ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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今日は調子が悪く、こんな時間での投稿になってしまいましたが、一応毎日投稿は出来ました。
アビドス編二話目です。

今回も「伝説の超三毛猫」さん、それと「リクハ」さんから感想をいただいています。
そして、評価に関しても「暁祈雨」さんが☆9評価、「Phantom black」さんが☆10評価、「リクハ」さんが☆7評価を付けてくれました。
皆様の応援のおかげで非常に楽しく執筆が続けられています。
これからも皆さんの応援をお待ちしております。

それでは本編どうぞ。





到着!アビドス高等学校!

助けに行ったのに逆に助けを求める立場になってしまったこの俺、遠山カケルは女神に出会った。

その女神は、狼のような耳を持つ銀髪の美少女で、ロードバイクを押しながらこちらの状態を聞いてくる。

このアビドスは砂漠化の影響もあり、そんな中で出会った彼女はまさしく、砂漠の中で出会った救世主だった。

 

「お……おぉ……ひ、人だぁ……」

「あなたは……ゾンビ?」

「だ、誰がゾンビ、だ……」

 

水分不足栄養不足でカッスカスになった声を上げれば、初対面の人に対して割と失礼なことを言ってきた。

……いや、今の俺の状態からしてみればゾンビなのはあながち間違ってねぇや……。

流石に数日も水分補給も食事もとらずに気力だけで持たせてきたから、今の自分の姿を鏡で確認しようものならクッソやつれてうめき声をあげるゾンビがそこにいるのだろう。

 

うっわ、最悪すぎるファーストコンタクトだなおい。

まぁ、とりあえずはさておき、こんなところにいるってことは……

 

「な、なぁお嬢ちゃん。き、君はアビドス高等学校って知ってるかい……?」

「ん、知ってる。私が通っているところ。あなたは?」

 

ビンゴ。やっぱりアビドスの生徒だ。

それと、彼女がつけている三角形に太陽マークの付いた名札からして、事前に仕入れた情報通りなら、これはアビドスの校章だろう。

マジでここで出会えてよかった……! もし、敵対してる組織の構成員だったら俺死んでた……!

と、そんなことより、何者なのかと聞かれたので答えねば。

 

「お、俺の名前は遠山カケル……い、一応連邦生徒会のシャーレから来た……。き、君達の友達である奥空アヤネちゃんからの救援要請を受け取ってきたんだけど……あ、会えて嬉しいよ……」

「ん、私も嬉しい。久しぶりのお客さんだね。私は"シロコ"……"砂狼(すなおおかみ)シロコ"。よろしく」

「よ、よろしく頼む……」

 

表情に変化がなく感情の起伏が分かりづらいが、それでも好意を持って接してくれているのはよーく分かるくらいにはフレンドリーな少女――"砂狼シロコ"ちゃんから差し出された手を握って握手を交わす。

よ、よかった……マジで死ぬところだった……。奥の手として、救援物資を使うって手段もあったけど、このタイミングで彼女が来てくれたのはありがたい……使わなくて済んだ……。

 

「ん、それで、本当に大丈夫? 足がすごく震えてるけど……」

「す、すまんね……き、君達のためにいろいろと救援物資は持ってきたんだけど、自分のは用意しなくてもいいと思ってね……結果、このざまだよ……」

「ん……私達は食べるものにはあまり困ってないけど……」

「…………」

「大丈夫?」

 

思わず膝から崩れ落ちてしまう。

滅茶苦茶ピンチな状況で救援を求めるほどだからと食料を持ってきたんだがな……ハハッ……いらぬ心配だった……。

 

「……持ってきたやつ、少しは食べていい……?」

「ん、どうぞ」

 

この後滅茶苦茶食べた。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「ふぅ……ごちそうさまでした、っと」

「ん、お粗末さまでした。それにしても、面白いねこのバイク。いろんなものが出てくる」

「あー、ブラックに関しては俺そんな詳しくないからさ。"THE☆夢のスーパーマシン"で説明できるってことくらいしかわかんないけど……」

「そうなんだ。よろしく、ブラック……さん?」

『…………』

「『よろしく』だってさ」

 

持ってきていた保存のきく携帯食と水を補給し、なんとか復活した俺は幾分か生き返った。

その間、ブラックの見た目からは想像もできないレベルで格納されている物資が出てくる様子を見ていたシロコちゃんは、興味深そうに尋ねてくる。

だが、俺自身ブラックに関してはうまいこと説明できない。

キヴォトスの"外"で出会った超オーバースペックバイクであり、俺の命の恩人(?)兼相棒であるこいつのことはもう一人の居候である"アイツ"の方が詳しかった。

しかし、そのことをそいつから説明されても、俺の頭では全くもって理解の出来ない単語と理論で構成されていたため、早々に理解することをあきらめたのである。

 

――なんだよ……四次元ポケットの理論は、Sの一点をうんたらかんたらするのに、他の四つからうんたらかんたらしたら、Sが四次元になるって……なんだよ、質量のなんとかかんとかを無視するためにはなんとかをなんとかかんとかするって……。

 

まぁ、そんなことはどうでもいい。

そんな感じの正体不明なバイクのブラックであるが、シロコちゃんとは友好的な関係を築けてはいるようだ。

良きかな良きかな……っと、本題を忘れるところだった。

 

「なぁ、シロコちゃん。君って今何してたの?」

「ん、見回り中」

「あー、見回り中ね。その、もしよければ案内とかしてもらえると……」

「ん、分かった。助けを求めたのは私達で、貴方は応えてくれた。だから案内するよ」

「ありがとう……! マジでありがとう……!」

 

そんなこんなでシロコちゃんという案内役のおかげで、俺達は遭難という状況から脱出したのである。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「……シロコ先輩、遅いですね……」

 

ここはアビドス高等学校、その一室である。

"アビドス廃校対策委員会"と書かれた紙を、もともとあった表札に貼り付けるという急ごしらえ満載の場所で、一人の少女が呟いた。

 

彼女の名前は"奥空アヤネ"。

このアビドス高等学校の一年生でありながら、この委員会で度々行われる会議の司会を務めているほどしっかりしている少女である。

 

「うー……アイツらに絡まれてなければいいんだけど……!」

 

その言葉を聞きながら、万が一の備えにと自身の銃を点検している少女は同じく一年生の"黒見(くろみ)セリカ"。

はきはきとした性格であるが、ある意味純粋な性格でドジをするため、この生徒会ではかわいがられている存在だ。

 

「大丈夫ですよ~。シロコちゃんならあの人達に襲われてもへっちゃらです!」

 

そんな二人の不安を和らげるように微笑んだのは、彼女たちの一つ先輩である二年生の"十六夜(いざよい)ノノミ"。

彼女はその明るい性格でこの生徒会を引っ張るムードメイカーである。

 

あともう一人いるのだが……その一人は別室で昼寝中のようだ。

 

そんな時、彼女達のいる部室の扉が勢いよく開いたのである。

全員の視線が集まる中、扉の先にいたのは、彼女たちが無事を案じていた"砂狼シロコ"だった。

 

「ん、ただいま」

「あ、シロコ先輩! 無事でよかったです! ……そちらの方は?」

「ここがアビドス高等学校かぁ……おっと、はじめましての子が三人……」

 

いつものように帰還の挨拶をするシロコに表情を明るくするアヤネだったが、そんな彼女のあとから入ってきた人物――"遠山カケル"の姿を見ると、少し疑問のある表情で問いかけたのである。

 

「え!? その人誰なの!? 拾ってきた!? まさか、誘拐!?」

「わあ、シロコちゃんが彼氏さんを連れてきました!」

「か、彼氏!? 本当ですかシロコ先輩!?」

「ん……ち、違う……」

「なーんかすごい勘違いされてるなこれ……。あとシロコちゃん、顔赤らめないで。俺、学生に手を出した犯罪者になっちゃうから。シャーレに戻ったらユウカちゃんとかに折檻されるから……」

 

そんなカケルの登場に、場が一気に騒がしくなる。

セリカは「ついに先輩が犯罪に手を染めた!?」と驚愕し、ノノミはシロコが彼氏を連れてきたと言って大喜びし、アヤネはそんなノノミの言葉を信じて、おとなしい彼女に似つかない驚愕の声を上げ、シロコはそんな言葉を受けて顔を赤らめ、カケルは「この噂がシャーレにまで響いたら殺されそうだなぁ……」と遠い目をしていた。

 

すごく、すごく、場がカオスであった。

 

「オ、オホン……。皆、お客さんを連れてきたよ」

「お客さん……ですか……?」

 

そんな状況の中で、一先ずは情報説明をするべきだとシロコは咳ばらいをし、場を引き締めた。

アヤネは、そんなシロコが"お客さん"だという大人の人に視線を移し、観察をしてみる。

 

まず、その非常にフラットな普段着ともいうべきライダージャケットと、ずぼらな性格がうかがえる使い古されてくたびれた様子のジーパンを穿き、おそらくバイクにでも乗ってきたのかライダーゴーグルを首から提げ、滑り止めとして指ぬきグローブを手に嵌めている大人の男性。

 

「んー……あっ!」

 

キヴォトスでも早々見ることができない様相の人物を目の前にしたアヤネであるが、彼女の優れた頭ではあることが即座に思い浮かんだ。

 

『"連邦捜査部シャーレ"、始動! 担当するのはキヴォトスの"外"から来た先生!』

『シャーレの担当顧問"遠山カケル"! その正体は"変身ヒーロー"!?』

『連邦捜査部の担当顧問大手柄! 大勢の不良を鎮圧! その鮮やかな手際はまさしく閃光!』

 

そう、ここ最近のネットで飛び交う情報誌にあった、連邦捜査部シャーレの担当顧問である人物の情報である。

その姿は不良に襲われていた生徒が助けられた際、きっちりと写真に収められており、このキヴォトスに存在する学園中で広まっていた急上昇中の話題であった。

"ある事情"を解決しようと日々ネットの中を探り、情報を集めているアヤネにとってこの情報は非常に興味深く、手紙を書いてまで助けを求めるほどである。

 

「あ、あなたが、シャーレの遠山カケルさんですか!?」

「お、俺のこと知ってくれてるとは有り難いね。うん、手紙を見て救援に来た"連邦捜査部シャーレ"の遠山カケルだよ」

 

――その件の人物が今目の前にいるのだ。

 

嬉しくないわけがない。

"ある事情"に直面してから諦めかけていた今に光明が差したのである。

それも、とてつもなく強力な助っ人のおかげで。

 

「え!? この人が例のあの人なの!? なんか……先生って感じじゃないような……」

「でもでも! 私達の救援要請が受理されたってことですね! よかったですねアヤネちゃん!」

 

その喜びはセリカやノノミにも広がる。

なにせ、今の今までが絶望的すぎたのだから。

だが、アヤネはふと思い出したようにきょろきょろと部室を見回した。

 

「あ、"ホシノ"先輩にも知らせてあげないと……あれ? ホシノ先輩は?」

「委員長は隣の部屋で寝てるよ。私、起こしてくる」

「おろ? 委員長の子、寝てるの? いやぁ、起こしちゃ悪い気が……」

 

セリカが残った一人を呼びに行き、その後ろ姿を見送りながら申し訳なさそうにするカケル。

 

なんだかんだで、すぐ問題が終わりそうだったのだが……。

 

 

 

――ダダダダダダダダダッ!!

 

 

 

「「「「「!!」」」」」

 

唐突に聞こえてきた銃声によってさえぎられてしまった。







Tip!
カケルの記事はネットで結構噂になってるぞ!
もし機会があれば掲示板回もしてみたいところ!



今回も読了ありがとうございます。
今日は割と精神的にまいるようなことがありましたが、なんとか書き終えることができました。
ちなみに、星3確定ガチャチケは神秘属性ガチャに使いました。
アリスちゃんは来なかったです()

また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」「作者に直接メッセージを送ってみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください。

それでは皆様また次回~


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