ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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皆さんどうも!
最近、「マインクラフト」や「モンハンワールド:アイスボーン」などを購入したことで趣味が充実し始めたクラウディです!

そんなことがありつつ、今回も更新できました!
今回はやっとあの子達の登場です!

今回は「カンジロウ」さん、「ゴジロット」さん、「探究の大図書館第9柱」さんに感想をもらっています!
ありがとうございます!

それでは本編どうぞ!





襲来!ゲヘナ風紀委員会!

「「「ご馳走さまでした!」」」

「ご馳走さま大将。これ代金ね」

「あいよ! また来てくれよな!」

 

 事態が急変する数分前、便利屋68の面々は柴関ラーメンを後にしているところだった。

 

「ぷはー! やっぱり大将のところのラーメン美味しいねー! 毎日でも通いたくなっちゃうよ♪」

「ふふっ、私もよムツキ。大将のラーメンはキヴォトス一美味しいと言っても過言ではないわ」

「ふひゅー……美味しかったですぅ……」

 

 そんな彼女達が歩きながら話しているのは、先程までいた柴大将が作るラーメンについてである。

 

 シャーレの協力者として活動を始めた彼女達は、あの日からアビドスの一角にて正式に事務所を開業した。

 今までのカケルとブラックのお陰で資金面にかなりの余裕ができ、環境周りを整えることにした彼女達。

 仕事はブラックの方からある程度は割り振られているため、事務所を経営するだけならかなりの余裕がある。

 

 しかし、彼女達は「真のアウトロー」を目指す「なんでも屋」、受けた依頼の行く先々で様々な荒事に巻き込まれることは数えきれないほどあった。

 

 それを知ってか知らずかは分からないが、シャーレとの雇用契約主であるブラックは、疲れていようが疲れていまいが容赦なく依頼を割り振ってくる。

 そのため、時折自炊をする程の時間も取れないでいることがしばしばあるのだ。

 

――というときに彼女達が思い付いたのが、柴大将のラーメンを食べに行くことであった。

 

 それ以降、彼女達は柴関ラーメンの常連となり、今日もまたフラりと訪れたのである。

 

「…………」

「あれ? どうしたのカヨコちゃん?」

「……なんでもない、いや、()()()はある気がする」

「? なにかって、なにが?」

 

 そんな風にアル達が会話に花を咲かせている横で、カヨコは周囲を警戒しているような素振りを見せていた。

 まるでいつもの仕事の時のような……

 

「っ!! 社長! 伏せて!!」

「えっ? わぷっ!?」

 

 背筋に電流が走るような感覚がした瞬間、カヨコは側にいたアルを強引に伏せさせた。

 彼女の突然の行動に目を白黒させるアルだったが……

 

「ッ!! 狙撃……!」

「え、え? え!? そ、狙撃っ!? い、いったいどこから!?」

 

――伏せた瞬間に頭上をなにか――『銃弾』が高速で通過したのを感じ、その顔を青ざめさせる。

 

 更にその銃弾はアルが回避したため、その先にあった電柱に深く食い込んだ。

 もしカヨコが無理矢理にでも回避させてくれなかったら、そう考えてしまうほどの威力の狙撃をいったい誰が行ったのか……。

 

 しかし、相手はそのような思考すら与えてくれないようだ。

 

「ッ! 全員遮蔽物に隠れて!!」

「! わ、分かったわ!」

「オッケー!」

「ア、アル様に向かってなんてことを……! あっ、す、すみません! すぐに隠れます!」

 

 最初の狙撃を合図にするようにして、雨のような数の弾丸が彼女達に向かって飛んできたのである。

 なんとか遮蔽物に飛び込むことで難を逃れたアル達は、懐から小型の装置――『ワイヤレスインカム』を取り出して耳に装着した。

 

 このインカムは、仕事があった時、または非常事態が起こった際に使用するようにとブラックに言われている代物である。

 用途としてはそれらが起こった時に対して、ブラックに指示を仰ぐために使われるものだ。

 それ以外の時ではあまり使わない……というより、使おうと思えば使えるのだが、変なタイミングで呼び出すと、仕事を中断させられたブラックが淡々とお説教してくるからである。

 

 それはさておき、全員がインカムを装着したことで互いの安否を確認できたカヨコは、即座に状況を分析する。

 

「社長、こんな白昼堂々と襲ってくるような恨みを買うこと、した?」

「し、してないわよ! ……強いて言うならカイザーの連中に……ま、まさか……!?」

「うーん……でも、こんな風に襲ってくるレベルまで追い詰めてたっけ?」

「そう、それ。いくらなんでも早すぎる。私とブラックさんの予測だと早くてもあと半月だったはず……」

 

 まず真っ先に思い浮かんだのは、見栄っ張りなアルが下手なことをやらかしたかについてだ。

 だが最近のアルはカケル達の影響もあり、そういった挑発はあまりしない。

 「周りを泣かせるようなやつじゃ、ハードボイルドは名乗れねぇ」、最近のアルが壁に掛けている格言の一つだ。

 

 ならば、会話の中にも出てきた『カイザー』関連は除外してもいいだろう。

 

(だったらいったい誰が……ん?)

 

 ふと、視界の端に写ったカーブミラーに、あるものが見えた。

 

 土煙の向こうから大勢の武装した集団が近づいてくる。

 その服装はどこか見覚えがあり……今一番会いたくない奴らだった。

 

「風紀委員会……!」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「目標! 遮蔽物に退避しました!」

「よーし、そのまま距離を詰めていけ。今度こそ逃げられないぞ……! 風紀を乱す規則違反者どもめ……!」

 

 一方で、アル達を襲撃している武装戦力――『風紀委員会』を構成する、長い銀髪をツインテールにした生徒――「銀鏡(しろみ)イオリ」は委員会のメンバーに指示を飛ばしていた。

 彼女は風紀委員会の中でも切り込み隊長を担う存在であり、規則を違反する者達に向けて容赦なく弾丸を放つという、「手っ取り早いのが分かりやすくていい」と言ってしまう少しばかり脳筋の気が入ってる少女。

 

「………………っ~~……! あぁもう! なんで突撃指示を出したらいけないのさアコちゃん!?」

 

 そんな彼女なのだが、今回は()()()後方で指示を出す立場におさまっており、先程から少しソワソワしているようだ。

 その証拠に、通信機の向こう側にいるであろう人物に向けて声を荒げながら訪ねている。

 だがしかし、ちょうど席を外しているのか通信機の先にいる人物からの返答はなかった。

 

「こ、こんな時に離席してる……!」

「落ち着いてくださいイオリ。焦っては事を仕損じますよ」

 

 そんなイオリを宥めているのは、同じく風紀委員会のメンバー。

 しかし、彼女の姿には見覚えがあるだろう。

 

「いやいやいや! いくらなんでも任務中に離席、それも提案者がだよ!? おかしいよねチナツ!?」

「その気持ちは分かりますね……アコ行政官は一体何をしているのか……」

 

 そう、シャーレ奪還に協力してくれた生徒の一人である「火宮(ひのみや)チナツ」だ。

 

 そもそもの話、彼女はシャーレ所属の生徒であるが、それ以前にゲヘナの風紀委員会所属である。

 こうして風紀委員会として動いているのはおかしい話ではない。

 

 そんな彼女達は、風紀委員会のメンバーに指示を出しつつ、便利屋の隠れている場所に向かって進んでいく。

 もちろん、今回の目的は「便利屋68を構成するメンバーの拘束」だ。

 

 『便利屋68』は積極的に悪事をしてきた部活ではないものの、彼女達が出してきた被害は十分規則違反と言える。

 そんな規則違反者を取り締まる風紀委員として、彼女達とは今まで何度も戦闘になることがあった……のだが、あと一歩のところでいつも逃げられてしまっていた。

 ……といった感じに、ある意味で悪名高い便利屋が新たに事務所を設立したという情報を掴み、こうして行動し始めたのだが……いささか気になる所がある。

 

「……それにしても何でこんな辺境に便利屋がいるんだ? それもゲヘナを離れてまで私達が行くなんて……」

「分かりません……ですが、私達は私達のすべきことをするだけです」

「ま、それもそうだね。よし、警戒しながら前進!」

 

「……確かに違和感は感じますね……」

 

 2人の会話はそこで打ち切られてしまったが、改めて考えてみればおかしいところが多いと感じるチナツ。

 

 そもそも『風紀委員会』はただでさえ治安の悪い『()()()()()』の風紀を乱す違反者を取り締まるのは目的である「治安維持組織」であって、こんなところまでわざわざ出張る必要はない。

 いくら今回の相手がゲヘナ学園の問題児である『便利屋68』だとしても、ゲヘナの外まで逃げてしまえば追う必要は無くなる。

 というかそんなことに手を回していたら、ゲヘナの治安の悪さ的に彼女達がいなくなった瞬間にゲヘナが混沌と化す。

 今回だって、「ゲヘナ最強」と言われる『風紀委員長』が他の仕事に向かっているおかげで何とか収まっているのだ。それを「可能」にしてしまえる彼女の力は相当なものだろう。

 

 そういった事情があるため今回の遠征ともいえる「便利屋捕縛作戦」はかなりおかしいとチナツは感じているのだ。

 他にもどこか引っかかる所があるようで……

 

「それに、先生もどこかへ行ってしまって行方不明ですし…」

 

 そう呟いたところで、チナツは数週間前のことを思い返す……

 

 

――数週間前、『連邦捜査部シャーレ』にて

 

『先生~? 早瀬ユウカです。連絡がなくて心配して……あれ? これって、手紙……?』

 

皆へ!

ちょっとアビドスへ出かけてきます!

追伸:困ったら連絡してください

 

『…………(電話をかける)』

 

――……お掛けになった電話は、現在電波の届かないところにあるか(ry

 

『…………(震え始める)』

 

『何やってるんですか先生ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!??』

 

――回想終わり

 

 

「手紙だけ残して電波の届かない場所へ……これでは連邦生徒会長の二の舞じゃないですか……」

 

 ……というわけだ。

 全面的にカケルがポカをやらかしているせいである。

 

 だからこそだろうか……

 

「!? 急速に接近してくる物体を捕捉!! こちらに近づいてきます!!」

「これはミサイル……いや違います! あれは――!!」

 

「だぁらっしゃぁあああああああああああああああああああ!!!」

「くっ! いきなり出てきて……って、な、何だコイツ!?」

「そっちこそなんだ! いきなり街中でドンパチし始めて!」

 

 爆発音とともに降り立った存在に、思い至ることができなかったのは……

 

「え……えぇ……」







Tip!
今回の原因「カケルの連絡不足」


また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております!
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