ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
「これってロボットか?大きいな、10mはありそうだけど
オブジェクトに比べたら小さいよなあこれ。」
対比する相手を間違えているがクウェンサーはそう言いながら開いたドアから
そのロボットを眺めていた。
塗装していないのであろう白の装甲
肩部には大型の盾の様な装甲
背部には巨大なサブアームとドッキングしてある武装
頭部は複眼の片方に付き2つのセンサーアイがあった。
「一体何でこんなのがあんだって言うかどうして造ったんだ?今時こんなもん
前線に送ったところでオブジェクトの的が一つ増えるだけだろうに。」
クウェンサーはそう言いながら機体を観察していた、元々整備兵扱いとして
留学している為機体については詳しいのだが目的が分からない事にはなと
思っていると後ろに回って見ると一つだけ・・・空洞になっている所が
あったのだ。
「へえ背中から入れるのかって台座も付いてるじゃん、こいつは運がいいぞ。
中に入れそうだ。」
そう言って台座に座ると独りでに台座が・・・動き出したのだ。
「おおっと、こいつは楽で良いな。態々ジャンプせずに済みそうだ。」
クウェンサーはそう言いながら其の儘台座が止まるまで其の儘待機して止まると
機体の中に入って行った。
「へえ中はこう言う感じかってこれってどういう仕組み何だ?」
そう言いながら他にもないか見ようとすると・・・ハッチが閉まったのだ。
「えやばい!閉まったって何じゃこれは!?」
クウェンサーはそう言いながら周りを見渡していた。
頭部に何やら変な機械が被されたと思いきや腕、脚と幾つもの機械が
ぞろりとクウェンサーを拘束するかのように装着し始めた。
「いや待て何だよ一体ってちょっと待って俺そう言うの趣味じゃないって
誰か止めてーーーーー!!」
そう言いながらも機械がクウェンサーを拘束するかのように纏って・・・
世界が変わった。
「・・・・あれ?俺大丈夫って何だこれ!?ここ何処だよって暗いって
何じゃここはーー!!」
クウェンサーは突如として暗闇の中に飛ばされたかのような感じがすると
思っていると・・・声が聞こえた。
「全く、少しは大人しくしてくれないかな?」
「声?・・・おおおい、誰かいないか~~?」
「いるぞ、こっちだ。」
「?」
「こっちこっち。」
そう言ってクウェンサーは声のある方向に目を向けるとそこで目にしたのは・・小さな白いクウェンサーは知らないが狐の様な見た目のナニカであった。
「ええと?君誰??」
クウェンサーが誰だと聞くと狐がこう返した。
「人に名前を聞くときは先ずは自分からと言うのが礼儀だと
私のインストールされた常識がそう言うがそうじゃないのか?」
そう、普通の疑問を口にするとああそうだなと言ってこう続けた。
「俺の名前は『クウェンサー=バーボタージュ』、平民で安全国の一学生で今は整備兵扱いで『正統王国』に留学している派遣留学生だ。ほら、名乗ったから
お前も名乗れよ?」
クウェンサーがそう言うと狐の様なナニカは自己紹介した。
「クウェンサーか、私の名前は『ケイ』。この『MAILes』・『ジョウガン』の
戦略サポートAIだ。」
宜しく頼むぞとそう言ってクウェンサーは暫くして・・・大声でこう言った。
「戦略サポートAIって『情報同盟』の奴と同じ、いやあれは確かオブジェクトの内部に巨大なスパコンがあるって聞いたことがあるって言うかこのサイズでこんな人間じみたAI作ってるってすげえすげえよこれ!」
「いや待て落ち着け話を聞いてくれるとこっちは助かるんだが?」
『ケイ』は頭を掻きながらそう言っているとクウェンサーは一度落ち着こうと
深呼吸してこう聞いた。
「なああさ『ケイ』、ここって何処なんだ?
俺確かあのロボットの中にいたよなって言うかさ『MAILes』って何?」
クウェンサーがそう聞くと『ケイ』は順番にこう答えた。
「先ずは今の君だが今君がいるのは『ジョウガン』のコックピットの中でここは君はあの時機械に拘束されていたろ?あれは君の身体情報と生命感知を
目的としていて今君は立っていると思っているようだが実際はシートに
固定されていている状態でここはいわば電脳空間と思ってくれてても良い。次に『MAILes』についてだがこれは略でな正式名称は
『Mobile Artifical Intelligence Learning System』でその意味は
『モバイル人工知能学習システム』だ。」
理解できたかと聞くとええとと言ってクウェンサーはこう続けた。
「つまりお前は人工知能って・・・このロボットがお前って事で良い?」
「ああ完璧だ、私を造ってくれたマスターは私を生み出して学ばせてこの機体に搭載されたのを確認して・・・自殺した。」
「マスター・・・あの科学者か。」
「私はマスターを傷つけないようにする為この部屋の空調を操作して
腐らせない様に保存していたのだが・・・君が来たことで空気に触れたのだろう、5年ぶりの空気はマスターに合わなかったから・・・。」
「・・・ゴメンなんか。」
「いや良いんだ、私がそうしただけだしお前が来たからと言う理由で
恨みはしない。マスターだってそう思っているだろう。」
『ケイ』がそう言っているが何処か無理している様な感じがした中で
クウェンサーは更にこう聞いた。
「それでこいつは元々ナニスル機械なんだ?用途が分からないし態々人型にした理由が分からないんだけど?」
クウェンサーは今現在を考慮しても何故と思った事を聞くと
『ケイ』はこう返した。
「済まないがそれについてはロックが掛っていてな、解くには目的を
遂行しなければいけないそうだ。」
「目的ねえ。」
クウェンサーはそう言いながらどうするかなと思ってこう言った。
「先ずは外に出る事から始めねえといけねえがこれどうやって動くの?」
そう聞くと『ケイ』はこう答えた。
「ああそれは簡単だ、あれを見ろ。」
そう言って見せたのは宙に浮かぶコントローラーであった。
「あれが『ジョウガン』を動かすために必要なコントローラーだ、
お前が動かすと言う意志で動く。お前が成したいと思う時『ジョウガン』はそれに答えてくれる、後はクウェンサー・・・君次第だ。」
『ケイ』がそう聞くとクウェンサーは仕方ないなと思って
コントローラーを握った瞬間に・・・外の景色が見えたのだ。
「今これは『ジョウガン』の視覚情報をクウェ―サーに向けて網膜伝達している映像だ、後はクウェンサーの意思一つだ。頑張ってくれ。」
『ケイ』がそう言って笑うのを見てクウェンサーは分かったよと言って・・・
コントローラーを握りしめてこう言った。
「『ジョウガン』・・・起動!」
そう言って『ジョウガン』は起動した。
始まりは何時だって普通なもんだ、ヒーローだって最初は只のヒトだった。
そして俺がこいつを動かしたこの瞬間に始まったんだ。
俺と『ケイ』、ヘイヴィア、お姫様、フローレイティアさんや
まだ見ぬ多くの人達を巻き込んだ・・・世界が変わる引き金を
俺が引いてしまったなんてこの時俺は知る由もなかったんだから。
MAILes-00 ジョウガン
見た目は『境界戦機』に出てくるジョウガンの見た目に
大きさは『ゴースト』を混ぜ込んだ機体。
本機はAIにおける本格運用を中心として造られた特注機であり現存するのは
これ1機だけである。
背面部には巨大なアームクローが保持されており全身にはアタッチメントアームが装備されている為武装を取り付けることも可能である。
用途は現段階で不明、然しその出力の高さはオブジェクトに引けを取らないと言う噂がある。