部室でカートン剥き始めるバカのお話(仮題) 作:LR44(ゆっくり)
《追記》予約投稿忘れてました
「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!??」
とある日のホロライブ学園。今日はゲーマーズの部室では無く、空き教室で二人の獣人と一人の人間、それと一人の鬼人が話をしていた。
そんな中、この場で唯一の人間な男子生徒が突如として絶叫した。というよりも、もはや奇声を上げたと言った方が適切な表現だろう。
「そ、左右田君? どうしたの?」
「この前も絶叫してましたよね。あの時は赤世界フェブラーニの制限でしたけど、今回は何ですか?」
「フブキちゃんちょっと落ち着きすぎてない?」
絶叫した男子生徒はいつもの左右田雄山君。その声に驚いているのが左右田君と同じ部活に所属する大神ミオ。やけに落ち着いた反応を返したのが左右田君の幼馴染である白上フブキ。
そして、鬼人の少女の名は『百鬼あやめ』。フブキやミオと仲が良く、そのつながりで左右田君ともたまに話す仲である。
室内の視線が左右田君一人に集中する中、彼は口を開く。
「……んだ」
「「「え?」」」
「俺のお気に入りデッキ、【ククルカン】がエラッタで完全に死んだ」
机に突っ伏した左右田君は、絞り出すような声でそう告げた。
「せ、制限で死ぬのは分かるけどエラッタで死ぬってどういうこと?」
「まるでデジタルカードゲームですね。一応聞いておきますが、コネバト*1の方じゃなくて紙の方で、ですよね」
「そもそもコネバトには契約編以降のカードは収録されてないからな」
『契約編・界』を前にしたルール整備。『契約編』にて登場した『系統:妖蛇』のテーマ【ククルカン】は、その影響で完全に使い物にならなくなったのであった。
左右田君を同情的な目で見るフブキとミオとは対照的に、あやめはポカンとした顔で見つめていた
「【ククルカン】って……何? 余、何も分からんのだが……?」
「「「あ、」」」
今になってあやめがバトスピを知らないことに今更気付く三人。
本日も。いつも通りバトスピ布教が始まるのであった。
◇
「【ククルカン】は『
特徴はソウルコアをカウントエリアに封印しないと効果の殆どが機能しない事と、ククルカンの『
「エラッタで使い物にならなくなったんですよね。具体的には、どんなエラッタだったんですか?」
百鬼さんに軽くバトスピの基本的な部分を説明したうえで、本格的に【ククルカン】について語りだす。
「ククルカンの『神域』の対象が“妖蛇の効果全体”から"相手のフィールドを対象とした妖蛇の効果"にエラッタされた。これのせいで既存のククルカンデッキはほぼ完全に駄目になったな」
「余、バトスピ知らないからそこまで変わるようには思えないけど?」
確かにククルカンの裁定を詳しく知らない人からすればそこまで大きな差はないように思えるかもだけど、このエラッタは本当に不味い。
「じゃあまずあまり影響ない具体例から話すか。
今までは自分の『召喚できない』を自分の『召喚できる』で貫通できたから、パンテガイズの“トラッシュの『魔神』を4コスト払って召喚できる”効果を使って“トラッシュのカードを13枚除外しないと召喚できない”効果を持った『ゲムデウスバグスター』を召喚できたんだ。
だが、今回のエラッタでパンテガイズがククルカン効果の対象外になったからできなくなったな」
「あくまで『こんなことも出来るよ』的なロマンコンボだったのであまり影響はないですね」
そもそもがバグみたいな挙動だった上、ククルカンデッキとゲムデウスバグスターは嚙み合わせがあまり良くないためこれに関してはそこまで痛くはない。
「で、次はちょっとは影響あるやつ。
アルベリヒなんかの『系統:妖蛇』な装甲持ちはリュキオースの『龍射撃』みたいな耐性貫通破壊を受けたとき、防げない同士で相殺しあって普通に防げるようになるって奴だな
これもククルカンの効果の対象から外れたから使えなくなったな」
「アルベリヒ自体はあまり入らないけど、
ありえなくはないけど、それこそ狙ってデッキを組まないと起こり得ない状況だからこれに関してもあまり痛くはないな。
「で、こっからが大きく影響出てくる奴。
まず、リバイバルアルデウス・ヴァイパーのアクセルは召喚時効果を発揮できるって効果なんだが、召喚時効果を発揮できないってカードがあると効果を発揮できないんだ。でも、ククルカンの神域下ではアルデウスのアクセルは召喚時効果発動封じを貫通できたって奴だな。
当然、これも効果の対象は自分が使ったアルデウスだからククルの対象外になって発動できなくなるな」
「ククルカンはカードパワーが弱すぎて、アルデウスはほぼ確定で入ってるって話ですもんね。環境次第ではありますが、結構厳しいかもしれませんね」
フブキの言う通り、環境で戦おうと思ったらククルにアルデウスはほぼ確定枠なので、環境次第ではあるがこれはかなり痛い。代表的なカードとしては青聖遺物辺りだな。その辺りが環境に増えてきたならかなりきついことになるな。
「で、最後がマジで分からん。公式でも紹介してたデザイナーズコンボを完璧につぶしやがった。
ツィツィミトルはアタック時ゲーム1の全ハンデス+相手は残りライフ分ドローってカードなんだが、ククルカンがいると相手の手札保護を貫通できたんだ。
ただ、これも手札保護を貫通できなくなったからRe絶甲やら爆炎やらを無視してハンデスってムーブは出来なくなったな」
「さ、さすがにデザイナーズコンボを出来なくするのは不味くないですか……?」
「『合体アタック時』やら『バトル時』やらで効果持ちバニラと化した奴らがいるからあまり驚きはしないが、さすがにここまで早くつぶされるのはまずいだろうな。
ただ、これは不味いことだけじゃ無くてな。今までは自分のヘクトルのドローロックを貫通してたのが貫通しなくなったとかがよくなった点だな。後、ツィツィミトルは手札保護効果持ちがある影響で全ハンデス出来なかったら、その後のドローも発動しないんだよ。今まではククルカンがいない状況でしか発動しなかったのが、これからはククルありで発動するのは結構うれしいな」
「これに関してはダメなことだけじゃないんだね」
ちなみに“『合体アタック時』やら『バトル時』やらで効果持ちバニラと化した奴ら”ってのは、『合体アタック時』と『バトル時』がそれぞれ『アタック時』と『アタック/ブロック時』にまとめられた影響でそれらを参照してたカードの効果が対象がいなくなって実質バニラと化したって事件だな。
イリテバン*2、結構好きだったんだがなぁ……
「あ、因みに毎回恒例の初登場ホロメンに似合いそうなデッキ紹介だが、今回は【呪契約】だな。『相棒武者オボロ』をメインにしたデッキで、コアと手札がカツカツなのに自分のスピリットを自分で破壊することを要求される、結構きついデッキだな。
最近【裏契約煌臨】*3っていう頭トンチキ効果貰ったからもしかしたらパラディンバット貰って化けた【血契約】みたいに化けるかもな。
ククルカンにもあのくらいのバカ強化下さいよぉ。本来の目的は正常化とはいえ、ここまでの弱体化を食らった訳なんですから……」
俺がうなだれていると、百鬼さんが質問をしてきた。
「っていうかそもそも、ククルカンってそんなにキツイデッキなのか?」
「カードの殆どが“他カードの1.2倍くらいのアドを取るために他デッキの100倍以上のデメリットを受け入れないといけない”ってバカみたいな文言
「それはなかなか……」
ククルカンは面白いコンボ見つけるのが楽しくて使ってる部分もあったので、このエラッタはだいぶ残念です。っていうかまともなカードよこせ。微妙なかみ合わせと微妙な効果のカードするくらいならありふれた効果のカ-ド貰った方が百倍使いやすいわ。
<今回のネタ解説>