ヘヴィーな戦場はオブジェクト岳じゃ済まない。 作:caose
「作戦を説明するぞ。」
クウェンサーがパワードスーツの通信システムからヘイヴィア達に向けて通信して作戦を伝えた。
「俺達はケイが作ったウイルスを使ってトリアイナでインディゴプラズマを
けしかける、情報によれば奴らのバックパックにはインディゴプラズマの砲撃で
使われる下位プラズマガスが充満してある。だがこいつらは戦闘時には
バックパックの下位プラズマガスは爆発しないように特殊なガスタンクで
誘爆しないように電子的なセキュリティロックが組み込まれているが・・・
それを俺達は無効する。」
クウェンサーがそう言うと同時にトリアイナの映像データを公開した。
「奴らのOSを書き換えるには距離的には400メートル弱、これは最大だが
遠隔から操作するには最低限の安全エリアだ。そして俺達はトリアイナが
暴走したと同時にお嬢様と残ったブレイディハウンドでインディゴプラズマを・・・ここを奴の墓場にさせる。」
「フローレイティア総司令、まもなく避難民の移動が完了するという報告が
入りました!」
「ぎりぎりだったが間に合いそうだ、婆さんに通信させろ。」
フローレイティアがそう言ってアヤミに通信させるとアヤミに繋がった。
『何じゃい指揮官?儂は今孫と語っている最中じゃったんじゃが?』
「済まないな婆さんって・・・お孫さんと会話って余裕の表れか?」
『バカ言うでない、子供たちがこわがっとるから安心させるために話して居るがお前さんもあの計画に乗ったと言って良いようじゃな。』
「ああ、今確実に倒せるためにはこれしか考えがないが金の方は私が
何とかする。ここであのあほ貴族を殺さなきゃこの内乱はやがては正統王国を
滅ぼすきっかけになってしまう。」
それだけは何としてでもなと言ってフローレイティアは天井を見上げていると
アヤミは通信機越しでこう呟いた。
『儂らは技術が進歩したとしても繰り返してしまう、人間の性じゃな。』
「さてと、作戦を始めるぞ。先ずは戦闘機ドローンを使って敵のレーダーを空に一時的に向かわせてその間に地上用戦車ドローンで奴らの内部に突入させて
ウイルスを電波式で放つ、トリアイナが暴走したことを報告して・・・
総攻撃だ奴をこの世から消毒させる。」
クウェンサーの言葉と同時に作戦が始まった。
ドローン戦闘機が放たれると同時に40秒後に戦車ドローンが発進された。
「くくくく・・・われわれのこうどうがせいとうおうこくをただしく
みちびけるのだ、そしてわたしはせいとうおうこくのちょうてんに!」
プライズウエルが狸の皮勘定の如き妄想を企てていると・・・上空に
ドローン戦闘機が現れたことが伝わると同時に・・・正面からもドローン戦闘機が来るのが確認された。
「フフフフ、わたしをそんなものでたおせれるとおもうならば・・・
こうかいしろあほうなしきかん!」
プライズウエルがそう言うと同時にインディゴプラズマのコイルガンが
一斉に放たれた。
「良し!奴は餌に食いついたってフローレイティアさん援軍迄寄越すなんて
優しいねえ。」
『全くだけど・・・俺達のやるべきことは決まってるんだ!
派手に決めるぞクウェンサー!!』
ヘイヴィアがそう言うと同時にクウェンサーは幾つもの戦車ドローンが
配置に着いたことを知らせる情報が入ったのだ。
『クウェンサー!何時でも行けるぞ!!』
ケイがそう言うと同時に・・・クウェンサーは大声でこう言った。
「オペレーション・・・ドールリベレイション・・・開始!」
クウェンサーの言葉と同時にウイルスがトリアイナ全機に・・・送信された。
「なんだ・・・トリアイナのしすてむが・・・なんだ!なにがおきて!!・・・しすてむがいうこときかない・・・ぼうそうだと!?」
プライズウエルがそう言うと同時にトリアイナ全機がインディゴプラズマに
向けて・・・進軍を始めた。
「ばかな!ドローンごときがわたしに・・・このプライズウエルにーー!!」
プライズウエルはそう言いながらトリアイナを止めようと信号を
送り続けているがトリアイナ全機はそれを受け取らずに進軍して其の儘・・・
べったりとまるでインディゴプラズマを止めるかのように掴んでいた。
「今だお姫様!攻撃座標軸は送信済みだから其の儘・・・そこの時代遅れの
馬鹿野郎を撃ち殺せーー!!」
クウェンサーの言葉を聞いてミリンダはブラストガールを起動して
インディゴプラズマ目がけて射線を定めて・・・放たれたのだ。
そしてその弾丸はインディゴプラズマを貫通して・・・下位プラズマガスをも
誘爆して・・・トリアイナ毎消滅した。
「おのれーーーーーーーーーーーーーーーー!」
プライズウエルは断末魔を言って・・・この世から塵一つ残らずに蒸発した。
インディゴプラズマがあった場所は巨大なクレーターとなっており
既に溶け始めた雪が流れ込んで・・・小さな水たまりが出来ていた。
だがクウェンサーは其処にはいかずにある場所に向かっていた。
ベルント隊が最後にいた第一防衛ライン戦場跡地に来ていたのだ。
そして残っているIFFからベルントの機体を見つけることが出来た。
トリアイナとの激闘を物語るかのようにコックピットにはトリアイナの
ブレードが突き刺さっていて右腕は無く左腕にその壊れた右腕を掴んでいた。
足元にあった雪はベルントの血を吸っているかのように赤茶色になっていて
トリアイナの腕がコックピットブロックのすぐ近くにまるで埋め込むかのように
抉りこまれていた。
クウェンサーはベルントの機体の足元に行くとこう呟いた。
「・・・勝ったぜベルントさん、俺達が勝ったぜ。」
「そういやああんた言ってたな、『兵士としての居場所を取り戻してくれて
ありがとう』って言ってたけどさ・・・俺からスりゃああんたが生きなきゃ
いけなかったんじゃないかって思っちまうじゃねえかよ・・・!!」
『クウェンサー・・・』
「悪いなケイ・・・ちょっと一人にしてくれないか?」
『・・・分かった。』
ケイがそう言って通信を切るとクウェンサーは・・・頭をブレイディハウンドの足にがんと音を立ててこう言った。
「ああ糞・・・人見知りが死んじまうって分かっちまうとこんなに
辛いのかよ・・・クソッタレ・・・!」
そう言ってクウェンサーは手を握りしめながら肩を震わせていた。
そしてある場所。
「いやああまさか報酬が手に入るなんてラッキーだよねえ、然も信心組織と
資本企業の着た以上貰えるんだもの願ったり叶ったりよねえ。」
「本当本当、安いリスクで大金せしめたんだから傭兵も案外悪くないわねえ。」
先ほどまでクウェンサー達と行動を共にしていた傭兵女性たちが
そう言っていると猫耳の女性が目の前にいる・・・褐色の女性に近づくと
こう言った。
「あらあら?貴方が直々に我々を迎えに来るとは思いがけも
ありませんですわね?」
「前置きは良いわ・・・例の物は?」
そう言って目の前にいる褐色の女性・・・
・・・・・情報同盟の士官制服を着た女性がそう言うと猫耳を付けた
褐色の女性はメイド服にアルブローチ部分を取り外すとこう言った。
「正統王国同士での機動兵器の戦闘情報が記録されておりますわ、其れとですがトリアイナのデータも回収は成功でしたわ。」
「そう、ご苦労様。これで私達も兵器開発に踏み込めれるわ。」
そう言って褐色の女性は手に持っている情報端末を見ると猫耳を付けていた
褐色の女性がこう聞いた。
「これがそれですの?」
「ええ、今回得た情報を元手にして造った無人歩行兵器・・・
・・・・・『ガンバス』よ。」
そう言って写っていたデータに記載されていたのは・・・
突出した頭部を持つ兵器であった。
第9章 名誉と誇りに金額は無い
ヴィクトリア島緊急追撃戦闘
そして次回へと続く。