機動戦士ガンダムSEED 始まりの戦士   作:お鶴

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【】←このカッコはW.I.Zの発言です。
今回は後半辺りにかなり汚い表現があるのと、原作から大きく乖離し始めるターニングポイントとなっておりますので、それぞれ苦手な方は十分に気をつけて頂くか、自衛のほどお願いします。


PHASE-04

さて、艦内のほぼ全員がアークエンジェルの食堂に集められたわけだが、俺はただ今飯食いながらおやっさんとウィズについて話している。

 

「...とまあ、ここまでは組んでみました。で、会話機能は今テスト段階ってところです。ウィズ、聞こえてる?」

 

【認識成功。会話インターフェイス、集音機能、問題ありません。全機能、正常に動作しています。】

 

「こんな感じです。誤作動すると困るんで会話機能は一旦切っときますね。」

 

「なるほどな...こっちの機体側で出来ることはやってあるから、あとはお前さんのウィズが出来上がり次第、いつでも実験できる。」

 

「と言いましても、やっぱり実機じゃないと細かい調整が出来ないんですよね。一応会話機能は動くのがわかりましたけど、他の機能はまだ未完成ですし。」

 

「だよなぁ...何とかしてハンガーまで行けりゃいいんだが...」

 

「今のところは無理ですよねぇ...ん、これうめぇな今度作ろ。」

 

などなど話していると、食堂に偉そうなハゲと変な髪型アルテミスのお偉方が現れた。

 

「この艦に積んである、モビルスーツのパイロットと技術者はどこかね?」

 

「俺です。」

 

という訳で、キラくんを手で制してさっさと名乗り出てみた。

 

「若造!いいのか?」

 

「良いんですよ。申し遅れました、私はMS関連の統括及びアサルトのパイロットを担当しております、タクミ・タチバナと申します。それで、ご要件はなんでしょうか?ストライクとバスター、アサルトに何をするおつもりで?」

 

「別にどうもしやしないさ。ただ、せっかくお披露目よりも先に見せて頂ける機会に恵まれたからな。色々と『取材』をしようかと思ってね。」

 

やはり原作同様、ガンダムのデータが目的のようだ。だがこちらは転生者、準備だけはしてある。

 

「なるほど...仕方がありませんね、特等席にご案内致しましょう。」

 

「タチバナ准尉!Gは最高機密で...」

 

「良いんですよ、ノイマン曹長。ここには民間人もいるんです。下手に事を荒立てて彼らに危害が及ぶよりはマシです。」

 

「賢明な判断に感謝する。さて、特等席と言ったが、具体的には何をしてくれるのかな?」

 

「管理者権限を譲渡させていただこうかと。それさえあれば、全MSにアクセス可能になるはずです。」

 

「ほう?ではその権限とやらを貰おうか。」

 

「了解です。少々お待ちを。」

 

俺はPCに記録メディアを接続し、プログラムをコピーした。

 

「よし、これでOK。これが起動キーです。これをコンソールのポートに挿入して起動してもらえれば全部見れますので。あとはデータ抜くなり構造解析するなり好きにしてくださいな。」

 

「随分と羽振りがいいでは無いか。」

 

「先程も言いましたが、事を荒立てて民間人に危害を加える訳には行かないので。俺はまだ作業あるんで同行できませんが、これで勘弁して貰えませんか?」

 

「ふん、まあいいだろう。おい、行くぞ。」

 

お偉方はなんとか出ていってくれた。これで護衛の人数が扉近くの2人に戻った。

 

「おい若造、本当に良かったのか?」

 

「大丈夫ですって。俺が素直に管理者権限なんて渡すとでも?」

 

「なるほど、偽の情報掴ませたってわけか。」

 

「ピンポーン。あれを挿して起動すると、OS含めた全データを偽物に書き換えるウイルスを仕込んでおきました。偽と言っても、初見じゃほぼ気づけない、調べても本物としか言えないレベルのクオリティとなっております。多分気づかないでしょうね。」

 

「お前さん、時々やたらと悪知恵働く事あるよな。」

 

「俺にコーディネーターとして遺伝した才能は、手先の器用さと頭の回転が早い事ですんで。これくらいは朝飯前です。フゥ、美味かった、ご馳走様でした。」

 

そこで一旦話を区切り、食べ終わった食器を下げてきた。

 

「それはそうと、アルテミスの傘って常時展開してる訳じゃないんですよね?」

 

「ん、そうだ。確か、敵がいる時だけ開いてるんだったかな?敵が離れたりして脅威がいなくなったら解除されるって仕組みだ。」

 

「それってヤバくないですか?攻撃されません?」

 

「敵がいる間は開いてるから、大丈夫なはずだが...」

 

「そうじゃなくて、相手側にいるガンダムですよ。」

 

「ガンダム...なるほど、ブリッツか。」

 

「多分あいつのミラージュコロイド・ステルスなら、センサー無視して侵入できます。そうなればここも...」

 

「安全とは言いきれない、か。まあ、今の俺たちに出来ることは無いけどな。」

 

「ですよね〜。そういえばキラくん、まだメモリー持ってる?OSのコピー取ったやつ。」

 

「え?ああ、これですか?」

 

「そうそう。ちょっと借りるよ。」

 

俺はキラくんから受け取ったメモリーをPCへ繋ぎ、プログラムをいくつかコピーした。

 

「ほい完成。新しくウイルス除去プログラム入れたから、次ストライクに乗る時はまずそれを動かしてくれ。」

 

「わかりました。」

 

そんな話をしていると、アルテミスを大きな揺れが襲った。

 

「来たか!予想よりも早い!」

 

通路へ出ようとするが、兵士2人に止められる。

 

「おい、どこへ行く!」

 

「どこって、持ち場ですよ!この揺れは明らかに攻撃を受けた時のものです!」

 

「貴官らの自由行動は認められていない!」

 

「この期に及んで何を悠長な事を...」

 

怒号が飛び交い、緊張が一気に高まる。しばらく押し問答をしていると、泣き声が聞こえた。

 

「おかあさん、こわいよぉ。」

 

「ほら、泣くんじゃありません。」

 

「おい!そこのガキを黙らせろ!」

 

そう言って警備兵は銃を突きつけた。それを見た子供はいっそう大きな声で泣き出してしまう。

 

「チッ、おやっさん右!」

 

「おう!」

 

このままでは埒が明かないと判断し、おやっさんに指示を飛ばした。この短い文章でも充分に意図を汲み取ってくれたらしく、俺が走り出したのとは別の警備兵に向かって走った。

 

「なっ、なんだきさブヘッ!?」

 

警備兵に一気に肉薄し、土手っ腹に肘を叩き込む。更に後ろに回り込み、首を絞め上げた。しばらく絞め続け、そのまま落とす。

なんかすっげぇザワついてた上にクルーからの「やりやがったなコイツ」みたいな視線がやたらと突き刺さるけど気にしないでおこう。

 

「制圧完了。おやっさん、そっちは?」

 

「こっちも終わったところだ。しっかし、対人戦闘訓練がここで役に立つとはな。」

 

「まさか味方の連合軍人相手に使うことになるとは、思いもしませんでしたよ。」

 

俺とおやっさん、バジルールさんはこの艦に来る前も同じプロジェクトに参加していたわけだが、扱っていたものが新型MSとトップシークレットもいいところだったので敵による奪取などが懸念されていた。そのため対人戦闘訓練をかなり重点的にやっていたのだが、まさかここで役に立つことになるとは。ちなみに1番強いのはバジルールさんで、模擬戦の成績は負け無しだったりする。

 

「これからどうするんだ?」

 

「やっぱり艦長達を待つしか...」

 

「そんなことしてたらやられるっての!」

 

警備兵を縛り上げたりしているうちに、周囲がにわかに騒がしくなった。これからの対応で揉めているようだ。このままだといよいよ収拾がつかなくなるだろう。

 

「そういや、この場で1番階級が高いのはお前さんじゃなかったか?タチバナ"准尉殿"プクク」

 

「俺にこの場をまとめろって言うんです?」

 

「その通りであります、准尉殿。さあさあ号令をどうぞ。プクク」

 

無茶振りもいい所である。めっちゃおやっさんがニヤニヤしている。

 

「俺そういうキャラじゃないんだけどなぁ...仕方ないか。」

 

覚悟を決め、大きく息を吸い、腹に力を入れた。

 

「総員、傾注!」

 

号令をかけると、正規クルーたちは話をやめ、一斉に背筋を伸ばしてこちらを見た。やはり彼らも軍人だ、反応が早い。トール達学生組も見様見真似で姿勢をただし、こちらを見た。

クルー全員の視線が集まったのを確認して、話し始める。

 

「艦長らが不在のため、この場で1番階級が高い俺が代わりに指揮を執る。ブリッジクルーをA班とする。いつでも艦を動かせるように準備しておけ。艦長が戻られた場合、そちらの指示を優先するように。現場での指揮はノイマン曹長に一任する。」

 

「ハッ!」

 

「メカニックチームはB班とする。ハンガーからユーラシアの軍人を追い出し、モビルスーツがいつでも出られるようにしてくれ。こちらの指揮はマードック軍曹に一任する。」

 

「了解しやした!」

 

「その他のクルーは民間人を居住スペースまで連れて行き、その後は各々持ち場に戻ってくれ。迅速かつ安全を最優先に頼む。最後にキラくん。」

 

「僕ですか?」

 

「あぁ、そうだ。パイロットスーツに着替えた後、ランチャーストライクとアサルトで打って出る。敵モビルスーツを撃退して、アークエンジェルがアルテミスから出るまでの時間稼ぎをするんだ。わかったね?」

 

「わかりました。」

 

「よし、気を引き締めてかかれよ!各員、行動開始!」

 

『ハッ!』

 

全員が返事をし、持ち場へと走っていく。

 

「いやーかっこよかったぜ、若造。ブフォッいやーダメだ面白ぇ

 

「だから俺ああいうキャラじゃないって言ったじゃないですか。あーマジで恥ずかしかった。」

 

メカニック組とパイロット2人全員でロッカールームに飛び込み、各自が自分用の火器を手に取りハンガーへと向かう。俺はパイロットスーツに着替え、ロッカーの奥底から普段は持ち出さないポーチを引っ張り出した。

ついでにウィズはロッカーにしまっておく。会話インターフェースを搭載したばかりでまだ精度に自信が持てないため、誤作動が起こる可能性を考慮してのことだ。

 

「タチバナさん、それ何ですか?」

 

「ん?あぁ、このポーチ?なんて言うかな、秘密兵器的な感じ?最終手段って奴。」

 

「最終手段...ですか。」

 

「うん、そう。今回はさすがにキツい戦いになりそうだからさ、備えはしておこうかと思って。」

 

そんなことを話しながらロッカールームを出てハンガーに向かう。

メカニック組から遅れること数分程度だったが、既に制圧が完了していた。流石のおやっさんたちである。ここまで早いのは予想外だったけどね。

 

「おう若造!遅かったじゃねぇか!」

 

「おやっさん達が早すぎるんですって!」

 

「俺たちゃほぼ何もしてねぇよ!あいつらビビって真っ先に逃げたらしくてな、着いた頃にはほぼもぬけの殻だった!」

 

さすがに軍人としてそれはどうなんだろうか。

まあ、欲しがってたデータは全部渡したし、ここに居座る理由も無いだろうしな。

とりあえずさっき縛っておいた警備兵は脱出ポッドに詰め込んでアルテミスに放り出しておきまして、さっさと自機に向かった。

ポーチをコクピット内に放り込み、自らも飛び込む。

 

「アサルト専用ライフルは充電が終わってないから、デュエルのライフルで我慢してくれ!」

 

「了解です!」

 

記憶メディアを機体のコンソールへ接続し、ウイルスを除去した上でOSを元々のものに置き換えてから機体を動かす。

ウェポンラックからライフルを取り出し、いつものようにカタパルトに機体を固定した。

出撃を待つ間に設定をいじり、今までは封印していた機能を黄色と黒のストライプの土台に赤いボタンといういかにもヤバそうな雰囲気を醸し出すボタンに割り振った。

ポーチからアンプルを1つ取り出してシート脇のスロットにセットし、カバーを閉める。

更にキーボードにコマンドを入力し、シートからアダプタを出し、うなじの部分のコネクタに接続、機体とリンクさせた。

全ての準備を完了させ、ブリッジへ通信を繋ぐ。

 

「こちらタチバナ、B班の作業完了。いつでも出られます。」

 

「こちらノイマン、A班の作業もおよそ8割が完了しました。あと数分で全ての作業が完了する見通しです。」

 

「艦長たちが戻り次第アークエンジェルを出してください。時間は何とか稼ぎます。」

 

「了解しました。准尉もお気を付けて。」

 

話し終わるとモニターを見渡して最終確認を行う。

 

「武装認識OK、パラメータ調整完了、全て誤差の範囲内。よし、発進準備完了!」

 

「進路クリア、発進どうぞ!」

 

「タクミ・タチバナ、アサルトガンダム!出ます!」

 

一気に加速し、船外へと飛び出した。少し遅れてランチャーストライクが発進するのが見える。

 

「さっき話した通り、俺はできるだけ前線でブリッツを引き付ける。キラくんは増援が来た時に備えて、艦の近くで待機していてくれ。」

 

「わかりました。お気を付けて。」

 

「キラくんもな。」

 

ブリッツを見やれば、後ろにデュエルやジンが見えた。数分と経たないうちに合流されるだろう。

 

<あいつ...今日こそは!>

 

「こっちも余裕ないんでね、最初から全力で行く!DD起動!」

 

赤いボタンを叩くと、モニターが赤く染まり、メインカメラが消え、リミッターが外されていく。

少し遅れて、脳みそを鷲掴みにされたかのような感覚に襲われ、激しい痛みを感じた。

 

「ッ!?ぐうううぅぅううぁああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

数秒遅れてうなじのコネクタから鎮痛剤が投与され、痛みが和らいだ。

 

DD

Direct

Drive

Activate

 

モニターに起動完了を告げるメッセージが表示され、メインカメラが赤く灯る。

 

「ハァ...ハァ...ッハハハ...ハーッハハハハハハハァァァ!!!!!!」

 

脳内物質が過剰に分泌され、理性のタガが外れた。

 

「オラオラ行くぞぉ!ガンダムファイト!レディー・ゴォォォ!!」

 

ライフルを左手に持ち替え、ビームサーベルを右手に装備した。

ブリッツから放たれる射撃を体をひねり、傾け、よじり、まるで人間がするような有機的な動きでかわし、ノンストップで接近する。

ビームサーベル同士の鍔迫り合いに持ち込んだ。

 

<なんだ?こいつの動き、人間がそのまま大きくなったかのような...>

 

「無駄なこと考えてる場合かぁぁぁぁ!」

 

<ぐあぁっ!>

 

1度ブリッツを蹴り飛ばして仕切り直す。左手に持ったライフルを乱射しながら再び接近した。

 

<まずい!>

 

「チッ、消えたか。」

 

ミラージュコロイド・ステルスによりブリッツの姿が掻き消える。

だがDD起動中は各センサーが拾った情報がダイレクトに脳に流れ込んでくる。

姿が消えようが、熱や音を発する限り、場所が手に取るようにわかる。

数秒後、真後ろから接近する熱源を感じた。

 

<えぇぇいっ!>

 

「詰めが甘いんだよぉ!」

 

<ああぁぁぁあっ!>

 

ビームサーベルと共に突き出された右腕を掴み、背負い投げの要領で投げ飛ばす。

 

<ぐうぅっ...でもあの姿勢ならすぐに反撃は...ッ!?>

 

「出来ちゃうんだなァ、これがァ!」

 

投げ飛ばした後スラスターを吹かし、更に勢いを上乗せして前方宙返りで向き直り、ライフルを向けて狙いを定める。そしてこちらを振り返ったブリッツの腹部目掛けて残りのグレネードを全弾撃ち込んだ。

ブリッツがフェイズシフトダウンし、PS装甲が灰色に戻る。更にパイロットもグレネードの衝撃で気絶したのか、機体はピクリとも動かなくなった。

 

「ハーッハッハッハァ!このアサルトすごいよぉ!さすがブリッツたちのお兄さん!」

 

<ニコル!?おのれ貴様ぁ!>

 

<よくもニコルを!>

 

ブリッツを沈黙させたは良いものの、増援のデュエル達が到着してしまった。

 

「アークエンジェルよりアサルト、戻ってこい!脱出する!」

 

「ナイスタイミング!帰投するぜ!」

 

「その口調...まさかDDを!?」

 

「悪ぃ使っちゃった☆」

 

「ハァァァ......説教は後にしてやる!さっさと戻ってこい!」

 

「アイアイサー!」

 

ギリギリのタイミングで帰投命令が出た。バジルールさんにDD使ったのバレたけど、まあなんとかなるんじゃねぇかな(楽観視)

とりあえず、

 

「アァァァサルト!フィンガァァァァァァァァ!」

 

<絶対に逃がすな!ディアッカ!>

 

<分かってる!>

 

ブリッツの顔面を鷲掴みして連れていくことにした。

まあこんなことすれば当然追っ手が来る。デュエルと比べてアサルトのスラスターは性能が低い。このままだと追いつかれるだろう。

だがこちらも俺単騎で来た訳じゃない。

 

「ストライク!援護しろ!」

 

「え?」

 

「聞こえねぇのか!援護だ!撃て!」

 

「ッ!はい!」

 

ランチャーストライクが持つアグニが火を噴いた。

放たれたビームは敵機に当たりこそしなかったものの、足を止めさせるには十分な威力を持っていた。

 

「取り付いたぞ!出してくれ!」

 

「アークエンジェル発進!最大船速!」

 

アークエンジェルが徐々に加速し、追っ手を遠ざけていく。

デュエルたちは追ってきてはいたものの、爆発に阻まれて追跡を断念したようだ。

 

<逃げるな!卑怯者ぉぉぉ!>

 

<ニコルぅぅぅ!ちくしょぉぉぉ!>

 

 

 

 

 

そんなこんなでハンガーに戻ってきた。

顔面蒼白になりながらもフラフラとアサルトから降りると、キラくんが駆け寄ってくるのが見える。

 

「タチバナさん!」

 

「あーキラくん、今は近くに寄らない方が...ウップ」

 

「若造使え!」

 

「ありがとうごzオロロロロロ....」

 

「えぇ...」

 

キラくんにドン引きされた。まあ先輩パイロットがフラフラ降りてきたのが心配で、駆け寄ったら目の前で思いっきり○○(ピー)吐いたんだもんな、仕方ないな。

 

「いやはや、見苦しいところを見せてすまんね。DD使うと反動でめっちゃ酔うってだけだから、心配しないで大丈夫。あ、おやっさんブリッツのパイロットを懲罰房あたりにぶち込んどいてくださいな。」

 

「おう、わかった。」

 

「はぁ...それよりも、あれはなんだったんですか?まるでタチバナさんが別人になったみたいな...それにさっき言ってた『DD』って...」

 

「あれか...どこから話そうかな...」

 

なんて話をしてると、ハンガーの扉が開いてバジルールさんが飛び込んできた。

 

「タチバナ!無事か!」

 

まあもちろんさっきの通信で説教されると分かりきっていたので、俺はすぐさま全力でダッシュし、

 

「本っ当にすいませんでしたァ!」

 

普段説教を食らう時と同じようにスライディング土下座を決めた。

 

「まったく、あれほどDDは使うなと言っただろう!なぜ使った!」

 

「あれはですね、艦をなんとしてでも守ろうとしてですね...」

 

「そもそも今回の戦闘は短時間での決着だったから良かったものの、長時間に及んでいたらどうするつもりだった?いくら適合率が高いお前と言えど、使い続ければ後遺症が残るのは分かっていただろう!」

 

「ハイ...ソノトオリデス...スンマセンデシタ...」

 

「だいたいだな...」

 

「まあ、その辺にしておこうじゃないの。タクミだって頑張ったわけだし。」

 

と、ここでフラガさんのナイスな助け舟。

 

「しかし...」

 

「一旦この話はやめにしよう、タクミだって疲れてるわけだしさ。俺らが留守にしてた間、艦のクルーを仕切ってたんだろ?上出来だぜ。」

 

あぁ^〜CV子安のイケボな労いが身に染みるんじゃぁ^〜

 

「む、そうだったのか?」

 

「艦長たちの苦労が身に染みて分かりましたよ...二度とやりたくねぇっす

 

「まあそれは置いといて、タクミ、その『DD』ってやつのこと、俺に教えてくれないか?」

 

「僕にも教えてください、タチバナさん。」

 

「俺はいいけど、話しちゃっていいですよね?バジルールさん。」

 

「この先、フラガ大尉やキラくんとは共闘することが多くあるだろう。であれば話しておくべきだ。」

 

「俺から聞いといてナンですけど、良いんですか?割と軍機に関わりそうなことですけれども。」

 

「構わん。ただし、念の為私も立ち会うが、いいな?」

 

「わかりました。それじゃ立ち話もなんですから、場所を変えましょう。ブリーフィングルームとかどうです?今なら空いてるはずですし。」

 

というわけで移動してきて、今はブリーフィングルームの一角に4人で集まって座っている。

 

「バジルールさんからの許可も出たことだし、全部ぶっちゃけようかな。まあまずは前置きから。俺って外見からは判別しにくいんだけどさ、

 

 

実は普通の人間じゃないんだよね。

 

 

で、その根拠はなんなんだって話なんだけど...」




Q.なんで原作よりアルテミス警備兵が強気なの?
A.タクミが速攻で要求をのんだせいで調子乗ってるから。

DDとかタクミの人外発言については一旦設定集の更新挟んだ後に更新する予定の次回で詳しく掘り下げます。
感想や評価、質問などは大歓迎ですので、どしどし送ってくださると嬉しいです。

ウェンディ生存ルートのスピンオフ、どうする?

  • 『始まりの戦士』と同時進行で投稿する
  • 『始まりの戦士』が完結してから投稿する
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