ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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えー、めちゃくちゃ時間がかかった割には超短い最新話です。
すんません!!!!!!(土下座ァ!)

はい……どうもクラウディです。
ここ最近、原神ではフォンテーヌ実装だったり、ブルアカをメインに扱っているディスコード鯖に入り浸ったり、APEXに逃げたりと色々としていたせいでめっっっっっっっっっっっっちゃ時間がかかってしまいました。

ほ、本当に申し訳ない……。

と、とりあえず何とか時間を作って体力に余裕がある時には書いてみて出来上がった最新話です……。

あ、今回は「ポンコツNO」さん、「伝説の超三毛猫」さん、「山崎五郎」さん、「まさかかまいたち」さん、「へっぽこチャンネル」さんから感想をもらっています。
評価に関しては「ポンコツNO」さんと「あそみな」さんから☆10評価を、「光の亡者予備軍」さんと「山崎五郎」さんと「ポテたま」さんと「まさかかまいたち」さんから☆9評価、「一日三食ドンタコス」さんから☆8評価をもらいました!
皆様の応援のおかげでこの作品を続けられていますので、皆様のご愛読をお待ちしております!

あ、イマサラタウンですがUA25000突破ありがとうございます!
お気に入り登録も200名様を超え、嬉しい限りです!

それでは本編どうぞ!





便利屋68!

「それじゃあ、気をつけてね!」

「お仕事、上手くいきますように!」

「風邪ひくなよ~!」

「あははっ! 了解! あなたたちも学校の復興、頑張ってね! 私も応援してるから! じゃあね!」

 

そう言って少女――"陸八魔(りくはちま)アル"は、爽やかな笑顔を浮かべながら、自分達に好意的な対応をしてくれた店員と偶然居合わせた客に大きく手を振りながら別れを告げる。

やがて彼女達の姿が見えなくなると、満足げに息を吐きながら呟いた。

 

「ふう……いい人達だったわね」

「…………」

「くふふふっ……」

 

そんなアルの姿を見ながら、あきれたように溜息を吐く白黒ツートンカラーの髪の少女――"鬼方(おにかた)カヨコ"と、そんな彼女とは違い、面白いものを見るような目をアルに向ける白髪をサイドテールにしている少女――"浅黄(あさぎ)ムツキ"はアルに声をかけた。

 

「ねぇねぇアルちゃん、あの子達の制服、きづいた?」

「えっ? 制服? 何が?」

「はぁ……本当に気付いてないんだ……」

 

先程まで仲良く食事をしていた相手の制服について指摘されるも、流石に何のことだか分からないといった様子のアル。

それに加えて、何やらいつもより警戒心をにじませたため息を吐くカヨコの姿にさらに疑問符が浮かぶ。

そんな彼女に先程から笑いがこらえきれないのか、笑顔を浮かべたムツキがある決定的なことを告げた。

 

「くふふふっ、ねぇねぇアルちゃんアルちゃん。あの人達の制服、とーっても見覚えがなーい? ヒントはぁ……依頼主から送られてきた写真!」

「見覚え……依頼主から送られてきた写真……あっ」

「くふふっ、気づいちゃった? ねぇ、気づいちゃった? アルちゃんが楽しそうに話してたあいつら、潰せって依頼されたターゲット(アビドス)だよ~?」

「…………」

「ハルカ、ちょっと耳抑えるね」

「えっ? あ、は、はい!」

「くふふっ、爆発まで3秒前~。2~。1~」

 

 

 

 

「なななな、なっ、何ですって――――――!!!???」

 

 

 

 

 

瞬間、アルの信じられないと言わんばかりの絶叫が荒廃した町中に響き渡る。

 

その叫びがある程度木霊した後、アルは頭を抱えて座り込んでしまった。

 

「ど、どどどどうしようどうしようどうしよう!? あ、あんなに優しくしてもらったのに、どの面下げて『依頼されたから潰します』って言えるのよーーーー!?」

「あはははは! その反応うけるー♪」

「はぁ……本当に気付いてなかったんだ……」

「ア、アル様大丈夫ですか!?」

 

アルが盛大にうろたえ、ムツキは笑い、カヨコはため息を吐く。

黒に赤紫色のグラデーションが入った髪の少女――"伊草ハルカ"は何故アルがうろたえているのか分からず慌てだした。

 

アルがうろたえるのも無理はない。

 

彼女達はとある1グループとして活動している。

 

そのグループの名を――"便利屋68(シックスティーエイト)"

 

便利屋と名の付くように基本的に金さえもらえれば"なんでもする"ということを生業としており、このアビドス自治区に来たのもとある筋から依頼を受けているためであった。

 

それが"アビドス高等学校の生徒を襲撃しろ"というものである。

依頼人の意図は分からないが、大金を積まれて依頼されたのなら引き受けないわけがない。

 

そしていざ意気揚々と向かってみれば"事前準備"でほぼ全財産を溶かしてしまい、食事にも困るほどであった。

 

そこで現れたのが彼らである。

注文以上の量の食事を用意してくれた店長と店員、それらを奢ってくれた大人の人、そして仲良く話してくれた同じく客の人。

 

それがまさか依頼人が潰せと言っていたターゲットだったなんて……そんな言葉がアルの頭の中では渦巻いていた。

 

「えっ、えっと……さっきの人達がどうされたんですかね……?」

「はぁ……ハルカに分かりやすく言うと、さっきのやつらは私達の敵ってこと」

「えっ、そ、それって私達のターゲットって事ですよね? わ、私が始末してきましょうかっ!?」

 

いまだに何のことだかわかっていないハルカに、カヨコが事情を伝えると彼女は背負っていた銃を構えて今すぐにでも先程の客を攻撃しに行こうとする。

しかし、それを制したのは意外にもムツキであった。

 

「あははは、流石に遅い遅い。どうせもうちょっとしたら攻撃を仕掛けるんだし、その時は暴れよっ、ハルカちゃん♪」

 

無邪気に見える容姿と言動だが、彼女の判断能力などはそんな見た目にそぐわない。

しっかりと状況を判断し、万全の準備を持って攻撃を仕掛けようと提案した。

 

「う、噓でしょ……あの子達がアビドスだなんて……。う、うぅ……なんという運命のいたずら……」

 

そんな彼女達の会話など頭に入ってないかのように、白目をむきながらうわ言のようにつぶやくアル。

だが、現実はそう待ってくれはしないようだ。

 

「何してんのアルちゃん、仕事するよ?」

「バイトの皆が、命令が下るのを待ってる」

「本当に……? 私、今から……あの子達を……?」

「あはは、心優しいアルちゃんに、この状況はちょっとキツいねー。でもさアルちゃん、『情け無用』『お金さえもらえれば何でもやります』がうちのモットーでしょ? 今更何を悩んでるの?」

「そ、そうだけど……」

(これ、完全に参ってるね……)

 

カヨコとムツキに急かされるものの、アルはいまだに呆然として戻ってこない。

どこまで行っても根は真面目で、ちょっと抜けているのがこのアルという少女であり、彼女の美徳なのだ。

 

だが、それでも達成しなければならないことはあるのだ。

 

「こ、このままじゃ駄目よアル! 一企業の長として、このままじゃ! フゥー……スゥー……! よし……行くわよ! バイトを集めて!」

「お、やっと覚悟を決めたね~」

「ア、アル様の敵は私がすべて殺します!」

 

受けた恩とそれを壊す依頼に板挟みにされ、思いっきり悩みながらもなんとか決意を固めて作戦を実行しようと彼女達は動き始めた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「……ねぇムツキ。"あのこと"アルには言わなくてよかったの?」

「ん~? 言っても良かったけどね~」

 

不完全ながらも覚悟を決めたのか先を進むアルの後方で、カヨコはムツキへと声をかける。

 

「あの"大人の人"……明らかに普通じゃない」

「そうだね~。それもカヨコちゃんは知ってると思うけど、あの人、例の"シャーレの先生"だよね~」

「……最初は似てるだけかと思った。"ヘイロー"もないし、武装なんてこれっぽっちもしてない。だけど……」

 

その会話の内容は、先程偶然にも出会ったターゲット……のそばに何故かいた大人の男性。

ただの大人なら彼女達が話題に上げるはずもなく、それほどまでにあの大人――"シャーレの先生"という存在は彼女達にとっての不確定要素だった。

 

――"連邦捜査部シャーレ"。

 

連邦生徒会長が立ち上げ、ここ最近になってようやく活動を始めた部活であり、連邦生徒会とほぼ同等の理不尽な権限を持つ組織。

正直な所、それだけならカヨコとムツキはさして興味を持たなかったであろう。

 

――だがしかし、そのシャーレを取り仕切っているたった一人の男によって、ある程度の情報を集めなければならなくなった。

 

それが先程出会ったアビドスの面々と共にいた大人の男性――"遠山カケル"である。

 

ある学園の生徒曰く、常識的な感性と壊滅的な学力を併せ持つ、そばにいてあげないと不安になる大人の人。

またとある学園の生徒曰く、組織をまとめる存在としてはとても親しみやすく、優しさがあり、また少し抜けているところもある。

また別の学園の生徒曰く、自身も戦闘に参加し、戦術指揮もこなせる割りには事務的な能力は壊滅的。

 

などなど、シャーレに所属しているだろう生徒へのインタビュー記事に書かれていたことはこのようなものだった。

 

――だが、そこから分かったものは、実際に接してみてさして重要ではないと判断した。

 

「もしくは()()()()()()()のかもね~。なんていうか~、気迫? ってやつがすごかったもんね~」

「……同感」

 

こちらに接していた時は警戒心はないものの、風格は"圧倒的強者"。

それに……

 

「"()()()()()()"って実在するんだね~」

「……ホント、頭痛い」

 

面白いと言わんばかりに笑みを浮かべるムツキとは対照的に、面倒なことになりそうだと憂鬱そうに目元を抑えるカヨコ。

 

シャーレが異常に注目された要因の最たる例が、"顧問である遠山カケルが、オーバーテクノロジーなパワードスーツを身に纏って戦う"ということだったからだ。

 

砲弾を容易に弾き、戦車をほぼ一撃で粉砕、超高速で移動が可能といった尋常ならざるスペックを保有するパワードスーツを完全に使いこなすキヴォトスの"外"から来た存在……それが遠山カケルであり、シャーレの先生。

 

"そんな存在がターゲットと共に行動しているなんて……"この便利屋の参謀役も担っているカヨコとしては頭が痛い限りだ。

だからこそ、カヨコはムツキに小声で尋ねる。

 

「……今からでもアルに言っておく?」

「まっさか~。それ言ったところでアルちゃんが余計に悩んで、依頼主にどやされちゃうよ~」

「はぁ……」

「まぁでも――」

 

 

「――面白くなりそうだから別にいいんじゃない?」

 

 

そう言ったムツキの顔は、"これは退屈しなさそう!"という笑みでいっぱいだった。







Tip!

カケルがシャーレに所属してからは、カケルのことが相当な勢力から注目されているぞ!



晄輪大祭を目前にして、石は致命傷を負っております()
ですが、小説の更新は頑張っていこうと思っています!

また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」「作者に直接メッセージを送ってみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください。

それでは皆様また次回~


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