鉄華団と不死鳥の少女   作:こーくへぃ

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遅くなりましたぁ

自分で読み返してて面白いのこれ……?ってなる話が多いですぅ

こんな3桁もお気に入りしていただいて私は幸せ者ですねぇ


21:臥竜と鳳雛

「いいからいいから!ぜってー怒られねーからやってみろって!」

 

「ほ、本当だろな……?」

 

「お前あんなに良い子ちゃんぶってたのに結局揉むのかよ」

 

「ムッツリが!」

 

「うるせぇ!俺だっておっぱいが好きなんだよ!」

 

「あ、きたきた!」

 

 年少組が待っていたのは上流の方から戻ってきたフレイヤである。まるで狩をする大型ネコ科動物の様にゆっくりとこちらの動きがバレない様に近づいていき、射程圏内に入った胸を揉みしだく。

 

「ひゃぁ!?」

 

 フレイヤは情けない声が漏らして硬直し、体をプルプルと震わせている。

 

「ふへ、ふへへ……」

 

「この…………!」

 

 殺気を感じた時にはもう遅かった。

 

「ばかものーーーーッ!!!」

 

「ブァーー!!!!」

 

 顔を真っ赤にしたフレイヤのビンタが炸裂し、年少組の男の子は吹き飛んだ

 

「まったく……!」

 

 プンスカと起こりながらフレイヤは去っていったのを確認して隠れていたライドたちは顔を覗き込む。

 

「っかしーなぁ、フレイヤ機嫌が悪かったのかな?」

 

「爆竹みたいな音したぞ、大丈夫か?」

 

「うぅ…………おっぱいなんて嫌いだ」

 

「それは嘘だろ」

 

 

 

 

 夕食を済ませたフレイヤは工房へと向かう。

 

「しかしここの料理は美味しいは美味しいけど、食べた気にならないな」

 

“えぇー?私はすごくおいしかったけど”

 

「味わかるの?」

 

“伝わってくる感じ”

 

「へぇ、不思議だな……ん、あの男……」

 

 そこにいたのは2つのガンダムフレームを弄り回している男であった。

 

“あの人いい人だよね”

 

(……お前はいつか犬に食われるな)

 

“どう言う意味?”

 

(さぁ…………うぁ、目が合った)

 

 ヨッドはこちらにニコリと笑って手を振ってくる。フレイヤはペコリと会釈をし、正直嫌だったがフェニックスの方へと近づいていく。

 

「やぁ、フレイヤ。キミを待っていたよ」

 

「そ、そうですか。ありがとうございます……」

 

 フレイヤはこの男が苦手であった。妙に整った顔、その目に見つめられると、鳩尾の奥がチリチリと痛む気がするのだ。

 

「フェニックスの改修ももうすぐ終わる。本当はバルバトスのもフェニックス用の予定だったんだけど……まぁ、その方がキミも喜ぶだろう?」

 

 ヨッドの手がフレイヤの頬に触れる。

 

“わぁ……王子様みたいな人だね”

 

(どこがだこのスイート女!こんなのただの変質者だよ……!)

 

 フレイヤはその手をグイッと横に払ってあからさまな作り笑顔をむける。

 

「喜ぶとかそう言うのはよくわかりませんね、戦力の強化というのは嬉しい事ですけど。

 ……じゃ、私は今からシミュレータでの訓練あるんで」

 

「おっと、邪魔をして悪かったよ。じゃあ、今度ご飯でも行こうよ?

……まぁ、この辺りは山しかないけどね」

 

 そういうと後ろ手に手を振りながらヨッドは工房の外に出て行った。

 

「しかし…………バルバトスにしても、フェニックスにしても使われているこの技術………あの男……中々に臭いな」

 

 

 

 

「ふぅ……実戦でなければ存分に発揮できるな。実戦だと誰かさんが足を引っ張るからねぇ」

 

“しょうがないでしょ……だって……こわいもん……”

 

「……まぁ、そっか。そりゃそうだよね」

 

“…………”

 

「何で黙ってんだよ」

 

“……なんかいきなり優しくなるの気持ち悪い”

 

「何だお前」

 

“でぃーぶいする人の特徴だよ”

 

「覚えはないけど?」

 

“私が練習してる時に割り込んできてボコボコにしなかった?”

 

「あまりにも弱いから訓練をしてやったんだよアレは。あんな事ができるのも私達とこの阿頼耶識が特別なんだ、誇りに思うんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……という事でして、ティファレト様は今動けないんです。なので貴方が代わりに……」

 

 イシュリアが見つめるモニターにはSOUND ONLYとだけ表示されていて、そこからため息のような声が聞こえてくる。

 

『……やだよ。ティファレト様ですらそんな風になる相手でしょ?俺んとこの兵にも大きな損害が出る事になるじゃないか』

 

「……貴方のゴロツキネットワークを使って手配するというのをやって欲しいんですが」

 

『ゴロツキネットワークって言い方やめてくれる?なんかショボく感じるだろ。

 はぁ……わかったよその分高くなる事は覚悟しろよ?」

 

 プツンという音ともに通信が絶たれる。イシュリアは深くため息をついて椅子に背中を預けた。

 

(シャルは最近ずっと蕩けた顔してるし、ティファレト様はあんな風になってるし、まともに指示飛ばせるの今は私だけ……)

 

「はぁ……会いたいな……」

 

 

 

 

 数日後、回収や補給、療養を経て万全の準備を整えた鉄華団は麟燕会から借りた複数の大型トレーラーに数機のモビルスーツ、ワーカー、その他物資を積み込んで出発していた。

 

目的地は海である。ただし真っ直ぐ海へと行けばいいわけではなく、自然の要塞とも言えるこの日本麟燕会本部の山々を越えるのは難しい。だが軍事機密的な都合上で安全かつ最短のルートを通らせる事はできないとの事だ。

 

 緊急で受け入れてもらった上に、格安で工房を貸してもらい数日の生活を融通してもらった以上、これ以上わがまま言う事はできず、数日港までの道のりを少し回り道をする事になったのだ。

 

 しばらく進んで休憩する。茹だるような暑さの中、屋根付きトレーラーの陰でオルガは小さなミニ扇風機の風を浴びながら暑さに耐えていた。

扇風機の風を浴びながら暑さに耐えていた。

 

「っはぁ……前に麟燕会とコネ作ってて良かったぜ……にしても……暑すぎんだろ……こいつは何でこれで眠れるんだよ……」

 

 オルガは隣で寝ている三日月に感心と呆れの入り混じった感情を抱きつつ自分もくつろごうと努力する。

 

 その頃フレイヤは改修を終えたばかりのフェニックスのシミュレータにて、ヨッドによる新しい機能や武装の指南を受けていた。

 

「そこで機体を安定させたらL4を……そうそう、上手だね?」

 

「……というか何で貴方までついてきてるんですか?」

 

「今のバルバトスとフェニックスをみれるのは僕くらいでしょ?アトラちゃんの料理も気に入ったしね。それに団長さんの許可はとってある。

 

「……そーですか」

 

(……それにしても)

 

シミュレータ内のフェニックスを操作しながらフレイヤは訝しげな表情でヨッドを横目に見やる。

 

(こんなシステムを……しかもこの独特なコクピットに合わせてデザインするなんて天才だったとしてもそんな言葉じゃ誤魔化せないレベルだぞ……?)

 

“どういう意味?”

 

(こいつは歳星でこの機体を見てからこれを開発したなんて言ってるが、こんな短時間でそんなことができるわけがない。つまり、こいつもこないだ襲ってきた奴らの一味じゃないかって事だよ)

 

 

 その時、外から「山賊だーーー!!!」と騒ぐ声が聞こえてきた。フレイヤは瞬時にハッチを閉めてフェニックスを起動して立ち上がらせる。

 辺りを見渡すと警戒班の信号弾による赤い煙が立ち上っている。ヒゲを通して伝わる光学センサーの情報からモビルスーツらしきものがこちらへ迫ってきてることを確認した。

 

「いてて、僕も乗っていることを忘れていないかい?」

 

「時間がないんでこのまま戦闘に移りますね?」

 

「冗談だろ……?どちらにせよ僕が乗ってるかどうかに関わらずフェニックスを動かすのはやめておくんだ。まだ試運転もやってないだろう?それに……」

 

 ヨッドはある方向を指差す。そちらを見ると改修されてマッシブなスタイルになったバルバトスが立ち上がり、動き出すところであった。

 

「このような木々に囲まれた狭い地形だと今のバルバトスにとって味方は邪魔になる」

 

 

 

 木々をすり抜けるように現れたモビルスーツは6機、ギョロギョロとモノアイがこちらを物色するように動き回る。

 

『ハーハッハッ!貴様らは麟燕会じゃないようだなぁ?なら怖くはない、数的にも俺たちが有利だ!大人しく物を置いていきゃあ命は取らな……』

 

 全てを言い切る前に音声が途絶える。右腕から伸びた竜の牙とも爪とも思える武装が山賊のコクピットを握り潰していた。

 




バルバトスファーヴニル……どう考えてもナ○クです、ありがとうございました。


割と色んなガンダムのネタも入れてます笑

コメントいただけるとすごく嬉しいです!
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