常にまっすぐに。   作:がんがんがん

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御覧頂いた皆様ありがとうございます。
最近趣味のアニメ鑑賞ができていない状態で…

皆様、今期はどのようなアニメを見ていらっしゃるのでしょうか?

良ければ感想も交えて教えてください!


この空気感が好き。

 「そろそろいいだろう。話してあげなさい。紅葉も準備を手伝ってくれ。」

 

 ミカの呆れるような言葉で、頬を膨らませて胸から離れる千束。

 

 「セーフハウスも違うし、ここで位甘えさせてよ!」

 「ハイハイ。さっさと着替えてきなクソガキ。」

 

 千束の抗議に有無を言わさずねじ伏せるミズキ。私から離れるように強く言うのも気が引ける。というのも、千束が言っているようにセーフハウスが違う。DA本部から離れた際は、先生の指示もあったが自分でも不安定だった彼女を一人にするのは気が引けた。

 

 しかし、世間一般でいうところの華のJKである年頃の娘が2歳上の姉に生活的に依存しているのはいかがなものかと、反対を押し切る形で千束が16歳の春に別々の生活を始めた。

 

 別居を始めたものの、私のセーフハウスに入り浸る生活を始めたので、立ち入るにあたってルールを設けた。それは、楠さんの「お願い」という形の命令をこなすごとに一泊させるというものだ。

 

 やりたいこと最優先の千束を一人立ちさせるにはいい条件だと思ったが、なぜか目を血走らせて任務にあたっていると楠さんに報告され頭を抱えたものだ。やりたいことが「姉との共同生活」というのはいかがなものだろうか。

 彼女の優先する「命を大事に」という信条を大事にしているが、このままでは離れさせたかった生活に浸ってしまうということで、定期的にパジャマパーティーという名目でガス抜きをさせることにした。

 

 「そろそろアンタ、覚悟決めてやんなさいよ。」

 「覚悟?まぁ、DAから離れる時期にもなってきたし、楠さんに大学進学とか話したほうがいいのか。」

 「千束じゃなくてよ。あんたがああ育てたんだから。」

 「まぁ、離れる前には残せるものがあればとは思ってるけど・。」

 「ズレてんのよねぇ。」

 

 駄弁りながら、店内の軽い清掃を済ませる。といっても、モーニングから大盛況というわけではないので、準備が終われば手持ち無沙汰になる。

 

 「紅葉さ、知ってる?」

 「なんの話だい?」

 「リコリコに新しい人員が来るんだってさ!楽しみだね!私の現場で人質ごとぶっぱなした破天荒な子だって!セカンドにもめちゃくちゃする子がいるとは!」

 「それは大層な。でも本部もセカンドほどの戦力をここに送る余裕があるとはね。」

 「そりゃ、指揮とってたのがフキらしいからね。カッチカチの石頭がよぉ。少しは千束さんを見習って柔軟にさぁ…」

 「はは!そらそうか。あの子もファーストで指揮を。みんな大きくなぁ。」

 「なーにらしくないこと言ってるの!」

 「そろそろ私のライセンスも有効じゃなくなるからね。感傷にも浸らせてよ。」

 「そっかぁ。でもリコリコにいるんでしょ?」

 「さぁどうだろうなぁ。まだ、細かいことは決めてないけどねぇ。」

 

 はぐらかしてしまったが、おそらくここにはいないだろう。リコリスとして成人すると町の迷彩服が機能しないという理由なのか、貢献に対する礼なのか戸籍が与えられ、リコリスの「マーダーライセンス」が剥奪される。

 それまでにやってあげられることは何でもしてあげたい。

 

 それが、「手を差し出した側」の責任だと思うから。

 

 「私を一人にしないよね?」

 「子供みたいなこと言うね?」

 「紅葉に比べれば子供だもん…。でも。一人にはしないで。」

 「何言ってんの。先生もミズキも新しい人もここにいるんだ。私だけが千束の世界じゃないよ。」

 「それでも…。」

 

 うつむきながらそういう彼女。相変わらず我儘をいうときは目をみない癖が抜けないな、と感じてしまうあたりこの19年で千束が中心の生活を送っていたのだなと思ってしまう。

 頭をなでながら、千束に語り掛ける。

 

 「いかないよ。キミとは一蓮托生さ。しっかり独り立ちできるまで、そばにいるよ。」

 

 何も言わずに抱きしめてくる彼女。甘えん坊なところも愛おしい。いつか彼氏を連れてくる時が来るのだろうか。私は認められるのだろうか。

 

 そんな姿を想像して、こうして心許せる人間がまわりに増える。千束に世界が優しくなることを祈った。

 

 




少し短めですが、投稿します。

次回からはあの問題児セカンドを送り込んでいきます。

原作改変とはいきませんが、オリジナリティのある展開にしていければと思っていますので、良ければ応援して下さい!

今回もありがとうございました!!
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