ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。   作:caose

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 そんな計画が・・・うまく行くと思ってんのか?


厄介な計画

『こちら第52機動整備大隊所属、最前斥候小隊所属

〈バイラニー=サローノ〉伍長です。』

 通信機から聞こえた女性の声を聴いてヘイヴィアはこう呟いた。

 「第52ってよ、ハルリード=コパカバーナんとこの部隊じゃねえか?

なんであいつら今更通信してきたんだよ!」

 「待てヘイヴィア!今は何を言うのかを聞くのが先決だ。」

 クウェンサーの言葉を聞いてヘイヘイと言って聞く体制に入ると

〈バイラニー=サローノ〉伍長はこう続けた。

 『そちらの現状は・・・恐らくどちらも壊滅状態でしょう、このままでは

アマゾン方面にある我が国の軌道エレベーターにまでその魔の手を伸ばすことを

考慮し、足止めを行いその上で近隣の部隊と連携して件のオブジェクトを

破壊するしか道はありません。』

 「おいおいちょっとマテや第52!アマゾン方面っていやあ最終防衛ライン

じゃねえか!!そこまで敵をおびき寄せるなんてどういう性根だ手前は?!

あそこには地元住人足して100万人規模の従業員とその家族がいるんだぞ

オブジェクトが来る前に歩兵が来てあっという間に戦場だぞ!?何万人規模の犠牲が出るのか手前ら予測立てたうえでそう言ってんのかよええ!?」

 「それに近隣の部隊だって他国との戦争で動けるところなんて無いに等しい中で

どうやって倒すんだ!」

 ヘイヴィアとクウェンサーが互いにそういうが向こうはこう返した。

 『それは仕方ないことです、民間人の犠牲は仕方なしと言うことで。』

 「手前何言ってんのかわかってんのかよ!オブジェクトが民間人に

手を出した日にゃあアラスカやジブラルタルみたいに死体の山が築かれるんだぞ!!民間人に至っちゃあオセアニアなんてかわいらしい程の地獄絵図だぞ!?」

 「それに足止めするだあ?どうやって止めるんだよあのオブジェクトを!?」

 ヘイヴィアとクウェンサーがそう聞くと向こうはこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『現在貴官らが展開しているイグアス方面には巨大なダムがあります、

そしてマスドライバー財閥のオブジェクトはパーツ換装なしで水上を

移動できるという報告は受けていません。』

 従ってと言った瞬間にヘイヴィアとクウェンサーはまさかと顔を青ざめているとこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ダムを破壊して一時的に下流を水没させます、そうすれば陸戦専用の

オブジェクトの足止めなどすぐにできます。その間に我々全員は

アマゾン方面に進路を定め、大至急最終防衛ラインを構築し近隣の部隊と協力してこのオブジェクトを叩きます。』

 「「「!?」」」

 それを聞いていたヘイヴィアとクウェンサーだけではなく

フローレイティアですら息をのむとフローレイティアは通信で反論した。

 『ふざけているのか貴官は!ダムを破壊すれば戦場はおろか下流にいる

一般市民が万単位で犠牲になるのよ!?そんなくそったれな作戦に私の部下を

動員させるなどこちらは願い下げだ!!』

 『その心配は皆無です、彼らは正統王国の民ではありません。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふざけやがって何が正統王国の民じゃねえだ!貴族たるもの民草を

守ることこそ誉だと俺はその基礎をあいつから教わって育った!!そもそも

アマゾン方面にだって正統王国の民がいるのにこいつらそれを考えて

いねえのかよ!!」

 「こいつらからすりゃあ作戦を成功させるのに民間人なんて物の数にも

入れてねえんだよ、大方ブライトホッパーを破壊された事に対しての報復が

主だって真面な思考がなくなってんだ。」

 ヘイヴィアとクウェンサーが互いにそういう中で向こうからこう返信が来た。

 『繰り返しますが我々が生き残るために最も有効な術は何としてでも

敵オブジェクトの動きを制限し生存率を上げなければなりません、・・・

我々は戦争を』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ちょっと待ったーー!!!』

 「ケイ?どうしたんだよ一体!?」

 『クウェンサー、私はこいつに言いたいことがある!私に任せてくれないか?』

 「・・・わかった、頼む。」

 『了解した!』

 ケイがそう言うとケイは〈バイラニー=サローノ〉に向けてこう言った。

 『〈バイラニー=サローノ〉伍長だな、私はケイ。ジョウガンの

サポートAIだ。』

 『それについては報告は受けている、AIが何の用だ?』

 『あのオブジェクトは海を渡れないと言ったが奴は本当に一体だけだと

思うか?』

 『・・・どういう意味だ、奴らの情報は既に仕入れて』

 『奴らが南極で使ったコイルガンのエネルギー機関は何処にもなかった、

既に回収されていたと思うがそれが今どこにあるか考えたことはあるか?』

 『聞かれている内容に理解が出んがどういう意味だ?』

 『簡単だ、奴らがコイルガンを砲台として使ったのなら・・・主砲だって

使われる可能性がないかと言うんだ。』

 「「「!?」」」

 それを聞いてクウェンサー達は目を大きく見開いていた。

 確かに理論としては可能だ、そして彼らがここでオブジェクトを使ったのが

フェイクとして本命は何だと思っているとクウェンサーはまさかと言って

こう続けた。

 「おいおいおい冗談じゃねえって言いたいけど間違いなさそうだぞ。」

 「おいクウェンサー何言ってんだよ!何がいいてえんだよ?!」

 ヘイヴィアがクウェンサーに向けて大声で言うとクウェンサーは・・・

こう答えた。

 「あいつらの目的はオブジェクトを使って軌道エレベーターを

破壊するんじゃなくて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・オブジェクトの動力炉と主砲だけで軌道エレベーターを

破壊するっていう算段なんだ!」




 次回はこれの続き。
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