ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
今回の作戦に備えてクウェンサー達の部隊は海上戦闘と言う訳でストークキャリーや
戦闘機・セレーネの準備をしたり海上フロートユニットをセッティングをしたりして
整備員たちは忙しく右往左往している中クウェンサーはジョウガンの最終チェックを
していると・・・背後から声が聞こえたのだ。
「平民。」
「?」
それを聞いて何だろうと思って振り向くとそこで目にしたのは・・・
アズライフィアが目の前に立っていたのだ。
「アンタ自分の機体のチェックをしないのかよ?今しとかないと後で後悔するぜ?」
そう聞くとアズライフィアは大丈夫ですわよと言ってこう続けた。
「既に終わっておりますわ、それにしてもこれがオリジナルのコックピットですか?
面白い構造ですわね。」
「まあ何れはこいつも量産出来るかもしれないけどな、だけど何しに来たんだ??」
いや本当にと聞くと・・・アズライフィアはこう答えた。
「ええ、今回私は貴方と共に前線で・・・お兄様とは違いますが
まあ仕方のありませんことですわ。ですので・・・今日は宜しくお願いいたしますわ。」
そう言ってアズライフィアは頭を下げるのを見てええっとと・・・
クウェンサーはアズライフィアに向けてこう答えた。
「何だかんだでヘイヴィアの事心配してくれてるんだな、まあアイツだって
結構戦えるし何よりも・・・なめんなよヘイヴィアを。あいつの意地は誰よりも
強いんだぜ?」
クウェンサーの言葉を聞いてアズライフィアはへえと言って・・・
アズライフィアはクウェンサーに向けてこう言った。
「でしたら・・・兄様がどれだけの戦いをするのか期待しますわ。」
そう言うとアズライフィアは其の儘ジョウガンの量産型に向かって行った。
希望峰は一面・・・荒れていたのだ、暗雲漂う空と波が高い灰色の海の中
セレーネに搭乗している戦闘員達は其の荒波によってういぇっぷと船酔いしたのであろう吐き気を催しストークキャリーに乗っているMAIlesはその空の荒々しさに操縦が
困難になりながらも空を飛んでいた。
そんな中でクウェンサーはジョウガンと共に畜生と言いながら空を飛んでいた、
何せ嵐の中である事から普通ならば飛ぶのも一苦労であるがそこはケイの
微調整のおかげで何とかなっているのだ。
そしてそんな中で・・・遠方からブラストガールに向かってスペクトルQ&Aが向かって行くのが見えた。
水陸両用のエアクッションは氷の大地の上で移動できるように平坦でまるで蜘蛛と蟹の足を足して2で割ったかのような形状が4本。
その細長い脚で機体を支えて四本の大ばさみの如き腕部が前面に抱き込んでいる。
あの鋏の様な見た目のそれの表面は掃除機みたいな吸引機でびっしりとしている。
恐らくはその腕部で剝離した装甲版や空気中に漂う下位安定プラズマ砲の特殊ガス等を採取して調べるための物だろうと結論付けると同時にスペクトルQ&Aが・・・
ブラストガール目がけて攻撃を放ったが・・・届かない事から牽制の為だろうと
踏むそれをクウェンサーはマジかよと思っていると・・・セレーネにいる船員から通信が入った。
『こちらセレーネ08、今氷山に到着!この氷の組成データを解析してくれ!!』
「分かった!後はこっちに任せろ!!」
ケイがそう言うと同時に組成情報を解析していくと・・・ケイはこれはと言って
クウェンサーに見せると・・・こいつはと言ってヘイヴィアと
アズライフィア達に送った。
「この氷は・・・海水で造ってるだあ?そんな事できる訳ねえだろうが!そもそも氷を造るにゃあ冷媒が必要なんだぞ!!この大陸一つ分の氷を造るのにどんだけのフロンか
液体窒素か液化ヘリウム使ってんだよ!?」
意味わからねえぞと言うと・・・アズライフィアはいいえお兄様と言ってこう続けた。
「別に氷を造るのでしたら態々冷媒何て無くてもあるではありませんか・・・
あのオブジェクトがそうだろうと思いますわ?」
「あのオブジェクトがだと?けど一体どうやって」
「お兄様軍事だけではなく勉学もちゃんとしたほうが宜しいですわよ?オブジェクトの総重量は20万トン、その重量をあの足でプレスすれば・・・あら不思議氷が
出来上がりますわ。」
まあ他にもあるけどなとクウェンサーが通信に割り込んでこう続けた。
「今ある論文を送ったがこいつは真水に100万ボルトの高圧電流を掛けりゃあ
固体化して氷になるって話だ、ミョンリそっちはどうだ?」
クウェンサーがそう聞くとミョンリはこう答えた。
『ええありました、既に証明されていますがこのやり方だったら・・・海水で延々に
氷を造る事位容易いですね。』
それを聞いてマジかよとヘイヴィアは今回の戦場を思い出して・・・こう言った。
「ふざけんな!俺達は既に敵の術中に嵌っちまってるって事じゃねえか!!
どうすんだよこの状況!?此の儘じゃあお姫様に迄あいつは追いついちまうぞ!」
そう言うとそれにと・・・クウェンサーは重く口を開けてこう言った。
『そんだけの電力にこのスクリーンの様に張り巡らせているこの水蒸気デ出来た
白い壁はどっちも光に干渉しているって事は・・・その戦略も組み込んでるはずだぜ?』
その声を聴いてヘイヴィア達はマジかよと・・・冷や汗をたらりと掻いていたのだ。
次回はミリンダからです。