鉄華団と不死鳥の少女   作:こーくへぃ

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めちゃくちゃ遅くなりましたぁ!!!

相変わらず駄文垂れ流しですが!!!

ぜひ!!!


20:2人のフレイヤ

 ギャラルホルン本部のとある一室。少し広めの部屋のポツンと置かれたデスクにてマクギリス・ファリドは報告書と睨めっこをしていた。

 

「失礼します、准将」

 

 碧眼をチラリと向けると、そこに立っていたのは部下の石動であった。

 

「こちらがグレイス・シーカーが撮影した映像データです。

 ……その報告書、例の「イドラの福音」とか言う宗教組織の……」

 

「あぁ、表向きはただの慈善宗教組織だが……裏では傭兵稼業、人身売買をやってるドス黒い者達だ。確証こそ取れてないが、阿頼耶識どころが人体改造まで手を出してるなんて噂がある」

 

 人体改造という言葉に石動は嫌悪の表情を浮かべる。この世界の多くの人間は阿頼耶識にでさえ吐き気を催すほどのを不快感を覚えるのだ。

 マクギリスは石動から渡されたデータを再生すると、映像が映し出される。

 

「悪い宗教団体というのは一番面倒な相手ですね」

 

「あぁ、その信じるものの為に平気で無茶苦茶な事をやる者ばかりだ。それが正しいと確信するから、周りを見ずに行動するようになる」

 

「興味がおありで?」

 

「……いや」

 

 マクギリスはモニターに映る赤と銀の機体を指差し不敵に笑う。

 

「これに私が求めるものがあるのかもしれない」

 

 

 

 

 

「あっちぃ〜〜!」

 

 降り注ぐ太陽の下、木陰にて休むライド達は地獄のような蒸し暑さに辟易としていた。

 

「ジャパン……地獄のようなとこだね……」

 

 オセアニア連合・ジャパン、本来の目的地である鉄華団地球支部とは遠く離れた地である。

 

「しょうがないだろ……ツカサの地元に降りれただけでフコーチューのサイワイって奴だ」

 

「そうだね、あんなのが来て怪我人が出なかったのがラッキーだよ」

 

 

 

_____1週間前

 

 

 

『全艦に次ぐ!地球に降りるためのコース修正に入る!降下するメンバーはシップに乗り込め!』

 

 オルガの声がイサリビ中に響き渡り、団員達が慌ただしく動き出す。

 

『バルバトス、フェニックス、漏影とバラした方の漏影も全部積んだ!』

 

『おーし、アトラに三日月にアジーさんやラフタさんも乗ったぞー!』

 

 

 降下のための準備がほぼ終わった事を確認し、オルガは席を立ちユージンに譲った。

 

「ユージン、頼んだぞ」

 

「おう!」

 

 最低限の会話と、交差するように腕を組むだけで艦長の引き継ぎを終わらせる。彼らにはこれだけで十分なのである。

 

 

 

 しばらくしてもうすぐ降下ポイントに近づくという時に突如として全艦に警報が鳴り響く。

 

「あぁ!?こんな時にかよ!?この前のやつらか!?」

 

「ち、ちがう!敵は一機!!も、モビルスーツじゃない!!!な、なんだこれは!!?」

 

 オペレーターが補足したそれは人型なんてものではなかった。異形、全身が鋭角に塗れ長いしっぽのようなのを靡かせながらこちらへと猛スピードで突っ込んできてイサリビの前を通り過ぎるを

 

「なんだあのパンクなオタマジャクシみたいな奴はよ!?ってまた来るぞ!」

 

 オタマジャクシ派今度は上を通り過ぎて行き、今度は下、横とまるでこちらを品定めしているかのような動きで周りを飛び回っている。

 

『フレイヤ・レジーナ!フェニックス!行きます!』

 

 イサリビよりフェニックスが飛び出し、オタマジャクシを追尾する。

 

「くっ!バルバトスは改修中だし、ラフタさんのは壊れてるし、アジーさんのは無理やり積み込む為にバラしてるし……くっ、フレイヤちゃんだけかよ!」

 

 

 フェニックスの中のフレイヤの雰囲気が変わり、眉間に皺がよって目つきが鋭くなる。

 

「モビルアーマー!

 ……しかし地球の近くでギャラルホルンに見つからずにか?」

 

 フレイヤが口にしたその名は300年前の厄災そのものの名であった。モビルアーマーもフェニックスを捕捉した様でこちらへと突っ込んでくる。

 

プログラム(ほんのう)のまま理性なく人を殺す機械なんてのは、相変わらず華がない物だよ!!」

 

 高速でこちらへと突進してくるのに対してフレイヤは余裕を持った態度で待ち構える。

 

「フン、真っ直ぐこられても別に……うわぁ!?」

 

 余裕で避け切れると思っていたが、なぜか体が重く反応が遅れてしまった。間一髪で躱すも上手く操縦できずに次の突進、その次の突進もなんとか避ける状況が続く。

 

「クッ……!なんだこれは!?……お前か!

 

 怯えてるんじゃない!お前が表の時に私の強さが出るように、私が表の時にお前の弱さも出てくるんだよ!!!」

 

 攻撃に転じれず、何度目かの回避の直前にオタマジャクシの左右下部が鳥類の脚のような形状に変形した。

 

「しまっ……!」

 

 その腕でガッチリとフェニックスを掴み加速する。その殺人的なまでの加速と機動に内臓が押し潰され口の中が鉄の味に染まる。

 

「ぐ……ぁ……この……!」

 

 なんとか一太刀加えようとナタを振り上げた時に、それは見えた。おそらく腕以外も変形するのだろう。それが予想できる様な機械の隙間に覗くもの。

 

「な……んだ……これは……!ぐぁっ!?」

 

 モビルアーマーはフェニックスをイサリビの方へと思いっきりぶん投げた。

 

「ぐっっ……ぁぁ……!!」

 

 自らが砲弾になるのを避けるために急いで最大出力でスラスターを噴射させてスピードを殺す。なんとか間に合ったようでフェニックスにもイサリビにもかなり強い衝撃が走ったものの無事に張り付くことができた。

 

 

 

「お、オタマジャクシの反応無し!どこかに行ったみたいだ!」

 

「な、なんだったんだ……?」

 

 ブリッジが急いで索敵と状況確認を急いでいると、フェニックスから通信が入った。

 

『ぐ……臓器に……相当な……カハッ……早く、回収……してくれ……』

 

 

 

 

 

「……地球支部に降りようにも時間も場所も大幅にずれたせいで1日以上かかるわね」

 

 色々な計器や画面表示を見ながらメリビットはそう告げる。

 

「けど、またあんなのが来たら戦える奴誰もいないな……一方的にやられちまう」

 

 バルバトスや漏影は戦闘に出すことができず、唯一無事なフェニックスはフレイヤか三日月にしか動かせない。そして三日月とフレイヤは両方とも安静状態で戦えない。

 

「あ、あのー、ウチに提案があるんですけど」

 

 その声の主の方へと全員が顔を向ける。ツカサが申し訳なさそうな笑顔を浮かべながら大画面に表示されたマップに指を刺す。

 

「今からだったらココに降りれると思うんですけど、どうですか?」

 

「……オセアニア連合の……ジャパン?」

 

「……なんかあるの?ここ」

 

「えーと、ウチの所属する麟燕会の第二支部があるとこでしてぇ、ウチ元々そこに居ましたから色々と融通できると思うんですぅ」

 

 

 

 

 

 

 

「で……あれから1週間たったけどよ、ずっと休暇ってのもつらいなぁ。ここのご飯はなんか爺さんが食ってそうなもんばっかだしさー」

 

「しょうがないよ、漏影とバルバトス、両方ともボロボロだったし時間はかかるよ。それにバルバトスは改修なんだからその分時間もかかるさ」

 

「はぁー、フレイヤのおっぱいでも揉んでこようかなぁ」

 

「な、何言ってんだよお前……」

 

「いやぁ……フレイヤってさ、おっぱい揉まれても『なーに?』って感じで全然気にしないんだぜ。あ、これ知ってるの俺含めて数人だから内緒な」

 

「いや……そもそも揉むなよ……」

 

 

 

 

 

 フレイヤは川の上流にて一糸纏わぬ姿で水浴びをしていた。それが落ち着いて岩に腰掛けて足だけ川に浸かっている状態である。

 

「しっかし…………」

 

 フレイヤは腕を組んで顔を顰める。何か悩むときのような表情で木々の隙間から見える空を眺めていた。

 

「交代したものの……戻り方がわからないとは……」

 

“返してよぉ、私の体ぁ”

 

「私だって引っ込みたいさ、こんな茹だるような暑さから逃げられるんだからな」

 

“……そもそもあなたは誰なの?と言うか私どうなってるのこれ?”

 

「それ説明にするにはめんどくさいよ、ジジイの事からやらなきゃでしょ?」

 

“そのお爺さんってだれさ”

 

「はぁ……ジジイってのはぁ……アレだよアレ……うん……?」

 

 フレイヤは頭を抱えて唸るが、なんと自分も思い出せない。なんとなく残滓の様な物は残っているが、ふわふわと頭の中を漂っているだけでその記憶を手繰り寄せれない。

 

「……そうか、この体で頭を打ったからか……それで私の方もお前みたいにパーになったのか。はぁ……半端に記憶がある分モヤモヤするな」

 

“……偉そうな割に結構抜けてるんだね”

 

「うるさいなぁ?そもそもお前がノーマルスーツも無しにあんな小さなシップで逃げるからだ。

 …………それにしても暇だ。体も回復したし暴れたいというのに」

 

“しょうがないよ。三日月くんも一昨日やっと包帯取れた程度だし、どの機体もボロボロなんだから”

 

「荒くれ者でも襲ってこないかねぇ……ん?」

 

 フレイヤが何かに気づき、ペタペタと裸足のまま歩き出し、一本の木の裏を覗き込む。

 

「お前は……」

 

“タカキくん?”

 

「あ、ふ、フフフレイヤさん、こ、ここここれはちがくて!」

 

“……ちゃんと私っぽく振る舞ってね?あなたみたいにするとみんなに怖がられちゃうよ”

 

(わかったよ……うるさいなぁ)

 

「キサマどう……た、タカキクン、どうしたの?」

 

 声をかけるも顔を伏せてプルプルと震えるタカキ、顔をは見えないが耳が真っ赤に染まっている。

 

「い、いや!お昼の時間だから呼んでこいって言われて!!!!」

 

「あぁ、もうそんな時間?わかった、今すぐ戻るよ。

 ……どうしたの?腹がいた……お腹がいたいの?」

 

「ああああああの、ふふふ服!フレイヤさん!服を!」

 

「え……?ひゃ!?」

 

 フレイヤは頬を染めてタカキとの間に木を挟む様に裏側へと回り込む。

 

“そんな大袈裟な”

 

(……うるさい!私は貴様たちみたいに、裸を見られても良いような環境にはいなかったのだ!)

 

 

 

 

 その頃、麟燕会の工房にて三日月は改修されているバルバトスに関してレクチャーを受けていた。レクチャーをしている男の名はヨッド・ターコイズ、フェニックスをオーバーホールしていた男である。

 

「そう言えばなんでアンタがここにいるの?」

 

 三日月が尋ねると、男は少し考え込んで笑う。

 

「愛……かな?」

 

「……意味不明」

 

「まぁまぁ……運命の赤い糸ってのがあるのさ。可愛い可愛い子とね。それより……どうだい?これの乗り心地は」

 

「変な感覚かな……腕をこんな風に動かすのは」

 

「本当は君の為のものじゃないけどね。まぁ、君を助けるのもあの子が喜びそうだから」

 

 三日月はよく意味がわからなかったので無視して、新しい自分の機体の名を確認し、読み上げる。

 

「バルバトス……ファーヴニル」




感想がかなーりモチベーションになってるところあるんで!!あまりにも酷い批判以外は全部受け入れるんでぇーーー!!!
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