ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
曇天の空の下、海上でぷかぷかと浮かんでいる船?・・・一般的な形状ではない
それがそこにあった。
大きさは5~10m前後の球体のそれは回ることなく常に上を向いていた。
普通これ見た日には只の鉄の塊をゴミか何かと思うであろうが実はこれは・・・
違うのだ。
実はこれは・・・救命ボートである、天辺にはハッチがあり更に言えばこれには・・・
かなりの金がつぎ込んでいるのだ。
中には大量の備蓄の食糧・通信設備・冷暖房完備で電力は風力と潮力を主立って利用した発電機迄備えている。
そしてその船には・・・4人の人間・・・一人の男性と三人の女性がいたのだ・・・然も軍服である。
3人の少女が来ているのはパレード用の・・・情報同盟の制服である。
然も彼女たちは髪形に多少のアレンジを施しているとはいえ三人共・・・同じ顔なのだ。
普通ならば三つ子で通るであろうが彼女たちは只の三つ子ではない・・・彼女たちは
三人共・・・人工的に造られた存在なのだ。
『神童計画』・・・情報同盟よって生み出された後天的天才開発計画で生み出された
彼女たちはボートの中で優雅に・・・お茶菓子片手にカップに手を伸ばしていたが
その中身は・・・紅茶とか珈琲ではない。
・・・何でエナジードリンクなの?と思いたい程だ、缶で良くねと思いたいが
それを口で言う人間は誰もいないであろう。
そんな中で唯一の男性である世話役の青年は全身に脂汗を流しながらこう呟いた。
「ほ・・・本当に大丈夫なんですかね?陣形どころじゃ友軍もいない・・・
艦隊から突出して僕達だけがこんな所に・・・何もない海にぷかぷか
浮かんでいて・・・。」
そう聞くと・・・三人の中で一番胸が大きい少女
『アリサ=マティーニ=スイート』が青年に向けてこう言った。
「大丈夫よ、巡洋艦とかミサイル潜水艦とかじゃないんだから攻撃されないわよ。」
『アリサ』がそう言うと今度は『リカ=マティーニ=ミディアム』がこう続けた。
「だよねえ。」
「ねー。」
それに対して『オルシア=マティーニ=ドライ』がそう続けるが青年兵士が
こう返した。
「で・・・出すけどここは戦場のど真ん中だし正統王国軍のオブジェクトが直ぐにでもやってくるわけですしアンタら一応その無二の上に垂れ下がってる勲章を下げた
将校何だから捕まったら大変不味いですし何よりも最悪は軽めのSMビデオ的末路が」
「いや其処迄馬鹿じゃないわよ正統王国軍は?まあ良くても刑務所送りか
ハニーサックルみたいに裏取引で兵器開発・・・まあクック追加諸島じゃなくて
本国の下請けだろうけどそれでも生かしてくれるんじゃな~~い?」
『アリサ』がそう言うとそれにねと『リカ』がこう続けた。
「それにここら辺って確か『レーザークラッカー001』が出張ってるから
そのおかげでここら辺は一面死の海になってるから貨物船だとか豪華客船とかの残骸には事欠かないから当然救難信号を出したとしてもその破片で邪魔しているから信号は
届けられずに干からびて死んだ救命ボートが幾つも見つかってるって話だけど
知ってた?」
「そんな豆知識知りたくなかった!」
青年兵士がビビりながらそう言うと『オルシア』がこう締めくくった。
「つまりは私達は完全ステルスで向かうよりも〈光点は映っていても向こうが
勝手に除外してくれる条件〉が整ってるこの状況が適切だって話よ。」
それだけよと言ってエナジードリンクを飲んでいると『リカ』が全員に向けて
こう言った。
「ねえドライ、『レーザークラッカー001』が所定の位置に付いたって話だって。」
今通信が入ったよと言うとそうと『オルシア』は『リカ』に向けてこう言った。
「正統王国軍の動きを確認したわ、貴方も準備しなさい『アリサ』?」
「了解ヨドライ、それじゃあ仕事にかかりましょう。」
そう言うと三人は揃ってこう言った。
「「「ミッションスタート、天使の指遣いを魅せてあげる。」」」
「よう久しぶりだな・・・元気してるか?」
ヘイヴィアがそう言って通信端末に映っている少女・・・バンダービルドの
ご令嬢と通信していた。
『おっせーですわ、戦場が長すぎたせいで私の事をお忘れになったのかと
思われましたわ。』
「忘れるかよってつうかこの間オセアニアであったろ?」
『あの時は僅かしかお話しできやがりませんでしたしいい加減にネット越しでの
付き合いは飽きてしまいやがりそうですからまたお会いしてえですねえ。』
「手前のそのカリカリ癖は相変わらずだな、此の儘じゃあ結婚して直ぐに
ハネムーン離婚は御免だぜ?」
ヘイヴィアは冗談交じりで言いながらも楽しんでるならそれで良いと言って
さてとと呟いてこう続けた。
「今何処だ?」
『ええ、今は太平洋のど真ん中で世界最大の花火大会で観覧しておりますわ。
まあこちらは仕事なんですがそう言えばそちらにはアズライフィア様が
乗り込んでいやがりますがそっちはどうなんですか?」
そう聞くとヘイヴィアは嫌な顔でこう言った。
「もう嫌だぜ・・・さっさと帰ってほしいのに何でいるのやら。」
そう言いながらヘイヴィアは・・・近くに流れている巨大な氷山を眺めていた。
次回は基地内での会話。