ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
「この音の大きさからみりゃあ他の選手ん所だろうな、然も電源が落ちたとなりゃあ
ここら辺か?」
マリーディはそう呟きながらライフルを構えると護衛の男がマリーディに向けて
こう聞いた。
「どうするんだ?助けるのか??」
「この暗闇の中であたしを見つけられるなんてすげえなアンタ。」
「ライフルに付いてあるセンサーのおかげでな、お前さんの動きはマークできる。」
「じゃあついて来な。」
そう言ってマリーディは護衛の男と共に発砲音と共に見えるマズルフラッシュの光を
頼りにして向かって見ると目にしたのは・・・数人の男たちが銃火器で中にいる人間に
対して発砲していたのだ。
そしてマリーディは男たちが持っている銃火器を見て成程なと思っていた。
「(見た目はセミオートのショットガンに銃身下部には9mフルオート機関拳銃、
正統王国軍の屋内制圧装備か。そんでそこにいるのは選手・・・誰かによっちゃあ
対応が変わるな。)」
マリーディはそう思いながら護衛の男に向けてこう聞いた。
「おい、右側3つ向こうの部屋には誰がいるんだ?選手か??」
そう聞くとええっとと言って護衛の男が調べて・・・こう答えた。
「あった、情報同盟チェサピーク方面代表の『エリエ=グリーンハット』選手だ。」
「シュートアスロン一位の奴か、正統王国の連中の中で順位が上の奴は?」
「・・・こいつだ、13位で正統王国ソロモン方面代表の『オルカ=レッドフット』。
現状じゃあ2日目以降からの順位の繰り上げは絶望的だが上位選手がリタイア無いし
死亡すりゃあ入賞の圏内だ。」
「ご苦労さんだな、他にも同じように考えてる奴らに襲われるって事を念頭に
置かないんだろうか?」
「ま、俺達には関係ねえだろウナ。相手が分かりゃあ俺達が下手に動かなきゃあ
巻き込まれるし他の連中も出ないんだからここは大人しく」
「そうは・・・言ってられねえだろうな。」
「?」
護衛の男は何故だと聞くとマリーディはこう答えた。
「この建物の出口で一番近いのは今アイツらがいる場所のすぐそこ、選手控室の裏口。それ以外だとあの薬剤師は足遅そうだから一番に殺されるだろうな、遠回り。あたしらは今脱出ルートを全て失ってるのに等しいって事はこの状態で混乱を起こすもんなら
あたしらはあれに巻き込まれるぜ?」
「・・・マジかよ。」
じゃあどうするんだよと聞くが更にマリーディはこう続けた。
「それにだがあいつらの目的が順位上げなら別に一位の奴だけじゃなくて良いんだ、
自分より『上なら誰でも良いんだよ』。」
「おいおいおいマテよそれってつまり・・・俺達も!?」
「そうだ、なら安全になりてえなら・・・この戦闘に参加するしかねえよなあおい!」
マリーディはそう言って脱兎の如き速さで襲撃者目掛けて・・・走り出した。
通路は直線、敵は5・6人。
普通ならば出た時点で蜂の巣にされるであろうが相手は『エリエ=グリーンハット』に集中しているがためにマリーディはバカな奴らだと思いながら3人の頭目掛けて
数発の銃弾を放って・・・頭に綺麗な赤い花が咲き乱れた。
すると正統王国の兵士たちはそれを見て後退しようとすると同時に・・・外から
どんどんと言う音と共に男たちの頭が・・・文字通りはじけ飛んだのだ。
「アサルトライフル・・・はいはいあたしは邪魔ってかよ!」
そう言ってライフルを向けた瞬間に・・・護衛の男たち全員が撃ち殺されたのだ。
「この阿呆共が!助けて来たのに邪魔すんじゃねえ!!」
「お前着いてきたのかよ?」
「まあな!これじゃあ後でアリシア嬢に追加報酬について話付けなきゃ
割に合わねえ!」
護衛の男はそう言いながらじゃあなと言って立ち去ろうとして・・・
『エリエ=グリーンハット』の部屋が爆発して・・・文字通り砕け散った。
「糞が・・・大丈夫かおい・・・?!」
「ああ・・・何だった・・・今のは・・・よ?」
2人がそう言って爆発のあった部屋を見てまず見えたのは・・・
・・・・・バラバラになった『エリエ=グリーンハット』の遺体であった。
「・・・ひでえな。」
「ああ、だが今の爆発は備え付けとか手榴弾とかそんな代物・・・!?不味い
離れろ!」
マリーディがそう言って護衛の男と共に『エリエ=グリーンハット』がいた部屋から
飛び跳ねるかのように左向けて跳躍すると先ほどまでいた場所が・・・部屋ごと
破壊されたのだ。
「おい何だよ今度はって何か見えたのか!?」
護衛の男がそう聞くとマリーディはああと言いながら視線を向けると護衛の男が
目にしたのは・・・
・・・・・一台の戦車であった。
「嘘だろ代表選手一人の為だけに戦車ってマジかよ何であんなもんが
ここにあんだよ!」
「知るか!大方選手護衛とかそう言う大義名分とかだろうが!!」
「大義で何で戦車!って言うかあの威力普通じゃねえぞ!!」
護衛の男がそう言うと確かになとマリーディはそう言ってこう続けた。
「多分だがオブジェクトのコイルガン技術から出来た産物だろうな、砲身が2つで一つぽかったし。」
マリーディはそう言いながらもう一度戦車があったであろう場所に目を向けると・・・既に戦車はいなくなっていたのだ。
「ち、逃げ足が速いぜ。」
「それでどうする?リタイアするか??」
あんな風に死にたくねえよと言うがマリーディはにやりと・・・好戦的な笑みを
浮かべらせてこう答えた。
「バカ言うなよ?やっと燃えてきた展開じゃねえか??やってやるさ、一位とって金をむしるだけむしり取ってやる。」
見てろよと笑うマリーディを見て護衛の男はこう思っていた。
「(俺・・・就職場所間違えたかも。)」
次回は別サイド。