超高校級の幸運とプラスαがボーダーに入隊する話   作:九店直下

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射手描写が薄い気がするのと諏訪隊コンビのキャラをしっかり書けてるかがめっちゃ不安です(震)

何か……、何かおかしいところがあればご指摘頂ければ……(懇願)。


苗木誠 射手①

『戦闘、開始』

 

 トリオン体に換装してすぐ、そんなアナウンスが流れた。ボクがトリオン体に換装した時の話は省略しよう。霧切さんとそんなに変わらないし。

 

「よし、行くぞ……!」

 

 そう自分を鼓舞するように呟いて、ボクはトリオン兵へと向かって飛び出す。

 

 ––––––さて、おそらく……というか絶対、このトリオン兵の弱点は「目」だろう。霧切さんの一戦を見て、それは確信できた。

 だから、そこを狙って上手く当てることができれば少ない時間で倒せる。

 

 ここなら確実に「目」に当てられる。そんなところまで近づいて、軽く飛び上がる。すると難なくトリオン兵の目の高さまで浮き上がることができた。凄いな。

 

 そして、構えを取る。頭の中にあの、VTRで見た四角いキューブを思い浮かべ、

 

通常弾(アステロイド)

 

 そう呟いた。すると、

 大体直径30センチ強ほどのキューブが、ボクの手のひらあたりに姿を現した。

 

 いや、なんだこれ。思った以上に––––––、

 

「大きい……!」

 

 誰かが呟く声が聞こえた。まぁそういうことだ。

 VTRで見たものより明らかにでかい。これを8分割しても、相当な大きさになりそうだ。

 

 ……そっか、これ、ボクのトリオンの量に比例してトリガーの出力も上がってるのか。さっき忍田さんから受けた説明をチラッと思い出して納得する。

 よし、ならこれを分割して––––––!

 

「削れっ……!」

 

 バムスターの目に向かって、射出する。

 身の危険を察知したバムスターは回避行動を取ろうとする––––––、けど、こっちとの距離はだいぶ近い。それに、弾丸の大きさも相当なものだ。

 

 だから、防ぎきれず何発か目に直撃。煙を上げて倒れ込んだ。

 そしてそのまま沈黙。終わった……みたいだ。

 

『記録、15秒』

 

 15秒、か。まぁ霧切さんと比べれば少し劣るけれど……、彼女動き凄かったし、ボクが出した成績なら上々、なのかな。

 そう思ってふぅ、と一つ息を吐く。思った以上に緊張してたみたいだ。

 

 気付けば、霧切さんが近くまで歩み寄って来ていた。少し嬉しそうな笑顔でこちらを見つめている。

 

「お疲れ様苗木君。いい動きだったわよ?」

「あ、はは。ありがとう。初めてにしては動けた方なのかな? 勿論霧切さんに比べたら大した事ないけど……」

「ええ。それどころかかなり凄い結果みたいね……。ほら」

 

 霧切さんが視線で促した方を見る。すると。

 霧切さんの時と同じくらいギャラリーがどよめいていた。

 

「あ、れ……? そんなに?」

「ま、そうだな。普通は1分切れれば良い方だぜ苗木君。君も凄いじゃないか」

「あ、そう、なんですね。ありがとうございます……」

 

 そう、なのか。迅さんからかけられた言葉に少し驚く。

 霧切さんみたいに10秒切る人はあまりいないにしても、成績がそこそこ良い人であれば10秒台は結構いるものだと思ってた。

 

 王道も裸足で逃げ出すほど「普通」なボクだから、正直「凄い」なんて言葉をかけられても実感が湧かない。

 でも、事実なのだろう。だって忍田さんとか鬼怒田さんとかも少し驚いた顔をしているし。

 

「……苗木君、君も凄いな。2人とも初めてでここまで記録を出せるとは、正に超高校級、ということか?」

 

 忍田さんは予想外、と言ったようにそう呟く。

 超高校級、だなんてそんな事ない……いや、霧切さんはそうだけど、少なくともボクは普通の人間だ。

 

 でも、そんなボクでもここまで言ってもらえるようになった理由が、あるとするなら。

 

「やっぱり、江ノ島さんが起こした事件、かなぁ」

 

 そんなことが、頭の中にチラッとよぎる。

 あの一件で、精神的にも肉体的にも多少なりと成長できているのだとしたら、少し納得できるかも。

 

 ただ……、喜べる事ではないのかもしれない。

 

 そう思うと、再び苦笑いが漏れた。

 

◆◇◆

 

「おいおい、なんだよありゃあ……!」

「すごいですね。彼ら、初めてトリガーを使ったんでしょ? それでここまで動けるなんて……」

 

 演習室のアナウンスルームにて、驚愕の表情を浮かべる男性が、2人いた。

 ボーダーのB級隊員である諏訪洸太郎と堤大地。隊員が模擬戦を行う際のアナウンスを度々頼まれる彼等だが、今日も今日とて何処ぞの実力派エリートから要請を受け、のんびりと観戦していた。

 

 急な申し出だった上に「頼みますよ諏訪さん」的な軽いノリで頼まれた時には流石に殴ってやりたくなった。

 しかし、あの「希望ヶ峰学園」の生徒達である事、そして何より迅から「面白い事になりますよ」などと言われたこともあり、興味本位でOK。1分切るか切らないかでお互いに今日の昼食を賭けあっていた、が。

 

 あの小さい……風間さんよりは少し大きい男の方が15秒。初めてトリガーを握ったにも関わらず、1分どころか20秒を切り、黒江に次ぐ記録を出してきたのだ。驚かないわけがない。

 それだけでも驚くのに、あの美人な少女に至っては8秒。新人時代の木虎を上回る記録だ。

 

 面白半分、野次馬根性で見にきたらとんでもないものに出会した。今の2人には、そんな言葉が一番しっくりくるような気もする。

 

「……諏訪さん。俺たち新人の頃、タイム幾つでしたっけ」

「バカ。もう忘れたわ。しかもこれって、ある程度トリガー触らされてからやるもんじゃなかったか?」

「そう、ですよね。生まれてはじめて扱ってこれって……、Bにすぐ上がってくるんじゃないですか?」

「……違いねぇな。今のうちに勧誘しとくか?」

 

 諏訪は自分が隊長を務める小隊に、彼らを引きこもうか一瞬画策する……、が。

 

「そうしたいですけど、フォーメーションとか戦術とか、オペレーターの負担とかを考えると……」

「あーそうだったわ。一旦隊に持ち帰って相談だなこりゃ。その間に他の隊にとられねーと良いけど」

「そうですね。見た感じ俺たち以外の正隊員もこれ、見てるみたいですし」

 

 そう言って堤は、モニターにちらほら映る正隊員の姿を眺めて、思う。

 こりゃあすぐに噂が広まるな、と。

 

 勿論驚きもあるが、それと同時に2人はワクワクもしていた。

 

 何故ってそりゃあ勿論。

 ともに高めあうライバルでもあれば、近界民(ネイバー)と対峙する際の、強力な味方でもあるからだ。

 

 




あ、あとヒロインアンケートありがとうございます(今更)。
この結果を参考に決めていきます……ってかハーレムやっぱり強いっすね(驚愕)。

とりあえずヒロインは霧切さんメインで行くとして聞いておきたいハーレムの範囲について

  • ダンロンキャラのみ
  • ワートリキャラも含める
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