ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
「データはこれで全部だよな?」
「ハイ勿論でございます!」
ヘイヴィアが目の前にいる褐色の女性に向けてそう聞くと本人はそう答えた後
其の儘クウェンサーに情報データを手渡すとそれを携帯電話に差し込んで
読み取っていくと出たのは・・・トリアイナの遠隔操作に伴うOSが入っていた。
「あった!ノルウェー語だけど今翻訳させる!!」
クウェンサーがそう言ってケイと共に解読すると・・・暫くしてこう言った。
「よし、後はこいつを今起動してあるトリアイナにインストールさせれば」
『だがどうするんだ?今起動してあるトリアイナは全てインディゴプラズマの
近くにいる、どうやって近づくのだ?』
ケイがそう聞くとそうなんだよなあと思いクウェンサーは暫く考えて・・・
こう答えた。
「ヘイヴィア、シャルロットさん来てくれ。」
「「?」」
2人はクウェンサーに呼ばれて何だと思われると2人が来ると同時にクウェンサーは2人に向けてこう提案した。
「2人とも聞いてくれ、俺達がトリアイナに近づくためには
インディゴプラズマを引き付ける必要がある。」
「そうだよなあ、今あそこには40近いトリアイナがインディゴプラズマ
守ってるから俺達があそこに行くためにはそれを突破してそんでジョウガンで
トリアイナの1機からウイルスぶち込んで共倒れさせるって魂胆かもしれねえが
間違いなく俺達は狙われるし数が足りねえ。」
「それとですけど仮に作戦が成功したとしても間違いなく
全員2階級特進コースですね、そうなりたいのでしたら勝手ですが。」
私もですけどと言ってどうするんだとヘイヴィアがそう聞くとクウェンサーは
こう答えた。
「あるじゃねえか、俺達が死ぬという危険性を極力なくしてそして確実に
マークされずにトリアイナに行けるかもしれねえ金次第でどんなことでも出来ちまう連中が。」
クウェンサーがそう言って・・・彼女たちの方に目を向けるとヘイヴィアと
シャルロットは目を大きくして・・・大声でこう言った。
「「何言ってんだ(ですか)クウェンサー(中尉)!」」
「てなわけだ、お宅らと取引がしたい。」
「取引ですか?内容は??」
褐色の女性がそう聞くとクウェンサーはこう続けた。
「内容は俺達部隊がトリアイナに無事たどり着くまでの間検分してみたけど
あんたらの装甲車の中には無人機が何機かあった、ドローン戦闘機が1と
小型戦車ドローンが10機。それを買いたい。」
「買う・・・ですか、となれば予算は如何ほどで?」
女性がそう聞くとクウェンサーは・・・ニヤリと笑ってデータ情報を見せて
こう言った。
「俺達が提供するのはあんたらから接収したトリアイナのデータと
基本構造マニュアル、そして・・・
・・・・・『アクアスケーター』と『ブラストガール』の元となった
『ウオータースライダー』と『ブレイクキャリアー』の設計図だ。」
それを聞いてクックマンとウエスチィはげ!と言うがヘイヴィアと
シャルロットはため息交じりであるが仕方ないと考えていた。
部下たちを生き残らせるためとはいえ外部の・・・然も傭兵連中の
力を借りなければ勝てないという現実に代替え案が無いと思っているからだ。
すると女性はそれを聞いて・・・少しだがすっと目を細めてこう続けた。
「それがどういう意味か・・・理解できていますでしょうね?」
「当たり前だ、だけど俺はこいつらを死なせたくないし時間がねえ。市民の命がかかってる以上外部の人間を頼らなきゃやってられねえよ。」
「ふむ・・・そうですわねえ・・・。」
クウェンサーの言葉を聞いて女性は暫く考えていたがどう考えても
こちらには益しか見当たらないからだ、武器と引き換えに脱出と同時に
オブジェクトやトリアイナのデータがもらえるという破格すぎる提供を聞くと
女性はこう返した。
「良いでしょう、口止め料も兼ねておられますでしょうこの依頼・・・
受けて差し上げますしこの料金に見合う働きを用意致しましょう。」
「・・・何をする気だ?」
クウェンサーがそう聞くと女性はにこりと営業スマイルでこう答えた。
「私達も貴方方の末席に加えて欲しいのです、この戦の勝利に貢献したという
触れ込みが入れば我々の商売も願ったり叶ったりですわ。」
「成程な・・・まあ良い。所詮は敵の機体情報だ。我々側の技術情報は・・・
漏らしてないよなクウェンサー?」
最後らへんフローレイティアは脅すような口調でクウェンサーに向けて
そう聞いた。
今この情報は外部から漏れないように秘匿通信で然もフローレイティアの
携帯電話から報告しているのだ。
あらゆることを想定したこの状況下においてフローレイティアは間違いなく
ばれた場合のリスクがでかいことは承知しているよなと聞くとクウェンサーは
こう答えた。
『分かってます!全部の責任は俺が追います!!だから!!?』
切羽詰まっている様子であったクウェンサーの言葉にフローレイティアは・・・こう返した。
「・・・了承した、金は私からも用意する。だからこそ・・・
・・・・・勝てよクウェンサー。」
『了解!』
そう答えてクウェンサーが電話を切るのを確認するとフローレイティアは・・・こう呟いた。
「勝つんだクウェンサー、この先どんな犠牲があったとしてもだ。」
「フローレイティアさんから許可が貰った・・・各員・・・死ぬなよ!」
クウェンサーの言葉を聞いて全員が頷いた、ここからが・・・正念場だからだ。
後悔とは・・・何もしなかったこと。