ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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休むと言っておきながら結局書きました。
どうもクラウディです。

今回も「伝説の超三毛猫」さん、「ししゃも」さんから感想をもらっています。
皆様の応援のおかげで非常に楽しく執筆が続けられています。
これからも皆さんの応援をお待ちしております。

それでは本編どうぞ。





襲来!暴力組織!

「ひゃーっはははは!」

「攻撃、攻撃だ!! 奴らはすでに弾薬の補給を絶たれている! 襲撃せよ! 学校を占領するのだ!!」

 

――タタタタタタタタタタタッ!!

 

「わわっ!? 武装集団が学校に接近しています! カタカタヘルメット団のようです!」

「あいつら……!! 性懲りもなく!」

「んー、来て早々これかぁ……」

 

こんな廃れた場所であっても、相変わらず治安の悪いこのキヴォトスの様子を眺めながら、俺は気を引き締める。

 

室内から窓をそっと覗いてみれば、相当な数の不良達がたむろしていて、今にも突撃してきそうだ。

外に停めてたブラックは……うまいこと隠れてる。

正直、すぐにブラックと合流したいけど、シロコちゃん達の弾薬などが尽きかけているからその補給に来たのでるため、まずはブラックの中に格納してある弾薬を渡さなきゃいけない。

ブラックに来てもらいたいんだが……シロコちゃん以外を混乱させかねないので、まだ待機させていた。

 

……まぁ、やむを得ない場合にはガッツリ変身もする予定だけど。

 

「ホシノ先輩を連れてきたよ! 先輩! 寝ぼけてないで、起きて!」

「むにゃ……まだ起きる時間じゃないよー」

 

そんなこと考えてると、奥の部屋へと行っていた黒髪の子が、薄いピンク髪の子を連れてくる。

彼女達の反応からして、この子が"ホシノ"先輩……ホシノちゃんか。うん、こんな状況で寝ぼけてるとか図太過ぎないか?

 

「ホシノ先輩! ヘルメット団が再び襲撃を! こちらの方はシャーレの先生です!」

「ありゃ~そりゃ大変だね……あ、先生? よろしくー、むにゃ」

「どうもよろしくホシノちゃん、って、それより今襲ってきてる奴らと皆の状況を整理したいんだけど……」

「あ、そ、そうでしたね! ヘルメット団のことはおろか、私達のことも教えていませんでした!」

 

いまだに何が何だかよくわかっていないため、色々と迎撃の準備を整えている眼鏡の子を引き留めて事情を説明してもらうことにした。

弾丸の当たらない場所へテーブルを移動し、ホログラムPCを設置しながらその子は説明し始める。

 

「私達はアビドス対策委員会です。私の名前は知っていますよね?」

「うん、奥空アヤネちゃんだよね?」

「はい。私は主に皆さんの支援役です。それに……」

 

眼鏡の子は先程の反応からして案の定アヤネちゃんだった。

他の皆と違って武器を用意せず、ホログラムPCを用意しており、そんなパソコンが置いてあるテーブルにはドローンもあるため、アヤネちゃんのポジションとしてはサポート役……"アイツ"と同じ情報共有役のオペレーターってところかな。

そんな彼女はキーボードを高速で叩きながら、他の生徒に視線を移す。

その視線の先にいたのは

 

「はいはーい! 私の名前は"十六夜ノノミ"で~す☆ この学校の2年生なんですよ~。よろしくお願いしますね~先生~?」

「おう、よろしくノノミちゃん。それは……"ミニガン"?」

「はい~。この子の力はすっごいんですよ~」

「だろうね……。んじゃ、ポジション的には相手をあぶりだして一気に殲滅してもらおうと思ってるけどいい?」

「了解です~」

 

彼女――"ノノミ"ちゃんが持っている銃……というか"兵器"はマシンガンの中でも"ミニガン"と呼ばれる部類に入る代物。

基本的に設置して使うタイプのマシンガンを携帯できるようにしたミニガンは、その圧倒的な連射速度と装弾数により、敵対する相手を蜂の巣よりもひどい状態にするおっそろしい兵器である。

だが、その威力に比例するように反動はすさまじく、生身で扱うのはよほどの筋肉達磨でもない限りほぼ不可能。

しかし、そこは弾丸を食らっても痛いで済む程度の超人の多いキヴォトス。ノノミちゃんのように愛用の武器として扱う者もいるようだ。実際、俺がここに来る前にも不良を鎮圧するときに使ってるのを見かけたからだ。

口径の大きさをブラックにソナーしてもらい、即座に物資を弾薬に構築してもらい始める。

流石にこんな武器担いで前線で注意をひきつける役を担うとは思えないから、おそらく後方から弾丸をばら撒いて相手を一掃する"秘密兵器"的ポジションが一番有効。俺が引っ込んでても火力は十分だ。

 

「んじゃ、次はそこの黒髪少女」

「えっとこれはこれで、あれはそっちで……え、あ、わ、私は"黒見セリカ"よ。学年はアヤネと同じ1年。よろしくお願いするわね先生?」

「セリカちゃんね。了解。自身の戦闘時のポジションってわかる?」

「え? えっと、多分アタッカー……だと思う。いつもはホシノ先輩とかが前に出てくれてるから、ポジション的に中間くらいだけど……」

「オッケー把握。うまいこと調整しておくよ」

「……??」

 

次に問いを投げた少女――"セリカ"ちゃんはいろいろと焦りそうな状況でありながらもこっちの質問に答えてくれる。

自己申告ではアタッカー。ポジションは武器からして中間距離――"ミドルポジション"で、持っている武器――ARこと"アサルトライフル"。

アサルトライフルは、単射と連射の切り替えが可能で、マガジンの種類によってはミニガンレベルとはいかなくとも相当な制圧力を持つ。

ミニガンと比べて、圧倒的な火力と装弾数というメリットがない代わりに、重量と反動が抑えられている非常に使いやすい武器。

彼女の長所をうまく扱うには……前線の盾役とまではいかなくとも、協力して注意をひきつけ攪乱できるポジションがよさげだ。

アヤネちゃんと同じ1年とはいえ、俺がそばにいなくても戦えるだけの強かさもあるから……まだ決めるには早いな。他にもシロコちゃんとホシノちゃんがいる。

 

「よし次、シロコちゃん」

「ん、私はセリカのお守り役「ちょ!? シロコ先輩!?」……嘘、同じくミドルのアタッカー。武器はこれと……」

「それは……ドローン?」

「ん、たまたま拾ったのを改造した。撮影もできるしミサイルも撃てる優れもの。他には手榴弾がある」

「な、なるほど……」

 

……すっごいキラキラした顔してるけど、多分その機能、どっちか片方は後付けだよね? しかも、ミサイルってところで若干声に喜色が混じったから……後者が後付けか……こっわ……最近の女子高生こっわ……。

それにしても、ドローンから攻撃できるのはありがたい。

一瞬でも相手に注意をひきつけられるし、その間にも自身が攻撃できる。もしそれに構わずこちらを攻撃してもミサイルが飛んで相手に大打撃を与えられる。

追加で手榴弾もあるから、遮蔽物の陰に隠れている相手をあぶりだすのにも使えるな……。

いや、割と冷静に状況把握してるけど、ミサイルドローンと手榴弾持ってる女子高生ってなんだ?

……弾丸が飴玉よりも安いここでは普通か……よーし切り替えろー。

 

「んで、最後になるけど……」

「んー? おじさんのことが気になるのかい? ならば教えてしんぜよう~」

「お、おじさん……?」

「うへぇ、そこ気になっちゃう? まぁ気にしないでくれたまえ~」

 

なんか自身をおじさんと呼称する少女――"ホシノ"ちゃん。

この場所に来て癖の強い人と結構出会ってきたけど、自身をおじさんと呼称する子は初めてだな……。

っと、それはさておき彼女のことだ。

 

「おじさんのポジションは先輩らしく皆の盾になることだよ~。これもあるからなおのこと盾役だね~」

「メイン武器はショットガンで、サブはシールド……なるほど前進系……」

「お、流石はいろんな問題を解決してきたシャーレの先生だね~。その通りだよ~」

「そりゃどうも」

 

……とりあえず、この子の気配に違和感を感じるけど、ポジションとしてはいい感じのメンバーになっている。

盾役のホシノちゃん、ミドルアタッカーのシロコちゃんにセリカちゃん、高火力秘密兵器のノノミちゃんに、支援のアヤネちゃん。

この少人数でありながらこの学校を守り切れていたのが納得できるメンバーだ。

しかし、この編成ではホシノちゃんの負担がデカすぎる……なら、今回も俺がとるべきポジションは……。

 

「なぁ皆。俺のことってアヤネちゃんから聞いてるかい?」

「んー、シャーレの先生ってことも聞いてますね~。でも、よく聞いたのは~」

「ん、すっごい強い変身ヒーローってこと。バイクと合体するって」

「正解。俺も戦力に数えてくれてかまわない。これでも早々死ぬことはないからね」

「うへぇ、それはいいけど、あの人数を見て言えるの先生~?」

 

眠そうにしながらも、そこは先輩らしくちゃんと外の様子をチラ見していたホシノちゃんが俺に声をかけてくる。

外にいる敵の数は……ひーふーみーよー……ざっと30人くらいか?

 

「30人程度いるみたいだけど、それでも大丈夫?」

「大丈夫。あの程度なら何度も戦ってきた。ここに来てからも、その前からも」

「……うへぇ、ちょっと意地悪な質問しちゃったね~。ごめんね先生~」

「大丈夫だよ。こんなアホみたいな意見を聞き入れてくれるだけでもありがたいよ。そんじゃ皆――」

 

 

 

「あいつらを撃退するぞ!」

「はい!」

「分かったわ!」

「は~い☆」

「ん!」

「はいは~い」

 

 

 

そうして行動を開始するのであった。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「ふーん……今更大人が助けに来るなんてねぇ……」

「ん? どうしたんですかホシノ先輩?」

「いやぁ、何もないよ~」

「? だといいんですけど……」

 

思わずこぼれた言葉を誤魔化しながら、少女――"小鳥遊ホシノ"はこの学校を守るために戦場へと走っていく。

 

その誤魔化された言葉には、大きな疑念が渦巻いていた。

 

「……お手並み拝見かな……」







Tip!
今回の各自の戦術ポジション考察は某サイトの解説を見た作者の独断と偏見からだぞ!



今回も読了ありがとうございます。
昨日は体調が悪く、やむを得ず更新できませんでしたが、これからも定期的に更新はしていくつもりです。
ちなみに、Twitterなどもやっていますので機会がありましたら、作者のページからどうぞ。

また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
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それでは皆様また次回~


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