ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
そして数日後。
「それでだが・・・向こうからの報告は未だなのかね?」
フライド評議員が目の前にいる秘書に向けてそう聞くと秘書は慌ててこう答えた。
「あ、はい!例の機体は既に向こうにいるスパイからの報告で装甲を発見!!
内部は恐らく潰されたのでしょう、残骸が幾つかある程度でして現在は調査を
一時中止しております。尚ヘイヴィア上等兵は現在行方不明で行方不明ですが」
「うむ、ご苦労であった。これからは軍人を半分は削減してその分の人件費を
オブジェクト開発に注いで後は我々の天下だよ、上等兵は捨て置いて
何も損はあるまい。」
それを聞いて秘書は分かりましたと言って下がるとフライド評議員は
にやにやと笑いながらこう言った。
「クククク、私達の邪魔をした報いだよクウェンサー=パーポタージュ。
これで最近目障りになっている反オブジェクト派が失速するだろう、世界の平和と我々の為に惨めに死んでくれて礼を言うぞ。」
そう言ってククククと笑っていると・・・電話が鳴った。
「はい、こちらは」
『お久しぶりだなフライド評議員。』
「君は確かフローレイティア」
『ええ、お久しぶりですね・・・このドぐされやろうが。』
「何の話だと言う前に今の言葉は例え貴族である君であっても不敬罪だと」
『どの口が言えますかね?・・・
・・・・私の部下共を殺しておきながらよく言いますな。』
「・・・何を根拠にそんな事を」
『根拠はこれだ。』
そういって聞こえてきたのは・・・自身とクウェンサーとの会話であった。
「俺が造っただ・・・何を言って」
『確かに我々多国籍軍はこの二年間手をこまねいていたがそれも君が
それを見つけてしまった時にはオブジェクトの大量増援で終わるはずだった。
今時の戦争はシンプルだ、オブジェクトの質と量で勝敗が決まると言う
簡単な物だった、それで《向こうが多いから諦めようと言うあっさり
諦めさせる為の仕組みを》君が壊したのだ。』
「ふざけんな!俺とジョウガンを消す為だけにヘイヴィアまで
巻き込む気なのか!!あいつはお前と同じ」
『彼は君と一緒にいただけで死ぬのだ、まあ必要悪と言えば済む話』
「アンタはそう言いながらどうせ選挙で如何勝てるかって事しか考えずこれから起きるであろうオブジェクトの大虐殺を黙認する気なのかよ!!?」
『それでこの戦争がすむのだ、君もいなくなってくれれば
ゲリラやテロリスト達も何もしなくなってそして世界は元に戻る』
「ソウイウノハアンタガ戦場を理解していないからだ!オブジェクトは
選挙の為でも戦争を有利にさせる者でもなんでもない・・・只の大量殺戮兵器だ!アラスカはドウダ?ジブラルタルはどうだった!?アンタはそこで死んだ
兵士達の事を何だと思っているんだ!?」
『ハン、所詮は子供の理屈だ。オブジェクトを使いそして外交を用いて
戦争に勝つと言うシンプルな世界を持続させるがために私達が努力したこの世界で君は有害だからな・・・《最先端のオブジェクトを多く持つ国が世界を牛耳る》
と言う輝かしき未来の為に先に無駄死にした税金の無駄遣い共と同じ場所に
逝きたまえ。』
「な・・・何でこの音声が」
『今のはクウェンサーが死ぬ前に私達に残してくれた通信記録だ、
AIを使って転送してくれててな。おかげで兵士たちが大怒りで
出撃準備しているよ、それとだが貴様とオセアニア軍の上層部とのクソッタレナ
関係についても既に知っている。この事については既に情報同盟からも苦情が
届いておりましてね、今更言い訳が通じれない様に軍事裁判で反逆者として
しょっ引くからその首洗ってマッテロ。』
そう言っているとフライド評議員はふざけるなと言ってこう続けた。
「私には私の意図があったのだ!そしてあの作戦は正式に『君主議会』から
受けた物であり超大型兵器オブジェクトの圧倒的火力で君臨させることで
この戦争はスマートに進めれるのにあのロボットのせいでバランスを喪えば容易に世界が崩壊」
『ふざけんじゃないわよ、今回の件についてアンタガ多額の金を議員たちに
流して自分側に付くようにしていたようだけどその先に待っていたのは虐殺と
あんたらの利益保持の名の下でその手助けをしたってなったら
オブジェクトにおけるクリーンな戦争と言う代名詞が失われるから結局のところ本末転倒何だよアンタらは‼』
「私は・・・失脚すると言うのか・・・この私が!?オブジェクトがバランスを決める世界の中で『正統王国』の中で地位を固める為に努力したこの私がか!!」
『ギャアギャア煩いけどね、私は本国で待つ家族から預かっている
餓鬼どもの面倒見てんだけどね・・・手前の勝手な理屈で兵士を
無駄死にさせるようなクソ野郎を見過ごすなんて出来ないんだよ!‼』
そう言うとフライド評議員は・・・ククククと笑ってこう言った。
「フフフ、そうか。ならば私も切り札を使わせてやろう。」
『ナニ?』
「私が何故軍のエリート育成部門を率いていたと思うのだ?」
『・・・まさか‼』
「そう!軍に採用させない秘密裏に育成したエリートを子飼いするためだ!!」
そう言って通信を一方的に切った。
「成程ね、アンタがそこにいる理由位は既に見当ついているんだよ。だったらこっちも・・・ジョーカーを切らせてもらうよフライド。」
そう言うとフローレイティアは通信でこう言った。
「あーあー、聞こえているかい『ワイバーン』?作戦を開始しろ。作戦名は
『鶏のゲージ閉じ込め』、ゲージの方は上手く行っている?」
そう聞くと通信の向こうにいる人間は・・・こう答えた。
『了解フローレイティアさん、こちら《ワイバーン》。【鶏は自分で
ゲージに向かった。疑似餌はドウダ?』
『準備完了、既に確保済み・・・さあてと・・・クソったれをぶっ飛ばすぞ!』
作戦開始。