ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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怒涛の2連続投稿! 俺の体力は死ぬ!
遅れた分を取り返そうと必死になっているこの効果により、俺は明日の体調を犠牲にして2話目を投稿する!

特に言うことはないからそのまま本編どうぞ!





波乱の対決!?便利屋68!

柴大将のラーメン屋から校舎に戻って来た俺達はつかの間の休息をとっていた……のだが……、

 

「校舎より南15キロメートル地点付近で大規模な兵力を確認!」

「まさか、ヘルメット団が?」

「えぇ……? 流石にしつこくないか……?」

 

周囲をドローンで監視しているアヤネちゃんの一言で、寝転がっていたソファーから体を起こしたのである。

いくらなんでもしつこすぎないか? ヘルメット団ってただのチンピラの集まりだろ? こんなに人数の多い集団なのか?

そう思っていたが、状況報告をしたアヤネちゃんの顔には困惑が混じっていた。

 

「ち、違います! ヘルメット団ではありません! 傭兵です! おそらく日雇いの傭兵!」

「へえー、傭兵かぁ。結構高いはずだけど」

「日雇いの傭兵って……バイト感覚で傭兵がいるのか……世界は広いなぁ……」

「これ以上接近されるのは危険です! 先生、出動命令を!」

「あぁ、うん……とりあえず、行こうか!」

 

なんかここにきて何度目か分からない常識が崩れる音を聞きながら、俺は皆と外に出て迎え撃つ準備を整えた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

『前方に傭兵を率いている集団を確認!』

 

とりあえず、アヤネちゃんの号令と共に俺は正門前に立ち、皆も各々動きやすい場所に散らばって迎撃の構えを取っていたのだが……

 

「あれ……ラーメン屋さんの……?」

「ぐ、ぐぐっ……」

「あれ? アルちゃん? それにムツキちゃん達も?」

「ヤッホー♪」

「はぁ……本当に面倒なことに……」

 

なんか傭兵を率いてやってきていたのは、先程柴大将のラーメン屋で出会った少女――アルちゃんであった。

なーんか苦虫を何十匹もかみつぶしたと言えばいいのか、それとも気まずすぎて申し訳ないという表情といえばいいのか、とにかく複雑そうな表情をしていた。

ムツキちゃんはラーメン屋で出会った時と変わらず元気そうな挨拶を返してきて、カヨコちゃんはため息をつきながら頭を抱えていた。

 

まぁ、アルちゃん達が傭兵を率いてやってきたという状況を鑑みるに、今度の襲撃はアルちゃん達が相手なのだろう。

警戒を緩めず構えを取っていたが、セリカちゃんが怒りを乗せた声を上げた。

 

「誰かと思えばあんた達だったのね!! ラーメンも無料で特盛にしてあげたのに、この恩知らず!!」

「うぐぅ……!」

 

セリカちゃんの尤もな言葉に胸を押さえてうずくまりそうになるアルちゃん。

ラーメン屋で話していた時にアルちゃんの人となりは大体わかった。

 

明るく素直、人の厚意を無下にはできない純粋な心を持っていて、仁義は通す。

分かりやすく一言でいうなら"超が付くほど良い子"、それがアルちゃんだと思っている。

 

そんな子が恩を仇で返す様なことになってるのは、本人としても心苦しいところがあるんだろう。

 

まぁ、それはムツキちゃん達も同じってわけではなさそうだ。

 

「あははは、その件はありがと♪ それはそれ、これはこれ。こっちも仕事でさ♪」

「残念だけど、公私はハッキリ区別しないと。受けた仕事はきっちりこなす」

「……なるほど。その仕事っていうのが、便利屋だったんだ」

「そういうこと♪」

 

シロコちゃんの追求に、笑顔でその通りだと答えるムツキちゃん。

……学生で仕事をし始めるってやっぱすげぇなここ……なんかもっと別のところに注目した方が良い気もするけど、今は無視だ無視。

 

そんな感じに考えていると、ノノミちゃんがぷんぷんという擬音が付きそうな感じで少し怒りながら口を開いた。

 

「もう! 学生なら、他にもっと健全なアルバイトがあるでしょう? それなのに便利屋だなんて!」

「ちょっ、アルバイトじゃないわ! れっきとしたビジネスなの! 肩書だってあるんだから!」

 

ノノミちゃんの言葉を聞いて心外だと言わんばかりに、アルちゃんは自信満々な声でそれぞれのことを話し始める。

 

「私は社長! あっちが室長で、こっちが課長……」

「はあ……社長。ここでそういう風に言っちゃうと、余計薄っぺらさが際立つ……」

 

……なんか、アルちゃんは憎めねぇなこれ。あの子純粋すぎる。

 

「誰の差し金? ……いや、答えるわけないか。力尽くで口を割らせるしか」

「ふふふ、それはもちろん企業秘密よ? 総員! 攻撃!」

 

そんなアルちゃんの号令と共に、アルちゃん達と傭兵達が攻撃を仕掛けてくるのであった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「とりあえず行くぞブラック!!」

『OK! Revolution TIME!』

 

突撃してきた傭兵達を迎え撃つように、俺は前へと駆けだしながらブラックに指示を飛ばして"変身"し始める。

いつも通りにパーツごとに分裂したブラックが、足先から全身へと次々に纏わりついていく。

その様子を見ていたアルちゃん達はやっぱりと言っていいのかそれぞれリアクションを取った。

 

「な、何あれ!?」

「やっぱりそう来るよね!」

「本当にどういう技術何だか……!」

「えぇっ!?」

 

アルちゃんとハルカちゃんの驚愕と、ムツキちゃんとカヨコちゃんのある程度理解していたといった警戒が半分といった具合に分かれていた。

それはアルちゃん達が雇ったであろう傭兵達の間からも困惑の声が上がっていた。

 

「なんだあれ!?」

「構わない! 何かされる前に撃ち続けろ!」

「りょ、了解!」

 

困惑しながらもある程度は冷静な傭兵の指示で落ち着いた傭兵達が、各々の武器を一斉に構えて引き金を引いた。

総勢数十人からの一斉射撃が俺に殺到するが、それだけじゃ俺達の前進は止められない!

 

「ブラック!」

『OK!!』

「んなっ!? 全部弾かれていくぞ!?」

 

俺の合図にまだ装着されずにバラバラになっていたパーツが不規則に動き出し、殺到していた弾丸がブラックのパーツによって弾かれていく。

その間にも俺は前進を続け、歩みが進むごとに装着されていくパーツによって、"ブラックライダー"は完成した。

 

『BLACK RIDER!!』

「ハァッ!」

 

「へ、変身したぁ!?」

 

アルちゃんの驚愕の声を受けながら、俺は緩めることなくさらに加速する。

加速の乗った勢いのまま、俺は高く跳躍し、傭兵達の後ろに下がっていたアルちゃんに向かって突っ込んでいく。

 

「戦闘の定石……(指揮官)を潰す!」

「ひぃっ!」

 

戦闘を手っ取り早く終わらせるには、指揮官を潰すのが常識。

キヴォトスの"外"で、とある人から学んだ戦術の常識であり、俺に一番合っていた有効手段。

これを実現させるにはかなりの突破力が必要だが、俺はその突破能力に優れている。

ここでも相変わらずやることは同じだ――!

 

「ごめんなアルちゃん! チェストォオオオオオオオオオオオオ!!」

「(あぁ……短い人生だったわ……)」

 

白目をむいているアルちゃんの意識を刈り取るために軽めの一撃を入れようと――

 

 

 

「そんな簡単にやらせるわけないでしょ」

 

「かふっ――」

 

 

 

――空に向けて空砲を撃ったカヨコちゃんの言葉と共に一瞬意識が飛んだ。

 

「(――な、何が起こったんだ今の!? 精神系のジャミングか!?)」

 

"外"でもこういった技は何度か食らったことがあるため、すぐに意識を戻すことはできたが、体は一瞬硬直してしまい、空中で体勢を崩してしまう。

 

そこへ間髪を入れず、

 

「アル様に手を出すなぁッ!!」

「ほぐぅっ!?」

 

先程まで静かだったハルカちゃんが、完全にブチギレてる声で叫びながら、空中で身動きの取れなくなった俺のどてっぱらにショットガンをゼロ距離でぶっ放しまくってくる。

ブラックの装甲のおかげで腹に穴が開くなんてことはなかったが、凄まじい衝撃は伝わりかなりの距離を弾き飛ばされてしまう。

 

うっそだろハルカちゃん!? 君そういう子なの!? オドオド系どこ行ったの!?

吹っ飛びながら今日一番の衝撃に体を捻り、体勢を整え無事に着地する。

 

腹には少し打ったような痛みが走り、久しく忘れかけていた感覚を思い出した。

 

「っ! ひっさしぶりに良いのもらっちまっ――」

「おっにいさーん♪ これあげるねー♪」

「うわちょっ!?」

 

そんな感傷に浸っている間もなく、ムツキちゃんがぶん投げてきたバッグが眼前に迫っていた。

思わず弾こうとして腕を振りかぶろうとしたが――

 

『――!』

「っ! あっぶねっ!」

 

――ブラックの警告で受け止めずに飛び退いた。

 

 

瞬間、バッグは盛大に大爆発を起こした。

 

 

「っ!」

 

爆風で思いっきり吹き飛ばされ、俺は最初に立っていた正門前へと戻される。

今の一瞬でなんちゅう連携できるんだよ……! これで高校生ってマジか……!

そんなことを思っている間にも、爆発で舞っていた砂塵が晴れ、ムツキちゃん達の姿が見えた。

 

「あ~あ。もうちょっとでいい感じに入ると思ったのに」

「ムツキやりすぎ。弾薬費が勿体ない」

「殺します殺します殺します殺します殺します殺します……!!」

 

残念そうなムツキちゃん。

真面目なカヨコちゃん。

殺る気スイッチが入ったハルカちゃん。

 

周りの傭兵達はそこまでって感じだけれど、あの三人は特にヤバそうだな……!

 

そして、そんな3人をまとめ上げるアルちゃんも……これはちっとばかし本気でいくか……!

 

「んじゃ、ひっさびさに本気で――」

「いや~、先生落ち着いて~。おじさん達もいるんだよ~」

「――ホシノちゃん?」

「あんまりアツくなりすぎないようにね~。先生が熱くなりすぎるとだれも止める人がいなくなっちゃうしさ~」

 

そう判断して駆け出そうとした俺をホシノちゃんが引き留め、熱くなりかけていた俺をいさめてくれた。

おっとっと、流石に熱くなりすぎてたか……ここら辺もどうにかしなきゃな……。

 

「ん、先生無理しないで」

「あぁもう! 先生が勝手に飛び出さないでよ! びっくりするじゃん!」

「あはは~☆ まぁまぁセリカちゃん、色々と言いたいことはありますけど、今は皆の力を合わせてあの人たちを倒しましょう☆」

『先生! 支援の準備はできています!』

 

そんな風に内心で反省している俺の横をシロコちゃん、セリカちゃんが通り過ぎ、ノノミちゃんとホログラム越しのアヤネちゃんは横に並んだ。

 

「……あはは、ごめんな皆。一人じゃねぇんだったなそういや。まだ昔の感覚が抜けきらねぇや」

「うへへ、そうだよ~。私達は全員で1つだからね~」

「うん。私達は皆で1つ。全員で学校を守る」

「シロコ先輩がなんかまともなこと言ってる!?」

「わぁ☆ いい言葉ですね☆」

 

ホシノちゃんの言葉と共に、全員が構えを取って相手を見据える。

その様子を見た相手も臨戦態勢を整えていくようだ。

 

そうだ。俺は1人で戦ってるわけじゃない。

昔とちょっと形は違うけど、やってることは変わりないんだ。

 

『それでは皆さん、戦闘開始です!』

 

アヤネちゃんの合図とともに、俺達は動き出したのである。







Tip!

アルちゃんの内心
「(な、なんでこんなことになってるのよぉーーー!)」

ご愁傷様である!



久しぶりに2話連続投稿できたので明日もこの調子で投稿したいですっっっっっっっっ!

また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
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それでは皆様また次回~


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