ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
オセアニア軍事国、嘗てはオーストラリアと呼ばれていた頃は都市部は海沿いで
内陸はその殆どが西部劇映画の様な荒野がただっぴろくあった。
砂漠とまではいかなかったが土中の水が少なかったことから農作物を作る事は
おろか街を作るなど困難であったが時代と共に解決策が生まれた。
保水性のある人工土の開発と都市部緑化用の遺伝子改良型植物に伴いオセアニアは環境改良に伴い不毛であった内陸に農場を建設するまで成長し、
町やライフラインが構築できるところまで・・・来そうだったのに
ここで問題が発生した。
オセアニアに古くから住む部族たちはそれを許さず現状維持を謡ったが
軍事国はそれに対して・・・オブジェクトを使って弾圧を始めたのが
二年前である。
「それにより溜まりに溜まった怒りが頂点に達したんで、多国籍軍は
部族を守ると言う大義名分掲げて戦争介入に踏み切った訳だが今回の戦闘は
正直楽勝だぜクウェンサー?何せ各組織から合計20機以上のオブジェクトが
たった1機の0,5世代オブジェクトをタコ殴りにするんだからな。」
「けど二年前ってなるとじゃあ今回のは何か勝算があるって事かな?」
「さあな、お偉いさんは何考えているのかさっぱり理解できねえよ。」
ヘイヴィアはクウェンサーに向けてそう言いながらベースゾーンの中を
歩いていた。
そしてヘイヴィアはこう続けた。
「然し暑いなここはよ?ついこの間までアラスカにジブラルタルにいたってのに
ここ迄違い出るのかよ?」
『仕方ないだろ?ここは赤道に近いしそれに今は冬だが赤道から下は夏だから
季節が逆転しているからしょうがない。』
「だよなあ、そう云やあ今回ジョウガンは新兵装を使うって言ってたけど
どんな状況なんだケイ?」
クウェンサーがそう聞くとケイはこう答えた。
『今回は砂が多いからな、万が一に備えて婆さんが新しく増加装甲を
整備してくれてるから砂場での戦闘は大丈夫そうだ。』
「そうか、それじゃあ良かった」
と言っている所でガシャンと・・・合成繊維製のバリケードが軋む音が
聞こえたので何だと思っていると振り向いた先にいたのは・・・現地民であろう
10歳くらいの女の子が何か本を持っているので何だと思っていると・・・
アヤミから通信が入った。
『何してんだい小僧!今ベイビーマグナムの真ん前にいるんならこっち来て
装甲のチェックしに来んかい!‼』
「ああ、はい!」
それを聞いて慌てて向かおうとするとトラックで運ばれてくる・・・
サンドカラーの装甲を身に纏ったジョウガンが現れると・・・女の子は
目を輝かせてヘイヴィアに向けてこう聞いた。
「ねえねえお兄ちゃん!あれってこれでしょ!?優しい岩のケモノさんの話!」
そっくりだよねと言っているとそれを見てヘイヴィアはゥ~~ンと思っているが子供の気持ちを壊したくないと思ってこう答えた。
「そうだぜ、あれは雨が降ったらリスさんやカンガルーさんの為に
雨宿りできる屋根になってくれるんだぜ(本当は敵をぶっ飛ばす奴だけどな。)」
そう思っていた。
「これが新装甲ですか?」
「そうだよ、今回は砂が装甲の内部に入らない様にするために
防塵用排気口を+して更に戦闘の際には無駄にならなくさせる為に
『リアクティブアーマー』を実験採用させてるからね。」
「え?あれって未だ存在していたんですねって言うか誘爆しませんこれ?」
クウェンサーがそう聞くとアヤミはこう返した。
「誰に向かって言っているんだい小僧、爆薬と弾薬庫はちゃんと分けとるし
オブジェクトのコイルガンを受け止めて装甲が駄目にならんように
こうしておるのじゃ!武装の方は今回は徹底的に軍事国を屠るから重武装用の
大型ライフルとバスターソードを装備させとるから気張って暴れて来な。
それと後ろにいるカメラマンには気を付けな、中には各勢力のスパイも紛れとるしこの基地にも情報同盟の連中が周りをうろついとるからいつ何が起きても
良いようにシステムロックは徹底的にやるんじゃぞ?」
「りょ・・・了解ってスパイかよ嫌だな~~。」
ぶつくさ文句言いながらクウェンサーは其の儘コックピットに入って行った。
そしてブリーフィングにて聞いた後にクウェンサーは再びジョウガンに搭乗して調整している中でオセアニアの地図データを確認していた。
今回の戦闘に伴いオセアニアが保有するオブジェクトの秘密基地が何処にあるか不明であるがために隠れそうな場所・・・つまり植林したエリアを中心に衛星から見える範囲の施設を片っ端から潰すと言う作戦となっており自分達は情報同盟の『ラッシュ』と呼ばれるレールガトリング砲搭載型オブジェクトと共に
出撃する事に伴い情報同盟と共に出撃する手筈となっているがその相手方の
ジョウガンを見る眼は間違いなく・・・良いものではない。
敵視・注視・敵愾心・興味、あらゆる思いを込めて見ているがために
どうしようもないなと思っていると・・・『ラッシュ』の方から声が聞こえた。
『おほほ、はじめまして《せいとうおうこく》の
《ドラゴンスレイヤー》さんではありませんか?』
「これって確か・・・うげ情報同盟かよ。」
『ついこの間奴らの基地を制圧したから恨み言かな?』
ケイがそう呟くと『ラッシュ』の操縦者はこう言った。
『こんかいは二機のオブジェクトがいますからこんかいはうしろで
じっとしていることですね。』
それでは、オホホと言って立ち去るのを見てケイはこう呟いた。
『あいつ・・・何がしたかったのだ?』
「さあな。」
クウェンサーはそう言いながら機体を起動させた。
作戦場所です。