ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~ 作:クラウディ
どうも最近マイクラを始めて全然書いてなかったクラウディです()
というのはさておき、今回のお話は日常回です!
今回も「伝説の超三毛猫」さん、「カンジロウ」さんから感想をもらっています!
皆様のお陰で毎度モチベーションが爆発していますので、これからも応援よろしくお願いします!
それでは本編どうぞ!
「せ、先生……? だ、大丈夫ですか……?」
「お、おぉ、おぉう……だ、ダイジョブダイジョブ、モンダイナーイ……このてーど、おれにかかればちょうとっきゅうでぇ……ファアアアアア……」
「口からなんか白いモヤみたいなの出てるのにどこが大丈夫な訳!? しかも体から段々と離れていってるし、先生の顔みたいなのもついてる!? え!? それって魂的な何かなの!?」
カケルがアビドスに到着し、おおよそにして半月程度が経とうとしていた頃……ホームレスの生徒達を受け入れたことで規模を拡大させたアビドス自治区の本部――『アビドス高等学校』の一室にて、このようなやりとりが交わされていた。
現在は昼休みに相当する時間で、各々が好きなように過ごしている中、なぜかカケルだけが口から魂が出るというギャグ的表現になるほどの生死の境を彷徨っているのである。
それは何故なのか……カケルの前に積み上げられた書類の山を見れば大体察せられるだろう。
「ま、まさか正式に『アビドス高等学校』としての活動を再開したってことで、新しく転入してきた皆の受け入れ書類を確認しないといけないなんて……」
「ど、どうして教えなかったのブラックさん!?」
『何を言ってる黒見セリカ。教えたに決まってるだろう。それに加えて明らかに面倒事になるだろうと予想して、何度も何度も念を押したんだぞ? それを軽いノリで受け入れてこうなったのはこいつの責任だ』
「ほげぇ…………」
『しっかりしろ阿呆。あと100枚だ』
「うぼぁ…………」
――そう、先程話題に出した『ホームレスの生徒をアビドス高等学校に受け入れた』件についての書類を処理する作業を行っているのだ。
これに関しては、安請け合いしたカケルが全面的に悪い。
なにせ、ホームレスだった生徒達のリーダー格である『建木ナノカ』が加入した時点で既に50人を超し、それから数日経った今では爆発的に人数が増えていた。
現在の『アビドス高等学校』に所属している生徒達は、なんと500人を超える。
その中でも高等部ではない、ほかと比べても幼い生徒達もいて、書類の書き方を知らない子も多くいた。
そんな彼女達の在籍を証明する書類の書き方を教え、更には提出された書類に間違いがないよう自身の目で1枚ずつ確認しているのが今のカケルとブラックである。
ちなみにだが、元々は500枚あった書類の内、現在は400枚程度処理し終えている。
なおそのうち、2人の作業効率を比較すると「
カケルにそういうものは期待しない方がいいのだ。
「アヤネちゃーん……エナドリぷりーず……」
「あはは……あまり飲みすぎないでくださいね……?」
「作業が終わったら考えとくぅ……ゴキュッ! ゴッキュッ! プハーッ……よし! やるか!」
「明らかにエナドリ飲んでる音じゃないわね……あともうこれで10本目なんですけど……」
『安心しろ。こいつは無駄に体力がある。エナジードリンクで前借りしようが問題はない』
「にしたって限度があるでしょ……」
アヤネから渡されたエナジードリンクをすさまじい音を立てて飲み干し、先程の死にかけのような顔からシャキッとした表情に変わったカケルは、再度書類に立ち向かっていく。
その姿にセリカが心配そうにするも、心配ないとブラックが諭した。
しかし、セリカの心配も尤もである。
『エナジー成分50%! 早く効く最強ドリンク!』という謳い文句のエナジードリンク――『500ml ジーニアススパークリング!』を先程からカケルは飲みまくっているのだ。
50%……つまり、内容量の半分がエナジー成分という馬鹿すぎる分量の飲み物なのに『
ちなみに今回の表記であるエナジー成分の例として上げられる「カフェイン」の摂取は成人男性でも1日400mg、1回の摂取では200mg以下が限界なので、この『ジーニアススパークリング』とか言う飲み物は普通に致死量である。
皆は絶対に真似しないように。
「ただいまです~☆」
「ん、戻ってきたよ」
「おかえりなさい、ノノミ先輩にシロコ先輩。その荷物は?」
「ん! 近所の人達からもらってきた」
「パトロールしてる時に、最近のアビドスが平和になってきてるからと、皆さんからのご厚意でもらっちゃいました~☆」
「! それ本当!?」
「嬉しいですね! 皆が頑張ってこれたお陰です!」
そんな時、両手に荷物を抱えたノノミとシロコが帰ってきた。
どうやらその荷物は、アビドスの住人達からお礼としてもらったようである。
彼女らの頑張りも少しずつだが広がっているようであった。
ノノミ達が思わぬ報酬に喜び、カケルとブラックが書類に集中しているとまたも扉がノックされ、とある人物――ホシノとナノカが入ってくる。
「やーやー、おじさん登場~」
「そして、アタシも到着、って感じだね」
「ホシノ先輩! ナノカさんもお疲れ様です!」
2人はいつも通りの緩い様子で入室し、それぞれソファーに腰かける。
そんな2人が大きく息を吐いたのを確認したブラックは、書類を捌きながらも2人に尋ねた。
『小鳥遊ホシノ、そして建木ナノカ、首尾の方はどうだ?』
「うへぇ、着いて早々に報告かー。ま、良い感じだと思うよー。あの子達覚えるの早いから、おじさんもゆっくりお昼寝できそうにはなってきてるよー」
「アタシの方もまぁ上々ってところだね。うちのメンバーが育ってきたお陰で、うちのグループだけじゃなく、他のところのグループにも色々と教えられるようにはなってきたよ」
『そうか……ふむ、ならあとは一般的な教養が足りないな……後で鬼方カヨコに連絡を取るとしよう……両名、ゆっくり休んでおけ。貴様達に倒れられると元も子もないのでな』
ブラックが2人に頼んでいたのは、受け入れた生徒達への自衛能力や生活能力の伝授である。
この過酷な環境のアビドスで生きていくにはそれ相応の戦闘能力、そして1人でも生活できる能力は必須だ。
一応、最低限ならカケルとブラックが教えることはできる……が、2人はアビドス外にも赴いたり、シャーレとしての業務も同時並行で終わらせているため圧倒的に時間が足りないのが現状。
『というわけだ、お前達にもある程度の仕事を配ろうと思っている』
『うへ、ブラックさんは鬼だねぇ』
『能力を買っていると言え小鳥遊ホシノ。建木ナノカ、貴様は奴等に生活の基礎でも叩き込んでやれ』
『了解さボス』
そこで、ホシノやナノカといった能力の高い生徒達にも任せることで負担を軽減しつつ、受け入れた生徒達の能力も成長させているのだ。
『それじゃ、皆で一斉に撃ってきていいからおじさんを止めてみて~』
『ムリムリムリムリ!!?? なに言ってるんすか小鳥遊先輩!? あんたをどうやったら止められるんだよ!?』
『成せばなる~、成さねばならぬ~、何事も~。始めるよ~』
『チクショウ! こうなったら自棄じゃあああああああああ!!!!』
ちなみに、ホシノの戦闘訓練はかなりのスパルタとして有名だそうだ。
「それにしても、すごい変わったねここ」
「そうですねぇ……少し前とはなにもかも変わってるように見えます……」
「ん、こうなるとは思ってなかった。すごく人が増えて、私も嬉しい」
ホシノの呟きに、ノノミとシロコが同意する。
カケルの影響が大きいと言われればそうだが、彼一人に頼りきりと言うわけではないのは断言できる。
このまま無事に借金も返しきることができれば……そう思っていたときだった。
『……どうした鬼方カヨコ……なに? 『ゲヘナの風紀委員に襲撃された』だと?』
――状況は変わっていく。
Tip!
「ジーニアススパークリング」を作った開発者のセリフ
『すごいでしょ!? 最高でしょ!? 天っ才でしょー!!!』
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