ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~ 作:クラウディ
前回の更新から2か月半たってようやく久しぶりに最新話更新できました。
スゥ………………
すんませんでしたぁ!!!!!!!!!!!!(フライング土下寝)
いやほんと、マジですんません。
仕事も始まって忙しいのもあったり、ゲーム配信したり、原神で神引きしたり、ブルアカでバニートキとメイドアリスをそれぞれ10連ずつで獲得できたり、いろいろと、それはもう色々とあったのですが、執筆に時間をとっていませんでしたぁ!!!!
すみません!!!!!!!!!!
そんなこんながありつつも、本日は久しぶりの更新ができ、この調子で次回も書いていけたらいいなと思っています。
ええ加減"アサルト"を登場させないと……
そんなこんなで本編どうぞ。
「……それでは、アビドス対策委員会の定例会議を始めます」
「「「「はーい」」」」
「本日は先生にもお越しいただいたので、いつもより真面目な議論が出来ると思うのですが……」
「俺にそういうのは期待しないでくれ!」
「……このような感じなので、皆さん少しは真面目にいきましょう。早速議題に入ります。本日は――」
セリカちゃん誘拐事件を解決した翌日。
俺達は対策委員会の部室にて、定例会議を行おうとしていた。
議題はもちろん「アビドスの借金をどう返済するか」というもの。
正直に言って、真面目に返すのがバカらしくなってくる値段を突きつけられている状況だが、ここから逃げることも出来ないというくらいには追い込まれているため、真正面からこの問題に取り組んでいかなければならない。
だが、あの値段を返済するには凄まじいまでの労力と人員が必要だ。
そもそもなんだよ9億って。5人の子供達に払わせる値段じゃねぇだろ。
そんなことを思っても借金が消えるわけではないのでとりあえず切り替えておく。
「一応、俺の方でも借金に不正がないかって確認と分析をしてみたんだけど、まぁ、お相手さんは尻尾を全然出していないし、こっち側から助けを求めて承諾したから不正があろうがなかろうが、その時の証明を盾にされて借金を消す……なんてことがほぼほぼできない。シャーレの権限を使おうにもまずそこまでの力を証明できる実績が無いから無理、だってさ」
「うへ、やっぱり?」
「おう。すまんね皆。俺にもうちょい力があればなぁ……」
「だ、大丈夫ですよ! 先生が力になってくれてるのは変わりませんので!」
「ん、私達じゃできないことをしてくれてるから謝らないで」
皆から慰めの言葉をかけられるが、連邦生徒会所属であるシャーレの責任者なのに影響力がほとんどないせいで、この子達を助けられないのはとても歯がゆい。
だが、シャーレの力が十分にあって借金を完全に消し飛ばせたとしても、「はいこれで解決」ってわけにはいかないのも現状。
皆がこれから先もアビドスで活動していくのに何もかも足りないのなら、またどこかに助けを求めなければならないはず。
そしてまた今回の借金被せてきたような輩に頼らざるを得なければ今までの努力が水の泡である。
「んで、俺が助けようにも皆は"アビドス生徒会"じゃなくて、どこにでもいるような"個人"が集まってる判定らしくて、シャーレ側から権力を動かそうにも動かせない状況らしいのよ」
「そうですね……」
「まさか生徒会の権限が無くなってるなんて……」
「一体いつの間にこんなことになってるのよ……!」
しかも、この対策委員会はアビドス生徒会としての"権限"を持っていないらしい。
――……現状、アビドスの生徒会は"存在しない"ことになっています。土地のほとんどがないこともそうですが、生徒の数も極めて少なく、そして生徒会の更新もされていないために、"アビドス高等学校"として連邦生徒会に意見を出す権限も持っていません。……これでどうでしょうか?
――んー、ありがとうリンちゃん。忙しいのにごめんな?
――いえ、先生には不良の鎮圧、物資運搬などの手が回せていなかった業務を片付けてくれましたので。これくらいのことしか手伝えませんが……。
――大丈夫だって。あとはこっちに任せて。
リンちゃんに聞いてみたところではこんな感じだった。
正直言って抽象的というかフワッとした感じでわからなかったのだが、ブラックが言うにはこうらしい。
『七神の言葉をそのまま受け取るなら、あいつらはそもそも"アビドス高等学校"という組織の一員ではない。お前の足りない頭で分かるように言ってしまえば……アビドスの"残党"だ。生きていくことすら苦しいからと資金援助を頼めば、そいつらは甘言で誘惑し、少しずつこいつらの"希望"という土台を切り崩していった。騙されたこいつらが気づいた時には、拠点を維持できるほどの資金もなく、維持できないが故に構成員も幹部も組織を手放し、残ったこいつらは伝手も抗う力すらも無い状態で、果ての無い復興活動をしている……という感じだ』
……馬鹿にされてるような気がしないでもないが、ブラックの言う通りに大体のことは理解できた。
生きていくことすら難しいからと助けを求めれば、助けを求めたやつにいいようにされ、気づいた時には状況をどうにかしようとする力すら無くなっていた。
ハッキリ言って許せるわけがない。
こんな"子供達"をいいようにする"悪"なんて。
だけど、俺達が動いてしまえば元も子もない。
この間のヘルメット団は明らかに手に入れられそうにない戦車なども持ち合わせていて、それらをヘルメット団のようなチンピラに流せるレベルには相手の裏にいるやつは強大だ。
さらにアビドスとの契約も"表面上では合法的"な取引を行っているため、武力行使をしたとしても借金が消えるわけではないし、組織も潰しきれない。
……"アサルト"を呼べば戦車程度が数十台集まったとしてもどうにかなるが、法的な圧力をかけられてるせいで武力行使はむしろ悪手なのかもしれない。
そんなこんなで身動きができない中でも頑張ろうと、皆で会議を始めたのであった。
「……と、いうわけで、先生、ひいてはシャーレの力を借りての復興は難しいので、それ以外に案がある人は意見をお願いします」
司会を務めるアヤネちゃんの言葉と共に、皆がそれぞれの意見を交換し始める。
俺自身もシャーレの権力以外で何かしら手伝えそうなことはないかと考えてみるが……俺はそういうことには疎い。
外に連絡が届くなら、持てる伝手を活かして皆に調べてもらえればいい……と思ったが、何度も試しているものの状況は非常によろしくない。
なにせ、この学園都市キヴォトスの外に対しての連絡
しかも、電話をかければ爆速で繋がるはずの"アイツ"にすら繋がらないのが一番の気がかりである。
一体どういうことなんだ……?
……今考えてても仕方ねぇか。
ま、どうせあいつのことだ。どこかで気儘に生きてるだろう。
若干上の空になりながらも、答えの出ない物事からは一旦離れ、皆の会議へと意識を向けた。
「それでは、意見のある方は挙手をお願いします」
「はい! はい!」
「はい、1年の黒見さん。お願いします」
アヤネちゃんの言葉に真っ先に手を挙げたのはセリカちゃん。
なんでか分からないがやけに自信のある声をしている。
そんなセリカちゃんは、アヤネちゃんに名字で呼ばれたことに何だかぎこちない顔をした。
「……えっとさ、まず名字で呼ぶの、やめない? いつもと違ってなんか変な感じなんだけど」
「あ、あはは……でもせっかくの会議だし……」
「うへへ~、こっちの方が新鮮味あっていいんじゃなーい? 珍しく先生がいるしさ~」
「珍しくというより、初めて」
「ですよね! なんだか委員会っぽくてイイと思いま~す☆」
「んー、確かにな。形からでも入っていくのはいいことだと思うぞ~」
「先生も同じ意見みたいだね~」
否定的な意見は出なかったが、全員からのフワッとした意見に何だか腑に落ちない表情のセリカちゃん。
そんな彼女は頭を振って改めて話しだした。
「とにかくっ! 対策委員会の会計担当としては、現在の我が校の財政状況は破産の寸前としか言いようがないわっ! このままじゃ廃校だよ! 毎月の返済額は利息だけで788万円! 私達も頑張って稼いではいるけど正直利息の返済すら追いついてない」
「ん、今までは指名手配犯を捕まえたり、近くで起きた苦情を解決したり、ボランティアをしてきたけどそろそろ限界」
「そうよシロコ先輩!」
指名手配犯の捕縛、苦情の解決、ボランティア……。
……まるっきり最近の俺とやってること同じで、だからこそ、この程度じゃそう簡単に資金は集まらないのがよく分かった。
だけど、セリカちゃんが伝えたいのはそこじゃないらしい。
「このままじゃらちが明かないのは皆も分かってる! だからこそ、ここで一発デカいのを狙わないと!」
「デカいのを……? それって、例えば?」
「ふふふっ、これ見て!」
「お、なになに……」
そう言ってセリカちゃんは満面の笑みで一枚のチラシを懐から取り出す。
そのチラシにあったのは……「ゲルマニウム麦飯石ブレスレットであなたも一攫千金」という、うさん臭さマックスな謳い文句が書いてある、なんかこう、完全に"詐欺"としか思えないものだった。
「…………」
「この間、街で声をかけられて説明会に連れて行ってもらったの! 運気を上げるゲルマニウムブレスレットってのを売ってるんだって!」
「…………」
「これね、身に着けるだけで運気が上がるんだって! で、これを周りの3人に売れば……みんな、どうしたの?」
意気揚々と語り始めたセリカちゃんだったが、話が進めば進むほど周りの反応が微妙なものに変わっていくのを感てしまったのだろう、こちらを不思議そうな目で見てきた。
………………よし、ここは大人として一発言わないとな……。
「へーいセリカちゃん。それ詐欺だよ詐欺。それもめちゃくちゃわかりやすいマルチなやつ」
「……へ? う、嘘でしょ!?」
「ん、先生の言う通り」
「そもそもゲルマニウムと運気アップって関係あるのかな……こんな怪しいところでまともなビジネスを提案してくれるわけないよ……」
「うへー、やっちゃったねーセリカちゃん」
「セリカちゃん、騙されちゃいましたね。可愛いです☆」
「こ、これ2個も買っちゃったんだけど……」
全員から総ツッコミを受けたセリカちゃんは崩れ落ちてしまった。
哀れセリカちゃん……彼女には不憫属性でもあるのだろうか……?
「えっと、それでは黒見さんからの意見はこの辺で……他にご意見のある方……」
「はいはい~!」
「えっと……はい、3年の小鳥遊委員長。ちょっと嫌な予感がしますが……」
「うむうむ、えっへん!」
今度はホシノちゃんのようだ。
何だか改まったような咳払いをしてホシノちゃんは口を開く。
「我が校の一番の問題は、全校生徒がここにいる数人だけってことなんだよねー。生徒の数イコール学校の力。トリニティやゲヘナみたいに生徒の数を桁違いに増やせれば、毎月のお金だけでもかなりの金額になるはずー」
「ほうほう、まぁ確かにそういうもんか」
「そ、そういうものなんですか?」
ホシノちゃんの意見にアヤネちゃんが首を傾げながら聞いてくるが、これは自分の方でも納得できる意見だ。
「そもそも、いろんな仕事とかの作業を手っ取り早く終わらせるには、人の数――"マンパワー"が必要なのよ。例えば、10の木材を指定した場所に運ぶとするじゃん? その時に2人で運ぶとするなら、まぁ、一人が2本持つとかの工夫をしても何回か往復しないといけない。でも、その木材を10人で終わらせるなら全員が一本ずつ持って一回運べばそれで終わり。めちゃくちゃ単純だけど効率的な方法……って、ブラックが言ってた」
「な、なるほど……」
ま、世の中には単体で色々とひっくり返す"規格外"なのがいるんだけどな。
そんな俺の補足に満足げな顔をしたホシノちゃんは続いて話しだす。
「そういうことー! 生徒が増えれば議員も輩出できるし、連邦生徒会での発言権も与えられるしね」
「いい提案なんですが……どうやって生徒の数を増やすんですか……」
「それは俺も気になる。どうやって増やすのさホシノちゃん?」
アビドス生徒の中では年長者のホシノちゃんだから、流石にセリカちゃんみたいなことは言わないであろうと思い聞き返してみたのだが……。
「簡単だよー、他校のスクールバスを拉致ればオッケー!」
「はい!?」
「…………(頭痛をこらえるように頭を押さえながら俯く)」
ダメみたいだった。現実は非情である。
「登校中のスクールバスをジャックして、うちの学校への転入学書類にハンコを押さないとバスから降りられないようにするのー。うへ~、これで生徒数がグンと増えること間違いなーし!」
「それ、興味深いね。ターゲットはどうする? トリニティ? それともゲヘナ? やっぱりミレニアム? 早速風紀委員の情報も調べないと」
「な、なんで乗り気なのよシロコ先輩!?」
「ん? 狙いをどこに定めるかによって戦略を変える必要があるからだけど?」
「そういうことじゃなーい!!」
「ノノミちゃん……頭痛薬と水くれない……?」
「は~い☆」
最近の子って若いなぁ……あ、俺まだアラサー前だったわ。
そんなことを思いつつ、俺はノノミちゃんに渡された頭痛薬と水を飲みつつ会議の行方を見守る。
「ん、私にいい考えがある」
「……はい、2年の砂狼シロコさん……」
「銀行を襲うの」
「はいっ!?」
「!? ングッ!? ゲホッゲホッ!」
「先生!?」
シロコちゃんみたいな美少女の口からノータイムで出てきた銀行を襲う発言に思わずむせてしまった。
しかも頭痛薬を確実に流し込むために水を大量に含んでいたため、気管に入りかけてしまう。
傍に駆け寄ったアヤネちゃんに背中をさすられながらなんとか持ち直した俺は、シロコちゃんへと問いかけた。
「シロコちゃん……その心は……?」
「ん……借金を返すには危ない道だって"
「お後がよろしいようで……」
なんかうまいこと返されてしまった。
そうかぁ……銀行強盗かぁ……最近の子はすごいなぁ……。
「いやいやダメですよシロコ先輩!? いくらなんでも強盗は駄目ですって!」
「覆面も作ってきたのに……」
「いつの間に!?」
「わぁ、見てください! レスラーみたいです!」
「いやー、いいねぇ。人生一発でキメないと。ねぇ、セリカちゃん?」
「そんなわけあるか!! 却下! 却下ー!!」
「ん……」
セリカちゃんとアヤネちゃんに止められ、シロコちゃんはしぶしぶ覆面をしまった。
……アウトローすぎて、大丈夫かこの子達……特にシロコちゃん、めっちゃ"マジ"な顔してたね……。
「気を取り直して、最後は……」
「はい!」
「はい……2年の十六夜ノノミさん。犯罪と詐欺は抜きでご意見をお願いします……」
「はい! 犯罪でもマルチ商法でもない、とってもクリーンかつ確実な方法があります!」
「えっと、それは何なのノノミちゃん?」
流石にノノミちゃんみたいな子がぶっ飛んだことを言うはずはないだろ――
「アイドルです! スクールアイドル!」
「ア、アイドル……!?」
ダメだった()
「そうです! アニメで観たんですけど、学校を復興する定番はアイドルです! 私たち全員がアイドルとしてデビューすれば……」
「却下ー」
「あら……これも駄目なんですか?」
「なんで? ホシノ先輩なら、特定のマニアに大ウケしそうなのに」
「うへー、こんな貧弱な体が好きとか言っちゃう輩なんて、人間としてダメっしょー。ないわー、ないない」
「決めポーズも考えておいたのに……じゃーん! 水着少女団のクリスティーナで~す♧」
「どういうことよ……」
「何が「で~す♧」よ! それに「水着少女団」って! だっさい!」
「えー、徹夜で考えたのに……」
「ん、そこに覆面も入れよう。その方が良いと思う」
「シロコ先輩も乗っからないで!」
「うへー、やっぱりバスジャックを……」
「……い……」
「良いわけないじゃないですかぁ!!!」
その日、一台のテーブルが宙を舞った。というかアヤネちゃんがキレた。
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『…………』
校庭では、校舎内の喧騒を傍聴していたブラックが、呆れるような排気音を鳴らしていた。
Tip!!
カケルの年齢は25歳以上、30歳未満を想定しているぞ!
今月の2.5周年イベント楽しみですね。石足りないっす(水着ラビット小隊ガチャで天井した民)
セイアが来てくれることを願ってセイアゼミになろうかな……。
また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」「作者に直接メッセージを送ってみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください。
それでは皆様また次回~