ポピーのひしょはいわつかい!   作:ポブラノ

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アニポケ風のバトル描写難しいンゴ。


ひしょ VS チリちゃん

 

 こちらの初手はユレイドル、対するチリちゃんさんはナマズン。

 

 よく鍛えられている。レベルはあちらが上、見たところレベル50後半だろう。

対するこちらのレベルは51。差はおおよそ4から8。少し厳しいラインだ。

 

「ユレイドル…相性がアカンな。交代やでナマズン。」

 

 しかも相手はこちらのタイプを知っているから、タイプ相性を使った初見殺しも通じないときた。

 

うーんキツいンゴねぇ

 

「さ、いくで、バクーダ!」

 

だがこちらもタダで負けるわけにもいかない、精々抗わせてもらおう。

 

「ユレイドル、あやしいひかり。」

 

 ユレイドルが不規則に光を放ち、バクーダを出会い頭に混乱させる。

 

「随分渋い手やな。

バクーダ、ラスターカノンや!」

「格上を相手取るにはこれが良いんですよッ

ユレイドル!やどりぎのタネ!」

 

素早さは…バクーダの方が速い!

 

バクーダは頭上に星を飛ばしながらもユレイドルにラスターカノンを放つ。

 

 タネをひねり出してる最中だったユレイドルに直撃。砂煙が舞い上がる。いわ・くさタイプのユレイドルにはがねタイプの技であるラスターカノンは効果は抜群だ。

 

だがしかし、ウチのユレイドルはHD(HP・特防)特化育成を受けている。

ダメージは少しふらつく程度で済んだ。

 

 すぐさまバクーダにやどりぎのタネを植え付け、体力を吸い上げる。

 

 

「またえらく硬いなあ、このユレイドルは。」

 

「ユレイドルは特殊に強いポケモンですからね。例え弱点でもこれくらいなら余裕ですよ。」

 

もって後4…いや3発だな。

 

 ユレイドルの残り体力はかなり余裕がある。もう少し起点作りさせてもらおう。

 

「……あくびや。」

「ステルスロックだ。」

 

 バクーダのあくびは…混乱して顎を地面に思い切りぶつけてしまい不発に終わった。

 

その為の混乱。その為のあやしいひかり(あやピカ)。

 

ユレイドルは意気揚々とステルスロックをばらまく。

 

《へへ、癖になってんだ。ステロまくの。》

 

とか考えてそうな雰囲気だ。

まぁこいつは普段から起点作りに徹してもらってるのであながち間違いではない。

 

ステロをまき終えたら2回目のやどりぎドレインタイム。ほぼ完全に体力を回復できた。

 

「…一旦戻りぃバクーダ。」

「よし、戻ってこいユレイドル。」

 

次のターンはお互いに交代を選択。

こちらは唯一ナマズンへの有効打を持つユレイドルを温存するため。

相手は…おそらくやどりぎのタネによるスリップダメージを嫌ってだろう。

 

チリちゃんさんは見たところじめんタイプの使い手なので俺が次に繰り出すべきなのは…

 

「いってこい!オムスター!」

「いったれ、ダグトリオ。」

 

やはり、じめんタイプのポケモン、ダグトリオ。

高い素早さと相手の交代を封じる強特性、“ありじごく”が特長のポケモンだ。

 

こちらはじめんタイプに弱点のつけるみず技を覚えるオムスター。俺の手持ちの特殊攻撃担当だ。

 

ステルスロックがチクチク刺さって気が立っているのか、ダグトリオは3つの顔が同時に眉をひそめる。

 

…あれ?そういえばこのオムスター、AS(攻撃・素早さ)特化のダグトリオのタイプ一致じしんを耐えられたっけ?

 

 

「やべっ!オムスター、なみのり!」

「スットロいで!じしんや!」

 

 ダグトリオの放つじしんがなみのりの予備動作に入ったオムスターにクリーンヒット。

 

オムスターはたった一撃でボロボロに、体勢も大きく崩してしまう。

 

が、耐えることが出来たのなら問題ない。

 

「オムスター、押し通せ!」

 

オムスターはなみのりで無理やり体勢を持ち直し、隙を晒したダグドリオを押し流す。

 

元々耐久力の無いポケモンであるダグトリオはなす術もなくノックアウト。

目を回しながらクタッと倒れる。

 

ヨーシ!まずは1体!

 

「おつかれさん、ダグトリオ。

…さてと、頼むでナマズン。」

 

次に出てきたのは再びナマズン。

ステルスロックが刺さるが気になるのか顔をしかめながらバトルコートに現れる。

 

 

「よし、交代だ。

もいっちょ頼むぞ、ユレイドル。」

 

チリちゃんさんはユレイドルが出てくるとニヤリと笑った。

 

「そう来ると思っとたで!

ナマズン、れいとうビーム!」

 

登場と同時に飛んできたビームを対処することも出来ずれいとうビームはそのままユレイドルに直撃した。

 

だが、やどりぎのタネによって体力をほぼ全快にしておいたユレイドルは難なく受け止めて…

 

「ドンピシャ直撃ならそら凍るやろな。」

 

凍りついてしまった。

 

しまった!れいとうビームの追加効果!

3割だから大丈夫やろとたかをくくっていた。

 

「グッ…ギガドレインだ。」

 

苦し紛れに指示をとばすも、ユレイドルは凍りついたまま動かない。

いや…動こうとしているのは分かる。ちょっと振動してるし。

 

「早よせんと詰むで、そら!もう一丁れいとうビームや!」

 

相手のナマズンからは何度もれいとうビームを食らい氷が溶けて剥がれ落ちるそばから凍らされる。

 

 

「っ~!!交代だ!踏み荒らせガチゴラス!」

 

 俺は堪らず交代を選択。俺の相棒、ガチゴラスを繰り出した。

 

 ボールから勢い良く飛び出したガチゴラスはバトルコートに着地しようとして…

 

「ゴガァ!?」

 

 凍りついたバトルコートで足を滑らせ地面と熱烈なキスをする羽目になった。

 良く良く見るとバトルコートの表面には薄く氷が張っている。

 

「ハッハッハッ!おもろい位に引っ掛かるなぁ。

そら、今度はだいちのちからや!」

 

 チリちゃんさんは悪戯が上手くいった子供のように笑いながら攻め立てる。

 

バトルコートが凍りついてるのは…ナマズンのれいとうビーム?にしてもバトルコートが凍るような出力は出てなかった…

 

「そうか!オムスターのなみのりで湿っていたから!」

 

「ご明察やが、推理ばっかしとったら自分の相棒、やられちまうで?」

 

「ぬぅ…なら!ガチゴラス!全力でじしんをぶちかませ!」

 

なんとか体勢を持ち直したガチゴラスが丸太の様な足を持ち上げ真っ直ぐバトルコートに打ち付ける。

 

一瞬遅れて腹の奥に響くような衝撃がドンッと来て、バトルコートが大きく上下に跳ねる。

 

「キャッ!」

 

あ、ごめんポピー。そっちのことに完全に頭から抜け落ちてた。

 

バトルコート表面の氷はバラバラと剥がれ、ナマズンは衝撃をもろに食らいつんのめっている。

 

「今だ!もろはのずつき!」

 

ガチゴラスは氷の剥げたバトルコートを踏みしめ、地面が抉れるような踏み込みでナマズンに肉薄、上から押し潰すようにもろはのずつきを当て、一撃でナマズンを撃破せしめた。

 

バトルコートにクレーター出来てるけど大丈夫?

オモダカさん、あなた目頭揉んでるけど、これ平気だよね?今の俺の所持金161円だから弁償できないよ?

 

 

「ナッハッハ!

まさに想像以上や!…せやけどなぁウチの相棒には敵わんでぇ」

 

ナマズンをモンスターボールに戻し、チリちゃんさんは不敵な笑みを浮かべながら次のモンスターボールを構える。

 

「ほな、行くで!ドオー!」

 

チリちゃんさんが繰り出したのはヌオーとエクレアを悪魔合体したようなポケモンだった。

ヌオーによく似たヌボッとした表情で寝転がっている。

ステルスロックが刺さっているはずだが気にする素振りもない。

なんかすごく癒される風貌だ。

 

 

「いてこましたる!ドオー!隆起せえ!」

 

チリちゃんさんはそう言って黒いガラスでできたモンスターボールのようなものを体の前に突き出す。

 

するとそのモンスターボールのようなものに光が集まっていく。

そして光が集まりきったボールをドオーに投げる。

 

ボールがぶつかると、地面から結晶の柱が現れドオーが飲み込まれる。

 

「はぁ!?」

 

「まぁよう見ときぃ」

 

次の瞬間、結晶の柱が茶色の光と共にはじけ飛ぶ。

その光の先には、身体が結晶のようになり、頭の上に地球儀のようなデザインの宝石を乗せたドオーが居た。

 

「なっ…?えっ…?なにこれ?」

 

「これはテラスタル。パルデア地方でしか使えん、いわゆるとっておき、や。

ほら、さっさとかかってこんかい。」

 

「むっ…何だか良くわからんが食らえ!もろはのずつき!」

 

 

ガチゴラスがさっきのナマズンにしたように上から打ち付けるように頭突きを浴びせるが、テラスタル?したドオーは微動だにせずガチゴラス渾身の一撃を受け止めた。

 

「ほなこっちの番や。じしんの撃ち方、見せたるで!ドオー、じしんや!」

 

ドオーが上体を反らすと同時、地球儀型の宝石から一際強い光が放たれる。

 

次の瞬間。ガチゴラスのじしん以上の衝撃が地面からかちあげるようにやってきた。

ポピーはしりもちを付き、オモダカさんはここで始めて直立の体勢を崩した。

 

そんな強力な衝撃を至近距離で受けたガチゴラスは30cmほど浮き上がり、そのまま墜落。

ある程度ダメージが蓄積していたとはいえ、たった一撃でひんしになってしまった。

 

「さぁ、次のポケモン出しぃ。

まだオムスターとユレイドルがおるやろ?

それとも…ここで諦めるんか?」

 

ガチゴラスをボールに戻して固まる俺にチリちゃんさんは表情をピクリともさせずに声を掛ける。

 

「ぐっ…うぅ…

オムスター!抗うぞ!」

 

「さぁガンガンかかってこんかい!ウチとドオーの牙城、崩して見せぃ!」

 

 

 

 

 

 最終的な結果は惨敗。テラスタルを使用したドオーに残りの2匹もなす術もなくノックアウトされた。

 

 そしてバトルが終わるや否やオモダカさんはチリちゃんさんと俺を正座で床に座らせてお説教してきた。

内容はバトルコートや周りの環境を考慮した上でバトルを云々といった具合だった。

いやもう、全くもってその通りです、はい。

 

 説教中の正座で足が痺れたタイミングで膝の上に乗って来てトドメを刺しにくるポピーはこう…むっすーって感じにヘソを曲げていた。

 

じしんでこかされたのが不機嫌な理由だと思い、土下座しながらそのことを謝ったが、謝り方が悪かったのか、ますます機嫌が悪くなる一方で、この後オモダカさんが止めなかったら今頃俺の足は痺れ過ぎてシビルドンになっていただろう。

 

 

 

 

 

 結局、オモダカさんとポピーから解放されたのは日がとっぷり暮れてからだった。

 

次は週明けに他の四天王とも顔合わせするからその日まではパルデアのポケモンを捕まえるなり、生活に必要なものを用意するなりするようにとオモダカさんに言われた。

 

 日が暮れてしまったのでポピーの言っていたいわタイプのポケモンを捕まえるのはまた明日、ということになった。

 

 そして泊まる場所がないとチリちゃんさんのあのほっそい足にに泣いてすがり付いたら1万円貸してもらえたので、テーブルシティの安いビジネスホテルに泊まることにした。

 

それはそうと、人の金で飲むミックスオレうめー!!




・アンタム(♂)
 恥は浜で捨ててきた転生者トレーナー。
 中性的な顔立ちでボサボサの髪を後ろで1つにまとめている。
 トレーナーに成り立ての時は前世とのギャップでかなり苦労した。
 マスカーニャ(1.5m)より小さいがポピーより大きい。
 小人料金で公共交通機関を乗り回す15歳。

・ユレイドル(♂)レベル51
 ずぶとい性格。
 最後に加入した手持ちの末っ子枠。
 ステロ職人兼あやピカ職人。

・オムスター(♂)レベル53
 れいせいな性格。
 2番目に加入した。
 アンタムの2年間のニート期以降、若干の過保護気味。

・ガチゴラス(♀)レベル54
 いじっぱりな性格。
 近距離パワー型。
 アンタムの相棒。
 一時期、アンタムとよく衝突していたが今では前方正妻面。

・チリ(♀)
 顔面600族兼夢女子生産機兼性癖の破壊者。
 チリちゃんファンクラブの勢力はパルデア全域に及ぶ。
 アンタムに1万円貸した四天王の常識人枠。

・ポピー(♀)
 ロリ四天王。
 じしんで転がされて服が汚れてしまいかなり不機嫌。
 甘いものが好き。
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