パンジャンの悪魔   作:ひなりむ

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ぱんころ〜


とびだせ!パンジャンドラム!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「進め、パンジャンドラム」

 

 

 

 

 

 

 

 

 瞬間、30cmほどのラジコンのような悪魔が現れる。

 

 その外見で、何よりも特徴的なのは車輪の大きさだろう。

 並列に並んだ一対の車輪がその車体の大半を占めており、その車輪をつなぐように太い車軸が存在している。

 

 わたしはこの悪魔のことを知っている。

 この悪魔はパンジャンドラムの悪魔。

 パンジャンドラムとは、第二次世界大戦中にイギリス軍で開発が行われていたロケット推進式の陸上爆雷だ。

 

 私とクワガタの悪魔の間に現れたパンジャンドラムの悪魔は、見た目からは想像できない素早さで、クワガタの悪魔に向かって突き進んでいく。

 

 そして、パンジャンドラムは勢いを緩めることなくクワガタの悪魔に衝突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○☆○☆○☆

 

 コン。紅茶のカップをソーサーにおく。

 

「少し、薄いな」

 

 このカップの下にある皿をソーサーと呼ぶのだが、本来はここに注いで冷まして飲むものだったらしい。

 こういうマナーの変化も時代によるものなのだろうか。

 現代日本の珈琲店でそんなことをしたら、かなり頭のおかしい人間だと思われることは間違いない。

 

 ……いや、現実逃避もこのぐらいにしておこう。

 わたしは今、公安退魔特異課の東京本部にいる。

 

 今朝のことだ。人が気持ちよく朝のティータイムと洒落込もうとした時に、スーツを着た男二人が尋ねてきたのだ。

 なんでも、昨日のクワガタの悪魔を倒した時のことで、公安の偉い人が呼んでいるらしい。

 

 断りたかったが、悪魔出現前と違い「任意ですよね」とかで断れる程警察は優しく無い。

 

 その後は、車に乗せられてあれよあれよというまに東京本部だ。

 よく知らないが、面接室のような場所だ。大きめの机と椅子が置いてある。

 わたしは椅子に座っているのが、正面にも椅子が置いてあり、そこに『公安の偉い人』とやらが座るのだろう。

 圧迫面接は嫌いなのだ。できることなら、今すぐにでも家に帰りたい。

 

 連れてきた人に紅茶を頼めば、出してくれたが……。

 

「スーパーで売ってるパックの紅茶やな、安いやつ……。でもまぁ、嫌いじゃないかな」

 

 ふぅ。少し落ち着いた。

 やはりアールグレイは良い。

 レディーグレイのフルーティさも嫌いじゃなかったが、やはりアールグレイの実家のような暖かさには到底及ばない。

 

 たしか家に、まだ開けてないアールグレイの茶葉もあったはずだ。

 今日は帰ったらアールグレイだけで、飲み比べでもしようか。

 

 

 コンコンコンコン。

 

 ノックの音がして扉に目を向けると、髪の赤い女性が入ってきた。

 

「待たせたかな。わたしはマキマ、ここでデビルハンターをやってる」

 

「あー、大丈夫です。紅茶も出してもらいましたし」

 

 そう言って、カップを持ち上げて見せる。

 女性──マキマさんが微笑みながら扉を閉め、向かいの椅子に腰掛ける。

 

 それにしても、優しそうな女性で良かった。

 もし一対一で強面の男と話すことになっていたら、緊張してほとんど喋れなくなっていただろう。

 

 スン、とマキマさんが匂いを嗅いで、目を見開く。

 

「……アールグレイだね。連れてきてくれた中村くんが、淹れてくれたのかな」

 

 もしかしてマキマさんも紅茶が好きなのだろうか。

 中村とやらが、あの男二人のどちらのことを指しているのかは分からないが、おそらく、その中村であっているのだろう。

 

「多分、そうですね。それで……、なんで私連れてこられたんです?」

 

 私は本題を切り出すことにした。

 




シアーハートアタックみたいな感じになったな!
あんなのもうパンジャンだろ!


文字数がめちゃくちゃ少なくてすみません。
ただ、これ以上悩むよりはこのまま出しちゃえ!
ってやつです。
現在エターなってる他作品も、続きをちょくちょく書いているので、頑張る予定です()
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