ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
「私は負けんぞ!未だ私にはこいつがあるんだから!!」
フライド評議員はそう言って地下にある巨大な空間に佇む・・・
オブジェクトの目の前に来ていたのだ。
機体名は『イグザグトジャベリン』、第二世代でその性能は高い。
オブジェクトの回避行動を読み取ることで編交式ビーム砲を中央に装備し
それによりビームを屈折させて相手のオブジェクトを破壊することが出来るのだ。
フライド評議員が隠し持っていた理由はそれは自分の地位が危うい時に乗り込んで敵を打倒した後に他国にエリートと機体情報を持って亡命すると言う何とまあ外道な奴である。
そしてその儘フライド評議員は『イグザグトジャベリン』の中に入ると
操縦席に向けてこう言った。
「さあ動かすのだオブジェクトを!そして私の邪魔をする者達を
絶滅させるのだ!!」
勢いよくそう言うが・・・応答はなかった。
「おい・・・何しているさっさと起動しろと言っているのだ!!」
そう言って操縦席の方を見ると・・・。
「・・・誰もおらん・・・だと・・・!?」
何故だと思っていると・・・音声が流れた。
『ようフライド評議員!のこのことやってきてくれてサンキューな!!
手前が欲しがっているエリート様は俺んところで菓子頬張っているぜ!?』
「まさかその声は・・・ヘイヴィア上等兵か!?」
『ピンポーン!大正解そんな貴方にバッドなお知らせだ!‼』
「お知らせ・・・だと?」
フライド評議員は一体何だと思っているとヘイヴィアはこう答えた。
『何となんて今王室から《正統王国》全兵士に特一級命令が配布されて手前ら
現評議員の解散が決定されちまったぜって言うかこれをもって
評議員制度廃止だって良かったなクソ野郎これで晴れて裁判出来放題だぜ!‼』
「廃止・・・だと・・・!!」
『手前らはやり過ぎたんだ、権力を好き勝手使って王室に迄ダメージ
負わせちまったんだ。代償として手前らの命で償えや、まず最初に手前を
ぶっ飛ばして裁判所にぶち込むことからだフライド。』
「ぬぐぐぐぐ・・・ならば私がこいつを動かせば」
『そいつは出来ねえ相談だなフライド評議員?』
「な・・・誰だ!」
『俺かい?もう分ってるじゃないのかな・・・・
・・・俺だよクウェンサーだよ。』
何とフライド評議員は顔面を蒼白していた。
クウェンサーは死んだはずだと、報告書にはとそう呟くとクウェンサーは
こう答えた。
『あああれね、あれはガセネタだ。』
「偽物だと!?」
『そ、俺達ある軍人さん達から拾われてね。そのおかげでこうやって
《正統王国》に戻れてさ、あ、勿論ジョウガンも一緒だから向こうにあるのは
0,5世代オブジェクトの残骸をリアクティブアーマーパージして色付けて
それっぽく見せた偽物で残念でしたーー!!!』
それを聞いてフライド評議員は己と言いながら歯軋り鳴らしていると
クウェンサーは更にこう続けた。
『今俺は手前のいる軍用だと偽っている個人事務所からちょっと離れた所にあるオブジェクト運搬用の通路からそいつを操作しているんだけど其れだけじゃなくて手前エリートの情報やオブジェクトの機体情報まで持って亡命するのが
『資本企業』って全くどんだけお金があるんだかってあれれ可笑しいなあ・・・
お前んところの銀行の残金がもう0円だぜ?』
「何だと!?」
そんなバカなと言って携帯を操作するとそこから映し出されていたのは・・・
こういう情報であった。
『お客様の情報は現在取り扱っておりません、番号とIDコードを確認して
もう一度入力してください。』
「な・・・何故だ!ここにはいる時にはちゃんと出来ていたはず」
『それは私がお前の情報を元手にしてお前の資産を全て傷病兵の治療施設や
孤児院に匿名で丸ごと寄付させたからだ!‼』
「だ・・・誰だ今のは!?」
フライド評議員がそう言うと・・・その人物はこう答えた。
『私の名前はケイ!お前が破壊しようとしたジョウガンのサポートAIだ‼』
「AI・・・確かにその報告はあったが・・・ここ迄高性能だとは」
『お前は私の存在を過小評価していたようだが大間違いだったな!
今頃お前がクウェンサーに対して言ったあの言葉が《正統王国》中の
ニュースのトップに君臨するはずだ!‼』
「・・・そ・・・そんなバカな事が」
『生憎だが真実だぜ?それにニュースデータ見て見ろよ?お前の事で
持ち切りだぜ?』
クウェンサーがそう言うと同時に画面に映し出されたのは・・・
確かにあの時の会話と同時にオセアニア軍トップとの密約に多額の賄賂、
オブジェクトの開発秘匿等等が出てきており最早逃げ場など無いぞと
言われている様な物だ。
「あ・・・あり得ない・・・こんな事が」
『現実を見れないって言うならもう一つ言うけどお前・・・もう終わりだぜ?』
クウェンサーがそう言うといったい何故だとフライド評議員がそう聞くとケイがこう答えた。
『簡単だ、私達がオブジェクトを操作していると言う事はつまり・・・動力炉を勝手に暴走させてここを吹き飛ばす事位楽勝だと言う事だ!‼』
「動力炉を・・・暴走・・・・!!」
それを聞いて慌てて外に出ようとするもハッチが開かないので何故だと
思っているとクウェンサーがこう答えた。
『ああ、逃げようとしても無駄だぜ?こっちから操作しているから出る事すら
出来ないし爆発も操作してまあ・・・そんな中が爆発するくらいで済むだろうけどアンタは只じゃ済まない、幾らコックピットが核シェルター並であったとしても
爆発における衝撃に体を強化されていない一般人のあんたじゃあ受け身すら
取れずに全身粉々だろうな!』
「ヒィイイイイイイイイイ!助けてくれ!!助けてくれーー!!!」
フライド評議員が涙交じりの酷い声と顔つきでハッチを叩いているが周りの
画面が赤くなったと同時に・・・映像が流れた。
『動力炉異常発生、爆発迄後90秒』
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
フライド評議員はそれを見て何度もたたくがハッチは開く兆候すらなかった。
するとクウェンサーとヘイヴィアがこう言った。
『お前は今まで戦争をゲームとしか思っていたようだがこれが現実だ。』
『まあ良いんじゃね、最後は嬉しくも憧れのオブジェクトで
死ねるんだからよ。』
「イヤだ!いやだ!!誰か!!!誰かーー!!!」
『『そんじゃあ・・・来世で良き人生をクソったれ鶏野郎!!』』
そう言って通信が切れると同時に映像が更新された。
『爆発迄後40秒。』
「止まれ止まれ止まってくれーー!!!」
『爆発迄後30秒』
「出してくれーーーーー!!私が悪かった!許してくれーー!!!」
『爆発迄後20秒。』
「こんな所で死にたくない頼む出してーー!!!」
『爆発迄後10秒』
「あああアアアアアアアア助けて下さい神様・・・神様ーー!!!」
そして等々5秒を切った所で・・・フライド評議員は遂に恐怖のあまり
ションベンを出すがお構いなくに発動して・・・1秒となった所で
フライド評議員は・・・断末魔の如き悲鳴を上げた。
「アアアアアアアアアアアアアアア!!」
そして0になったと同時に・・・
『どかー―――――――――ん!‼』
「ヒギャアアアアアアアアアアアア・・・・・あぱ。」
そんな最後と共にフライド評議員は・・・失神した。
「バーカ、誰が殺すかよ。」
クウェンサーがそう言って画面の向こうで失神しているフライド評議員に向けて冷笑しているとケイがこう聞いた。
「然し哀れなものだな、こんな嘘にも見破れんとは。」
「まあ人間本気でそうすると思っちまうと本気で思いこむんだよな。」
クウェンサーはケイに向かってそう言った。
そう、これはフェイクなのだ。
ヘイヴィアがエリートの女の子を確保したのは真実でオブジェクトを
操作しているのも銀行凍結したことも真実だが・・・一つ嘘がるとするならば
それが自爆である。
幾ら非公式のオブジェクトとはいえ国家の物であるがために勝手に壊しては
いけないだろうなと思ってそこだけは嘘で通したのだ。
「さてと、作戦違反したとはいえそっちの方は俺らを拾った上層部が
何とかするって言ってたから俺らは・・・少し忙しくなりそうだよなあ。」
クウェンサーはそう言いながら今後の事を考えていた。
そして何処か。
「そうか、あっちはやってくれたか。」
「はい、既にクウェンサー・ヘイヴィア両名の作戦違反に対するペナルティーは抹消済みです。それとフライド評議員と仲良くしていた評議員の方々の隠れ家及び隠し資産の場所も割り出されておりますので作戦発令と同時に行動可能です。」
「よし、ならば始めてくれ・・・欲深く昔に固執する評議員の悪玉は排除だ。」
そしてその後。