ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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スゥ……(深呼吸)

遅れてしまい!!!!!! 申し訳ありません!!!!!!!!!!!!

リアルがマージで忙しかったのと小説執筆のモチベが死んでおりましたッッッッ!!!!!!

本当にすみませんでしたぁああああああああああああああああああああ!!!!!!

「カンジロー」さん、「伝説の超三毛猫」さん、感想ありがとうございます!!!!!!!!!!

なんとか戻って来れましたァ!!!!!

という訳で本編どうぞッ!





アビドス編後の幕間!
幕間:アビドス事件のあと!その1!


――ヒーローの朝は早い。

 

「すー……んん……? ……朝か……ん、にぃいいいいいっ……はぁ……よしっ!」

 

 午前6時、太陽がビルの隙間から顔を出し始めた頃、遠山カケルは目を覚ました。

 気だるそうにベッドから這い出たカケルが体を伸ばせば、連日の激務により体の節々がパキパキと音を鳴らす。

 しかしそれでも、すぐさま表情を引き締めたカケルは、すぐ傍に置いてあったスマホを手に取り元気良く言った。

 

「今日は書類が少なくなってますよーに!」

 

 こうして、カケルの一日は始まるのである。

 

 

 


 

 

 

「もっ……もっ……もっ……」

『……どうした? 萎びたキャベツのような顔をして』

「どういう例えだよそれ……いや、今日も書類が増えてたから……」

『……あぁ、その事か』

 

 午前6時半、シャーレのオフィスを居間代わりに使っているカケルは、ここでいつものように朝食を取っていた。

 しかし、その顔は先程のシャキッとした表情ではなく、どこか生気が抜けたようにしょぼしょぼとしている。

 そんなカケルの様子を気にかけたブラックが問いかけると、案の定、返ってきたのは書類に関してだった。

 

 特にカケル達が所属する組織――『連邦捜査部シャーレ』は、現在失踪中の「連邦生徒会長」が何かあった時のためにと法外な権限を持たせていたため、それ相応に様々な案件を任せられることが多い。

 キヴォトス各地で起こる暴動の鎮圧等ならまだしも、なぜか外交や事務処理なとを任せられることも『それなり』にある。

 

 しかし、ここで忘れてはいけないことがある。

 カケルという男はそれらが壊滅的に苦手なのだということを。

 

『元よりそういったものに対して、お前にはそこまで期待はしてない。だが、いつまでも出来ないままでは示しがつかないだろう?』

「うぐっ、ごもっともです……」

 

 機体の側面から伸ばしたコードをパソコンに差し込み、何らかの情報がズラリと並べられた画面を高速でスワイプさせながら、カケルにそう告げるブラック。

 その事にぐうの音も出ないと言わんばかりに肩を落としたカケルはチマチマと食事を進めていくのであった。

 

 しばらくパソコンが稼働する音とカケルの食事を進める音が鳴っていたが、ふとした時にカケルがブラックへと声をかける。

 

「なぁブラック。ホシノちゃん達の借金のことって、もう俺達が関わらなくても大丈夫なのか……?」

 

 カケルが質問したのはホシノ達が抱える『アビドスの借金問題』についてだった。

 

 あの一件があって以降、アビドスの状況はみるみるうちに回復している。

 そして、アビドスが抱える借金の利子を不当につり上げていた『カイザーローン』には、その他にも様々な違法取引の疑いがあるとして連邦生徒会の捜査が入ることになった。

 

 そんな悪意を持った大人達の搾取から抜け出すことができたアビドスは、最盛期とまではいかないがホシノ達のように以前からアビドスに所属していた生徒を中心とした『新生・アビドス高等学校』の勢いは、以前までのようなたった5人だけの時とは段違いに変わっている。

 

 しかし、それでも借金は残されたままのため、彼女達はこれからも必死に生きていかねばならないだろう。

 だからこそ、カケルは彼女達のことを心配していたのだが……

 

『……よほど大きいことがなければ問題なく返せるだろう。それだけの土台を固めることが出来たんだ。あとは奴らの努力次第、ってところだな』

「……そうだよな。あの子達は強い。それこそ借金なんかに負けるなんてなさそうだし!」

 

 信頼する相棒の言葉に悩みを吹き飛ばすように笑ったカケルは、安心して食事を進めるのであった。

 

「ふぅ……ごちそうさまでした、っと。なぁブラック、今日のスケジュールはどんなもんだ?」

 

 それから数分後、綺麗に朝食を食べ終わったカケルは、パソコンを使ってまた別の作業を始めていたブラックにスケジュールを確認する。

 カケルはキヴォトスに来る前より、スケジュールなどに関しては一番仕事のできるブラックに一任しているため、今回も同じように彼に聞いたのだ。

 

『今日のスケジュールは……その前に『()()()』の所に行って、体を診てもらってこい。ただでさえこの間の1件でお前の肉体はガタガタなのだからな』

「あ、そうだった……なんかすっごい体が動かせるから忘れてた……」

『はぁ……』

 

 ブラックの言った『主治医』という単語に、カケルはハッとするかのようにあることを思い出す。

 

 カケルとブラックが言う『主治医』は、最近になってこのシャーレに常駐することになったとある生徒であり、その腕前を見込んだブラックが自ら彼女をスカウトした……という経歴がある少女であり、ブラックが見込むだけあってその腕は凄まじい。

 カケルがあれだけの激闘を経てもなお、ここまで活発に動けているのは彼女のおかげといってもいいそうな。

 

「ほんじゃま行ってくる!」

『ああ。くれぐれもこの後の業務に支障が出ないようにな』

 

 ブラックの言葉を聞きながら、カケルはオフィスから出ると迷うことなく歩みを進め、『保健室』と書かれた部屋の前に立つ。

 そしていつものような勢いを抑えて、控えめに扉をノックした。

 するとそのノックの音に答えるようにして、室内からくぐもった声が聞こえる。

 

『んんっ……その音は……先生かな? 入ってくれて構わないよ』

「失礼しまーす……」

 

 部屋の主から入室の許可が下りたことで、カケルは恐る恐る部屋へと入っていく。

 

――そこはシャーレのオフィスとはまた違った空気を漂わせていた。

 

 あちらがまだ「事務的な仕事場」だとするなら、こちらは改造に改造を重ねた「私的な研究室」といった印象を受け、室内の壁はほぼ全面が薬品棚となっており、その棚の中でも中身が見えるガラス戸の棚には、色とりどりの薬品が置かれている。

 

 そして、その部屋の中央には件の『主治医』と思われる少女が椅子に腰かけていた。

 

 右が白、左が黒の特徴的な色をしているボサついたロングヘア―をしており、吸い込まれそうな瞳をした目元には、しばらく寝ていないのか隈がひどい。

 だがその陰鬱な印象を吹き飛ばすかのように、胸元の空いたチャイナドレスを纏うことで、魅力的な体つきを惜しげもなくさらしていた。

 それに加えて、一応は医者であることを証明するかのように白衣を肩にかけ、名札を首から下げている少女。

 

「ふわぁ……ふぅ……すまないね、まだここの空気に離れていなくてね、つい欠伸が出てしまったよ」

「いやいや、こっちこそ毎度毎度ごめんね()()ちゃん」

 

 少女の名は、「申谷(しんたに)カイ」。

 ここ最近になって、シャーレに所属することになった生徒だ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「はぁ……やはり栄養バランスが基準値から大きく崩れているな……ブラックさんなら止めてくれると思っていたのだが……」

「あ、あははは……ごめんなさい……」

 

 手元の資料を眺めながら呆れたようにため息をつくカイに対し、申し訳なさそうにするカケル。

 ブラック達から主治医と呼ばれている通り、カイはシャーレに住み込みで働くカケルの担当医である。

 そのため、毎日のように体調が(主に過剰摂取したエナドリのせいで)急変するカケルの状態に呆れているのだ。

 

 「この男、いずれエナドリの飲みすぎで早死にするのでは?」と嫌な予感が脳をよぎったカイの懸念を知ってか知らずか、カケルは苦笑いで返す。

 そんなカケルの姿に皺がよりそうになる眉間を押さえながら、カイはまっすぐに告げた。

 

「はぁ……先生、君の体は君が思っている以上にボロボロだ。例の『"ドクター"』とやらが投与した『神秘』によって平気な振りをしている様に見えるが、それは大きな間違いだ」

「えっと、どういったところが……?」

「……君の体はほぼ壊れかけなんだ。今は私の投薬と十分な休息によってギリギリ修復が間に合っているがね……」

 

 そう言ってカイが手渡してきた資料には、カケルの身体データを纏めたものが記されていた。

 資料には、『右脚部靭帯損傷』、『右脚部全骨折』、『左上腕骨骨折』、『肋骨損傷』等々……明らかに尋常ではない数の症状が記入されており、普通であれば生きているのがおかしいレベルのダメージが蓄積されているのが分かる。

 

「えぇ……俺こんなヤバイ状態だったの……?」

「ヤバイもなにも、そこに記入しているのはこの間の一件で発生した症状だけだ。なぜ1回の戦闘だけでここまでボロボロになれるのか……資料を渡された時、自分の目を疑ったよ」

「そんなこと感じなかったけどなぁ……」

「感じなかったではなく既に起きてることなんだよ。もっと自分の体を労ってくれ」

「イテッ」

 

 資料という分かりやすい形で教えられているにも関わらず、呑気そうにそう言うカケルにカルテで軽く頭を叩くカイ。

 

「でも、誰か助かるなら……」

「――先生」

 

 しかしそれでもしっくり来なさそうな表情をしていたカケルが口を開こうとすると、カイが普段の気怠げな雰囲気から一変、強い意思を込めた口調で遮った。

 

 

 

「『どこかの誰かが助かるなら』で君が壊れては元も子もないんだよ。私は君に……いや、貴方にまだ借りを返しきれてないんだから――」

 

 

 

――それはカイとカケルが出会った日に遡る。

 

 

 







Tip!!

カケルとカイの出会いは次のお話で!




マジで遅れて申し訳ありません()
リアルが忙しくなったのと、動画を作るのがめっちゃ楽しくて小説執筆の方がおろそかになってしまっていました()
次回もいつ更新できるが分かりませんが、頑張っていきたいと思っています!!

 また次回も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております!
 応援に関しては、「お気に入り登録する」「作品への高評価」「感想を書く」「ここ好きたくさん押してみる」などがありますので、皆様の好きな方法で応援してください!

 それでは皆様また次回~!


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