ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。   作:caose

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 クウェンサーの少し過去でのお話。


クウェンサーの話

ピロピロ!ピロピロ!

 「うううううん・・・時間か?」

 士官室のベッドの上で寝ていたこの部屋の主・・・クウェンサーが眠気眼で

そう言いながら耳に付けてあるイヤホンを外してデジタル時計を見て見ると時間は

01:28分、普通ならばまだ夢の中であろう時間帯だがクウェンサーは

目を擦りながら上半身を起き上がらせると携帯電話からケイの声が聞こえた。

 『おはようクウェンサー、今日の外は雪で然も吹雪。だが作戦開始時には

晴れるらしいからオーロラが見れそうだぞ。』

 「いやいらねえよそんな情報って作戦開始時間が近いのか?」

 ふぁあああと欠伸を掻きながらケイに向けてそう聞くとケイはこう答えた。

 『いや、先ほどフローレイティアから通信が来て総員にカフェインの

飲料許可が下りたという通知が来たから今から起きて入れ始めている

ホットコーヒーを飲めば作戦開始時刻には目覚めてるぞ。』

 「そうか・・・そういやあいい匂いがするなコーヒーの匂い。」

 『まあ士官室支給のコーヒーだから味はインスタントだが眠気覚ましには

丁度良いだろ?』

 「そうだな・・・その前に顔洗うか。」

 そう言ってクウェンサーはシャワー室に入って洗顔してさっぱりした後

コーヒーサーバーからコーヒーを取ってコップに入れて飲むとほっとしながら

こう呟いた。

 「ああああああああ・・・落ち着く。」

 『いやこんな所で待ったりしている時では無いはずなんだがまあ良いだろ、

そう云えばだが外でCS放送の収録があっているぞ?』

 「CS放送?・・・何でまた??」

 『大方新兵募集のキャンペーンか何かだろうな、内容は・・・女性軍人についてで生取材と言う奴でナレーターは歌って殺せる戦場アイドル『モニカ』で本名は・・・ああこれだな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・『モニカ=ムキレリュ』と言う名前って言うわ汚いぞクウェンサー!パッドがコーヒー塗れになるところだぞ!!』

 ケイはそう言って名前を聞いてぶーっとコーヒーを噴き出した

クウェンサーに向けて注意するとクウェンサーはケイに向けて慌てた様子で

こう聞いた。

 「ちょっと待って!『モニカ』!『モニカ=ムキレリュ』って言ったのか!?」

 『ああそうだぞ、戦場アイドルでミリタリー系に出演している。』

 「・・・因みにだが髪型なんだけどまさか・・・ドリルヘアーじゃないよな?」

 濃い金髪のと聞くとえ?とケイは驚いてこう答えた。

 『何で分かるんだクウェンサー!確かにビンゴだがファンだったのか!?』

 「ああああああああああ!最悪だあああああああああああああ!!」

 『え!?最悪って何があったんだクウェンサー!?』

 ケイはそれを聞いて驚いているがクウェンサーはケイに向けてこう続けた。

 「俺・・・そいつとは幼馴染なんだ。」

 『幼馴染って・・・お前とは接点ないぞ?生まれた街も場所も違うし』

 「だったら血統局から調べてくれ、多分死亡届がでてるだろうけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・『モニカ=リューメルス』って調べてくれ。」

 『〈モニカ=リューメルス〉・・・調べてみるぞ?』

 そう言ってケイは血統局の情報データから検索して・・・ヒットした。

 『あった!〈モニカ=リューメルス〉、正統王国にある中立国家生まれで・・・お前と家近いな!?』

 「そうなんだよガキの頃から幼馴染であいつ俺に女物の服着させるわ『奴隷』、『小間使い』とか言われてこき使いやがってああ・・・嫌な記憶が

蘇ってくる・・・!!」

 よほど嫌だったのだろう後半から頭抱えてううううと項垂れていくのを見て

どうしようと思いながらもケイはクウェンサーに向けてこう聞いた。

 『だが何故名前をでっち上げたのだ?貴族の家ならばそれなりに

裕福だったのだろう?』

 ケイがそう聞くとクウェンサーはこう答えた。

 「ガキの頃あいつの家って滅茶苦茶お金持ちだけどあいつ死ぬほど我儘で

むかついてたけどある日あいつの家が没落したんだ、後で知ったけどあいつの家の会社が倒産したどころか幾つもの犯罪行為が露呈されて旦那さんは逮捕されるわ

家が潰れちまったもんだから母親と娘は使用人たちからも逃げ惑ってたよ、うちの親父が匿わなきゃ何回街中で強姦されてたか分からない程にな。」

 『いや其処迄恨むって何したんだ当主?』

 ケイはそれを聞いてどんだけだったんだと思っているとクウェンサーは更に

こう続けた。

 「今でも目に焼き付いてるよ、あれだけ偉そうだったあいつらがチーズ用の

食糧倉庫の中で肩を寄せ合って震えてさ。だから大金稼げれる

オブジェクトの設計士になろうって決めたんだ、あれだけ盤石だった家も

ああなるなら平民の俺が安心して暮らせれるようになるにはそれくらいが

ベストだなって思ってさ。」

 そう言いながらクウェンサーはコーヒーを飲もうとするが

冷めてしまっているため冷たかったコーヒーを新たに暖かいコーヒーで継ぎ足して飲み直してこう言った。

 「そしたら何時の間にかこのざま、全く人生って何が起きるのか

分からねえよなあ。」

 本当にと言いながらコーヒーを飲むクウェンサーを見てケイはそれを見てこう思っていた。

 『(お前もお人よしの手合いだぞクウェンサー、あの時お前はミリンダを

守るために誰よりも一番に立候補して助けに行った。その正義感と人としての心は父親から受け継がれた大事な物なんだ・・・捨てさせないからな。)』

 そう思いながら作戦内容のデータを確認しようと閲覧を始めたケイであった。




 次回は作戦説明
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