ドラゴンボール転生伝説   作:テムテムLvMAX

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第六話

 我こそは孫太鳳、ブルマにしてやられたちゃった系男子です。

 あの首輪GPSらしく逃げたらダメって暗に言われている気がする、その、ファンの皆様には申し訳ないがこのまま結婚まで行きそうな気配がある。どこでどうそうなってしまったのか試しに聞いたらまず悟空が『俺は行動で示すタイプ』だと吹き込みそれであのキスをプラスに考えた、次に本人に直接聞くのが恥ずかしいからと神龍にお願いして俺の真意を確かめたそうだ、神龍は『アイツ嘘つけない体質』と答えた。そこにブルマの乙女脳爆裂して『本心から告白された』と解釈、今に至る。ウーロンざまぁ! そしてヤムチャごめん! 更にベジータ! お許しください! 

 

 なんつー乙女脳だよ、そこまで飛躍するのかと思ったが俺も大概思わせ振りな態度だったと反省している、が、改善できる保証はない。文句は選択肢か俺を転生させた神に言え。

 

 

「はいあーん」

 

「いや自分で食べますけど」

 

「ダメよ? 自由にしたら逃げるじゃない」

 

 

 はい、現在進行系で鋼鉄の椅子に縛り付けられています、完全に自由は奪われました、大人しく捕まったのは逃げたら社会的に殺すと脅されたからです、俺はMじゃないぞ。それにこの程度なら力尽くで抜け出せる見当が付いているのと精神的な焦りはない。苦痛はある。

 

 

「ねえ、なにかしてほしいことはない?」

 

「年下に気を使わせるほど私は懐の浅い女じゃないわよ?」

 

 

 チッこっちの話に乗る気配がねぇ。

 ブルマと俺の年齢差が若干犯罪臭いんだ、ブルマさん確か十七歳ぐらいだよね? 俺は十二歳なのよ? 年の差5年だぞ? 前世込みなら俺が逆に超すけどな! それいいとしても適切な年齢というものがあるでしょ! 

 

 監禁プレイに気が済むまで付き合い無事開放されるまで三時間かかった、うむ、心が死んだ。

 

 

「今日からここに住んでもらうからね太鳳くん?」

 

「い、異議あ「異論は認めない!」はい……」

 

 

 アハハ……こりゃ参ったな

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 時間は早々に過ぎてゆく物だ、ブルマの家に強制お引越ししてドタバタしたがそれも落ちついた。

 久しぶりに悟空に会おうと思ってブルマに尋ねると今はカメハウスにいると教えられた、土産を持ってお邪魔するとピッカピカの亀仙人が出迎えてくれて他愛もない話を交わした。

 

 その話の流れで亀仙人の弟子と手合わせしようとなり現在無人島に亀仙人をレフェリーに実戦形式で組手をした。

 

 

「ふっふっふ流石に僕たちが勝ちましたね!」

 

「オラ達のパワーが勝った!」

 

「お、己ぇ……っ!」

 

「いやいや良うやるわい、お前本当に悟空と同い年か?」

 

 

 はいクリリンと悟空に2∶1で勝負して負けました。

 いつの間にか亀仙人の弟子が増えていた、あのツルツルピカピカの子がクリリン、堅実なのが取り柄だから基本いい子よ、亀仙人にエロ本で取り入るガキンチョだけど。

 

 

 

 〘我に一計を案じるとは愚かなり、再戦してズタボロにしてやる! 〙

 〘二人のために負けたのではない、己が弱かったのだと振り返る〙

 

 

 

 マトモだ、マトモ? マトモなんだよね? 最近自分の感覚を信じられなくなってきたぜ……負けっぱなしは癪なので上を選ぶ。

 

 

「宜しい、ならば再戦だ。今度は全力で相手してやる」

 

「ふふーんまた負けても知りませんよ?」

 

「やったー! 兄ちゃんの全力久しぶりだなぁ! うんとリキ込めてくれよな!」

 

 

 クリリンは余裕綽々、悟空は久しぶりの全力に喜んでいると。孫悟飯が生きていた頃から周囲に気をつけてお互いに全力じゃなかったもんなぁ。幸いここは無人島だし、奥の手を使っても良いだろう

 

「まさか!?」

 

「奥の手を見せてやる! はぁっ!」

 

「どわっ!? 何だ何だ!?」

 

「ひゃー兄ちゃんいつの間に亀仙人のじっちゃんみたいにデカくなれるようになったんだ!?」

 

 

 クックックックッ、そう奥の手とは亀仙人の本気を真似した技だ。見様見真似の産物だから亀仙人程に筋肉が増えずただのゴリマッチョに留まるが確かに俺の力は増している、原理を語るなら全身を血のように巡る気を筋肉に浸透させるイメージ、更に人間は体のリミッターを短期間外す事で百パーセントを越えた力を引き出すのだ。

 

 

「気応剛体、とでも呼ぶとしよう」

 

「へへっ、今までの兄ちゃんが子供に思えるや……」

 

「いや今も子供だが?」

 

「先手はもらいますよ! てやーっ!」

 

 

 甘いぞクリリン! イチゴケーキより甘いぞ! 攻撃を避けて背後に周り胴体へ腕を回す、さながら気分はザンギエフ!

 

 

「クリリン行くぞ!」

 

「えっ!? うぁぁぁぁっ!」

 

「ハイパーボッ!」

 

 

 空中へ飛び上がりつつクリリンを上下逆さまに持ち替えて背面から地面へ叩きつけた、スクリューパイルドライバーだと思った? 残念ハイパーボムでした! 

 

 

「まだやるかい?」

 

「ま、まいりました……悟空あとは頼んだ……くふっ」

 

「手加減無しだぜ兄ちゃん! こっちだって新技だ!」

 

 

 そう言うと悟空は腰だめ、両手を併せ気を高めはじめた。その構えはまさか、かめはめ波か? もう物にしたのか? 

 

 

「かーめーはーめーぇぇぇぇ!」

 

 

 悟空は凄いなぁ……自慢の弟だ。そして立派に育ちましたよ、バーダックさん、いつか褒めてやってくださいよ、絶対に会わせますから。あ、亀仙人が白目向いてる、自分の修行が何だったのかと思ってる顔だな! オイラ詳しいんだ! 

 

 

「波ぁぁぁぁ!」

 

「ライオットジャベリン!」

 

 

 いつか見たバーダックさんの技を拝借させていただいた、悟空のかめはめ波を相殺したが既に打ち負けそうな雰囲気だった。なんだろうこの嬉しさは、本当の兄弟じゃないのに自分のことのようだ。成長っていいもんだな。

 

 

「ひゃ~~……オラの全力を片手かぁ」

 

「そう言うな悟空はすげぇよ、俺より伸びしろがある。今はちょっとした差があるだけだ」

 

「そうか! よーしもっと修行して兄ちゃん超えてやるぞー!」

 

「いつでも来いってな」

 

「……あのー僕のこと忘れてませんか……誰か手当して〜」

 

 

 あっクリリン忘れてた、亀仙人も倒れてるや。

 二人を担いでカメハウスへ向かった、何だかんだ楽しい一日だったぜ! 

 

 あ、電話だ。

 

 

「もしもし」

 

『もしもし、愛しの彼女置いてどこに居るのかしら?』

 

 

 ひえっ、書き置きはしたはずだけどもしかして見てないのかな? それとも知った上でこの対応? まさか不味いことしたかな。

 

 

『あー寂しくて死んじゃいそうよ、貴方のせいで泣きそうだわでてハパに言っちゃおうかなー』

 

 

 何その脅し社会的に抹殺する宣言じゃん俺死ぬの? このまま帰ってもブルマに怒られるのか、何とか回避してぇよなぁ俺もなぁ。

 

 

 

 〘いちいちうるさいやっちゃなぁ! ワイの勝手やろがい! 〙

 〘愛しの君よ、私は常に君のためにある。安心しておくれ〙

 

 

 

 君カオスとロウしかルートないの? 中道を作れ! そして俺には自由をよこせ! このままじゃあんまりにもあんまりでしょうよ! これどっちみちブルマを刺激するだけだから選びたくないいぃぃぃぃぃ! 今日から俺無神論者になります! 選択肢を与えた存在に災いあれ! 

 

 

「愛しの君よ、私は常に君のためにある。安心しておくれ」

 

『……本当に?』

 

「本当だとも、でなければ君の思いを受け止めることはなかっただろう」

 

『待ってるから……早く帰ってきて』

 

 

 しおらしい君も好き(恋愛脳)

 

 

 帰ったらブルマがずっと離れない状況が3日続きました、まる。みんなは迂闊な発言に気をつけようね! お兄さんとの約束だよ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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