ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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 どうも皆さん、お久しぶりです。
 最近動画作りをし始めた影響で更新が遅れましたクラウディです()

 マジですみませんでした……!

 そんなことがありつつも、今回もなんとか更新できました。
 そろそろ物語の構成が難しくなってくるから本腰いれて執筆しなければ……!

 今回は「ゴジロット」さんから☆9評価と感想を、「探究の大図書館第9柱」さんから感想をもらっています!
 皆さんの応援と共にこの作品は続いていきますので、皆さんの感想や高評価などお待ちしています!

 それでは本編どうぞ!





何故!?襲来の風紀委員会!

 人通りの少ないアビドス自治区その一角にて、昼間だというのに突然の銃撃戦が始まってしまった。

 

 便利屋を追いかけてきたらしきゲヘナの風紀委員会による襲撃は、荒事に慣れている便利屋と言えど虚を突かれる出来事であり、環境の激変によって頭から抜けていたことでもあった。

 

 しかし、不意打ちを受けたとはいえ、風紀委員長のいない風紀委員会にアル達が遅れをとるわけがない。

 だが、あくまでここは雇用主であるカケルとブラックが実質的に担当している自治区であるため、いつものように交戦することができないでいたが……

 

「な、なんなんだアンタいったい!?」

「俺の名前は遠山カケル! 見ての通り、連邦捜査部シャーレの先生だ!!」

「どこがだ!? オートマタって言われた方がまだ納得できるわ!!」

 

「ひ、火宮さん、どうしましょうか、これ……」

「な、なんなんですか、あの全身装甲人間……って、連邦捜査部シャーレ……?」

「あ、もしかしてあの人が例の……?」

 

「……はぁ……なにやってるんですか先生……」

 

――そこは音速を軽く突破する移動能力を持つ『ブラックライダー』、連絡を受けてから1分と経たずに現場へと到着した。

 

 そんなカケル達の登場は、アル達からしてみれば「助けにきてくれたヒーロー」なのだが、チナツを除く風紀委員会のメンバーにとっては「未知との遭遇」である。

 なにせ、全身真っ黒なアーマーを纏った人物が捉えきれない速度で乱入してきたかと思えば、最近話題の『連邦捜査部シャーレ』の「先生」だと名乗っているのだ。

 噂程度には聞いていた「シャーレの先生は変身ヒーローだった!」という与太話が真実だというのを、いきなり叩きつけられたのだから、彼女達のような反応をしてもおかしくはないだろう。

 

 しかしここで疑問が残る。

 ()()連邦生徒会長が直々に指名したシャーレの「先生」が何故そこまで大きな話題になってないのかということについてだ。

 

 特に、話題になりそうな中心人物であるカケルは、就任してから間もないうちに多数の不良生徒を捕縛しているという実績があるというのに……。

 それが何故かというと……

 

「でもその噂って()()『クロノススクール』の生徒が書いてるやつだよね?」

「そうそう。あの『川流シノン』が担当してるからあんまり信用できないやつ」

 

――そう、カケル達についての特集を出しているのが、あの悪名高き『クロノスジャーナリズムスクール』の『川流(かわる)シノン』が担当している記事だったからだ。

 

 フェイクニュースやデマといった信憑性が薄いどころではない情報を発信する代表とも言っていい彼女が担当するものだから、カケル達のことはあまり伝わってなかったのである。

 そんな生徒によって作られた記事の情報に加え、カケル達の持つ特撮のような事情の数々から、信憑性というものはかなり薄れてしまったようなのだ。

 

「はぁ……これは後でお説教しなきゃいけませんね……」

 

 そんな彼女達の様子を見ていたチナツは、頭痛をこらえるように頭を抱えながらカケルとイオリに近づいていく。

 

「イオリ、そして先生。じゃれあっているところすみませんが、少し事情の整理をさせてください」

「ちょっとチナツ!? 私はじゃれあってないんだけど!?」

「え!? チナツちゃんがどうしてここに!?」

「……やっぱり気づいてなかったんですね……はぁ……」

 

 イオリとカケルから予想していた通りの反応をもらうが、予想通りすぎて頭が痛いと言わんばかりに再度ため息を吐くチナツ。

 そんな2人の様子を見ながらも、チナツは話を切り出した。

 

「先生、この度は手荒い訪問となってしまい、申し訳ありません。ですが、出かけてくるというだけの旨を残して失踪するのはいかがなものでしょうか?」

「あ、いや、その、電話をかけてもらえれば……」

「何十回とかけましたが?」

「……なぁブラック、俺のスマホの履歴見せて

ざっと193件来てるな

ちょ、なんで教えてくれなかったんだよ!?

忙しかったからに決まってるだろう

忙しかったで俺の命かかってそうなんだけど!?

聞 い て ま す か 先 生 ? ? ?

「……ご、ごめんなさい……」

 

 意気揚々とこの場に乱入した時の気迫はどうしたのか、チナツの前で正座しながら語気弱めに謝罪するカケル。

 そこには先程までの威厳はなかった。

 

 しばらくチナツの説教を聞いていたカケルであったが、ふとあることに気づいてチナツに質問をする。

 

「そういえばなんだけどさ、チナツちゃん達はどうしてここに?」

「話の途中ですが……まぁ、お説教だけでは話が進みませんからね……仕方ありません、私達は便利屋68のメンバーを拘束しに来ました。以前よりゲヘナで問題を起こしていた生徒だったので」

「……なぁ、ブラック。アルちゃん達って今までどんなこと起こしてきたんだ……?」

『依頼主の護送の過程で、敵対していた組織の拠点を木っ端微塵に爆破――』

「オッケーそれ以上は言わなくてもいい。えぇ……マジで何やらかしてきたんだよアルちゃん……」

 

 チナツの語る「問題」の規模が割りと洒落になっていないことにカケルはドン引きした。

 ちなみにだが、ブラックの報告した通りのことをアル達は()()()やらかしてきているので、ゲヘナだけでなく、それ以外の自治区にもその悪名は届いていたのである。

 

「と、とりあえずアルちゃん達がヤバイことをやらかしてきたってのは分かったよ……いやホント何やらかしてきたのさアルちゃん……」

「……ですが、先生がこうして間に割って入ったということは、何かしらの意図があるわけですね?」

「あ、そうなんだよ! 今こっちにも事情があって……」

 

 しかし、チナツはカケルがちょうどよく割り込んできたことにある程度の察しがついているようで、便利屋の面々が逃げ出さないように警戒しながらカケルに問いかけた。

 そしてカケルはチナツに今まで何があったのかを話し始めたのだ。

 

 ……数分後、話を聞き終えたチナツは頭を抱えながらため息を吐く。

 

「……はぁ……なるほど、そういった事情があったのですね……」

「そういうわけだからさ、ここは一つ見逃してもらえると……」

「そうですね……今の便利屋の行動からは奉仕活動と捉えることも出来ますし、私としては問題はありません。……先生と事を構えたとしても全くもって勝ち目はありませんので。イオリ、あなたはどう思いますか?」

「え、えぇ!? いきなり振られても……」

 

 自身一人で決定してしまわないようにと、チナツは後ろの方でぼーっとしていたイオリに声をかけた。

 声をかけられたイオリは少し慌てたものの、落ち着いて自身の意思を告げる。

 

「ま、まぁ、私も異議はないよ。要は『便利屋の身柄はこっちで預かってる。ついでに奉仕活動もさせてるから今後悪さはしないし、むしろさせない』だろ? なら問題はないと思う。いちいち捕まえに行くのも面倒だったし」

「! ありがとう! それじゃ――!」

 

 この場に出てきている風紀委員会のメンバーの中でも、おそらく主要メンバーである2人からの同意を得られたことに喜色を露にするカケル。

 

――その時であった。

 

『……何やら話が進んでますね……』

「! 誰だ!?」

 

 カケルにとっては見知らぬ声が聞こえてきたのである。

 

 

 


 

 

 

「あぁ! もう! 先生は速すぎるのよ! 連絡受けた途端に窓から飛び出していっちゃって!」

「便利屋の皆さん大丈夫でしょうか……? 先生が着地した衝撃で気を失ってないと良いんですけど……」

「ん、大丈夫だと思うよ。たぶん」

「うへぇ……おじさん帰ってきたばかりなのになぁ……」

 

 ところ変わって、カケルを追いかけるアビドス対策委員会メンバーは、便利屋が襲撃された地点に向かって急行していた。

 カヨコからの緊急連絡を受けたカケルが、「ちょっと助けに行ってくる!」とだけ言い残し、ブラックと共に『ブラックライダー』へと変身してすぐさま窓から飛び出していったせいで、こうして彼女達は自身の足で追いかけているのである。

 

 そんな時、ふとセリカはとあることを皆に問いかけた。

 

「ねぇ! 先生ってどのくらいの速度を出せるって言ってたっけ!?」

 

 そう、カケルの最高速度についてだ。

 ただでさえ速く動けるブラックを身に纏うことで、爆発的な加速能力を手に入れてるカケルのことだが、実際のところはどれだけの速度が出ているのか、セリカは気になったのである。

 

 何せ、彼女はヘルメット団に捕まった際、カケルに救出された経験を持つ。

 その際にあのすさまじい速さの世界を体験しているので、今回の現場に向かうカケルの姿と共にふと疑問に思ったのだ。

 

 そんなセリカの問いかけに、アビドスメンバーは各々が知り得た情報を話していく。

 

『えっと……たしかブラックさんが『最高速度はスペースシャトルを振り切れる程度だ』と言ってたはず……』

「えっと、スペースシャトルの最高速度って、第一宇宙速度……でしたっけ?」

『正確な第一宇宙速度は、時速約28000キロメートル。音速換算で約マッハ23だね』

「ん、速すぎる。戦闘機なんて目じゃない」

「いやー、そこまで出されるとゆっくりはできそうにないなー」

「おかしいでしょ!? なんでそれをブラックさんを着込んだだけで出せるのよ!?」

 

 セリカの言い分ももっともである。

 なぜ、すさまじい技術で作られたブラックを纏っているとはいえ、そこまでの速度と負荷に耐えられるのか……。

 

 そんな軽口を叩きながらも、彼女達は現場へ向かう足を緩めない。

 やがて、件の襲撃が起きた現場に到着する。

 

 

 そこでは……

 

 

「――アホとはなんだアホとは!? 確かに学力は……ヤバかったけどさ……そ、それでも人のことアホって言ったらそっちもアホなんですよーだ!! なんだそのアホみたいな服装!!」

『はぁあああああああ!!?? アホみたいな服装ってなんですか!!?? あなただっていい歳して変身スーツ着て恥ずかしくないんですか!?』

「これはちゃんとした変身スーツですがぁ~!? 君みたいな……その……ヤバイ服装に比べればまだマシですよ~!! こっちはちびっ子達に人気あったんだからな~!!??」

『大人の癖に負け惜しみですか!? あとちびっ子に人気だったとかは今関係ないでしょう!?』

 

 

「……これどうしよっかチナツ……」

「そうですね……どうしましょうか……」

 

 

「……ナニコレ……?」

 

 

 何やらカオスな光景が作り出されていた。







Tip!
本編に出てきた最高速度に関しては、「平均して出せる最高速度」ではなく、「全力全開で出せる最高速度」という表現だぞ!


また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております!
応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」「作者に直接メッセージを送ってみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください!

それでは皆様また次回~!


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