ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
「・・・嘘だろ?オブジェクトが・・・負けた。」
「こんなの夢だ夢だ夢なんだ!」
「コロサレル・・・次は俺達なんだ!!」
オブジェクトがやられたと言うこの恐怖に兵士達は恐慌した。
逃げる者、現実逃避する者、そして僅かにだが・・・戦おうとする者がいた。
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
マシンガンを片手にまるで発狂するかのようにジョウガン目掛けて
発砲する男が撃ちながらこう言った。
「オブジェクトがやられるなんてあり得ないあり得ないあり得ない
有り得ないーーーーー!!」
そう言いながら乱射するが意味などなく弾が無くなると今度は拳銃で対抗するも
それも弾切れになると先ほどまで撃っていた兵士は・・・顔面蒼白して
こう言った。
「この・・・バケモノがーーーーー!!」
そう言うとジョウガンはバスターソードをその兵士に向けて
振り上げるのを見て・・・ヒィイイイイイイイイイ!と悲鳴を上げてこう言った。
「まままま待ってくれ降参する!白旗信号出すからな!な!?」
そう言う兵士に対して・・・クウェンサーは音声を流してこう言った。
『お前らさ、白旗上げるって言ってるけどよ・・・お前らそれ護ったか?』
『『《《《!!!!!!』』』』』
それを聞いて全員が恐怖するとクウェンサーはこう言った。
『だから俺がそれ破ってもよ・・・別にいいだろ?』
そう言った瞬間にクウェンサーはバスターソードを思いっきり・・・
振り下ろした。
「ギャアアアアアアアアアアア!!」
近くにいた兵士は断末魔を上げてそして・・・土煙が辺りを覆った。
それを見た兵士たちは等々戦おうとする者達迄もが・・・逃げ出した。
「逃げろーーーーー!!」
「イヤだーーーーー!!死にたくねえよ!!」
そう言って我先に車に乗って定員オーバーになろうとも乗り込もうとして
出発しようとしたその時に・・・その車目掛けて何かが堕ちる音と共に爆発した。
「全兵士、蹂躙せよ!」
丘の上からフローレイティアが言ったと同時に戦車や戦闘機が攻撃すると同時に兵士達がマシンガン片手に突撃してきたのだ。
「オーオー、フローレイティアさんすげえなおい。」
「ああ、だが良いのかクウェンサー?・・・こいつ。」
ケイがそう言って目の前にいる・・・先ほどまで断末魔を上げていた
失神した男を見るとクウェンサーはこう答えた。
「まあな、こいつらと同じラインまで堕ちたくねえしそれによ。
こいつらがいなけりゃ実感できなかったしな。」
「何をだクウェンサー?」
ケイがそう聞くとクウェンサーはこう答えた。
「俺達全員オブジェクトのおかげで戦争って言う言葉の意味を
忘れていたからな、その授業料だよ。」
「あのオブジェクトをあのロボットが・・・そして工兵が撃破したか。」
フローレイティアはそう言ってジョウガンを見ていると・・・何時の間にか
来ていたアヤミがこう言った。
「まさか本当にオブジェクトを破壊するとはねえ、全く。とんでもない事した
小僧だよ全く。」
「婆さん、向こうに行ってどうだった?」
そう聞くとアヤミは幾つもある資料の束の一つを出してこう答えた。
「あのジョウガンの設計図とケイのAI基礎理論の論文、特殊弾頭の設計図
その他諸々はトラックにありったけつぎ込んだよ。全くとんでもない
発明家だよ全く。」
「誰か分かったのか?」
フローレイティアがそう聞くとアヤミはこう答えた。
「ああ、論文に名前が記されていたよ・・・
・・・・『妃 御津人』、オブジェクト開発前から一世を風靡した
嘗ての日本の若き発明王じゃ。」
その後基地を接収後フローレイティアはその基地からアラスカの本部に通信し
今回の事の顛末を説明した。
ジョウガンの事、基地襲撃にオブジェクトを破壊された事、そして・・・
クウェンサーがジョウガンを使って敵オブジェクトを破壊したこと。
その報告のすぐ後にクウェンサーはジョウガンと共に正統王国の本国パリに
強制招集された。
その目的は今回の行為は勲章物である事と言われており国威発揚の為の
プロパガンダとして表彰式に向かわされたのだ。
あの後ジョウガンは解析するための資料と共に研究所に移送されるのかと
思っていたがAIケイのプロテクトが圧倒的に強い事、特殊な元素を保有する
アークリアクターの解析の為の時間がとんでもない程にかかりそうであるがために一旦取りやめてデータ取りの為に今後も前線に出すか否かを会議している。
そしてクウェンサーは高そうな超巨大ホテルのパーティー会場の待合室で
滅多に着ないであろう礼服の確認をしていると・・・通信端末から
ケイの声が聞こえた。
『クウェンサー、タイが曲がっているぞ?もう少し調整しておけ。』
「おおそうだなって全くとんでもない事に巻き込まれたよな本当に。」
『だが守れた命がある、それは誉だな。』
「ああ・・・さてと・・・行ってくるか!」
『うむ‼』
2人がそう言ってパーティー会場に向かって行って・・・司会者の言葉に
クウェンサーはマジかよと言う顔になっていた。
『それでは、その特殊で優れた戦力を今後も世界の為に使っていただくことを願って、笑って次の戦場へと送り出しましょう。』
「マジで!?」
『如何やら我々の戦いはこれからも続きそうだな。』
「これって・・・死んで二階級特進の前金なのかな。」
クウェンサーはそう言って自身の首に垂れ下がっている金メダルを見てそう呟くクウェンサーを見てケイはこう答えた。
『まあ・・・死なない様に頑張ろうクウェンサー。』
「嘘だろーーーーー!!」
ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない
第一章 ガリバー対リトルガリバー 完
次回はジブラルタル戦。