鉄華団と不死鳥の少女   作:こーくへぃ

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超遅くなりましたっ
指摘や感想等はバシバシ募集してます!内容関係ない暴言は泣いちゃうので!


13:それぞれの

 フレイヤは寝ている三日月に近寄り、しゃがみ込んで寝顔をまじまじと観察する。昭弘よりも少しだけ関わりの深いこの少年、そういえば少し前に無重力でのジャンプに失敗した時にキャッチしてもらったのがはっきりと絡んだ最後の時かもしれない。

 

(けっこうぐっすりなのかな?)

 

 そぉっと指を近づけて頬をツンツンと触ってみる。

 

 反応はない。

 

 次は少し強く指を押し込んでみる。

 

(柔らかい……)

 

「なにしてんの」

 

「あ゛゚ぁ゛゚ーー!?」

 

 熟睡してると思い込んでいたフレイヤは思いがけない反応に悲鳴をあげ尻餅をついた。

 

「みみみみ三日月くん……お、おおおはよう!!」

 

「うん?おはよう」

 

「なななななにしてるの??」

 

「寝てた」

 

「そそそっかぁ!……あはは」

 

「…………」

 

「…………」

 

 数分間無言の時が流れる。改めてこの2人はあまり交流がないので、何を話題にしようにも思いつかないのだ。

 

「みみみ三日月くん」

 

「三日月でいいよ」

 

「あ、うん。み、三日月はさ……その……モビルスーツ乗っててさ!」

 

「うん」

 

「た、戦うじゃん?」

 

「戦うね」

 

「その……敵をころ、殺したりするのってさ……こ、怖いとか……その、辛くなったりとか……し、しないの?」

 

 フレイヤは、自分が殺した人数を覚えていたが、そのことに対する実感はほとんど湧いていなかった。そのことを表に出さずに、忘れようとすることで、その心の締め付けを少しでも緩めようとしているのかもしれない。しかし、少しずつそのことを考えるうちに、自分自身が人を殺したという事実が心に重くのしかかってくるのだ。

 

「あんまりそういうの考えた事なかった」

 

「……そうなんだ」

 

「殺さなきゃ殺される」

 

「……」

 

「オルガも、アトラも、鉄華団の仲間がね。

 …………もちろんフレイヤも」

 

(絶対付け足した………)

 

「そっか、そうだよね。ご、ごめんね……変なこと聞いて

 ……も、もうすこしここにいていいかな」

 

「いいよ、俺は寝るけど」

 

「ありがとう……わ、私もなんだか安心したら眠くなってきちゃった」

 

 三日月の隣に寝転がり目を閉じると、少しずつ無意識の沼に沈んでゆく感覚がやってくる。

 

(みんなの役に立てる様になるなきゃ……そのため……に……)

 

 

 

 

 そのころ、暗黒宙域にて

 

 任務より帰還したホドが船を降りると、フレイヤ以上に美しい、これほどに整った顔がこの世にいるのかとさえ思う少女が待ち構えていた。

 

 

「あら、ホドくんじゃない。ケセドを連れもどしに行ったって聞いたけど……おっかしいわねぇ?私にはケセドの姿が見えないんだけどぉ〜?」

 

「……何か用か?ティファレト」

 

「手足の一つや二つ捥いででも連れてくりゃいいのに、あまちゃんホドくんは大好きなケセドにはそんな事できないもんねぇ」

 

 身長差を利用して煽るように、ティファレトは下から覗き込むが、ホドはまったく気に留めず、無視して歩き出した。

 

「そうやって」

 

 先ほどの小馬鹿にする様な感じとは一転して様々な感情が混じった口調にホドは立ち止まる。

 

「みんなケセド!ケセド!本当に不愉快。

 

 私の方が……私の方が優秀なのに!強いのに!!!美しいのに!!!!!!」

 

「…………」

 

「まぁ、いいわ。

 

 アンタが失敗したから私がいく事になったから」

 

「なんだと!?」

 

「私から名乗り出たのよ!もちろんおじいさまには許可を貰ってるわ?

 安心して?殺しはしないから。イモムシみたいにして使いやすくあげるから、後はあなたの道具にすればいいじゃない」

 

 美しい容姿に反して醜悪な表情を浮かべ、低俗極まりない仕草をするティファレトに対し、ホドは激しく胸ぐらをつかんで睨みつけた。

 

「なに?さっきも言ったけど、これはおじいさまの許可も得てる事よ。

 大丈夫、この私の事を愛せばいいのよ。そしたらその下らない怒りも失せるわ」

 

 掴んだ胸ぐらを乱暴に離し、何も言わずにその場を後にするホド。背後からは意地の悪い笑い声が聞こえていた。

 

(俺が……必ず……)

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……腰が痛い……」

 

 少しだけ寝るつもりだったが、いつの間にか夕飯の時間をすぎていた。寝なれない硬い床のせいで身体中が悲鳴の様に痛みを発していた。

 

「あー!三日月!フレイヤ!どこいってたのー!みんなもう先に食べて行っちゃったよ!」

 

「フレイヤと寝てた」

 

「えっ…?」

 

 アトラがフレイヤの方を見ると、腰を抑えて何やら辛そうにしている。

 

「えっ……?えーーーー!!!??」

 

「ど、どうしたの」

 

「ね、ねねねねたって……えーーーー!!!?」

 

「寝た……?あ、あぁーー!!!??ちがう!ちがうよ!ねね寝たってのは一緒に寝ただけで!!!!」

 

「ねね寝てるじゃん!!!??」

 

「そそそそうじゃなくて!その、セ……ア、アンナコトやコンナコトはしししてないよ!!」

 

 お互い顔を真っ赤にしてフレイヤとアトラぎゃあぎゃあと騒いでいる。三日月はいつの間にか席に着いていて、空腹を火星ヤシで誤魔化しながらアトラがご飯を用意してくれるのを待っていた。

 

「けど、まぁ……」

 

「?」

 

「わ、私は3人でも……大丈夫だよ……!」

 

「えぇ……」

 

 

 

 

 

 

 食事や入浴を済ませたフレイヤ達が床につこうとした時、部屋に備え付けてあるPCに1通のメールが届いた。1番近くにいたツカサが内容を確認する。

 

「フレイヤはんにメール来てまっせ」

 

「誰から?」

 

「えっと……フェニックスの試験の時にお世話になったメカニックの人……」

 

 

“フレイヤさん

 

 お久しぶりです。

 

 さっそく本題ですがガンダムフレーム用の装備と換装ユニット完成の目処が着いたので先にデータだけ送っておきます。

 完成したら直接持っていきますので楽しみしていてください。

 

          ヨッド・ターコイズ”

 

「こんな名前だったんだ……」

 

「もう、フレイヤはん、そこちゃいますやろ〜

とりあえず……データってこれかいな」

 

 

 メールに添付されていたファイルを開くと、確かにガンダムフレーム用と思わしき装備等のデータであった。

 

「わぁ、なんかすごくごつい」

 

「ほんまやねぇ、にしてもあんまり他で見いひん様なもんばっかついとるわ……ん?なんやこれ?」




ちなみにヨッドさんは単純に名乗らせるの忘れてたの補足した感じですっ!

原作に存在しないバルバトスのカスタムも許されるはず!画力があればもっとわかりやすくできるんですけどねぇ(´°̥̥̥ω°̥̥̥`)
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