そう言えば別の作品に似てるとご指摘(?)をいただきましたが、そちらを確認させていただいた所、確かにフェニックスや冒頭の描写がめちゃくちゃ似てました(^^;;
そして文章力や表現力があちらが圧倒的上位互換すぎてなんとも……とりあえず、私はこのご指摘で初めてそちらの作品を認知致しましたので、パクリとかネタ被りとかは多分ない……と思います!
そう言えば以前もネタ被り〜ってコメントを頂いていましたが、この作品のことだったんですね完全にナラティブの事だと思ってました……
真紅を基調とし、銀が混じるそれはまさにフェニックスと同じ姿であった。
(たしか、こんなデータは私が確認した限り……なかったはず……!))
こちらを叩き潰さんとバスタードソードを振り下ろしてくるその"ガンダム"。フレイヤは瞬時に背中の鉈を抜いてXの形で受け止めた。しかし、腕を振り上げて無防備になったボディに武装を纏った蹴りが炸裂した。
ここは「
「よぉ、ネツァク」
自分の名を呼びかけられた少年は、声のした方を振り向いた。そこには色素の薄い茶髪の青年が立っており、『よっ!』とこちらに手を挙げている。
「なんだホドか」
「なんだとはなんだ!……しかしまぁ、ま〜た自分の機体とおしゃべりかぁ?」
「機体の調整と接続テストをしただけだ。
おしゃべりなんて楽しいもんじゃない」
「お前が楽しそうにおしゃべりしてるとこなんて見た事ないけどなぁ……それにしても」
ホドは上を見上げ、自分とネツァクの機体を見比べる。
「ほんっとにデカいなぁ、お前のガンダム・フレーム」
鉄華団が以前戦ったグレイズアインをも凌ぐ巨体を持ったその機体は、青と白のカラーリングに身を包んでいる。そしてその巨体や色さえも霞むその特徴、全体的なバランスや形状はまさに異形とも言うべき姿をしていた。
「この後出発するんだろう。それに、お前の機体のFユニットは不調だと聞いている。こんなことをしてる暇があったら調整を……」
「わかってるって!そのためににここに来たんだよ!」
「で、任務の内容は?」
「奪還さ。改修し終えたばっかのを持ってかれてアイツも怒ってたからなぁ?」
男はもう一度上を見上げ、自分の愛機を仰ぐ様に手を掲げた。緑を基調としたマッシブな機体、特徴的な牡牛の様な勇ましい金色のホーン、重厚な鎧を押し進めるための巨大なスラスターやバーニアが数多く搭載されている。
「こいつだって戦いを求めてる。なぁ、ザガン!」
語りかけられた巨体はこちらをただ見下ろすだけで何も語らなかった。
ペチペチと頬を叩かれ、ふわふわした意識が少しずつ戻ってくる。鉄臭い嫌な臭いが鼻をくすぐり、フレイヤの意識は覚醒した。あれは夢だったのか?鼻の下に触れると血が少し固まってベタベタしていて、それなりに時間が経っていることがわかる。
「よかった、目が覚めたか」
顔を挙げると、フェニックスのオーバーホールで世話になっている整備士が立っていた。
「練習でもしてたのかい?……何にしても鼻血出して気を失うまでやるのはあまり感心しないな。ほら、これ」
男から暖かい濡れタオルを受け取り、固まった鼻血を拭う。
「汗もびっしょりじゃないか。ほら、ここは僕が掃除しとくから
「あ、ありがとう……ございます」
コードを外し、コックピットからでる。チラリと後ろを見ると彼はこちらをみていた。
「あの人……そういえば名前を聞いてなかったな………」
次の日、フェニックスのオーバーホールと起動試験が終わり、火星に戻ることになった。その支度のせいで午前中は忙しかったが、一通り落ち着いて明日の12時まで自由時間とのことだった。
(あのバックパックユニットも全然接続できないし、壊れてるのかなぁ)
「ふ、フレイヤちゃん!」
急に話しかけられて体びくりと跳ねる。振り向くと、歳星居残り組のまとめ役として残った(なぜか志願したらしい)ユージンが頬を赤くして立っていた。
「は、はいっ……!な、なななんですか?」
「あ、あああ明日まで時間が、あ、あるしよ!、歳星、歳星で遊んで、いいい、行かないか?」
急に話しかけられたフレイヤと単純に緊張しているユージンはどちらも声が上擦っている。
「え、はい、いいです……よ」
「マジ!?」
フレイヤはこの男、ユージンに対しては他の団員よりも比較的打ち解けていた。鉄華団に来たばかりの頃、アトラの次に話しかけてくれた青年で優しくしてくれて、その後もたまに気にかけてくれていたからだ。
「あの、汗かいてるんで……ちょっとシャワー……浴びてきますね」
「あ、おう!ごゆっくり〜」
シャワー室の扉を開けて中を見渡しても人影はない。1番奥のスペースを選んで蛇口を捻ると冷たい水が吹き出し、小さく悲鳴をあげるが、すぐにちょうどいい温度まで温まった。
(そういえば……私ってどんな人だったんだろう)
今更ながら思い出す当然の疑問。なぜか"ヒゲ"を生やし、ガンダムフレームを持っていて、謎の集団が執拗に襲ってくる。どこにでもいる普通の女の子ではないことは明らかだ。
「おしゃれとかしてたのかな……?」
首の付け根あたりを指でなぞると、周辺とは全く違ったゴツゴツとしたヒゲが感じられた。アトラやツカサのような『普通の背中』を見ていると、自分があたかも人ならざる化け物のように思えてくる。
以前のフレイヤがどのような考えを持っていたかは記憶にないが、流行りの服も着づらい他人と違うこの体は、今の彼女にとってはコンプレックスになっていた。
シャワーから上がった後は髪を乾かしてすぐに歳星の歓楽街に向かった。事前にユージンがアトラやラフタ達におすすめのお店やおしゃれな喫茶店をリサーチしており、それなりにいい感じのプランを立てていたお陰もあって、フレイヤはなかなか楽しめているようだ。
「ど、どう?」
「美味しい……です!」
「そっか、わざわざ残った甲斐があったよ」
テラス席で幸せそうにケーキを食べるフレイヤを見てユージンもつい笑みがこぼれる。
「…………ふ、フレイヤちゃんってこ、好みのタイプとか、あるの?」
「好みのタイプ……ですか?……そうですね……や、優しい人……かな。えへへ、ちょっとベタ……ですかね」
「うんうん、優しい人……ねぇ」
なんともぎこちない2人の会話だが、それでも少しずつ打ち解け始めている様子で、フレイヤの吃りも少しずつ減ってきているようだ。
「……あ、俺ちょっとトイレに……」
「あ、はぁい」
ユージンを見送った後、紅茶を一口すすって、ふぅと一息ついた。これからどこに行こうか、何を食べようかと考えるだけで、楽しくなってくる
「すいませーん、相席しても?」
いきなり声をかけられて、フレイヤはビクッと身体を跳ね上げた。目の前には、色素の薄い茶髪の男が立っていた。彼の整った顔立ちは、フレイヤには見覚えがなかった。
「え、えっと……い、いちおう一緒にいる人がいまして……」
「おーっと、それは残念。
……にしても、雰囲気変わりすぎじゃないか?演技?」
「え?な、何のことですか?」
「あっれぇ?人違い……なわけないよなぁ?俺だぜ?ホドだよ、この顔を忘れるなんてあり得いね」
ホド名乗る男の言葉を聞いて、フレイヤは自分の過去を知っている可能性があるのではないかと考えた。
「あ、あの……」
「おいっ!」
フレイヤが話しかけようとした瞬間、ユージンの大きな声が響いた。急な大声に驚いた2人は目をパチクリとさせた。
「ナンパか?フレイヤちゃんから離れろ!」
ユージンが「フレイヤ」の名を呼んだことに、ホドは何か反応を示したようだった。
「……フレイヤ?お前がか?」
「は、はい。そうですけど……」
「…………フッ……ククク……アッハッハッハッ!そうか、今のお前はフレイヤなのか!」
突然笑いだしたホドに、ユージンとフレイヤは意味もわからずキョトンとしていた。十数秒が経ち、笑いも収まりホドはふぅと呼吸を整えた。
「デートの邪魔みたいだから、俺はお暇させてもらうよ」
そう言うと、ホドは後ろ手に手を振りながら気だるそうに歩いていった。フレイヤ達から見えないその顔をニヤリと歪ませる。
(どうせすぐに会える)
「何だったんだアイツ……?フレイヤちゃんのこと知ってそうだったけど」
「ホド、とか言ってました」
ユージンの額を冷や汗が伝う。
(フレイヤちゃんの…………元彼とかだったらすっげぇ嫌だな)
やーっと、私の中で妄想してたガンダムフレームとか色々出せそうです!
次回か次々回こそ戦闘させたいですっ!
…………にしても最初のとことかはもうちょっと自分に表現力文章力があればもっといい感じに描写できたかもしれませんね(~_~;)