ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。   作:caose

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 常識は破壊されるもの。


定説の破壊

「もうすぐ指定ポイント、ケイ。皆から通信は来たか?」

 「ああクウェンサー、既に全部隊配置完了していていつでも行動できる。」

 「良いぞケイ、スラッダー=ハニーサックルを包囲してぶっ殺すだけだ!」

 クウェンサーはそう言いながら指定されたポイントに向かうと・・・

通信が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ようドラゴンスレイヤー、妃博士の機体をよく使ってくれてるな。』

 

 

 

 

 

 

 

 「!ケイ何処だ?!」

 「ちょっとマテ場所は・・・ここから直進距離60m!」

 「目の前のビル・・・誰かいる!」

 クウェンサーはそう言ってロングレンジライフルを構えるとビルの間の

横道から・・・男が現れた。

 軍服・・・資本企業の着ている緑色の服の上に白衣

 丸みの削り取られた顔立ち

 僅かに生えた髭

 僅かだが疲労感がみえるその表情は男を獣の様に見せていた。

 然しその顔をクウェンサーは会議の際に見ていたので直ぐに分かった。

 「スラッダー=ハニーサックル・・・!」

 『そうだ、俺がスラッダー=ハニーサックルだ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お前がスラッダー=ハニーサックル・・・南極から始まったこの戦い・・・

何が目的だ!」

 クウェンサーがそう聞くとスラッダー=ハニーサックルはこう答えた。

 『実証と実験。』

 「実験・・・だと!?」

 『そうだ、現代の戦争の代名詞はオブジェクト。このスペック一つ、

数が一つ違うだけで勝ち負けが決まっちまうと言うまるで餓鬼のお遊びみたいな

戦争に妃博士は憐れんでいた、このままでは戦争は国家と企業が行うゲームに

成り果てて戦争の愚かしさを人類は忘れ果ててしまう。そう思い博士は

俺達資本企業所属科学者の数人を弟子とし何れ起こるであろう『定説の破壊』を

行うための準備を始めた、その始まりの狼煙が・・・ジョウガンだ。』

 「妃博士・・・ジョウガンの基礎設計者でケイのAIの基礎理論、それと兵装にジョウガンに使われているこの半永久機関の提唱者!その弟子って言いたいのか

お前が!?」

 クウェンサーは大声で非難するかのようにスラッダー=ハニーサックルに向けてそう言った。

 妃博士の造り上げたジョウガンとその技術は今や正統王国では技術的特異点と迄呼ばれるほどの幾つもの技術を生み出しておりクウェンサーも彼に対しては

尊敬しており今でも彼が書き上げた論文はクウェンサーにとって愛読書となって

偶にだが暇な時を見計らって読んでいた。

 そんな彼の弟子が何でこんなことをと思っているが

スラッダー=ハニーサックルは笑いながらこう続けた。

 『だがオブジェクト建造には莫大な費用が掛かる、そこでジョウガンが

現れたと同時に俺は国を離れる為にマスドライバー財閥の指揮官、

『リゾレッテ』・・・ああお前らはどういうコードネームを付けているか

分からねえが俺はまず『リゾレッテ』のパーツを使ったんだ。南極大陸では

対戦車陣地にコイルガンを使って簡単な要塞を建築、大出力レールガンを囮と使いお前らをくぎ付けにさせた。』

 「大出力レールガン・・・まさか!」

 クウェンサーがそう言った瞬間に戦闘機がレールガンのある方向に向けて

攻撃をした瞬間に・・・大爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「な・・・何だと!?」

 クウェンサーがそう言って大爆発の振動からか機体制御を最大にしていると

スラッダー=ハニーサックルはこう言った。

 『本当なら手前らのオブジェクトを破壊するために試作実験炉を

爆発させるつもりだったんだがイグアスでお前が『リゾレッテ』を

鹵獲しちまったもんだから俺の計画を速めさせる必要があったんだ。』

 「俺の計画?・・・一体何なんだ!」

 答えろとクウェンサーがそう聞くとスラッダー=ハニーサックルは・・・

にやりと笑ってこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『もう忘れたのかクウェンサー=バーボタージュ・・・〈定説の破壊〉と俺が〈妃博士の弟子〉と言うワードで何か勘付くことはねえか?』

 「・・・まさか!」

 クウェンサーがそう言った瞬間に左から・・・砲撃された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「な・・・何だ!?」

 「クウェンサー!9時の方角から攻撃!!距離300m!?」

 ケイの言葉にクウェンサーはジョウガンのセンサーを使ってスキャンすると

同時に・・・それがビルの後ろから現れたのだ。

 四角く平べったい頭部

 角ばった胴体

 取って付けたかのような手足

 そして右腕に保持されているマシンガン

 「嘘だろ・・・MAIles・・・だと!」

 クウェンサーがそう言ってその機体を見ると他からも爆発音が聞こえた。

 「な?!」

 『さてとおっぱじめようぜクウェンサー=バーボタージュ、妃博士の最高傑作か俺が造った〈ジョーハウンド〉。どっちが強いか師弟対決と洒落こもうぜ!!』

 そう言った瞬間に〈ジョーハウンド〉のマシンガンが火を噴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてシャルルマーニュでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「第1小隊交信途絶!」

 「第6戦車部隊攻撃を受けております!」

 「第9航空部隊から入電!『我謎の兵器と交戦中!指示を仰ぐ』です!!」

 「スクリーンに出せ!」

 フローレイティアの言葉にスクリーンに映し出されたのは今まさに

攻撃しようとしている・・・〈ジョーハウンド〉であった。

 「な・・・何だこいつは・・・まさか!?」

 フローレイティアはそう言って鈴城の言葉を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『奴は妃博士の弟子だ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そういう事か・・・クウェンサーに至急各戦闘区域に向かうように

指示を出せ!それと・・・軌道エレベーター防衛部隊がもうすぐ来る!!奴らにも交戦ポイントに向かうように伝えろ!」




 次回も・・・どうなるでしょう。
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