ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~ 作:クラウディ
はい、またしても遅れました()
うそーん、ハフバ終わっちゃったよぉ……。
もう遅れるのは当たり前になってしまったかもしれませんが何とか生きてます()
夏場はモチベがががが……(夏バテ)
ということで本編に行きたいのですがその前に報告をさせてください!
なんと!
この話を執筆してる時点で、UAが40000件を超え、お気に入り登録も300件を超え、評価してくれた方も50人に到達しました!
ありがとうございます!!!!!!!!!!!
これも皆さんの応援のおかげです!
今回も「カンジロウ」さん、「伝説の超三毛猫」さんから感想を、「青龍@」さん、「羅愚運」さんの2名から☆9評価をもらっています!
本当の本当にありがとうございます!!!!!!!!!(深々ァ)
それでは本編どうぞ!
「全員その場に伏せなさい! 持っている武器は捨てて!」
「言うこと聞かないと、痛い目にあいますよ☆」
「あ、あはは……みなさん、怪我しちゃいけないので……伏せてくださいね……」
「私の名は『マスクドコマンダー』!! この銀行は我々『覆面水着団』が襲撃させてもらった!!」
「「「「「な、なにこれー!!??」」」」」
少女たちの叫びが銀行に響き渡り、全員の視線が集中する。
そんなことが起こっている闇銀行は、まさに混沌と化そうとしていた。
なぜこのようなことが起こったのか……事の始まりは十数分前に遡る。
……闇銀行襲撃の十数分前、闇銀行近くの路地裏。
「――銀行を襲う」
「……は、はいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!???」
「ちょ、ヒフミちゃん静かに!」
「え!? いや、えぇっ!!?? な、なんで、いや、うぇええええ!!??」
人通りが少ない路地裏にて、ヒフミの叫び声が木霊していた。
彼女自身、ブラックマーケットに頻繁に出入りしている「アウトロー(※本人は否定している)」なのだが……ここまでぶっ飛んだ提案がくるとは思わなかったのである。
そう、シロコが提案した「銀行を襲う」というものがだ。
言葉にするなら凄まじく簡単で、実行に移すには色々な意味でアウトな作戦。
それを自分と同年代の少女が冷静に(しかも嬉々として)言っているのだから彼女の驚愕も当然のものだろう。
いくらなんでも常識外れの発言をするものだから、ヒフミは助けを求めようとして他の皆に目を向けると……
「だよねー、そういう展開になるよねー、わかるともー」
「わあ☆ それなら悪い銀行をやっつけるとしましょう!」
「はぁ……仕方ないわね……こうなったら、とことんやってやるわ!」
「ブラック、俺初めてだよ銀行強盗するの……」
『本来なら経験すべきではないことだからな』
『私もですね……』
「え、えぇええええええええええええええええええええ!!!???」
全員がいそいそと準備に取り掛かっている光景を見てまた叫んでしまう。
なんだかんだ言って「やる時はやる」のがアビドスメンバーにカケル達なのである。
その姿を見て、満足げにうなずくシロコ。
「ん、皆も乗り気で私も嬉しい」
「!!?? 私はやるって言ってませんよシロコさん!?」
「ん、でもヒフミはこの後どうするの? 帰るにしてもここまで奥地に来たら一人で帰るのは難しいと思う」
「うっ、そ、それは……そうですけど……」
「だから私達と一緒に銀行を襲うべき」
「圧すら感じる笑み!!??」
表情があまり変わらないシロコと言えど、人並み以上に感受性はある。
なので、ヒフミの前に立つシロコからは「手伝ってくれるよね? 答えは聞いてない!」といった圧を感じたのである。
しかし、そんなシロコでも不測の事態はあるようで……
「……だけど、ヒフミ用の覆面は作れてない……不覚……」
「いやいやいやいや!! 普通予想できてる方がおかしいですよ!!??」
そう、ヒフミのマスクがないということだ。
というか予測出来てたら怖いまである。
段々と逃げる選択肢を潰されていくヒフミ。
そんな彼女に、更に追い打ちをかけるがごとくホシノからも援護射撃が飛んできた。
「うへー、もしバレちゃったりしたら全部トリニティのせいだって言うしかないねー」
「え、えぇっ!!?? どうしてですか!!??」
「ほら、私達はヒフミちゃんに『探し物が手に入るまで一緒に行動してもらう』って言ったでしょ? だから旅は道連れ世は情け、って感じに最後まで付き合ってもらうしかないんだよー」
「!!?? あ、あわわ!? あわわわわわわわわ!!??」
なんということでしょう、着いていけば罪をかぶせられることはないが、危険な道に同行することになる……
かと言って断ってしまえば、ただでさえ無断でブラックマーケットに来ていることをバラされてしまい、退学の危機……
なんて悪質な提案なのだろうか、実質道は一つであるというのに。
「悪魔と相乗りする勇気、君にはあるかな?」、ヒフミの脳裏に浮かんだ言葉はこうであった。
頭の中でイメージされた選択の天秤が左右に揺れ続けるさまは、さながらヤジロベエ*1のようである。
しかし、凄まじい葛藤の果てにヒフミは答えを出した。
「……ふ、不肖ヒフミ! 最後まで同行させてもらいます!」
「そう来なくちゃ」
「それなら覆面を作ってあげなきゃですね☆ この紙袋でいかがでしょうか?」
「はい! なんでもいいです!」
「ではではこちらへ~」
「ヒフミちゃん……今度何かしらペロログッズ送っとくから……」
『……こんな調子で大丈夫なのか……?』
哀れ、ヒフミは銀行強盗に手を貸すことを決めてしまったのである。
ちなみにだがこの一件がきっかけとなり、後にヒフミが退学の危機にさらされることになるのはまた別のお話である……。
……その結果が今である。
「非常事態発生! 非常事態発せぐあっ!?」
「シッ!! 大人しくしろ、外部からの連絡は閉じさせてもらってるからな!」
「ひ、ひいっ!」
「ほらそこ!! 伏せてってば! 下手に動くとあの世行きだよ!?」
先頭にカケルを配置し、吹っ切れたヒフミを引き連れたアビドス学園……失礼、覆面水着団は瞬く間に銀行を制圧した。
その速さは熟練の部隊と比較しても引けを取らないほど。
なぜ全校生徒数人しかいない学園のメンバーにそこまでの実力があるのかは……考えたくないヒフミとカケルであった。
「あ、あはは……皆さん、お願いだからじっとしててください……あうう……」
このまま同行していれば何事もなく……何事もなく?終わるだろうと信じて、ヒフミは周りの警備員を牽制していく。
正直に言うならヤケクソであった。
それもまた仕方ないことである。
自分の好きな存在であるペロロ様達。
その中でもファンからしてみれば喉から手が出るほど欲しい貴重なグッズを手に入れるためだけに危険を承知のうえでブラックマーケットに赴いていたのだが……今は今日初めて出会った親切(?)な人達に流されるまま銀行強盗に加担。
「どうしてこんなことに~!?」と思うが、根は真面目であるものの、結局のところはキヴォトスの生徒であるヒフミだからこそこうなってしまったのかもしれない。
悲しきかな、現実とは非情である。
しかしここでまたも予想外の出来事が起こった。
「うへ~、ここまでは計画通り! 次のステップに進もうー! リーダーのファウストさん! 指示を願う!」
「!!?? そこはカケ、コマンダーの役割じゃないんですか!?」
カケルとブラックの次に年長者であるホシノが悪ノリし始めたのである。
これにはヒフ……ファウストも驚愕してしまう。
「なぜカケルさんではなく自分がリーダーに!?」そう思うファウストの意見はごもっともだ。
そもそもこの中で一番メンバーを指揮するのに向いているのはと聞かれたら、全員が満場一致でカケ……コマンダーと答える。
それはこのメンバーと知り合ってからそこまで時間の経っていないファウストだって同じように答えるだろう。
闇銀行に来る前から自身の戦闘力もずば抜けて高く、指揮能力も高い。
"先生"という立場を抜きにしてもリーダーを名乗るなら、今この場で彼ほどの適任はいないだろうに……
しかし、カケルという男は知っての通り……
「ヒフ、ファウスト!! これは勉強だ! 次に向けての勉強だ!!! 我々、覆面水着団が信じる『悪を挫き、人々を守る』という願いを遂行するために!!!」
「はいぃいいいいいいいいいい!!??」
――阿呆、または馬鹿と呼ぶべき人種であった。
しかも、割とテンションが高くなっているせいなのか、キヴォトスと"外"とのギャップに遠い目をする男はむしろ悪ノリする側に回ってしまっている。
悲しきかな、ヒフミはこのチームで唯一の常識人となってしまったのだ。
ブラックがいれば少しはマシだったかもしれない。
だがブラックは留守番のため銀行内にはいなかった。現実は無情である。
「あ、あぅうううううう……あぅううううう……!!」
思わず涙を浮かべながら罪悪感と羞恥心と混沌とする状況に目を回してしまう。
頑張れヒフミ! 傷は浅いぞ!
「それじゃ撤収!」
「「「「はい!!」」」」
「あ、あはははは……お、お騒がせしましたぁ……」
「「「「「……………………」」」」」
一方その頃、「覆面水着団」の鮮やかな手腕を呆然と見つめているカイテンジャーの5人は、ポカーンという擬音が付きそうな様子のまま動けないでいた。
そして数分と経たずに目的のものを手に入れたのか「覆面水着団」のメンバーはその場を立ち去っていく。
「クソッ! 一人も逃がすなー!」
ようやく再起動した闇銀行の職員が警備員の者達に怒声を上げて、「覆面水着団」たちを追っていった。
あとに残されたのは怯える職員と客、そしてカイテンジャーの者達だけである。
「……どうしますクーちゃん?」
「……困りました……お金はまだ探せばあるとは思いますが、ほとんどが彼女達によって持っていかれましたね……」
「えー! お寿司どうなるのー!?」
「面白い人達だったねー」
「…………」
しかしやはり手練れの彼女達である。すぐさま正気に戻って状況を分析し始めた。
特に司令塔の『ブラック』は残された金銭をどうにか回収できないかと思案するが……そこであることに気づいく。
「あれ、レッド? さっきからぼーっとしてどうしたんですか?」
「…………」
「本当ですね。レッちゃんが陸に打ち上げられたお魚のように動きません」
「…………」
「ねぇレッドー! お腹すいたー!」
「…………」
「今のレッドの顔に落書きしたら面白そうだね。ちょうどここにマジックペンが……」
「やめておきなさいよピンク……」
そう、彼女達のリーダーであるレッドが先程からフリーズしたままなのである。
メンバーが心配そう(?)に声をかけているが、「覆面水着団」が去っていった方向を見つめて微動だにしない。
「はぁ……ねぇレッド。いきなりのことで困惑するのは分かるけど、そろそろ戻って――」
「……カッコイイ……」
「――きなさい……って、え?」
「カッコイイ!!!!!!!!」
「み、耳がぁあああ……!!」
「こ、鼓膜が破けると思ったわよ……!!」
突然の大声と共に、再起動したレッドの声を至近距離で浴びたピンク*2とブラックが耳を抑えてうずくまっているのをよそに、レッドは目を輝かせて覆面水着団の背中を見つめる。
「『悪を挫き、人々を守る』!!! まさにヒーロー!! 私達が願ってやまない、平和への心得!!! まだキヴォトスにもブラックライダーのような人がいるだなんて!!!」
「ブラックライダーのような……??? あ、もしかしてレッちゃん気づいてないのかしら……?」
「九割九分九厘そうだと思うよー」
「体格と声がカケルさんと完全に一致していたのにどうして……」
「ねぇレッドー!! お腹すいたー!!」
ヒーローとしての心を取り戻し、心機一転再出発した先で出会えた「覆面水着団」という新たな同志に、ヘルメットコマンダーがカケルだということにも気づかないほど感動するレッド。
悲しいかな、彼女は「悪属性」が外れた代わりに「熱血バカ属性」が付与されてしまったようだ。
そんな彼女の姿に、少し前からいろいろと察してしまった彼女達は何も言うことができず、目をそらすばかりである。
しかし、そんなことなど知ったことないと言わんばかりに勢いよく立ち上がったレッドは、いまだに目をそらすメンバーに宣言した。
「何してるの皆!? 新たな同志が戦っているんだよ!? 目をそらさずに助けに行かなくちゃ!!」
「あの、目をそらしてるのはあなたがそこまでおバカキャラになってしまったことに対してでして……」
「カイテンチェンジ!!!」
「聞いてない!!??」
仲間の心配の声すら振り切って、今ここに正義のヒーローは立ち上がる――!!
「私の名はカイテンレッド!! 貴様たちを成敗する正義のヒーローだ!!!」
「……あぁもう!! 分かりましたよ!!! カイテンチェンジ!!!」
「あらあら……私達も行きますかね。カイテンチェンジ」
「やっぱり皆といると楽しいねー。カイテンチェンジ~」
「もー!!! お腹空いたのにー!!! カイテンチェーンジ!!!」
「「「「「五人揃って!! 無限回転寿司戦隊!!! カイテンジャー!!!!」」」」」
そして混沌とした場に新たなヒーローが立ち上がるのであった。
Tip!
カイテンジャーの変身セリフは超ベタなのを目指したぞ!!
久しぶりの更新ですけどめっちゃ筆が乗りました()
これを毎日維持しろと何度(ry
また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」「作者に直接メッセージを送ってみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください。
それでは皆様また次回~!