ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
デストラクションフェスがその姿を見せた瞬間にオセアニックドライバーが前に出て
攻撃を始めるが・・・着弾する手前であり得ない程のまるで・・・蛇の様な回避行動を
取ったのだ。
それを見たクウェンサーは全くと言ってこう続けた。
「あのオブジェクト、やっぱり無人機だけあって回避行動がでたらめじゃねえか!
ケイ!!」
「何だクウェンサー!」
「あいつの行動予測パターンとさっきの回避速度から敵が海のどこら辺で
操作しているのか解析して欲しいんだ!」
「分かった!それとだが同時並行でジョウガンのスナイパーライフルの精密射撃の
システムを造り直しておいた!!それと一緒にすればこの戦い・・・勝てる確率が
アップのはずだ!?」
ケイがそう言ってデータ処理を始める中クウェンサーはジョウガンの装備のチェックに入った。
スナイパーライフルにはレーザーライフルと同じ仕様となっておりその威力は連射が
出来ないと言う難点はあるが貫通力は高く対オブジェクト用弾丸無しでも
オブジェクトに貫通することが出来ると言う優れモノであるがその威力ゆえに現在一丁しか存在しない正に一品物である。
だが・・・これだけではデストラクションフェスを倒すには足りない、相手は音響兵器を保有しその力は正にオブジェクトの中にいる人間のみを殺すと言う操縦者からすれば
完全殺意マシマシ兵器であることが見てとれる。
するとデストラクションフェスの背面部にあった孔雀のようなユニットが広がり始めた
次の瞬間に・・・・・
・・・膨大な超音波が戦場一帯に響き渡った。
「ぐおおおおおお!つれえ・・・・!!」
「今集音システムをサブシステムに変更してメインには光無線に切り替えた!
それとだが先ほどのアレ・・・間違いないあれは超音波じゃない・・・超巨大な
サウンドスピーカー、音の波長は間違いなく電波拡張型だ!?」
電波拡張
本来電波は人体に膨大なエネルギーであれば有害であるが少量であれば
何一つ問題はないが技術の革新によりそれは変わって行った。
電波の力を利用してそれを兵器に利用できないかと言う内容を実現させたのが
この電波拡張である。
電波のシグナルウエーブを電子レンジと同じような流れにすることで
人間の体内の水分・・・血液や体液に作用させることで体を膨張させて弾き飛ばす。
まあ要は電子レンジに該当されるがこれをするとオブジェクトの動力炉にも
影響を及ぼしあっという間に大爆発を引き起こし戦場が黒焦げになってしまえば
奪った土地にも悪影響を及ぼす事からそれを人体のみに作用させるように調整させたのがこれだ。
そしてそれを正統王国軍は開発する事に成功したのだがここで・・・
とある事件が起こったのだ。
プライズウエルが起こした内乱である、彼は情報同盟の兵器であるトリアイナを
手に入れた際に自身の機体の情報に加えてこの電波拡張技術まで提供してしまったのだ。
そしてそれを兵器化したのがこのデストラクションフェスであった。
「全くよ!何であんなクソッタレな兵器をメインにしたのか気になってたけどこいつは捕縛用かよ!!操縦者だけを殺すことで機体情報を奪い取るって寸法かよ!?」
「全く意地汚い事この上ないな!」
クウェンサーとケイは互いにそう言いながらこの音響兵器に対する対応策を
考えていると・・・そう言えばとアズライフィアは耳を抑えながらこう言った。
『このお祭りに・・・正統王国軍の・・・ヴィーナス級が・・・通る予定だった・・・はずです・・・わ!』
それを聞いてクウェンサーは其れでと言うとアズライフィアはこう続けた。
『花火と・・・同時に・・・『プリンセスニコラシカ』が・・・人口オーロラを・・・発する・・・予定・・・ですから・・・電波を・・・不調に・・・させる事が』
「そうか!ケイ今すぐに『プリンセスニコラシカ』に連絡して人口オーロラを
作動させてほしいんだ!!今すぐに!?」
正統王国宇宙平和利用機構所属、民間分類・ヴィーナス級宇宙ステーション
『プリンセスニコラシカ』
世界標準時刻2030 南太平洋Iー9カバー
一本の太い円筒形メインシャフトを軸にそこから直角に実験棟や
ソーラーパネル等を増設し更に枝分かれしたスレーブシャフトも増設して
また全体的に複数の四角い木枠を繋げたようなさながら釣り簿檻の生簀のように見える。
その増殖をした枠の群れがメインシャフトを中心に120度間隔で伸びていく。
そんな中で命綱をつけてステーションの外壁に張り付いている・・・宇宙用に調整したMAIles『マリン・コスモ』を使って外壁にアル作業を施していたが彼らは其れに対してぶー垂れながらも作業をしていた。
「全くよ、平和利用って言う名目で建造した『プリンセスニコラシカ』を
軍事施設にしちまうなんて・・・俺今自分が情けねえ。」
『クソッタレメ!兵隊何てどいつもこいつも糞だ!!俺は衛星回線使ってちびっこ共の質問答えながら紙飛行機飛ばすためにここに来れるように勉強したのに・・・
全部台無しだ弟との夢の記憶何て銀河の果てまで飛ばされちまったよ!?』
そう言いながらも彼らは『マリン・コスモ』で目の前にアル・・・巨大なレールガンを調整するとターゲティングを担当している男がこう言った。
『『マーカス』、『ロビン』、今すぐそこから離れろ。これからやるのは
人助けなんだ・・・元々人を喜ばすためにこうやったのに・・・情けねえよ。』
そう言いながらレールガンから放たれたのは・・・7色の弾丸が幾つも放たれたのだ。
そしてそこから映る光景に『ロビン』はこう呟いた。
「人口オーロラか・・・こんな時じゃなかったら写真撮りたかったよ。」
『俺もだよ・・・これで起きるのかねえあれ?』
『起きなかったら俺達はお終いだ、下にいる大勢の民間人もな。』
そう言うと下に向けて『マーカス』がこう言った。
「幸運を祈ってるぜ軍人さん、〈極地方域電波消失現象〉が起こる事を
期待しているぜ。」
そして地上に戻って。