そろそろ鉄華団のキャラを活躍させていきたいなーって思います!
ちょっとここ数話は自分でもイマイチかなーって思ってるんですがどうなんでしょうか(~_~;)
それにしてもロボットって書くの難しいですよねぇ……全然かっこよくデザインできません(^^;;
フレイヤはゆっくりと起き上がる。だがダメージは体に残っている様でフラフラと揺れている。
「…………」
鋭い獣の様な眼、弱々しい仔犬の様に見えた少女はどこにもいない。
先ほどの仕返しだろうか、フレイヤは口と手に1発ずつ銃弾を打ち込んだ。男は出血多量によって失神している様で、悲鳴を上げることなく痙攣している。
「だ、誰ですかあなたは!」
イシュリアは先程までの余裕そうな笑顔が消え、頬を冷や汗が伝う。
「ケセド様はそんな眼……しません!
笑顔が素敵で、暴力的な事は嫌いな人だ!」
「…………」
(くっ……私も銃を持っておくべきだった……!
けど………!)
数秒の緊迫した無言の間を銃声が引き裂く。放たれた弾はイシュリアの頬を少し深く掠め血が滴るもフレイヤに組みついた。
(指と銃口が教えてくれる!)
しかし、小柄な体のどこからそんな力が出ているのか、イシュリアは組みついた腕を強引に外してくるフレイヤに戦慄する。
(馬鹿な……!?肉体強化はほとんどされてないはず!……!!くそっ!)
「うおああぁああああああ!!」
イシュリアは何とかフレイヤからの組付をいなし、倉庫から脱出した。
「うぅ……!アレは私の知ってるケセド様じゃ……!」
フレイヤは起き上がり、倉庫の出口へと向かう。殴られたダメージによって足元がおぼつかず、何度も倒れ込みそうになる。
外にでるとどこかの裏路地、壁に体を預けながらゆっくり表に出ようと歩みを進めるも、倒れ込んでしまう。そのまま匍匐前進の様にして少しでも進もうとするが、もはやもがいてる様にしか見えない。
痛みと疲労により、闇が意識を包んでいく。やがてその闇に沈むかのように意識は途絶え、フレイヤの体は動かなくなった。
オルガの元にその連絡が届いたのはフレイヤが搬送された後で、オルガは何人かの団員を連れてフレイヤがいるらしい病院へと向かった。
「ここか……」
オルガが扉を3回ノックすると、中から涙声の少女の「はい」という声が聞こえた。ゆっくりとスライド式のドアを開けて入室する。再生治療設備の横で目を腫らしたツカサが座っている。こちらをチラリと向くと、大粒の涙がボロボロとこぼれる。
「オ、オルガはん"……!ウ"、ウ"ヂが目をはなじだばっがりに"、ふ、フレイヤがざん"が、こ、こんな風"に"!」
「落ち着きな、お前のせいじゃ無いさ」
突っ伏してわんわんと鳴き始めるツカサにオルガは優しく声をかける。
「ふ、フレイヤは!?」
後ろから割り込む様に入ってきたアトラが培養液に包まれて眠るフレイヤに近づき、容態を確認する。
「うっ……!」
あまりにも酷い有様だった。顔中は青あざだらけで蓋のような物で隠されて少しだけ見える鎖骨あたりにも傷があった。
「クソッ!何だよこれ!誰がやったんだよ!」
ユージンは怒りにまかせ壁を殴りつける。拳から血が滲み、壁に滴った。
「フレイヤもウチの大事な団員だ。こんなにした奴にはしっかりと落とし前はつけてもらうさ」
「……で、連れてもこずに逃げ帰ってきたってわけ?」
「はい」
ティファレトは手に持つグラスに入っているシャンパンをイシュリアにぶちまける。中身が飛び散り、髪や服にかかった。しかし、イシュリアは意に介してないようで、にこにことした表情を保っている。
「ふん……まぁ、ケセドが動けなくなる程度にやったんなら……次の策を考えないとねぇ。もう休んでいいわよ。あ、ついでにこのシャンパン捨てといて、飲んでもいいけど」
「……大分残ってますが」
「飽きたもん。どうせ馬鹿な信者共から巻き上げてお金なんていくらでもあるんだから、後でいつでも飲めるじゃない?ほら、グラスも」
「……わかりました」
イシュリアは差し出されたグラスとシャンパンのボトルを受け取り裏に下がる。ボトルは通りかかった非番の乗組員にくれてやり、グラスを持ってキッチンへ向かう。
「…………」
グラスの洗浄機の前に立ったかと思えば、おもむろに先ほどまでティファレトの口が触れていた部分へと唇を重ねる。そして口を離し、数秒間目を瞑る。
「……ぞわぞわしない」
いつもはこの行為の後に恍惚な表情を浮かべているのだが、今日は何とも感じない。代わりに違うものが浮かんでくる。
小柄な体、可愛らしい顔、豹変した後のあの鋭い目や殺意。
食洗機へとグラスを放り込み、自室へと向かったをベッドに身を投げ、天井を見つめる。
「ケセド様……」
イシュリアはそう呟いて体を弓なりに反らし、体を熱らせて浅い呼吸を数分間繰り返す。そして最後に深くため息をつき、そのまま眠りについた。
オルガとユージンはフレイヤの病室へと急いでいた。何とフレイヤが目を覚ましたというのである。院内を早歩きで進み、フレイヤの個室の扉を開いた。
「「フレイヤ(ちゃん!)」」
そこには着替え中でパンツだけのフレイヤが立っていた。男2人が固まっていると、枕が2つ飛んできてオルガとユージンの顔に直撃した。
病室の扉を3回ノックして扉を開ける。
「失礼します……」
まるでデジャブの様な光景、2人を見つめるメリビットさんとアトラの笑顔がとても怖い。
「フレイヤ、貴女も貴女よ?裸見られてるのにほぼノーリアクションだし。
悲鳴あげてボコボコにして髪掴んで病院中引き摺り回してもいいのよ?」
「い、いや……それは迷惑かと……」
「にしても……」
オルガは訝しげな表情でもうすでに青あざが薄くなってきているフレイヤの顔をじっと見つめる。
「治るの早すぎないか?もう傷口はかさぶたが剥がれ始めてるしよ」
「ご、ご飯いっぱい食べたから……」
「そうそう、フレイヤったら日持ちするのを3日分ぐらい持ってたのに1日で食べたんだよ!」
フレイヤは手で覆うが、耳が真っ赤になっておりプルプルと震えながら「オナカスイテタンダモン……」と繰り返している。
「まぁ、何しても……フレイヤちゃんが無事で良かったぜ!!」
「それじゃあフレイヤ!私たち帰るから!明日も来るね!」
「じゃあな」
「ふへへ、フレイヤちゃん、お大事に!こ、今度またデートなんて……」
「良いですよ〜」
「うおっまじっすk」
「オラ、帰るぞユージン」
「うおお、ま、また明日!俺も来るから〜!」
「明日は幹部会議だろーが」
楽しそうなみんなの声が遠ざかっていき、ポツンとフレイヤだけが残された。
「ゲホッ!ゲホッ!」
静かな個室にフレイヤの激しい咳だけがこだまする。肩で息をしながら口元を抑えた手を離すと、殆ど血の血痰がへばりついていた。
お前の体は貧弱すぎるよ
「私は……普通の女の子だもん」
いつまでそう言い聞かせるの?
「あなたは……だれ?」
この間まで普通に会話してたじゃないか。記憶の残滓がまばらに残ってるのかねぇ?
しばらくフラフラと揺れるフレイヤ。しかし、意識が保てなくなり、そのままベッドへと倒れ込んだ。ぐらぐらと視界が揺れ、眠りにつくように無意識の沼の中に沈んでゆく。
イシュリアちゃんの描写はかいててこいつ気持ち悪いなぁって思ってました笑
オリキャラばーっか出てますがちゃんと全員話に絡めつつも消化してしまおうと思ってます!そろそろギャラホのメンツも出したいなぁ……収集つかなくなりそうだけど(╹◡╹;)