超高校級の幸運とプラスαがボーダーに入隊する話   作:九店直下

7 / 9
お久しぶりです。アンケート投票ありがとうございます。

意外と拮抗してますね。最初見た時はワートリキャラも含める方が大差つけると思ってましたけど……(驚)。
あと余談ですが私はカップリングは苗舞派、好きなヒロインは霧切さんというクソほどめんどくさいオタクです。

現場からは以上です()


私立 希望ヶ峰学園

 希望ヶ峰学園とボーダーは、お互いの組織の発展を表面の目的として提携関係を結んだわけだけど、何もそれは機密事項というわけではない。

 お互いの専用サイトで公表されているし、学園内でも知ってる人は知っている。なにも、お互い秘密の多い機関だからこそ公表できることは公表して、組織の透明度を上げたいんだとか。

 

 だからこそ、色んなところで––––––、言ってしまえばボクのクラス内でも、その話は話題になる。

 

「っかー! 羨ましいよなぁ! ボーダー女子ってレベル高ぇんだろ? 可愛いコと知り合ったら今度紹介してくれよ苗木ぃ」

「……うわ。桑田サイテー。下心丸出しじゃん。そんな事より苗木っ。トリガー使ってみてどうだった? 凄く運動神経あがるんでしょ? あれ」

 

 早速、朝来たボクにそう問いかけてきたのは桑田クンと朝日奈さん。確かに2人とも、こういった手の話題は好きそうだもんな。

 

「まぁ、ね。自分の身長の倍以上ジャンプできた時には流石にビックリしたよ」

「うわぁいいなぁぁ……。それ使えれば水泳の練習とかもいっぱいできるじゃん! もっとフォームの確認とかにも時間が……」

「……さっすが水泳バカ。そんなことより俺にも声かかんねーかなぁ。俺ならこの有り余る才能でマキシマムカッケー姿みせられるってのによー」

「あはは、桑田クンはぶれないね……」

 

 朝日奈さんの冷ややかな視線などなんのその。そんな事を自信たっぷりに言う桑田クン。

 まぁ、こう言った軽いところは彼らしいけど……。そんなところも、彼の良いところだ。

 

 現にあの時だって、そんな飄々とした姿にどれだけ助けられたかわからないし。

 

「……朝日奈よ。桑田の女癖の悪さは今に始まったことではないだろう。しかし、ボーダーというのは猛者も集うのであろう。我も是非1度組織の者と手合わせしたいものだが」

「……まだ見ぬボーダー隊員にガッショーっす」

「何か言ったか桑田よ」

「いえなんも言ってませんっ!」

 

 そんな話をしていると、大神さんも話に入ってくる。意外だ……とは思うけど、彼女は霊長類最強と称される格闘家。猛者が集うと聞けば血が騒ぐのだろう。

 というか大神さんの場合だったらトリオン体を使わずともある程度戦える、なんて思ってしまうのはボクだけじゃないはずだ。うん、そのハズ。

 

 そんな事をふと、考えてしまった、その時。

 

「なーえーぎー君っ。今、大神さんに失礼な事考えてませんでした?」

 

 突然、後ろから綺麗な声が聞こえてきた。

 まるでボクの心の内を見透かしたような言葉。

 少し、その言葉にドキッとさせられる。

 

「うぇ!? そんな事、ないと思うよ……? 舞園さん」

 

 超高校級のアイドル……であり、中学時代に校友でもあった舞園さんだ。

 少し怖いような、綺麗な笑顔。うん、さすが超高校級のアイドル……なのかな?

 

「あ、舞園ちゃんおはよ! 今日は仕事休み?」

「いえ、今日の仕事は夕方からなので。授業が終わったらすぐ向かわなくちゃなのは辛いですけど……。あくまで学業優先、ですので」

「マジでっ!? うっしゃぁ舞園ちゃんが一日学校いんならモチベ爆上がりだぜっ!! なぁ苗木ぃ!」

「な、なんでそこでボクに振るのさ……」

 

 そう言って暑苦しくガシッと肩を組んでくる桑田クン。前言撤回だ。やっぱり女の子……、特に舞園さんが絡むと、桑田クンは少しめんどくさい。確かに舞園さんが学校に来てくれるのは嬉しいけどさ。

 

 なんて、柄にもない事を思っていると、目の前の舞園さんは少し悲しそうな顔をした。

 

「苗木君は、私と会えて嬉しくないんですか? ちょっと残念です……うぅ」

「へっ!? いや、そんな訳じゃっ……。た、ただちょっと返答に困っただけでっ––––––」

 

 まずい、傷つけちゃったかな。そう思うと余計に焦って変な声が出る。顔を両手で覆ってるけど……、泣いてないよね?

 

「ふふっ。ジョーダンですよっ。全く可愛いなぁ苗木君は」

「……からかってたのか。もう、やめてよ心臓に悪いからさ」

「ごめんなさい。でも、こんな演技でも心配しちゃうくらい苗木君がよく思ってくれてるっていうのがわかって、私は凄く満足ですよ?」

「そ、そっか……」

 

 彼女の眩しい笑顔に当てられて、ボクもつられて少し微笑む。やっぱり綺麗だな。流石超高校級のアイドルだ––––––、って。

 

 桑田クン、横でボクのアホ毛引っ張るのやめようか。

 千切れちゃうよ。やめてよ痛いしシュールだよ。

 

「……アポ」

「桑田クン。何すんの、痛い」

「うるせぇ。チビ、アホ毛。舞園ちゃんとお近づきになるならもっと身長伸ばせってんだ」

 

 どういう意味さ、それ。

 身長低いのは気にしてるって言ってるじゃん。みんなしていじるのやめてよ。全くもう。

 

「ふふっ、相変わらずで何よりです……っと、そうだ。苗木君ってボーダーに入ったんですよね? そういえば嵐山さん達とは会いましたか?」

「あのよくテレビに出てる人たちだよね? 昨日は見かけなかったけど……、面識あるの?」

「はい。収録現場で何度か。今度も仕事でご一緒する予定ですよ?」

「うわぁそうなんだ。今度会ったら話しておくよ」

「ぜひお願いします。嵐山さん達……、特に木虎ちゃんによろしく言っておいてくださいね。すごくいい子なので」

 

 意外と、世界は狭いものだな。いや、ボクの置かれてる環境が特殊なだけかな?

 こんなにも特殊な環境にも関わらず、ある意味「慣れて」来てしまっている自分に改めて驚く。

 

 でも、そんな特殊な環境も、今のボクにとってはかけがえのない居場所。

 そんな事をぼんやりと考えていると、教室の扉が音を立てて開く。

 

 姿を現したのは––––––、霧切さんだ。

 

「あ、おはよー霧切ちゃん! 今日は早いね。いつもの探偵のお仕事は?」

「おはよう朝日奈さん。今日は手早く済ませられるものが多かったから。それより苗木君、舞園さん。少し、いいかしら?」

「……うん、いいよ」

 

 いつも感情を表に出さない霧切さんだけど、その表情はどこか神妙な気がする……、いや、違うな。

 なんか、少しめんどくさそう……なのかな?

 ちょっと見た事ない彼女の雰囲気に、ちょっと戸惑いつつ返事をした。

 

◆◇◆

 

「え……!? 私が……!?」

「えぇ、学園長、というよりボーダーからの願い出ね。もし次に学園から生徒を派遣する場合、それは舞園さやかさんにして欲しいって、ね」

「な、なるほど。確かに舞園さんであればメディアにも顔が効くし、ボーダーのイメージアップにもつながるし……。悪いことはないのか……な?」

「ええ、ボーダー側からも概ね似たような事を言われたわ。地域住民の理解あっての活動だから、イメージは少しでも上げておきたいってね」

 

 霧切さんに防音設備の整った視聴覚室まで連れてこられて、そこで彼女から聞いた言葉は、だいぶ予想外な事だった。

 確かに舞園さん、嵐山隊の人たちと知り合いだと聞いたし、そもそも有名人だし、ボーダー的には「体外的」に適任なのだろう。

 

 でも……、ボクとしては少し、気になるところがある。

 

「そっか。でも……、舞園さんは大丈夫なの? ほら、舞園さんが戦うっていうのもイメージの外だろうし。それに、もし外の評価は悪くなかったとしても……」

「……なるほど。苗木君が言いたいのは舞園さんの『ボーダー内での評価』ね」

「うん、そんなところだよ」

 

 そう。ボーダーはおそらく、組織の階級形態を見る限り相当な実力主義なのだろう。

 そんな中で、アイドルで通ってる彼女がボーダーに入ったら。贔屓だなんだ、コネだなんだと言われる可能性は当然ある。

 

 いや、「江ノ島さんのあの一件」を通して、彼女がそんなことでへこたれるほどやわな存在じゃないって事はわかりきった事だ。でも、それで彼女のアイドルとしての活動に支障が出てしまったら。

 

 それは、ボクとしてはすごく嫌だ。

 

「そうね。それは当然可能性としてあるわ。でも––––––」

「大丈夫ですよ。苗木君」

「え?」

 

 そんな、ボクの心配を吹き飛ばすように。

 彼女の綺麗な声が聞こえてきた。

 

「確かに苗木君の言う事ももっともですけど、そんなことで信用が落ちるほどアイドルやってませんっ」

「それは、そうかもだけどさ……」

「それに考えてみたら苗木君とチームを組めるチャンスですしね。それに……、懸念点に関してはしっかりケアがあるんでしょう? 霧切さん」

「……ええ。ニュースやワイドショーとかでドキュメンタリー形式にして、活動の様子を公開するって言ってたわ。マネージャーにはもう伝えてあって了承済みよ」

 

 少し、なぜか不機嫌そうに霧切さんはそう肯定する。

 彼女に言おうとしていた事を言われてしまったからかな? いや、それ以外にも何か感じさせるのは……、流石に気のせいかな。

 

「じゃあ、あとは私の了解だけですね。いいですよ。受けます」

「決まりね。と言っても、私達がボーダーに馴染んでからになるから、だいぶ先の話ではあるけれど、頭に入れておいて頂戴」

「はいっ! いやぁ楽しみですね! 正隊員になったらチームが組めるんですよね? 苗木君、一緒のチームで頑張りましょうね!」

「あはは、まぁ。舞園さんがそう言うなら、ボクも楽しみに待ってるよ」

 

 まぁ、彼女がいいならいいかもしれないな。

 それに、彼女と一緒のチームって、想像するだけでもどこか楽しみ––––––、って。

 

「霧切さん。なんでそんなに不機嫌なのさ」

「別に? 特にあなたが気にする事じゃないわ」

「いやそうとは思えないくらい雰囲気が」

「ナン・デモ・ナイ」

「あ、ハイ」

 

 これで霧切さんも機嫌が良ければいいんだけどね。

 なんでだろ。女性って難しいね。

 

とりあえずヒロインは霧切さんメインで行くとして聞いておきたいハーレムの範囲について

  • ダンロンキャラのみ
  • ワートリキャラも含める
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。