鉄華団と不死鳥の少女   作:こーくへぃ

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ちょっと色々ミスってたので投稿し直しました!!!

遅れましたーーーー!
遅筆なのでテンポ良く進めようと思ってるんですが、描写不足とか色々ありそうですねえ


18:悪魔達の騒乱

 「ん……」

 

  目が覚めるといつもの天井、私は大きな欠伸をしてムクリと体を起こした。足元に違和感を覚えてそちらを見やると膝あたりまで下着が下がっていた。私は恐る恐る利き手を鼻に近づける。

 

「ゔ……手洗わなきゃ」

 

 

 この戦艦には乗組員は基本的に相部屋だが、ティファレト様と私ともう1人には専用の部屋がある。というかこの組織において私たち3人の様な存在は“偉い”のである。しかしティファレト様がいくらわがままをいようともここは戦艦、自由度には限界があるため専用の洗面台やトイレは自分専用を主張したティファレト様の意見は妥協され、私たち3人は共用という事になった。

 

「イシュリィ〜」

 

 手を洗っていると、1人の女が私に話しかけてきた。こいつがそのもう1人である。だらしなく着崩した服装に馬鹿みたいで下品なマゼンタの髪色の女、目が痛いからやめろと言っても自分のパーソナルカラーだと言って譲らない。機体だってこの色で染めているのだ。こんな女と気の合う奴なんていないだろう。

 

「あんた、一応ティファレト様からの指定の服なんだからちゃんと着なさいよ」

 

「はぁ〜?こんなのあの人(ティファレト様)の趣味でしかないじゃん。メイド服っぽいの選んでるのってさぁ……自分のコト女王様とかお姫様とか思ってるんでしょ〜。かったるくて来てられないよこんなのさぁ」

 

 いわゆるヤンキー座りと呼ばれる体勢でコチラを見上げながら喋ってるこの女の名前はシャルトラである。

 

「つーかあんたさぁ……常識人ぶってるけど……それ……」

 

「……」

 

 目線の先にあるのは歯ブラシ、洗面台が共用のためティファレト様のもある。というかシャルトラとティファレト様のものの2つ分しかない。

 

「いやさぁ、あんたがティファレト様大好きなのはわかるけどさぁ……こっそり歯ブラシ使ってるのフツーにきっしょいからね」

 

 何も言い返せない。正直自分でも自分はまともな人間とは思わない。私は美しいものはなんでも好きになる破廉恥な女なのだ。

 

「そう言えばさぁ、鉄華団……だっけ?ケセドちゃんがいるトコ。あそこの船を捕捉したらしいよ〜?やーっと戦えるねぇ。ねーほら、いこーよ」

 

 シャルトラに手首を掴まれてドックへと引っ張らられてゆく。

それにしてもこいつは戦うことしか頭にない馬鹿だ。昔はこんなのじゃなかったが、おそらく強化された時に頭のネジが外れたのだろう。私たちの事を末端の信者達は祝福されし者(ガヴレーラ)という聞いてるだけで恥ずかしくなる様な名前で呼んでくる。筋力を薬で底上げし、内臓を人工臓器に置き換え、戦いを恐れぬ様に脳へ電極を刺していじくり回す事の何が祝福なものか。私たち自身やそれを施した研究者、その他一部は皮肉をこめてガヴレーラを強化人間と呼んでいる。

 

 

 ドックにつくと、ヴァラクに乗ったティファレト様の『遅い!!早くしなさいよ!!!』という怒号に促されさっさとノーマルスーツに着替える。確かにこのメイド服は素早く着替えなければならないパイロットに着せるものとしては不適当だ。意外とシャルトラの言い分にも一理あるものだ。着崩していたシャルトラは既に愛機であるオルトロスの中でセットしている様だ。自分も床を蹴ってコカトリスのコクピットへと乗り込み、阿頼耶識を接続する。

 

 しかし私たちやティファレト様方が怪物や悪魔の名を冠したモビルスーツに乗っている事は信者達は何も思わないのだろうか?きっと思わないから馬鹿な信者を続けているのだろう。まぁ、そんな事はどうでもいい。

 

「また会える……ケセド様……!」

 

 

 

 

 

 

 

 イサリビのブリッジに警報が鳴り響いた。

 

「モビルスーツ接近!数は……3機!!!」

 

 その報告を受けた艦長席に座るオルガは片目を瞑ってニヤリと笑う。

 

「ハッ……!読めてたぜ……!流石に露骨過ぎるだろうよ!お前ら!!!出迎えてやれ!!!」

 

 その声に応える様にバルバトス、漏影が発艦する。

 

「……オイ!フレイヤはどうした!?」

 

 カタパルトにはフェニックスに乗ったフレイヤもいるが、発艦する気配はない。

 

『フレイヤ!!フレイヤ!?』

 

「………あ!?す、すみません!」

 

 急いでフェニックスも出撃し、追いつく為にフルスロットルで爆進する。

 

「……見えて来た」

 

 先頭を突き進むバルバトスのセンサーを通じて三日月の網膜がスラスターの光を捉える。まるで全員が我先にと言わんばかりにスラスターを吹かしてこちらへと向かってくる。

 

「こいつが1番強そうだな」

 

 

 一番速かった先頭の純白のガンダムフレームにメイスを叩きつける。タイミングは完璧だったはずだが、その機体は驚異的なほどの反射速度でロングソードを抜いて攻撃をいなし、少しこちらから距離を取った。その横を淡い緑の機体とシノが好みそうなマゼンタの機体が通り過ぎてゆく。

 

『ハァ?何よアンタ、邪魔!』

 

 聞こえて来た女の声色に苛立ちが乗っている。

 

「オレ達からしたらアンタらが邪魔なんだよ」

 

『ハァ〜〜〜……決めた、お前の手足を引きちぎって豚小屋で飼ってやる!!』

 

 

 

 

 

「ケセド様……!ハァハァ……!どこですかぁ!」

 

 イシュリアはシャルトラに先を越されない様に急いでフェニックスを探すが、見当たらない。

 

「………上!!!」

 

 襲って来たそれは黒いモビルスーツ、テイワズの漏影である。認識するのと同時に両腕に収納されていた二本の刃を突き出して防御した。その横を下品なマゼンタが通り過ぎて行く。

 

「あーーーーー!!!!」

 

『アンタの相手は私!』

 

「け、ケセドさまぁ……!うぅ……あなた……許しません……!」

 

 

 

 

 

「アハハーーーッ!見つけたーーーーーーッッッ!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 オルトロスが一対の斧をフェニックスに叩きつけると、フェニックスは鉈を前に出しうまくガードする。ギチギチという金属が擦れ合う音がコクピットまで伝わりこだまする。

 

『うわっ!!?』

 

 接触回線が繋がったことによりフェニックスから情けない声が流れてきた。

 

「あは、本当にケセドちゃんの声だぁ!あははは!楽しもうね!強くなったんでしょぉ!!??」




頭のおかしいキャラを描くのって難しいですねぇ、ありきたりな戦闘狂キャラになりがちですし……次回はガッツリバトル展開ですが、やはりこちらも描写が難しい……!

自分の技術不足が所々に出ちゃってますねぇ( ; ; )
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