントを決めるつもりだから、是非全力を出して戦ってもらいたい」

 

 忍田さんのそんな言葉に、ボクの心は少しきゅ、と引き締まる。それはつまり、この模擬戦の結果次第で早くB級に上がれるかが決まるという事だ。

 でも、結果……というのは何を基準にするんだろう。トリガーの使い方を総合的に見るのか、それとも––––––。

 

「すみません。少し、質問が」

「霧切さん、だったか。どうした?」

「はい。さっき戦闘の結果を加味して、とおっしゃってましたけど、その基準というのは……、あのトリオン兵を倒すスピード的なもの、でしょうか?」

「あぁ、そうだ。他にもトリガーの使い方等も見るが、一番重要なのはそこだ」

 

 って、霧切さんが聞いてくれたか。つまりはそういう事だ。

 なるほど、そしたらあのトリオン兵を如何に速く倒せるかで、評価が大きく変わってくるのか。

 

 それを知ってか霧切さんの目が少し鋭くなったような、気がした。一瞬トリオン兵を見つめ、少し考えるような仕草をとった。

 

「そう、ですか。因みに、今までの最高タイムはどれくらいですか? 参考までにお聞きしたいのですが」

「4秒だな。と言っても、隊員になりたてでそんなに速く倒せる人はまずいない。1分以内に倒せればいい方だな」

 

 4秒。そう聞いてボクは内心驚く。

 4秒で、あのでかい生物(?)を倒したのか。ちょっと想像できない。

 

 でも、言い換えれば、あれは「4秒で倒せる」ものであるという事。

 と、すると……、それこそ一撃喰らわせれば倒せるほどの致命的な弱点がある、という事だろうか。

 

 霧切さんも同じことを考えているのか、一瞬沈黙する。けれど、すぐに顔をあげて忍田さんに向き直った。

 

「わかりました。それじゃあ、先ずは私からやらせて頂いても宜しいですか?」

「ああ、構わない。トリガーはあそこに用意してあるから、使いたいものを選んで起動してくれ。苗木君もそれでいいか?」

「はい。大丈夫です。ボクとしても先ずはお手本みたいなものがあれば嬉しいなって、思ってたので」

「ありがとうございます。それじゃあ……、このトリガーでお願いします」

 

 そう言って霧切さんが手に取ったトリガーは、

 攻撃手用の、スコーピオンというトリガーだった。

 

 伸縮自在で軽量、切れ味鋭いブレード状のトリガー。

 形を変えられて、多種多様な戦い方ができるもの、らしい。

 

 確かにそう考えると、霧切さんらしい選択とも言えるかもしれない、なんでそんなことを考えた。

 

「へぇ、スコーピオンか。とすると、霧切さんは結構近接戦に自信アリ、って感じか?」

「ええ、探偵という職業柄、護身術を多少嗜んでますので。その経験が一番活かせそうなのは、このトリガーかなと思って」

 

 迅さんからかけられた言葉に、霧切さんはそう返す。

 確かに、護身術として素手で戦う術を身につけている彼女にとっては、スコーピオンの方がやりやすいのかもしれない。説明の時に見せてもらった映像だと、刃渡り短めのナイフのような形だったし。

 

「へぇ、じゃあ格闘経験アリってわけか。こいつは楽しみだな。んじゃ、そろそろ始めようか。先ずはトリオン体に換装してみてくれ」

「わかりました。では––––––」

 

 迅さんに促され、霧切さんはトリガーを握り直す。

 そして、少し間をおいて呟いた。

 

「トリガー、起動(オン)

 

◆◇◆

 

 トリオン体への換装は一瞬で済んだ。

 霧切さんの纏う服は希望ヶ峰学園の制服から、白基調の隊服へと変わる。

 

「おぉ……」

 

 正に想像を超えたテクノロジー。感動して思わずそんな声が漏れる。ここに同じクラスのプログラマーの彼がいたら、すごく喜びそうだ。

 それに霧切さん、すごく似合ってる。元々クールで綺麗な顔立ちしてるから何着ても似合うんだけど、戦闘服のような服を着てるのを見るのは初めてだから、なんか見惚れるな。

 

「おぉ。似合ってる似合ってる……っと、なんだ苗木君。ボーッとしてるけど、まさか霧切さんの隊員服姿に見惚れたか?」

「なっ、もう、やめてくださいよ迅さんっ……! 確かに似合ってるなぁとは思いましたけど……」

 

 で、迅さんは目ざとくそんなボクの心境を見抜いたのか、少し笑いながらボクの脇を小突く。恥ずかしいからやめてくださいよ、もうっ。

 

「ふふ、ありがとう苗木君。……さて、準備もできましたし、始めましょう。いつでも大丈夫です」

 

 霧切さんはすこし顔を赤らめて微笑んでくれた。やっぱり可愛い。ずっと見てたいこの笑顔……と思うけど、それも一瞬で、すぐに表情を引き締めてトリオン兵に向き直る。

 

「よし、では始めようか。鬼怒田さん。準備の方は」

「問題ない。既に隊員と研究員を監視室に配置させておる。あやつらのトリオン量から、なんらかの『副作用(サイドエフェクト)』を持っとることは間違いないからな」

「わかった。それでは霧切さん、いくぞ!」

 

 そんな忍田さんの声を聞いて、霧切さんは姿勢良くスコーピオンを握りしめる。

 

 ––––––なんとなくだけど、霧切さんはもう見抜いてる気がする。あのトリオン兵を素早く倒す方法を。

 だって彼女の表情は何かを確信したような、凛とした顔だから。

 

 後心配なのはギャラリーがなんか多いことだけど……、霧切さん気にしてないみたいだし、心配ないか。

 

『戦闘、開始』

 

 どこからかそんな言葉が聞こえてきた瞬間。

 霧切さんはトリオン兵に向かって飛び出していった。

 

◆◇◆

 

『記録、8秒』

「は、速ぁ……」

 

 いや、まぁ霧切さんなら手っ取り早く倒してくれるとは思ってたけど。

 結果から言えばほんとあっという間に倒しちゃいました。凄すぎる。

 

 開始の合図が鳴った後、霧切さんは真っ先にトリオン兵……、バムスターの顔部分めがけて飛び出した。おそらく中心にある「目」のようなものに狙いを定めていたんだと思う。

 

 でも、バムスターはそこを守るように装甲部分で受け止めた。紙一重で本当に惜しかったんだけど。

 でも、その挙動でそこが弱点であることを確信したのか、霧切さんはスコーピオンを変則的に変形させつつ、バムスターの目までブレードを伸ばし––––––、

 

 そのまま串刺し。バムスターノックアウト。ここまで8秒。

 凄すぎでしょ。

 

 ほらギャラリーもなんかざわついてるし。ボク、この後にやるのか。すごく緊張するんだけど。

 

「こりゃすごいな。軽く説明を受けただけでスコーピオンをあそこまで扱えるのか。苗木君、こりゃ負けてられないぞ」

「いや、霧切さん発想力とか応用力とか異次元レベルなので。あれをボクに期待されても……」

 

 その中で迅さんは至って平常心、という風な表情でボクに声をかける。期待されてる分ボクのハードルがグングン上がってる気がする。

 けれど、迅さんのその態度は、少しボクの気持ちを落ち着かせてくれる。ありがたいな。

 

 なんて、そんなことを考えていると、霧切さんがボクの元へと歩いてきた。

 

「あ、お疲れ様霧切さん。凄いね……」

「そう? 相手の弱点さえ掴んでしまえば造作もないと思うわよ。身体能力の高い人であれば即座に倒せるのも納得できるくらい、分かりやすいところに弱点がある訳だし。苗木君、ここまで言えば……分かるわね?」

「まぁ、霧切さんの動きを見てれば言われなくても多少はね。……じゃあ次、いってくるよ。霧切さんほど素早くは倒せないだろうけど」

「ふふ、きっと貴方も大丈夫よ。だって『超高校級の探偵』の助手なのだから、ね」

「買い被りすぎだよ……」

 

 江ノ島さんの一件以来、彼女からそう呼ばれてるけれど、正直言って買い被りすぎだ、とも思う。

 でも、認めてくれてるのは、素直に嬉しいな。

 

「じゃあ次、お願いします。忍田さん」

「……苗木君。くれぐれも気負うなよ。霧切さんのあの活躍ぶりは、我々としても少々予想外だからな。普通であれば、初めてであそこまで動けるのはごく少数なんだ」

 

 そっか。霧切さんのあの動き、上層部の人たちでも予想外だったのか。それなら「普通」なボクはそこまで気負う必要はないのかもしれない。そう言い聞かせて、トリガーを一つ、手に取る。

 

「アステロイド……、銃手(ガンナー)ではなく射手(シューター)か」

「はい。なんとなく……ビビッときたんです。あ、このトリガーにしたいって。直感的すぎますけど、ね」

 

 手に取ったのはアステロイドという銃手・射手用のトリガー。銃手はピストルやマシンガンなどにトリオンを込めて発射し、射手の方キューブ状に弾を出現させ、分割して撃つとのこと。

 

 キューブ状の弾と、それを発射している映像を見た時、なんとなくだけど「コレだ」って思った。

 なんでかはわからないけど。

 

「別に大丈夫だと思うぞ。そう言った直感こそ実は重要だったりするのだからな。無意識に君に合う要素を射手に見出したんだろう」

「あはは、かも、しれないですね」

 

 そう言って、ボクはすっ、と目を閉じる。

 よし、心の準備はできた。

 

「トリガー、起動(オン)

 

 ぎゅ、とトリガーを握って、そう呟いた。




苗木くんはトリガー持たせるなら射手だと思ってる。異論は認めるからかかって来なさい(謎)。

とりあえずヒロインは霧切さんメインで行くとして聞いておきたいハーレムの範囲について

  • ダンロンキャラのみ
  • ワートリキャラも含める
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