鉄華団と不死鳥の少女   作:こーくへぃ

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小説を書いてみて思うのは、毎日投稿して文章も整ってて内容も面白い人達がすんごいなぁって事です


05:目覚め

 ここはどこ?私は誰?長い夢を見ている気がする。

 お前は私、私の悪夢だ

 詩がきこえる、知っている詩が。_____が私を見ていて、私を_____としている。

 ____れたのは私

 死にたくない……

 死ね

 いやだ、死にたくない……!

死んでしまえ

 私は

 どうすると言うの?

「私は!!!」

 

「ひゃあぁ!?」

 

 目が覚めるとそこはモビルスーツのコックピットだった。汗だくの体はなぜか上半身が裸でワインレッドのジャケットを羽織っているだけだ。

 

「ふ、フレイヤちゃん……だ、大丈夫……?」

 

 自分を心配する声の方へと目を向けると、アトラがひっくり返ったままこちらを見つめていた。コックピット前のリフトの方ではタカキが尻餅をついてこちらを見つめていた。

 

「あ、アトラ……さん」

 

「気を失ってたんだよ〜!?心配したんだからね!

 あ、ほらタカキくん!早く阿頼耶識外してあげて!」

 

「あ、はい」

 

 タカキは顔を赤らめながらこちらへと乗り込んできて、フレイヤの後ろの方へと回った。

 

「えっと……じゃ、ジャケットを……」

 

 言われるがままにするりと脱いでアトラに手渡すと、震える手がゆっくりと自分の首の後ろの方で何かかちゃかちゃとやり始めた。

 

「それにしても、フレイヤさんってモビルスーツの操縦できたんですね。しかも三日月さん並みの動きでしたよ」

 

「えっと……何のこと……ですか?」

 

「えっ?でもフレイヤちゃんさっき……」

 

 フレイヤの様子を見るに本当に何のことかわかっていない様で、キョトンとした顔でアトラを見つめている。

 

「外れました」

 

「はい、もっかいこれ羽織って!

 とりあえず医務室に行って色々診てもらわないと」

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず外傷はないみたい。でも病気とかそういうのは歳星についてからしっかり診てもらってね」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

「団長さんにも改めて言っとかなきゃ、顧問医師じゃなくて専属医師を雇えって」

 

 メリビットはニコリと笑ってフレイヤの頭をポンポンと撫でてくれた。大人の女性の包容力に少しはにかんでいると、ノックもなしにドアが開いた。

 

「失礼しまぐげぁっ!?」

 

 入室した瞬間、枕が飛んできてオルガの顔面に直撃した。

 

「な、何するんですかメリビットさ……うっ!?」

 

「あのですね、女の子を診療してる部屋にノックもなしに入ってくるのはマナーも、デリカシーも、常識もないわよ?ほら、フレイヤちゃん今のうちに服着て」

 

「す、すいません……男所帯なもんで……」

 

「出ていきなさい」

 

 

 

 トントン

 

「はい、どうぞ」

 

「し、失礼します」

 

 オルガはペコリと頭を下げて慎重に入室した。

 

「で、どうでした?フレイヤの調子は」

 

「怪我とかはないわね、さらに専門的なことは診察できないからはやく____」

 

「はいはい、専門医のことでしょう?一応兄貴に相談して紹介してくれることにはなってるんで大丈夫ですよ」

 

「それはよかったわ」

 

 オルガはフレイヤと向かい合う様に椅子に座る。

 

「で、フレイヤ」

 

「は、はい」

 

「本題なんだが……まぁ、ガンダムフレームの事なんだが詳しい事教えてくれるか?」

 ふん、こいつに聞いてもを無駄よ

「そ、それが……その……覚えてなくて……」

 

「……いや、流石にそれはお前……ものすげぇ動きしてたしよ」

 それはわたしのちからだ

「あの……本当に……そのっ……ごめんなさい」

 

「まぁ、なんつーか……わかった」

 

「ごめんなさい……」

 

 気まずい雰囲気が流れ、お互いが沈黙する。

 

「ま、まぁ!いつか思い出せるよ!あ、フレイヤお腹すいたよね!今から作るからご飯食べて元気だそっ!」

 

 

 

「ほらっ!ここが食堂……あー!こらーっ!三日月!シノ!豆スープの缶詰こんなに食べちゃったの!?

 というかこれそのまま温めもせずによく食べれたね……」

 

「いやぁ、腹が減っててよぉ!戦闘の後だからさぁ〜!な?三日月」

 

「うん、すごく腹減ってた」

 

「むぅ……まぁ、確かにフレイヤにつきっきりでご飯作るの忘れてた私も悪いかも……よぉし!今からたくさん作るから!まってて!」

 

 

 

 

 

「どう?フレイヤ?」

わるくはないな

「おいしい……です……!」

 

「えへへ、良かったぁ」

 

 いつもオドオドした表情のフレイヤが珍しく笑顔になり、アトラも自然につられてしまった。

 

「なぁ、フレイヤ!」

 

「は、はひぃ!?」

 

 いきなりシノに肩を叩かれ、小柄な体が跳ね上がった。またいつものオドオドとした表情に戻り、震えながらゆっくりとそちらの方を向く。

 

「おっと、驚かせちまったか?すまんすまん。

 にしてもお前の動き凄かったなぁ!今度シミュレーションやろうぜ!」

 

「あ、あはは……わ、私はぁ……えと……えへへ……」

 

「しっかりと話したの初めてだけど……はははっ!お前だいぶ暗いなぁ!」

所詮は____

「え、えへへ……」

 

 楽しそうに背中をペシペシと叩いてくるシノにフレイヤは必死に笑顔を作っている。そこへ食器を持ったヤマギがやってきてフレイヤの正面に座った。

 

「おう、ヤマギ!お前もフレイヤ目当てか〜?可愛いもんなぁ」

 

「…………」

 

(す、すごくみてる……)

 

 シノの言う通り自分目当てかもしれないが、シノの言う様な目的ではないと何となくわかった。ヤマギの冷たい視線に心が凍りつきそうだ。

 

「ふ、フレイヤ……ちゃん!と、隣いいかな……ですか?」

 なんともなれなれしい男だよ

「あ……はい……ど、どうぞ………ゆ、ユージン……さん……」

 

「な、名前覚えてくれてるんですか!?」

 

「あ、はい……ここに来た日に、たくさん話しかけてくれたんで……」

 

「いやぁ、ふへへ!」

 

「ユージン、顔気持ち悪い」

 

「なっ、三日月!う、うるせぇよっ!」

 

 声のした方を見るといつの間にか三日月も近くの席についていた。

 

「ふぅ、これで完成っと!

 ……ん?」

 

 アトラがフレイヤの方をチラリと見ると、気がつけば周りに人だかりができていた。

 

「良かった、仲良くできてそうで♪」

 

(ううぅ……人いっぱいだ……)

 

 フレイヤは沢山の人に囲まれるのが相当に苦手な様で、縮こまって一回り小さく見える。周りからは人気でも、本人が打ち解けるのはまだ先になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 タービンズの戦艦、ハンマーヘッド。そのブリッジにて名瀬・タービンは画面に映し出されたものと睨めっこをしていた。

 

「これが本家(テイワズ)の商船を襲ったモビルスーツかい?」

 

「あぁ、しかも観測されたリアクターの周波数がガンダムフレームと一致したそうだ」

 

 画面に映っている機体は解像度が悪く、細部まで判別することができず、白と淡い紫がベースの機体だと言う事ぐらいしかわからない。そしてガンダムと一緒に映っている他のモビルスーツとして比較してわかることが、異様に大きいと言う事であった。

 

「……照合された機体の名前は?」

 

「ガンダム・クロセル……か」

 




もうちょっと良い文章が書ける様に努力してゆきます_(:З」∠)_
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