「もうあのガンダムフレームのことが
「あぁ、その通りだ。本家に拾ったガンダムフレームを調べさせてもらう事になった」
艦長席の肘掛けに頬杖をついているこの男の名は名瀬・タービンズ、オルガ率いる鉄華団の上位の組織である。さらにその上にテイワズがあり、そこへの参上が言い渡された。
「なぁに、没収しちまおうってわけじゃない。
まぁ、色々と理由があってな、つい先日のことなんだがテイワズの商船が襲われたんだ」
「……そんな命知らずな奴らがいるんですか?」
「あぁ、なんとその中にガンダム・フレームらしき機体が確認されたんだ。その直後にお前らがガンダム・フレームを拾ったって事で、そりゃあ何かあるって疑うだろ?」
確かにその通りだ。自分らが潔白だと証明する為にさっさと向かうほうが良さそうだ。そもそもで言えば拒否権なんてあるわけがないのだが。
「わかりました、明日には出発します」
「おう、すまないな。まぁ、俺も親父もお前らを疑ってなんかいねぇさ。ただ俺らは組織、集団、群れだ。親父は長だからこそ個人の考えだけで何もなしってわけにもいかないんだよ」
「わかってます、兄貴」
「じゃ、そう言うことでよろしく頼むぞ〜」
通信が終了し、オルガは緊張が解ける。一息ついたところで早速先ほどの内容と明日出発することを団員に伝えるようにユージンに指示した。
「と言うことでフレイヤ、申し訳ないが怪我がまだ残ってるお前も一緒に来てもらう事になったんだが……」
」
「だ、大丈夫……です。私なんかに、拒否権なんかないですし……」
「すまねぇな。……それにしてもお前なぁ、確かにお前の立場だと俺も萎縮しちまうだろうけど、もう少しシャキッとしていいんだぜ?」
「す、すいません……」
うつむき、落ち込んだような顔をするフレイヤ。壊滅的なほどに卑屈(?)な性格なのだろうか?
「アトラもこの子の世話の為に着いてきてくれ。流石に男にまかせるわけにはいかねぇからな」
「うん、わかった」
次の日、支度を性急に済ませてテイワズの本拠地、歳星へと出発した。
真っ暗な宇宙空間、星の輝きをチリとデブリが遮りイサリビを掠めてゆく。フレイヤとアトラは年少組の相手をする役割を与えられていた。
年少組のチビ達は全員フレイヤの周りに集まっていて、アトラは不機嫌そうにそれを見つめていた。
「むぅ……確かに美人だからって……私だって……ブツブツ……」
「ねぇ、フレイヤも阿頼耶識ついてるんでしょ!」
「しかも3本らしいぜ!」
「三日月さんといっしょじゃん!」
「え、えっと……!あの……!う、うぁぁ……!」
子供相手ですらオドオドとしていて、落ち着きがない。逆に子供達からは大人気のようでにほっぺを摘まれ横に伸ばされたり、髪の毛をもみくちゃにされていた。
しばらく遊んでいると、今日は早起きだったせいか年少組はウトウトし始め寝てしまった。フレイヤは散々おもちゃにされ絨毯の上でぐったりとしている。
「あ、あはは……お疲れフレイヤ」
「げ、元気すぎて……私の体には悪い……かも……」
ゆっくりと身体を起こし、いわゆる女の子座りの体制になる。寝息を立てている子供達の顔をまじまじとみて、頬をそっと撫でた。
「……かわいい」
「そうそう、寝てる時は本当に可愛いんだけどね〜」
「うん……でも、起きてる時は悪魔……」
クスクスと笑い合いながら少しずつ打ち解けていくのはなんとなく感じていた。
「そう言えばフレイヤって__________」
その瞬間、大きな衝撃がイサリビに響いた。
「おい!なんの衝撃だ!確認急げ!」
「もうやってる!こいつはデブリなんかじゃねぇ!こ、攻撃を受けてる!」
一気に慌ただしくなる艦内、全員が瞬時に配置につき戦闘準備を始める。
「ミカ!!」
「準備はできてるよ。
バルバトス、三日月・オーガス、出るよ」
「ノルバ・シノ!!流星号いくぜ!!!」
白とピンクの機体がそれぞれ発艦する。イサリビの真上に上がって周囲を見渡した。敵の機体はフレイヤを襲っていたのと同じ物で、6機がこちらを囲んでいた。
「1人で3機相手かよ!?くそ、昭弘も連れてくればよかったぜ!」
「地球の時よりマシだよ」
地球での激闘から2ヶ月、鉄華団は失ったものもかなり多く戦力の再編成が未完成であるため、本部の守護として昭弘とグシオンは居残り組になっているのだ。なのでどうにかして2人でこの人数を相手にしなければならない。
「三日月!こう言う時はなぁ……!先手必勝だぜ!!」
「俺もそう思う」
2つの悪魔は青い炎を撒き散らし、敵を叩き潰さんと爆進した。
「フレイヤ!フレイヤ!落ち着いて!」
アトラはフレイヤの肩を掴んでグラグラと揺らす。どうやら衝撃が起きた後、外を確認した時に自分を襲ったモビルスーツをみてパニックになっているようで、頭を抱え込んでうずくまり、涙をボロボロと流しながらブツブツと呟き続けていた。
「嫌だ……怖い……嫌だ……死ぬのは嫌だ……」
「フレイヤ……み、みんな!とりあえず急いでノーマルスーツを着て!フレイヤは私が連れて行くから!」
アトラは衝撃で吹き飛ばされた年少組に避難するように伝える為に一瞬目を離した。そして再度フレイヤの方を見た時にはもうそこに居ない。ドアの方に目を向けると、フレイヤがノーマルスーツも着ず、鉄華団から借りた制服のまま部屋から出て行くのが一瞬だけ見えた。
「フレイヤ!!!??まって!!!危ないよ!!!
「死にたくない……怖い……うぅ……」
アトラの声など全く聞こえてないようで、ボロボロと大粒の涙を散らしながらすれ違う団員達に目もくれず廊下を進んでゆく。その動きはほとんど無駄がなく、普段からは想像できない俊敏さである。
廊下を抜けた先はMSドック、空気は再注入されているようでゲートのロックが作動することなく開いた。
「あっ!?おい!ノーマルスーツも着ないで!」
雪之丞が静止する手をすり抜け、赤と銀の鋼の塊にフレイヤは乗り込んだ。上着全てを放り投げ、柔な体が丸ごと露わになる。記憶喪失のはずなのに手慣れたように阿頼耶識のコードを背中の出っ張りへと装着した。それと同時にコックピット内の電子機器が稼働し始める。
-Basic_OS_Start_up-
「グスッ……怖い……」
-Operation_control_system_activation-
-Verifying_ARAYA-SHIKI_authentication_code-
「死にたくない……ヒグッ……死にたくない……」
-Code_verification_complete-
「うぅっ……!」
-F#&^$_system_activated_and_ready_to_go-
-GUNDAM-FLAME_PHENEX_ACTIONABLE-
「消さなきゃ……!!」
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