ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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はいどうも、最近アズサガチャで100連分の石を消し飛ばしたクラウディです(致命傷)。
どうにかこうにか更新できましたが、しばらく原作との変更点とかがないからなのか、少し自分でも焦ってきてたので、少し間を開けさせてもらっていました。
なんとかアビドス編最終話までの構想は出来て、やりたいこととかも考えつきました。
この調子で更新していきたいです。

今回も「幹次郎」さん、「伝説の超三毛猫」さん、「ししゃも」さんから感想をもらっており、「カリアル」さん、「かまたき」さん、「探究の大図書館第9柱」さんから☆9評価をもらっています。
皆様の応援が力になりますので、これからも応援よろしくお願いします!

それでは本編どうぞ。



※追記※

水着サキは10連で、水着ミヤコは天井でゲットしました。





見知らぬ生徒達?

「いやぁー、悪かったってば、アヤネちゃーん。ラーメン奢ってあげるからさ、怒らないで、ねっ?」

「怒ってません……」

「はい、お口拭いて。はい、よくできましたねー☆」

「赤ちゃんじゃありませんからっ」

「安心してくれアヤネちゃん。俺の財布にはまだ余裕がある。だから遠慮なく食べてくれ」

「ありがとうございます……」

 

アヤネちゃん怒りのちゃぶ台返し事件から数十分後、俺達はアヤネちゃんのご機嫌取りのため、またまた紫関ラーメンにお邪魔していた。

むすっとした顔でラーメンをすすっていくアヤネちゃんは、甲斐甲斐しく世話をする皆に囲まれている。

このメンバーの中では一番年下なのに皆からご機嫌取りをされているのは少し和やかさを感じられた。

そんな俺達の姿を見ながら、バイト服に着替えてラーメンを運んできているセリカちゃんは微妙そうな表情で訪ねてくる。

 

「……なんでもいいんだけどさ。なんでまたウチに来たの?」

「んー、俺の財布で払える値段&安定して美味いのがここくらいしか知らないから、かな? あ、アヤネちゃん、チャーシューもっと食べるか?」

「ふぁい」

「はぁ……まぁ、こっちとしては助かるからいいんだけど……はぁ……あれどうやって返品しよ……」

 

最後にボソッと言って作業に戻るセリカちゃんの後ろ姿を見送った。

……もっとラーメン注文しておくか。

 

「大体、皆さんはもうちょっと常識的な方法を考えてください。私よりも年上なのに漫才みたいなことを言って、あとですね……(グチグチ)」

「あ、あはは……まぁ、また新しい案でも考えればいいからさ? 今はとりあえずラーメン食って落ち着こ――」

 

――ガタッ、ガララッ

 

「おろ?」

「す、すみません……お、お邪魔、します……」

 

と思っていた時、店の扉が開いてオドオドとした様子の舟形帽を被った黒髪の女の子が入ってきた。

この辺では見かけない顔だな……? 迷子……ってわけはないよな流石に。

そんな彼女は店内を見渡し、セリカちゃんを見つけるとか細い声で呼びかけた。

 

「あ……あのう……」

「いらっしゃいませ! 何名様ですか?」

「……こ、ここで一番安いメニューって、お、おいくらですか?」

「一番安いのは……580円の紫関ラーメンです! 看板メニューなんで、美味しいですよ!」

「あ、ありがとうございます!」

「……ん?」

 

この店で一番安いメニューは何かと尋ね、セリカちゃんの答えに表情を明るくした女の子は足早に店の外へと駆け出していく。

メニューの値段だけ聞いて退出……なんだろう……すっごい聞き覚えのある質問だ。参考例は金欠になってた時の俺達である。

そんなことを知らないセリカちゃんだったが、しばらくすると再度先程の女の子……に加えて三人の女の子も入ってきたことに納得したような表情をして笑顔を浮かべた。

 

「えへへっ、やっと見つかった、600円以下のメニュー!」

「ふふふ。ほら、何事にも解決策はあるのよ。全部想定内だわ」

「そ、そうでしたか、さすが社長、何でもご存知ですね……」

「はぁ……。すみません店員さん、4名でお願いします」

 

「4名様ですか? お席にご案内しますね」

 

オドオドとした女の子の他にも入ってきた女の子達――快活そうな性格で白髪をサイドテールにした小柄な女の子や、赤髪の高級そうなコートを肩にかけた女の子に、白と黒のツートンカラーの髪をポニーテールにした女の子の3人――は、一目見ただけでも独特の個性がありそうな雰囲気が感じられる。

リーダー格であろう存在は赤髪の女の子。黒髪の子が社長って呼んでいるところから、あの年齢で会社でも興したのだろうか?

まぁ、とりあえずそんなことはさておき、そんな女の子達をセリカちゃんが案内しようとする。

……だが、白髪の女の子が前に出てちょっと気まずそうに答えた。

 

「んーん、どうせ1杯しか頼まないし大丈夫」

「1杯だけ……? でも……どうせならごゆっくりお席へどうぞ。今は暇な時間なので、空いてる席も多いですし」

「おー、親切な店員さんだね! ありがとう、それじゃお言葉に甘えて。あ、わがままのついでに、箸は4膳でよろしく。優しいバイトちゃん?」

「えっ? 4膳ですか? ま、まさか1杯を4人で分け合うつもり?」

 

……めっちゃ既視感のある返答が来た。マジかよ……この子らも金欠か……え、それで会社運営してんの? 大丈夫それ?

 

「ご、ご、ごめんなさいっ。貧乏ですみません!! お金が無くてすみません!!」

「あ、い、いや……! その、別にそう謝らなくても……」

「いいえ! お金が無いのは首が無いのも同じ! 生きる資格なんてないんです! 虫けらにも劣る存在なのです! 虫けら以下ですみません……!」

「はあ……ちょっと声デカいよ、ハルカ。周りに迷惑……」

 

何かスイッチが入っちゃったのか、すごい勢いで頭を下げ、ネガティブなことをまくしたてる黒髪の女の子と、そんな子をなだめるツートンカラーの女の子。

……なんか、彼女達を見てると昔のことを思い出して目頭が熱くなってくるな……くぅっ……!

 

「ん? どうしたの先生? 七味多かった?」

「安心してくれシロコちゃん……! ちょっと昔のことを思い出してただけさ……!」

「ん……ならいいけど……」

 

思わず目から汗があふれだしてたみたいでシロコちゃんに心配されたが大丈夫だ。これは過去を乗り越えるための汗だ……!

若干引かれてる気がしないでもないがそんなことはどうだっていい。どうだっていいんだ……!

 

そんな俺の反応はさておき、なんだかんだ情に厚いセリカちゃんはネガティブになっていた女の子に声をかけた。

 

「そんな! お金が無いのは罪じゃないよ! 胸を張って!」

「へ? ……はい!?」

「お金は天下の回りもの、ってね。そもそもまだ学生だし! それでも、小銭をかき集めて食べに来てくれたんでしょ? そういうのが大事なんだよ! もう少し待っててね! すぐ持ってくるから!」

 

そう言ってセリカちゃんは厨房へと駆け出して行った。

残された女の子達の中でも、ツートンカラーの子が冷静に呟く。

 

「……何か妙な勘違いをされているみたいだけど?」

「まあ、私達もいつもはそんなに貧乏ってわけじゃないんだけどね。強いて言えば、金遣いの荒いアルちゃんのせいだし」

「『アルちゃん』じゃなくて社長でしょ? ムツキ室長、肩書はちゃんと付けてよ」

「ん? だってもう仕事終わった後じゃん? ところで、社長のクセに社員にラーメン1杯奢れないなんて」

「うっ……」

「今日の襲撃任務に投入する人員を雇うために、ほぼ全財産使っちゃったし……」

「うぐっ……」

 

ツートンカラーの子と白髪の子の言葉に、痛いところを突かれたように引きつったような表情で少し落ち込む赤髪の少女。やり手の子かと思ったらなんかポンの者っぽい雰囲気を感じられた。

 

「ふ、ふふふ。でもこうして実際ラーメンは口にできるわけでしょ? それぐらい想定内よ」

「たったの1杯分じゃん。せめて4杯分のお金は用意しておこうよ……」

「ぶっちゃけ、忘れたんでしょ? ねえ、アルちゃん。夕飯代取っておくの、忘れたんでしょ?」

「……ふふふ」

 

……目をそらしてる辺り図星か……強く生きてくれお嬢ちゃん……。

っと、流石にこれ以上盗み聞きするのは野暮ってもんだな。俺も飯食べないと。

 

「んー、ところでアヤネちゃん。話を変えることになるんだけど、この間の調査って結果出た?」

「ふぁい? ごくっ……流石にまだ結果は出てないんですね……」

「んー、それはしょうがないか。まだそんな時間も経ってないし、じっくりやってくれると助かる。焦っては事をなんとやらってね。ずずず……」

 

この間の調査……もちろん、この間のヘルメット団が使っていた違法車両に関してだ。

もう相手の力の大きさはおおよそ把握しているが、それが「どこ」から「誰」によって流されていたのがまだ分かっていない。

この超が何個も付くようなキヴォトスで、それこそ、こんなことをやらかしそうな黒い組織は大量にある。

それを虱潰しに探すっていうのは……滅茶苦茶効率が悪い。当たり前だけどな。

それに、余計な恨みをかって、ホシノちゃん達に迷惑をかけるわけにもいかない。

ほんと、こっちに来る前は「議員のおっちゃん」がいなかったら俺もっと面倒なことになってたんだなぁ……。

 

「はい、お待たせしました! お熱いのでお気をつけて!」

「「「「!?」」」」

 

そんなことを考えていると、セリカちゃんがさっきの子達の席に一杯のラーメン……いや、皿"いっぱい"のラーメンを運んできた。というかラーメンじゃなくて「山」って言った方が良いだろあれは。○郎もびっくりの量だった。

 

「ひぇ、なにこれ!? ラーメン超大盛じゃん!」

「ざっと、十人前はあるね……」

「こ、これはオーダーミスなのでは? こんなの食べるお金、ありませんよぅ……」

 

あまりの量というか、自分達が想定していたものを大きく超えるメニューに困惑する女の子達。

だが、セリカちゃんは笑顔でこう答えた。

 

「いやいや、これで合ってますって。580円の柴関ラーメン並! ですよね大将?」

「ああ、ちょっと手元が狂って量が増えちまったんだ、気にしないでくれ」

「大将もあぁ言ってるんだから、遠慮しないで! それじゃ、ごゆっくりどうぞー!」

 

セリカちゃんに声をかけられた柴大将もそう言って笑顔で厨房へと戻っていき、セリカちゃんも他のお客さんへの対応に向かった。

なるほどねぇ……2人とも、粋な真似してくれるじゃないの……。

 

「う、うわぁ……」

「これは、すごいね……」

「よく分かんないけど、ラッキー! いただきまーす!」

「……ふふふ、さすがにこれは想定外だったけど、厚意に応えて、ありがたく頂かないとね」

 

そうして出されたラーメンを口に運んでいく女の子達。

口に入れた途端、彼女達は目を見開いた。

 

「お、おいしいっ!」

「なかなかイケるじゃん? こんな辺鄙な場所なのに、このクオリティなんて」

「本当においしいね……いい場所知れたかも」

 

そう言って、女の子達は感想を言いながら次々にラーメンを口に運んでいく。

実際、柴大将の作るラーメンはめちゃくちゃうまい。

俺の知り合いである「博打の又三郎」のおっちゃんに奢られたラーメン店に勝るとも劣らないと俺は思っている。

 

あ、「博打の又三郎」っていうのは、めちゃくちゃ金を持ってたけど全財産をいろんなところに寄付して、自分から貧乏になるって決めた変わり者のおっちゃんで、ホームレス生活を楽しみながら競馬とかで稼いだお金をいろんな人に奢ることを生きがいとしてる人だ。おっちゃんにもいろんなことがあったらしいけど……まぁ、おっちゃんは今が良いって言ってるから俺が気にするだけ意味ないだろう。

 

っと、又三郎のおっちゃんに関しては今はいいや。

 

そんな感じに美味そうにラーメンを食べている女の子達の言葉を聞いて、興味を持ったのかノノミちゃんが話しかける。

 

「でしょう、でしょう? 美味しいでしょう?」

「あれ……? 隣の席の……」

「うんうん、ここのラーメンは本当に最高なんです。遠くからわざわざ来るお客さんもいるんですよ」

「えぇ、分かるわ。色んな所で色んなものを食べたけれど、このレベルのラーメンはなかなかお目にかかれないもの」

「えへへ……私達、ここの常連なんです。他の学校の皆さんに食べて頂けるなんて、何だか嬉しいです……」

「その制服、ゲヘナ? 遠くから来たんだね」

「私、こういう光景を見た事があります。一杯のラーメン、でしたっけ……?」

「うへ~、それは一杯のかけそばじゃなかったっけ?」

 

ノノミちゃんだけじゃなく、アヤネちゃんも思わず話しかけ、それからシロコちゃん、ホシノちゃんと話しかけていく。

和気あいあいとした光景に俺も思わず頬が緩んだ。

そして、とあることを思いつく。あのおっちゃんがやっていたようなことだ。

 

「んー、っと、財布にはどれくらい……結構余裕あるな。よし! よっす、そこの嬢ちゃん!」

「あら? 大人の方がいるなんて珍しいわね? どんな用かしら?」

「そのラーメン、俺が奢るってのはどうだい?」

「……へ!?」

「あっははは、まぁあれだよ。袖振り合うもなんとやらってやつだ。知り合いのおっちゃんが言っててね。ここで会ったのも何かの「縁」ってやつだ! 奢らせてくれ!」

「ほ、本当にいいんですか!? ま、まさかこれを口実に私達を奴隷として働かせようと……!?」

「いやいやいや、そんなことないって。ただのお節介ってやつだよ。それでいいよな大将!」

「あぁ。それは手元が狂っちまっただけ。値段は変わりねぇさ」

「というわけだそうだ。安心してくれ!」

「……ふ、ふふふっ、ここまでの厚意を無下にするなんてアウトローとしての名が廃るわね……ありがたく受け取るわ」

「あ、ありがとうございます!」

「くふふふっ、太っ腹だねおじさん?」

「……ありがとう。感謝しておくよ」

 

俺の言葉にそれぞれ感謝を告げて箸を進めていく女の子達。

うんうん、やっぱり誰かの笑顔ってのはこっちも嬉しいのよ。例えそれがどこであっても、ってな。

 

(……ちょっとムツキ)

(んー?)

(連中の制服、それとあの人の顔)

(あれ、ホントだ)

(で、どうする?)

(んー、っとね……)

「うふふふっ! 良いわ、こんな所で気の合う人達に会えるなんて。これは想定外だけど、こういう予測できない出来事こそ人生の醍醐味じゃないかしら!」

(アルちゃん気づいてないみたいだけど?)

(……言うべき?)

(……面白いから放っておこ♪)

 

そんなこんなで、柴関ラーメンでのちょっとした出会いは過ぎていったのであった。







Tip!

カケルはいろんな人と出会って、その人たちから様々なことを教えてもらったりして成長してきたぞ!
言うなれば「ペ○ソナ」みたいな感じだ!



一応、参考資料とかを見てメインストーリーやイベントストーリーを時系列順に把握しているのですが、これ全部書くとなると難しいので、メインストーリーと特定のイベントストーリーを書いていくスタイルにしようと思っています。

また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」「作者に直接メッセージを送ってみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください。

それでは皆様また次回~


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