ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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特に戦闘回でもないため非常に筆が遅かった今話。
なんとか仕上げたものの、やはり微妙かもしれません。

それと、「ダイキン」さんが☆8評価を、「空気犬」さんは☆9評価を付けてくださいました。
皆様の応援のおかげでこの小説は続けられています。
これからも応援よろしくお願いします。

それでは、本編どうぞ。





撃退の後の作戦準備!

『カタカタヘルメット団残党、郊外エリアに撤退中です!』

「わあ☆ 私達、勝ちました!」

「あははっ! どうよ! 思い知ったか、ヘルメット団め!」

「ん、完全勝利」

「ふぁ~……疲れたぁ~……」

「んー、良い感じにハマったなぁ……」

 

俺達の即興で組んだ作戦にハメられ、ボロボロになりながら逃げていくカタカタヘルメット団。

こちらの損害に関しては、ホシノちゃんの盾、シロコちゃんの手榴弾に、弾薬が少々という最小限に抑えられた結果になったと思う。

各々勝利の余韻を感じつつ、襲撃を乗り越えられたことを分かち合う。

 

『皆さんお疲れさまでした! 学校に帰還しましょう!』

「「「「「了解!」」」」」

 

オペレーターとしてサポートしてくれたアヤネちゃんの指示に従い、俺達はその場を後にした。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

そんなこんなで一旦アビドス高等学校へと戻った俺達は、気を緩めて思い思いに休憩を取り始める。

俺とブラックは物資の製造及び周囲にソナーをして再襲撃がないかの警戒をしていた。

そんな中、ソファーに寝転んでいたホシノちゃんが思いっきり力の抜けた声で話し始める。

 

「いやぁ~、まさか勝っちゃうなんてね、ヘルメット団もかなりの覚悟で仕掛けて来たみたいだったけど」

「まさか勝っちゃうなんて、じゃありませんよ、ホシノ先輩……。勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか……。それにに関しての先生の支援、とても感謝します」

「マージで間に合ってよかったよ……物資は渡す時間がなくてあんな感じの無茶な戦法になったけど……」

 

今回に関しては本当に間に合ってよかった。

物資が想定した以上に枯渇していて、相手の勢力はこっちよりも大きい。

練度に関してはこの子達の方が上であったが、それを数で上回りかねない状況だった。

 

俺がいなくても耐えられたかもしれない。

しかし、それでも陥落までの時間を引き延ばす程度にしかならなかっただろう。そう感じられたのがここにきて思ったことだった。

 

ホント……迷子になってた俺何やってんだ……今度からちゃんと調べよ……。

 

そう軽く反省していると、シロコちゃんがなんだかすっごいキラキラした眼差しでこちらを見ながら話しだした。

 

「先生の指揮がよかったね。私達だけの時とは全然違った。先生も変身して戦うところがすごかった。これが大人の力……すごい量の資源と装備、それに自分も戦いながらの戦闘の指揮まで。大人ってすごい」

「やめてくれシロコちゃん……その純粋さが俺には刺さる……」

 

自身よりも年下な少女にすっごい純粋な目で見られてしまい、俺のなけなしの自尊心が破壊されていく。

本当の俺は、バイト戦士で万年フリーターで学力壊滅的で道も迷うし日々の贅沢がコンビニ弁当だと思っているダメ人間なんだ……。

……改めて列挙してみるとこれで先生と呼ばれていることに存在的な疑問すら覚えてしまう。

 

「おのれ連邦生徒会長―!」っと、毎度のごとく心の中で叫んでも、返ってくるのは風の音だけであった。

 

そんな俺達の様子を見たホシノちゃんがいたずらっぽい目をしながら、俺達をからかうように声をかけてくる。

 

「今まで寂しかったんだね、シロコちゃん。パパが帰ってきてくれたおかげで、ママはゆっくり眠れまちゅ……」

「パ……!? せ、先生がパパ……」

「ファッ!? や、やめてくれホシノちゃん! 俺まだ30でもないのにシロコちゃんみたいな歳の女の子が娘とかいろんなところに殺されるって! シロコちゃんも顔赤らめないでぇ! 俺が社会的に死ぬからぁ!!」

「なっ!? い、いつの間に手を出したの先生!?」

「手を出したとか言わないでセリカちゃんんんん!?」

「わー☆ 今日はお赤飯ですね!」

「お赤飯炊こうとしないでノノミちゃん! 皆して俺を警察に突き出そうとしてるの!?」

「あ、あはは……」

「アヤネちゃんは笑いながらスマホで警察呼ぼうとしないで!?」

 

ホシノちゃんが放った言葉に、なんか戦闘とは関係ない場所で殺されそうになってる俺と、なんでか顔を赤らめるシロコちゃん。

それにつられてセリカちゃんが信じられないとでも言うかのように驚愕し、ノノミちゃんは祝おうとする。

こんな空気の中で頼りになるはずのアヤネちゃんは、ひきつった笑みを浮かべながらスマホで警察を呼ぼうとしていた。

 

「カオスゥ……ですかねぇ……」そんな言葉が一番合いそうなそんな空気が流れ始めていた。

焦りに焦りまくってる俺を見て、流石に冗談だったのかスマホをしまい、咳払いをして場を落ち着かせたアヤネちゃんが話し始める。

 

「コホン……では、改めて自己紹介をしたいと思うのですけど……」

「お願いしますアヤネ様。私めを警察に突き出そうとしないでください」

「だ、大丈夫ですよ先生。流石に冗談ですから」

「ホント……? もしもしポリスメンしない……?」

「しないですって……」

 

「いいやっ! あれは割とマジな目だった!」とは声に出さず、姿勢を元に戻し彼女たちの話を聞いていく。

 

「私達は、アビドス対策委員会です。私はアビドス高等学校一年の奥空アヤネ。委員会で書記とオペレーターを担当しています。そして、同じく1年のセリカちゃん」

「よろしくね、先生」

「あぁ、よろしく2人とも」

「はい。そして、2年のノノミ先輩とシロコ先輩。」

「よろしくお願いします、先生~」

「おう、よろしくねノノミちゃん」

「……ん、よろしく先生。先生がパパになるのは……ごめんなさい」

「やめなさいシロコちゃん……俺飛び降りたくなっちゃうから……」

「…………ん、分かった」

「そして委員長のホシノ先輩です」

「いやぁ~、よろしくね先生~。シロコちゃんは渡さないぞ~」

「……うん、よろしく頼むよ」

 

……これ、自己紹介なのか? なんか俺の心に穴が開きそうだったんだけど……。

……ま、いいか。とりあえず、俺の方も自己紹介をしとかなきゃな。

 

「皆知ってるだろうけど一応自己紹介しておくよ。俺の名前は遠山カケル。連邦捜査部シャーレになんでか就任させられた元フリーター現社畜の変身ヒーローだよ。よろしく頼む!」

「はい! よろしくお願いしますね!」

「元フリーターって……なんでそれで先生に?」

「わー☆ よろしくお願いしますね、先生~」

「ん、かっこよかったよ先生」

「よろしくね~先生~」

 

自己紹介の手ごたえはいい感じだったようだ。

しかし、今は一息つけるほど余裕ができているが、事態はまだ終わっていない。

そこで、少し気を引き締めるために深呼吸をして皆の様子をうかがう。

俺の纏う気配が変わったのか、先程まで和んでいた空気が切り替わった。

 

「さて、皆の救援を受け取った俺はこの後の行動をどうしようか考えている。まず物資が足りないことに関してはこの後ブラックから物資を取り出して渡すつもりだよ。でも、相手方による被害は今回まで……ってことはないはずだ」

「ん、今まで何度追い返してもあいつらはやってきた。多分、さっきのだけじゃ諦めてないはず」

「くっそぉ……! カタカタヘルメット団めぇ……!」

 

俺の想定に同意するシロコちゃんと、忌々しそうに相手の組織名を呟くセリカちゃん。

アイツらの襲撃人数と勢いからして、今回の戦闘じゃ心を折れたって感じはしなかった。

そして、今回の襲撃に参加した人数があれだけだったわけで、補給員や治療員、あれだけの人数が集まる拠点を守る人員も含めればさらに数は多くなるだろう。

 

そんな奴らが総攻撃を仕掛けてきたら、流石に彼女達では撃退すらできない。

 

それは皆を見守っていたホシノちゃんも同じ考えだったようで、ゆるゆるとした動きながらも手を上げて話しだした。

 

「ん~、先生の言おうとしていることはすごくわかるよ~。おじさんも同じ考えだし~。というわけでおじさんにいい考えがある~」

「え!? 何か作戦があるんですかホシノ先輩!?」

「うそっ……!?」

「うへぇ、そんな意外だったかなぁ~」

「い、いえ、先輩っていつも寝ていますし……」

「そう思われても仕方ないか~。ま、それはいいや」

 

なんか後輩に滅茶苦茶信じられないとでも言いたげな視線を向けられながらも、ソファーに寝転んでいた状態から座りなおしたホシノちゃんは話し始めた。

 

「おじさんの考えでは、ヘルメット団は数日もすればもう一度攻撃してくるはずだよ。ここのところずっとそういうサイクルが続いてるからね~。そこでだよ、今度はこっちから攻撃を仕掛けて、やつらの前哨基地を襲撃しようかなって」

「い、今ですか?」

「そうだよ。今なら先生もいるし、補給とか面倒なことも解決できるし。先生も、それで良いよね~?」

「あぁ。元々俺も一緒に行くつもりだったし、異論はないかな」

 

そう、ホシノちゃんと俺が考えてたのは相手が今度こそこっちを襲撃できなくなるように、相手の前哨基地を攻撃することだ。

これにより、相手はこちらへの攻撃をしづらくなるだろうし、なにより相手に甚大な被害を与えることで諦めさせることもできそうだからだ。

 

「なるほど。ヘルメット団の前哨基地はここから30kmくらいだし、今から出発しよっか」

「良いと思います。あちらも、まさか今から反撃されるなんて、夢にも思っていないでしょうし」

「そ、それはそうですが……」

「大丈夫だってアヤネちゃん。相手は手負い、こっちは万全。結構有利な状況だと思うけど?」

 

不安そうなアヤネちゃんに安心させるように微笑みながら、この作戦に同意する。

よほどのことがない限り、負ける可能性はほぼないと思ったからだ。

 

「よっしゃ、先生のお墨付きももらったことだし、この勢いでいっちょやっちいますかー」

「善は急げ、ってことだね」

「はい~それでは、しゅっぱーつ!」

 

という感じで俺達は出発したのである。







Tip!
今回は特になし!



今回は説明回だったこともあり、特にアクションはありませんでした。
次回以降に何かしらオリジナル要素をいれていきたいところです。

また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」「作者に直接メッセージを送ってみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください。

それでは皆様また次回~


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