ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
「スノウクエイク損害甚大!此の儘では機体が崩壊してしまいます!!」
「直ちにスノウクエイクの呼び戻しを再開しろ!何としてでも戦線を
維持しなければこの戦争は負けるぞ!!」
フローレイティアの言葉にオペレーター達は了解と言って尚も続けているが
スノウクエイクのエリートは如何やら相討ち覚悟で攻撃しようとしているが
プライズウエル隊のトルマリアが進軍しながらスノウクエイクを破壊しようと
対オブジェクト用弾丸が貫き破壊されていくのをモニター越しから
黙ってみることでしか出来ない自分に怒り通り越して軽蔑している中・・・
クウェンサーから通信が入った。
『こちらクウェンサー!現在スノウクエイクのエリート救出作戦の為に急行中!!司令部には戦車部隊からの支援砲撃を要請したい!?』
「クウェンサー!?」
『繰り返す!こちらクウェンサー!!支援砲撃を要請したい!?』
繰り返すと言い続けている中フローレイティアは暫く考えて遂に・・・
決断を下した。
「支援砲撃を行う!各員は指定された座標に向けて一斉砲撃!!ブラストガールはインディゴプラズマに対して砲撃し敵の目を逸らせ!」
『了解!』
「今フローレイティアさんから許可が下りた!各員は支援砲撃の6秒後に突撃し
スノウクエイクを救出する!!」
クウェンサーの言葉に全員が了解と答えて通信を切るとケイがこう聞いた。
「それでだがお前どうやってスノウクエイクを助ける気なんだ?
あの敵部隊の砲撃にどうやって突入するのだ??」
そう聞くとクウェンサーは暫く考えていると・・・通信が入った。
『クウェンサー中尉、一つ良いすか?』
「ベルント軍曹、何の用だ?」
『一つ提案があるんだがな。』
ベルントがそう言うとクウェンサーはベルントの案を聞いていた。
『って言うのはどうすっかね?』
「あんた・・・自分が何を言っているのか」
『けど此の儘だとスノウクエイクのエリートは救出する事はできやせんよ?
それに・・・この作戦は確実に死人が出ますぜ?俺達軍人はそんなもん・・・
最初っから覚悟出来てやすよ。』
「・・・・覚悟は出来てるって事で良いんですね?」
『そんじゃあ俺達は先にやっときますんで。』
お先にとベルント軍曹がそう言って通信を切るとケイは少し俯く
クウェンサーを見てこう聞いた。
「どうするんだクウェンサー?今なら・・・作戦を変えるための時間を
稼ぐ方に」
「いや・・・この作戦で行く、時間が無いし何よりも時間を消費すればするほど犠牲が出てしまう。」
クウェンサーは苦しそうにそう言いながらジョウガンを操作しるのを見てケイは辛そうな表情をしていた。
「成程なって・・・お前それ言うって事はちゃんと覚悟は出来てるんだよな?」
『当たり前だろって言いてえが・・・糞、これが部隊背負うって事かよ・・!』
「そうだな・・・最悪な命令を平気で言うくらいじゃなきゃあいけねえんだよ、軍人の・・・それも指揮官はそう言う事をしれっと言うくらいの胆力を見せねえといけねえんだ。だってよ・・・
・・・・・勝つためって言う誰かひとりを・・・少数を犠牲にすることを
前提として作戦をたてなきゃいけないんだからな。」
ヘイヴィアの言葉にクウェンサーはそうなんだなと思いながら通信を切った。
「各員ベルント隊が道を開く!俺達はその道から
スノウクエイクのエリートを保護して俺達は離脱する!!」
『了解!』
クウェンサーの声を聴いて全員が了承するが・・・シャルロットは通信で
こう聞いた。
『クウェンサー中尉、貴方はその作戦で・・・後悔しませんか?』
「後悔するとかそういう問題じゃ・・・ないんだろうな、俺達部隊を
運用する奴らはそう言う非常な手段を出さなきゃいけねえん・・・だよな。」
『はい、それが軍人ですがもし・・・辛いのでしたら相談位はしてください。
私はこう見えても軍人何ですから。』
そう言ってシャルロットが通信を切ったと同時に全員・・・攻撃が始まった。
「畜生・・・畜生・・・畜生があああああああああああああ!」
スノウクエイクのエリートは大声でそう言いながら機体を動かそうとしていた。
最早機体の形状は球体からまるでぐちゅぐちゅに腐った玉ねぎの様に
ボロボロになっており武装は既に使用不能、スラスターも役立たずで
最早見る影もなかったがスノウクエイクのエリートは尚も機体を
動かそうとしていた。
だがそれは・・・叶わないものであった。
操縦桿は最早使い物にならずコックピットブロックは火花が散っていて
何時壊れるか分からなかった。
だけどそれでもと・・・思っていたのだ。
エリートになる前はそこらへんに何処にでもいる普通の子供だった。
父親や母親がいてそれなりに幸せだったのに・・・2人が事故で死んで
全てが変わってしまったのだ。
孤児院でオブジェクトの試験があって・・・合格したと思ったらあちこち
体いじくられて実験されてそして・・・2人ともエリートなんて呼ばれて
そして・・・そして・・・。
「お姉・・・ちゃん・・・。」
こんな内戦で死んじゃって何で・・・って思って私・・・
「一人になっちゃったよ・・・・。」
ああ・・・インディゴプラズマのメインの兵装が見える、今にも攻撃するのが
分かっちゃった・・・だけどそれでも・・・また・・・。
「会える・・・かな。」
何時も何時も喧嘩して色々とあったけど・・・本当はこう言いたかったんだよ。
「大好きだよ・・・私の・・・・
たった一人の家族・・・。
「お姉・・・ちゃん。」
そう言った声と共にインディゴプラズマが狙いを定めると同時に・・・
インディゴプラズマ一帯で爆発音が見えた。
「なん・・・で。」
スノウクエイクのエリートはそう呟くと音声が流れた。
『こちらベルント隊、これよりアンタを救出する事になっちまったが
一つ言うぜ・・・
・・・・・諦めんなよ。』
そう言って通信を切ると同時にベルント軍曹は全員に向けてこう言った。
「手前ら!大好きな戦場だ!!最後まで暴れるぞ!?」
『おおおおおおおおおお!』
次回は作戦開始。