ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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本日一発目の投稿です。

昨日は学校があったこともあり、一話しか投稿できていなかったのですが、毎日投稿は続けていくつもりです。

あ、「メトロン2500代目」さん、☆9評価ありがとうございます。
これにより、本作の評価が二段階目へと進みました。
皆様の応援のおかげです。

これからも頑張っていきますので、皆様の応援よろしくお願いします。

ちなみに、幕間は前回までとさせていただき、今回の話から「対策委員会編」へと入っていきます。

それでは本編どうぞ。





第一章! 対策委員会編!
レッツゴー!アビドス!


「ぐ、ぐぉおおおおおおおおおおおおお……」

『お疲れ様です先生! 書類を一時間で20枚は過去最高記録ですよ!』

「そ、それは誉め言葉なのか……でも、これで……!」

『はい! 今のところ、シャーレにある書類はこれでおしまいです!』

「!!! よっ、シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

過去最大級の書類(強敵)の群れを倒したことで歓喜の雄たけびを上げながら、ここ最近の激務を何とか乗り越えたことによりようやく一息がつける今日この頃。

ブラック企業シャーレ所属の俺――"遠山(とおやま)カケル"は勝利の証として拳を突き上げた。

 

やっと……やっと終わったんだ……! あの地獄からのチキンレースは……!

その間、エナジードリンクで鬼のようにカフェインを摂取したことでガンギマリになった目は充血している。

しかぁし! そんな目の痛みなんぞ、改造人間の敵ではなぁい!

懐から取り出した目薬を、十滴ずつ両目に垂らし、数回瞬きをするとあっという間に目の充血は取れたのである。

こういう無茶してもすぐに治るのが改造人間の利点だな。別に良くはねぇけど……むしろ人間やめちゃってるし……。

 

あ、そうそう。エナドリと栄養剤キメてやってた書類作業はある意味でドラッグレースみたいなもんだった。

 

あれはまさしく(ドラッグ)レースだったぜぇ……!

 

そんな状態はさておき、書類は終わったのでやっとこさ自由時間である。

 

「ハッハッハ! 今なら何でもできる気がするぜぇ! FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

『せ、先生……そこまで元気になられて……アロナはうれしいです!』

「さらば書類仕事! さらば虚無作業! さらば――!」

 

その時の俺のテンションはまさしく黄金時代へと逆行していた。

それほどまでにあの事務作業ならぬ虚無作業が終わった達成感はすさまじかったのである。

 

ちなみに、昨日と今日の担当生徒はいない。

流石にまかせっきりではメンツが立たないと思ったからだ。

 

要は「強がり」というクッソ情けない理由であった。

 

そんなこんなでいろいろとやっていたのだが……めっちゃ仕事が増えてしまったというのが起き、マジで地獄を見てしまったのである。

主に仕事が増えた理由としては、ここ最近日銭を稼ぐために自分の得意な力仕事を終わらせたのだ。

しかし、それを終わらせてシャーレに帰ってきた瞬間、それに関連した精算の書類が大量に流れ込んできたのである。

 

そこからは書類(悪魔)と相乗りする地獄の事務作業。

ソラちゃんのところで買ったエナドリがなければ死んでいたぜぇ……!

 

そんなこんなでウキウキ気分で休暇を楽しもうとしてるのが今の状況である。

 

なにしよっかなぁ~。久しぶりにブラックと出かけるのもいいし~、たまにはコンビニ弁当で贅沢をしてもいいな~。おっと、映画を見に行くのもいいな~。あとはユウカちゃん達も誘って皆で遊びに行くとかもいいな~。

 

そんな風に完全に浮かれている俺。

だがしかし、そこら中で問題が発生しているこのキヴォトスは俺を放っておいてはくれなかったようだ。

 

『あ、先生! いつの間にかお手紙が来ています!』

「……リ、リンちゃんからじゃないよね……?」

『そ、そこまで震えなくても大丈夫ですよ! 今回は別の方からの手紙です!』

「……へ? 別の人からの手紙……? もしかして、ユウカちゃん達から?」

『いえ……また別のところから来た手紙なんですが……ちょっと不穏でして……』

 

思わず、いつの間にか自分の上司的存在になっている人物を思い浮かべ、部屋の隅っこに逃げだしたが、アロナ曰くまた別のところから手紙が来たようである。

 

このことに対し、俺はちょっと疑問に思った。

このシャーレは機能し始めて間もない。だから、基本的な仕事はリンちゃんが送ってくるか、俺が求人票などを見つけて日雇いで働くくらいしかない。

あとはユウカちゃん達みたいな知り合った生徒達が助けを呼んだ時に急行するくらいしかなく、こうしてリンちゃんやユウカちゃん達以外から手紙が来るのは今まで皆無だったのだ。

 

……アロナが言うように確かに不穏だ……。

 

「その手紙の内容は?」

『えっと……これは先生に読んでもらった方がいいかと思いまして、まだ開封はしていません……』

「んー、分かった。とりあえず確認するよ。……迷惑メールじゃありませんように……」

 

一抹の希望を乗せ、俺は手紙を読み始めた。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

――連邦捜査部の先生へ

 

――こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。

 

――今回どうしても先生にお願いしたい事がありまして、こうしてお手紙を書きました。

――単刀直入に言いますと、今、私達の学校は追い詰められています。

 

――それも、地域の暴力組織によってです。

 

――こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが……。

 

――どうやら、私達の学校の校舎が狙われている様です。

 

――今はどうにか食い止めていますが、

 

――そろそろ弾薬などの補給が底を突いてしまいます……。

 

――このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。

 

――それで、今回先生にお願いできればと思いました。

 

――先生、どうか私達の力になっていただけませんか?

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

読み終わったところでタブレットに表示されてた手紙を閉じる。

そうして俺は、内容をかみ砕いていった。

 

「……なるほど、アビドス高等学校……。……って、どこだっけ?」

『ズコッ……知ってましたよ……先生は知らないってことくらい……』

「いやぁ、すまんすまん。最近行ったことあるのはミレニアムとゲヘナとトリニティだけだからさ!」

 

俺の間抜けな発言に思わず効果音を自分で演出するアロナ。

実際、俺はアビドス高等学校なるところを全くと言っていいほど無知だ。

まぁ、その理由が書類仕事だけでてんやわんやだったっていうだけのシンプルな答えなんだがな……。

 

とりあえず、助けを求められているなら動かないわけがない。

早速、準備に取り掛かろうとした……。

 

そう、取り掛か"ろうとした"のである。

 

「ふぐっ、は、腹が……! そ、それに体に力が……!? ま、まさか……エナドリが、切れ、た……!?」

『せ、先生!? お気を確かに! 死んじゃだめですよ! 誰か! メディック! メディーック!』

 

こうして、アビドス出発までは少し時間を使ってしまったのであった。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「…………」

『…………』

 

――ブロロロロロロ……

 

鈍いエンジン音を響かせながら、俺とブラックは街中を進む……。

ここは、件の手紙が送られたであろうアビドス高等学校……その"自治区"だ。

周りの民家に人の気配はなく、空き家で構成されていることがうかがえる。

 

そんなところで俺達は、

 

「ブラックゥ……あとどれくらいだぁ……」

『…………』

「『知らん。しゃべるなうるさい』だってぇ……? 仕方ねぇだろぉ……俺達が遭難し始めて……何日だぁ……?」

『…………』

「『手紙の送り先を逆探知しなかったお前が悪い』……そう言うなよ相棒ぉ……こんな広いって思うわけないじゃぁん……」

 

……絶賛"遭難中"であった。

カンカンに照り付ける太陽……時折吹きつける砂塵……寒いのか暑いのかすら分からなくなっているそんな状態である。

 

こうなった原因は数日前にさかのぼる。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「俺、復活! ありがとねハスミちゃんとスズミちゃん! おかげで全快だよ!」

「はぁ……緊急のSOSを受け取ったかと思えば、栄養失調と徹夜による過労で倒れていたとは……」

「もっとご自愛ください先生。チナツさんの指示に従ってちゃんとした休養をとってくださいね。それでは、私達もそろそろ戻ります」

「マジで感謝するよ2人ともぉ! 今度お土産とか送っとくからね!」

 

ドーピング(エナジードリンク)が切れてぶっ倒れていた俺は、なんとかアロナに緊急SOSを送ってもらい、たまたま近くまで来ていてすぐに駆けつけられたハスミちゃんとスズミちゃんに介抱してもらい、なんとか復活したのである。

そのおかげでいつも通りに体が動かせるようになったものの、体は極度の疲労で全身が悲鳴を上げていた。

 

とりあえず、「数日は安静にしておいてください。その間、エナジードリンクなどの摂取は厳禁です。いいですか先生?」と妙に圧力をかけてきたチナツちゃんの指示に従い、休養をとっているのだ。

 

だがしかぁし! 助けを求められて動かない俺ではない!

 

「オッケーアロナ。アビドス高等学校って?」

『はい! アビドス高等学校とは――』

 

「寝たきりの状態でも件のアビドス高等学校についての情報は集められる!」ということで、アロナに頼んでアビドスについての情報を集めてもらったのである。

 

――"アビドス高等学校"

 

かつては数千人の生徒が通い、キヴォトスの中でも最大の学校だったが、自治区の砂漠化の影響により経営が悪化し、今は数名の生徒しかいない。

ちなみに、自治区は現在も形"だけ"は保っており、その広さは街中でも遭難する人がいるほど……。

元は、その砂漠にあるオアシスなどを活かした祭りを開催していたらしいのだが、流石に砂漠化の勢いが祭どころか生活にも支障をきたすレベルになってしまったため、アビドス自治区にいた人達は別の自治区へと移動し、自治区はもぬけの殻になったようである。

 

そんなアビドスを運営するアビドス高等学校の生徒――"奥空(おくそら)アヤネ"ちゃんから手紙が届いたのだ。

 

内容をざっくり言ってしまえば「救援要請」なのだが……。

 

「んー、そもそもアビドスって結構ヤバい状況なんでしょ? それに在校生徒も数人しかいないっていうし、こんだけ人が少なかったら、もしその暴力組織が奪いに行っても特に意味はなくないか? リスクとリターンを考えると、ただ物資を消費するだけだし……」

『確かに妙ですね……』

「……とりあえず、補給に関しても含めた救援要請だから、ブラックに物資を詰め込もう。……流石に"アサルト"に入れて持っていくとヤバいことになりそうだからまた今度にするか……」

『はい! それでは物資を要請します!』

 

と、いう感じに計画を立てて行動を開始したのだが……。

 

「……まさか、自治区で遭難する話がリアルガチだとは……」

『…………』

「『アホ』って言うな! アホだけどさ!」

 

自治区に着いて二日と経たずに遭難し、現在数日間は街中をさまよっているのである。

 

「これじゃ幸先どころか俺達が生きるか死ぬかの方が思いやられる……!」そう思っていた時に――

 

 

 

「ん……大丈夫?」

 

 

 

――女神が現れたのであった。







Tip!

ブラックは基本何でもできるマシンだ!(再確認)
そんなブラックの機能には、ある程度の材料があれば物資の生成・再構築が可能なものもある!(劣化版クラフトチェンバー)
今回は緊急を要することなので、弾薬以外にもアビドス生徒のための食料なども入れてきたが、「まぁ、どうせすぐ着くやろ」という楽観的な思考のせいでカケル自身の食料はないぞ!
逆探知してアビドス高等学校を検索してなかったカケルの自己責任だ!



今回でようやく対策委員会編へと入った本作。
"アサルト"を登場させることが一つの目標ですが、正直このまま登場させたら「もうアイツ一人でいいんじゃね」になりかねないので割と悩んでます。
ですが、「お前が始めた物語だろ?」と自分に問いかけることで執筆を続けていこうと思っています。

また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」「作者に直接メッセージを送ってみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください。

それでは皆様また次回~


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