部室でカートン剥き始めるバカのお話(仮題) 作:LR44(ゆっくり)
《table:#000000》[[タイトル:制限改定見て衝動的に書きたくなったお話し《/table》
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?」
「そ、そう君? どうしました?」
とある日の左右田家。夜6時の家に左右田雄山の叫びが響き渡った。
「バトスピの……制限改定……」
「あぁ、バトスピの制限改定そう言えば今日でしたね。どんなカードが規制されたんですか?」
「制限がブレイヴメタな道化神のメルトとアオザック。単純に強いのとその互換、リバイバルと
左右田君の説明に、フブキは悟ったような顔をする。
次の『契約編・界』がブレイヴメインの年なので、ブレイヴメタ2種は当然と言えば当然。クラソも採用率が高いので予想は出来るし、クラソを制限するとなるとその互換となるクラソⅩも制限するのは当然。
ミズア、ウミウシ、クロノドラゴンも単純にパワーが高いこともあって予想自体は出来ていた。
ただ、赤世界フェブラーニに関しては【炎契約】【空契約】が環境でも多くない以上、ダメージを受けるプレイヤーが別にいるのだ。
「あぁ、ご愁傷さまです。そう君のメインデッキな滅龍って、赤世界フェブラーニの出張で辛うじて戦えるようになってるデッキですもんね」
「それだけじゃないんだよなぁ……」
そう、赤単色のファンデッカーである。赤世界フェブラーニのパッケージで辛うじて戦えていたファンデッキが、かなりの弱体化を喰らう結果となってしまった。
『やっぱ拾ったカードは弱い』の時と言い、赤の規制はファンデッキへの被害の方が大きい気がするのは気のせいだろうか。
だが、左右田君はそれだけじゃないという。
「これ以上となると……禁止ですか?」
「あぁ。サルバトールとディザイアタンは妥当だし、ダノヴァも次がブレイヴプッシュする年って考えたら妥当なんだが……」
「一体それ以外に何が禁止されたんですか?」
「……ロマンデッキの救世主、色魔神サイクル全部まとめて」
「えぇ……全部まとめてですか……?」
「全部まとめて。これで赤デッキは丸々全部死んだな。パープルスピリッツ*1に比べたらまだマシだけど、バトスピが6色じゃ無くて5色になっちゃったな」
色魔神──6コスト3軽減ダブルシンボル、召喚時効果と左右共通の合体時効果を持つ異魔神ブレイヴのサイクル。単純に2体のスピリットのシンボルを2つ増やせるというだけでも十分強力で、環境デッキはもちろんの事ファンデッキにもよく採用されていた。
だが、ここでもとばっちりを喰らうのが赤デッキ。環境にはいないくせに重要パーツの大半を規制されてしまったのだ。もはやどうにもならない。
「【炎契約】【空契約】だけじゃ無くて、【滅龍】も【ファイズ】も【UC】も【LB】も。現状のありとあらゆる赤デッキは赤世界フェブラーニとか赤魔神とかに依存してたからなぁ」
「あぁ……辛うじて生き残ってそうなデッキは……【炎契約】【空契約】はまだリペアできそうですし、【刃契約】は元からフェブラーニには互換がありますし赤世界は入ってないレシピもありましたし……」
「つってもその辺りは環境デッキに比べるとデッキパワーは一段二段劣るからなぁ。正直新弾の新規契約に期待って感じだな。ガット*2はドロー力次第ではワンちゃん猫ちゃんって感じか? いや、フェブラーニ逝ったしジャマーエッジ止まってないならどっちみちキツイか」
折角フェブラーニ、ウエハースで無限回収したのになぁ。
「あ、因みにバルカンアームズとアグラヴェインが制限解除、インビジブルクロークが禁止から制限になったな」
「……クロークはマズく無いですか?」
「不味いと思う。正直ウィズ*3νジーククラソクロークは相当なデッキが死ぬと思う」
アンブロ完全耐性ダブシン3回アタックはもうよっぽどの手札じゃないと受けきれないのよ。無理なのよ。
それに、ゲームスピード落とすんならミカファールがまた暴れ出す可能性もあるし、この制限本当に大丈夫だろうか……?
| タイトル:ある日のカードショップ |
「やっぱりそう君はポケカしないんですか?」
「相棒ポケモンにまともなのが来たら、だな。手札抹殺*4みたいなカードがあるならピジョットV*5でデッキ回復しつつタッグボルトのピジョット*6使った
「ポケカじゃLO自滅とかまあまああるんですから、そんなもの狙われたらたまった物じゃありませんよ……」
ある日のカードショップ。いつもの幼馴染二人組が談笑していた。
「あ、もう時間ですから私行ってきますね」
「おう、頑張って来いよ」
ポケカのショップ大会へと参加するフブキを見送った左右田君は、バトスピのストレージコーナーの前で大会の様子を見守る。
そこへ、一人の男性が近づいてくる。
「おう【滅龍】の。今日は幼馴染の付き添いか?」
「【キャスゴ】さん。ええ、新しいデッキを組んだので大会で試したかったらしくて」
話しかけてきたのは【キャスゴ】さんと呼ばれているプレイヤー。
この店独自のルールと言うかなんというか、相棒デッキを持っている常連バトスピプレイヤーはそのデッキの名前で呼ばれるのだ。
この人は【キャスゴ】さんなので相棒デッキは【キャスゴ】である。それもキャスゴ登場当初からずっと使い続けてるキャスゴガチ勢だ。環境に合った【キャスゴ】を組むのが上手く、どんな環境でも一定以上の大会優勝を達成しているとんでもない人だ。
「そういや最近【ヘファイストス】の姿を見ないがどうだ? 【滅龍】のは確か幼馴染だったろ?」
「最近はもっぱら遊戯王とデュエマですね。まあ、元々そっちが主戦場ですし。ハイランダーオルフェとハイランダーボルコンを弄ってるみたいですね」
【ヘファイストス】と言うのは俺のもう1人の幼馴染で、フブキの家とは反対側のお隣さんだったりもする。猫っぽいロリっぽい病弱な女の子である。
「それにしても、制限改定で赤世界もフェブラーニも逝ったが、リペアの方は大丈夫か?」
「元々赤世界張ってると過剰打点気味になるデッキではあったのでまあ何とか。ジャッジメントの防御ギミックを捨ててガット《ref》前半書き終わった後効果が判明した赤の新規の契約。カウント分コスト上昇する2コスト2軽減の相棒。何故かBP15000以下のカードのアタックなら、手札の【緋炎】1枚を破棄してライフ減少を防げる《/ref採用も面白そうですね。5カウント貯めれば相棒からクリムゾンに繋がるので実用性はありそうです」
「おう、そうか。そりゃあ良かったぜ。俺の方はゲームスピードが落ちそうだから割と追い風だな」
あ、そっかぁ(諦め)
そうだよな、ビートデッキのカードが相当制限・禁止されたからゲームスピードは落ちるし、ゲームスピードが落ちるならキャスゴみたいなデッキ破棄デッキも増えるよな。
いやぁ、キッツイわ。
「うわぁ……また破棄メタ必須ですかね」
「なるだろうな。お前さんも俺みたいなデッキ破棄使いに痛い目遭わされたことは何回もあるだろ?」
「ですよねぇ……はぁ、【滅龍】は確定枠が20枚近くあるんで拡張性があんま無いんですよねぇ」
「まあそこは調整を繰り返すしか無いな。今までもやって来た事だろ?」
「それはそうなんですが、赤世界フェブラーニが逝ったのが本当に大きすぎるんですよ。ワンチャン逝くかもとは思ってたから赤魔神をリペアに使うプランを考えてましたが、まさか赤魔神が一発禁止まで行くとは思わなかったんですよ」
因みにこの後大会そっちのけで【キャスゴ】さんとデッキを調整し続けていた結果フブキが若干むくれてしまった。そして機嫌を取るためにスイーツを奢る羽目になった。
因みに大会自体はデッキが事故って予選敗退だったらしい。安定性度外視の弊害だな。
<今回のネタ解説>
・【ヘファイストス】
モデルは作者の推しの作者さん。ハーメルンで有名なオリジナル小説書いてた人だから、その人のツイッターまで追ってる人ならすぐわかると思う。